今日、とある交差点で信号待ちしていたら目の前を初代カリーナEDが横切っていきました。あまりにも突然であっという間の出来事だったので写真がありませんが・・・
初代であるT160カリーナEDは私が高校2年生だった1985年(昭和60年)の8月に登場した車で、セリカ、コロナの兄弟車として登場しました。

このカリーナEDの前身はFRモデルだったA60カリーナで、そのA60カリーナも同じFRだったA60セリカ、T140コロナの兄弟車でした。私はこの3兄弟の大ファンで、特にブラックマスクと呼ばれたセリカが猛烈に好きだったことは何度も書いているのでお友達の方はご存じの方が多いかと・・・。
そんな3兄弟が1985年の8月にフルモデルチェンジ。今でも覚えていますが、真夏のクソ暑い夏休み中、高校のクラブの帰りに本屋に寄って雑誌で見た新型セリカのスタイルに愕然としてしまいました。

フロンオーバーハングがやたら長く逆にリヤオーバーハングが短くなったFFのセリカとコロナクーペ・・・。
なんだよ、この前のめりで寸詰まったスタイルは・・・・。
しかもヌメヌメした丸っこさも・・・。
FRならではの短めのフロントオーバーハング、それにしっかりと後輪にかかった視覚的重心のおかげで安定感のあるサイドビューが魅力だったFRセリカとコロナなだけに、FFセリカとコロナクーペのこのスタイルは受け入れ難いものがあり、私のセリカ3兄弟熱は一気に冷めてしまいました。

そんな中、唯一「これはかっこいい!!」と思ったのがカリーナEDでした。
前身のFRカリーナは端正な3ボックスで男っぽく若々しいスタイルでしたが、新型はとても流麗でアダルトな雰囲気がプンプン。しかも4ドアだったのでリヤオーバーハングも適度にあってバランスが良く見えます。市場の反応は正直で、この3兄弟はカリーナEDのみがバカ売れしましたね。クーペスタイルである本家セリカとコロナよりもよっぽどカリーナEDの方が潔さを感じるクーペスタイルだったようにも思います。
市場の反応は面白いもので、4ドアでありながらこんな天井が低く狭い車がバカ売れするのですから、車ってやっぱりスタイルなんだなぁとつくづく感じます。でも私はこういう発想の車が意外と好きです。空間の広さ、効率を追求する理詰めで真面目なセダンももちろん大切ではありますが、所持する喜びのようなものを思えばカリーナEDのような車の方が個人的には遥かに魅力を感じます。ホンダではアコードインスパイアがこれにあたる車だったと思いますが、こういった多少の不便をスタイルが全てカバーしてしまうような魅力的な車は今後もう現れないかもしれませんね。

カリーナEDはこのあと2代目、3代目にバトンタッチし、3代目が最後になってしまいました。
どのカリーナEDも魅力はあったと思いますが、私はやっぱり初代のスタイルが一番魅力的に感じました。思わず振り返ってしまうような大胆なスタイルはまさにエキサイティングでドレッシー。EDという名前に一番ふさわしかったように思います。
今度の懐かしみのカタログはこれでいくかな・・・

因みに私は3代目も好きでして、こちらはCMがかっこよかったんですよね~。

CMの曲に採用された
eternalの
Who are you?という曲が大好きで、当時CMを見てすぐにCDを買ってしまいました(~-~;)。
カリーナEDのようなかっこいい4ドアクーペをホンダも出してくれないかな。私はインサイトをこの手の車にしてくれればいいのにと以前から思っているのですが、いかがでしょうか・・・。フィットとは全く別の道を歩むには、やはりかっこいい4ドアクーペだと思っているんですが、今のホンダのデザイナーじゃ無理かな・・・。
(メイキング)
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Posted at
2015/07/06 00:29:08