今日は久しぶりに懐かしのカタログネタをアップしておきます。随分前から画像だけは用意してはいたのですが、記事の編集時間がとれなかったものでついつい放置状態にしていました・・・。

今回はA60系である3代目セリカの前期型。その中でも途中18R-GEUからツインカムターボエンジンと呼ばれた3T-GTEUに変更されたモデルのカタログです。
もう何度も書いているのでいい加減聞き飽きた方が多いかもしれませんが、私は当時A60セリカXXの熱烈なファンだったのですが(今もだけど)、実は兄弟車であるこの4気筒セリカも凄く気になっていました。XXで感じた「好き」とは違うのですが、コロナやカリーナよりも強く感じるスペシャルティーカーの匂いがプンプンするこのスタイルは大好きでした。顔はちょっと妙でしたが、角ばってシュッとした鋭いデザインは同じ2ドアを抱えていたコロナとカリーナからは得られない独特のかっこよさがありました。
そして何よりも私をカーキチに導いてくれたA60セリカXXとほぼ同じ時期にカタログをもらったのがこのセリカ。思い出としてはセリカXX同等のものがあり、これを懐かしまないわけにはいかないという思いが以前からありアップすることにしたのでした。世間的には不人気車でしたけど、自分が懐かしみたいものばかりアップしておりますので・・・。
因みに後期型は以前アップしているので、興味のある方は
こちらをどうぞ。

またしても下手な年表を書いてみたので軽く説明を添えておきますと、今回のカタログはセリカの中の太文字部分のもの。MCまでの約1年間活躍したモデルです。
こう見ると、カリーナのみちょっと変わった変更履歴に思えますね。カリーナは1983年にMCを行っているのですが、実はこの時はまだバンパーが黒い樹脂タイプ。で、翌年1984年5月にカラードバンパーが採用されたという他の兄弟よりも多い仕様変更があります。
※1984年5月登場のカリーナは
こちら。
※コロナ後期型は
こちら。

では早速ページをめくります。画像多めで文字少な目を心掛けます(笑)。
国産初のツインカムターボエンジン。エンジンヘッドにデザインというものを取り入れた頃の初期のエンジンで、1G-Gと並んで憧れましたね~。何よりもエンジンに主張を感じるのがいいです。

最上級グレードのクーペ1800GT-T。
この角ばったデザイン。とがったノーズ。イリュージョン・トーニングと呼ばれる大人っぽいガンメタツートン。そしてA60セリカXXと同じ14インチアルミ。セリカXXが高くて買えなかった場合の第二候補だったのを覚えています(笑)。いや、このGT-TはXXの下級グレードを食ってしまう結構高い値段だった気がしますけど・・・。

こちらはリフトバックの1800GT-T。
リフトバックは無難な印象がありましたが、どうしてもセリカXXと印象がかぶり、そうなるとやっぱりロングノーズでフルリトラクタブルライトのXXの方がかっこいいと思ってしまうんですよね。

キャブレター式1S-Uエンジン搭載の1800ST。サイドモールがないとちょっと寂しいですね。後期型からSTにもモールが付きましたけど。

EFIだけどOHVエンジンだった1800SX。そして2T-G搭載の1600GT。
クーペ1800SXは赤色が太陽にほえろの犯人の逃走車として使われました。

リフトバックの1800ST。
こちらも赤のSTが太陽にほえろのジプシー刑事カーとして数話活躍していました。

馬力じゃ2T-Gの1600GTが上ですが、トルクじゃ3T-EUの1800SXが上。

ステアリングデザインがとてもかっこよくて、アナログメーターでもなかなかかっこいいと思いますが、当時の私はトヨタのエレクトロニックディスプレイメーターの虜になっていましたから、当然好きだったのは右側です(~-~;)

当時エレクトロニックディスプレイメーターとセットで好んでいたのがこの8ウェイスポーツシート。トヨタの商品企画は本当に素晴らしいものを感じますね。

トヨタのエレクトロニックディスプレイメーターとしては初期のデザインであるセリカのメーターですが、タコメーターをバーグラフにした発想は素晴らしいと思いました。そして4000rpm付近を山のピークにしているのも走りと一体感を持てそうです。ま、中学時代にそんな事は思いもせず、ひたすらデジタルのカッコ良さに魅了されていたのですけど・・・。
燃料計と水温系も地味にかっこよく感じていました。

