秋雨前線と台風16号の影響で今週はほとんど雨予報の山口。台風は直撃ではなさそうですが、それでも週の半ばあたりから多少の影響はありそうです。

今朝、いつものリサイクルゴミを出すために市のリサイクルセンターへ行ったら、セダンCL7がやってきました。
このCL7、私がアコゴンを購入した頃からたま~に出会っている車でして(1年に1回で出会うか出会わないか)、しかも会社の近くでしか出会った事が無かったのでまさか今回私の住む山口市内で出会うとは思いもしませんでした。
パッと見どこにでもいそうなセダン24Sに思えますが、実はこの車は20E(もしかしたらイヤーモデルの20Aかも)。全身モデューロのエアロを装着していてバンパーもフォグとグリルが一体型のエアロバンパー装着です。

あ、エアロバンパーっていうのはこういうやつね。
私がなぜこのCL7のことが強く印象に残っているかというと、廉価グレードの2000ccモデルでありながらちゃんとモデューロのエアロを装着していて、更にオプションにもない24S純正アルミを履かれ、更に出会う時はいつもピカピカ。
そして
ドライバーが女性だから(笑)
やっぱそこかい!って言われそうですが・・・
凄く若い方ではありませんが、品の良さそうな奥様という感じ?でも出会う時はいつも一人で乗られているので独身の可能性も??
まぁそのあたりは謎ですが、10年以上経った今でも大切に乗られているということはこのアコードに拘りを持っておられるのかなぁとも思ったりもしました。
さて、先月の8月24日に奥様カーであるダンクのヘッドライトユニットをウレタンクリア塗装し、今月に入ってようやく再度磨いて完了させたので、作業ブログとして残しておきたいと思います。

まずはリフレッシュ前の状態。
普段からヘッドライトはコンパウンドをかけて透明感だけは出すようにしていましたが、夏季休暇にリフレッシュさせる事を決めてからは「どうせ夏休みに磨くからいいか」と思ってさぼってしまい、かなり黄色く透明感が失わた状態になっていました。

ま、コンパウンドで磨いたところで黄ばみはどうしても残ってしまうのですけどね・・・。

まずはここのクリップ5か所を外し

フェンダーとの固定タッピングネジを外し

更にバンパー底面の固定クリップ2か所を外します

クリップは小さなマイナスドライバーで対辺方向を交互に差し込んで浮かしていき、ニッパーの刃の入る隙間ができたら掴んで引っ張ればOK。

あとはバンパーサイドを慎重に手前に引っ張ってクリップを外せばバンパーが外れます。もちろん左右の外れ具合を確認しながら慎重に。

男前のダンクも、この時ばかりはブ男に見えてしまいました・・・(笑)

次はライトユニットの取り外し。上部のネジは画像の2か所ですが、注意点が下記の2点。
・この2か所はそれぞれネジの種類が異なる
・装着時はネジを軽~く締めないとユニットの樹脂が割れる確率が高いと思われる。

下部のネジは画像の2か所。
赤丸印は装着時に軽く締めこまないと割れると思われますが、青丸印は板ナットに固定するため多少強めに締めこんでもOKです。

バルブの取り外しは私の場合バルブソケットごと。カプラーを外すのは硬くて指が痛くなるのでしませんが、いずれにしてもライトユニット固定ネジを外した後の方が楽に行えると思います。
ウィンカーとポジションはガラス管を割らないように。

さて、取り外したライトユニット。
まずは、もともとライトユニットカバーに施されているハードコートを研磨していきます。

霧吹きで表面を濡らし耐水ペーパーで研磨していきますが、絶対にユニット裏面のバルブ挿入口から水滴を入れない様注意すること。研磨中はもちろん、研磨後もユニットを持ち上げてくるくる回したりすると残っていた水滴が入ってしまう可能性があると思います。

私は昔から1000番から始めて2000番で終えています。ペーパーは縦横90度に走らせ、前の傷をかき消すイメージで。

次はコンパウンドによる磨きですが、ここからは電動ポリッシャーで。以前は手作業で行っていましたが、もうこの歳になると体力的にも精神的にも無理なもので・・・。

片側の磨きが完了。差は一目瞭然ですよね。

そして両目の作業を完了。これで劣化しなければホント楽なんですけどね~。
さて、ここからいよいよウレタンクリア塗装作業なのですが、今回からは秘密兵器の登場です。
といっても以前のブログで書いてますが・・・

私が会社で使っていたスクラップ扱いの試験用ファン。静圧の高いクロスフローファンです。
数カ月前に社内実験室の掃除がありまして、その時にもうさすがに使わないから捨ててようという事になったのですが、私がすぐにそれを阻止(笑)。使い道を思い出し持って帰ったのでした。

いつも使っている塗装飛散防止用のダンボールにクロスフローファン排出口の穴をあけまして

ファンを装着。
そう、簡易的な塗装ブースを作ってみました(~-~;)。
本当は時間がもっとあればきちんと取り付け部の補強など行いたかったのですが、この日は今にも天気が崩れそうだったので見ての通り完全にやっつけです(笑)。

内面にはフィルターも。これがないと塗装ブースとはいえませんからね。

使用するウレタンクリア塗料はアコードでも使った二液混合タイプのこれ。下のキャップを外すとピンが出ていて、これを地面にコン!と叩きつけるとピンが入り込んで二液が混合。缶を逆さにして10分程度待ち、30回程度振って塗装、という流れです。
因みにアコードで施工した時も書きましたが、ポリカであるライトユニットカバーにクリアを吹く場合はラッカークリアではなく必ずウレタンクリアを使うのが鉄則となっているのですが、このウレタンクリアの特徴を箇条書きしますと
1: 塗膜がとても強い
ボディ塗装表面に使うのですから当然といえば当然ですね。ボディと同じ扱いで磨いても大丈夫ということになります。
2: 下地を侵しにくい
ポリカであるヘッドライトカバーにウレタンクリアが適している最大の理由がこれですね。ただし、全く侵さないわけではありません。
3: 化学反応で固まる
通常のラッカー塗料はシンナーが抜けていき表面から乾いていきますが、ウレタン塗料は乾きながらも同時に化学反応でも固まるため内部からも固まっていくそうです。
4: 一度固まると溶けにくい
ラッカーは乾燥したあともシンナーで磨くと溶けて落とせますが、ウレタンは硬化したあとはシンナー拭きしてもまず溶けません。
つまり、ラッカーだと本吹きの時にドバっと厚めに吹くと、下塗りして作った下層を溶かして結局下地を侵してしまう事があるのに対し、ウレタンは一度固まればなかなか溶けにくいので、本吹きの際に下層を侵す心配が無い・・・。非常に大きなメリットだと思います。
因みに、ボディやバンパーについた擦り傷には(ガードレール塗料などが付着している場合など)コンパウンドを使わずシンナーで磨いた方が早く落とせ、しかも溶けたりもしないのはこのためです。

では塗装ですが、実は二液混合して10分間待っている間に雨が降り出しまして、急遽倉庫内での塗装することにしました。なんせ混合したら12時間以内に使いきらないと管の中で固まってしまうので後戻りができなかったんですよね・・・。
しかし、この簡易ブースがあったからこそ倉庫内での塗装ができたわけでして、何だか複雑な気持ちでした。

一発目の吹き付け。
本当に薄っすら吹き付けて、すぐにドライヤー乾燥。いきなり本格的に吹きつけるとよく見られる「割れ」が発生すると思うので、とにかく薄っすらと。薄っすら吹くことでドライヤーでの強制乾燥もでき、しかも早く乾きます。

この“薄っすら吹き&ドライヤー乾燥”を私は3回行いました。ドライヤー乾燥をするとはいえ、一応吹きつけと吹きつけの間を5分程度はあけましたけど・・・。

そしてここから本塗り。しっかりと厚めに何往復か吹き付けて塗装します。
今回は本塗りも3回行い、本塗りと本塗りの間の待ち時間ではドライヤー乾燥とせず自然乾燥にしました。塗膜が厚いとドライヤーの強制乾燥はちとまずい気がしますから。待ち時間は約20分間。晴れていればもう少し短くでも良いのですが、この日は雨だったので長めにしました。

3回塗り終えた状態。クリア感は充分でました。

本塗りを終えた頃になって雨がやみやがって・・・(怒)。

とりあえず終わったので簡易塗装ブースの片付け。
ファンも取りはずし、ダンボールは三つ折りにして畳んで倉庫にしまっておきました。

日が出てきたのでしっかり外で乾かしました。

このあと一旦ライトユニットを装着して数週間放置し、しっかり乾いた今月になって再度バンパーを外して磨き作業を進めました。

実は本塗り2回目までの状態ではとても綺麗な仕上がりだったのですが、3回目を塗った直後にライトユニット表面が白く濁った状態になりまして、しかもブツブツな表面になってしまいました。
時間が経って乾いてくると白い濁りは消えていきましたがブツブツは最後まで残ってしまいました。もちろんゴミなどの付着ではないのですが、もしかしたら缶をよく振らずに吹いてしまったのかもしれません。

ブツブツの凹凸は結構大きく、これを滑らかに平らにするのは難しそうでしたが、とりあえず下地まで削れてしまわない程度で2000番で削ってみました。

残念ながらブツブツは残ってしまいましたが、手で撫でるとそれほどではなく、もちろん目を凝らして見なければ気づかない程度なのでこれで良しとしました。

何よりもライトユニットが透き通ったような目つきになり、この透明感が今後ずっと長く続くことが嬉しいんですよね。市販のガラスコート剤だと半年経てば黄ばみが分かる様になり、その後はコンパウンド作業が欠かせなくなりますし、磨いたところで黄ばみが残ったままの透明感になり、どうしても古さを感じますから・・・。

キリッとしたシンプルなダンクの顔つきは、メッキで装飾された最新の軽自動車の顔と比べて派手さや華やかさはないものの、運動神経のよいイケメンスポーツマンのようで嫌いじゃありません。完全に手前味噌ですけどね(笑)。

因みに先週、義姉が我が家に来たのですが、愛車であるアイシスのライトが大変な色になってました・・・。まだ購入してそれほど長く経っているわけではないのですが、トヨタのライトの劣化速度はホンダよりも酷い気がします。
あ、ついでに夜間の照明点灯時の違いも載せておきますね。

乱反射が減り、恐らく明るさも多少アップしたのではと思っています。
未だにフィラメント球というのが可哀想ですが、社外HIDに踏み切れないもので・・・。
以上、長い作業ブログを最後まで読んでくださり、ありがとうございました~。