意外とエンジンの紹介ページがアッサリぎみ。後期型は熱く語っているのにちょっと意外です。
さすがトヨタと思ったのは、GT系と中間グレードのSXにフロントがベンチレーテッドディスク、そして後輪にもディスクが採用されている点でしょうか。

装備の紹介ページ。
エレクトロニックディスプレイメーターの魅力はもちろんですが、アナログメーターもなかなかの機能っぷり。この時代にしてトリップは二つ持ち、グレードにもよりますが照度コントロールまで付いていたとはびっくりです。さすが登場段階で2000ccを搭載していた車だけのことはありますね。

イルミネーテッドエントリーシステムも魅力的。後発のGT-Tにオプション設定されていないのは残念ですけど。
こう見ると、1800SXの装備がかなり良い事が改めて分かります。

オートエアコンが全車にオプション・・・。採用された年代を考えたら、やっぱり凄いと思います。

この時代の憧れの装備、パワーウィンドウはGT-TとSXにオプション。これは後期型でも同じですね。

個性的だったライズアップ式ライト。ついたあだ名が確か「ひらめ」でしたよね。
そういえばセリカは前期型のカタログでは全てフェンダーミラーだったと思いますが、コロナは前期型でドアミラー車のカタログが途中追加されました。私はそれを持っていたのですが、セリカもドアミラーに変更されたのかと思ってカタログをもらいに行ったらやっぱりフェンダーミラーのカタログだったという記憶があります・・・。

この14インチアルミ、本当に大好きでした。私はセリカやコロナ、カリーナ、86レビン・トレノなどのカタログは毎回同じものを何回かに分けてもらっていて、その理由がアルミホイールの部分だけをはさみで切り取り、アルミを履いていないグレードの上に重ねて置いて「この色にも似合うなぁ」とか、かなり変態じみたマニアックなことをするためでした。お店からしたら迷惑なガキだったと思いますけどね・・・。
ではグレード紹介。

前期型セリカは廉価グレードから掲載してあります。
クーペの1800SVと1800ST。EFIのない1S-U搭載で、SVはATの設定なしの4速MTのみ。パワステはSVにはOPすらなし(他のグレードもOP扱いですが)。STは5MTと4ATありです。
外観ではSTからフロントバンパーがカラードになるくらいでしょうか。
室内はSVがオールビニールシートでSTはサイドサポート部がビニールのセミファブリック。オーディオはSTからFMが追加されオートアンテナ付きに。SVの装備は少々厳しいものがありますね・・・。

OHVだけどEFI搭載の1800SX。
装備はオプションを含めてGT-T並に充実していて、グレード中唯一の装備はハーフシェードガラス、5スピーカーオーディオ、助手席バニティミラーなど。オートドライブもSXのみにオプションです。
イルミネーテッドエントリーシステムも1600GTと並んで標準で、コロナでいえばEXサルーンAD的な位置づけでしょうね・・・。

2T-GEU搭載の2グレード。
GT-RALLYは最廉価グレードSV寄りの装備ですが、GTはGT-Tに近い装備を持っています。熱吸収合わせガラスはGT-Tを差し置いて唯一の装備。
アルミは唯一標準。イルミネーテッドエントリーシステムもSXと並んで標準。デジパネもオプションありです。

最上級グレードの1800GT-T。
部分的に1600GTの装備に負けてるものあり、もしかして2000GTからスイッチした際エンジンコストの問題で落とされた装備が増えたのかなと推測したりも・・・。デビュー当時のカタログは見たことがないので2000GTがどれだけ充実していたかは分かりませんけどね。
魅力は8ウェイスポーツシートと革巻き風3本ステアリングでしょうか。これにエレクトロニックディスプレイメーターを装着すれば私は満足でした。

そしてリフトバック。
クーペと同じことを書くようになるので、各グレードの装備の話は割愛します。

クーペもLBもエレクトロニックディスプレイメーター装着画像が1600GTだけってところが不思議な感じがしますね。
LBはセリカXXと少し重ねて見ていた私ですが、リヤハッチがカラードでリヤバンパーが黒樹脂って初期型XXと後期型XXの混血のようにも思えますね。これはこれで好きでしたけど・・・。
装備表はクリックしたら最大画像になるようにしているので、興味のある方はじっくり眺めてみてください。

クーペの主要諸元表。

LBの主要諸元表。
3Tエンジンは2Tのストロークアップ版であることが分かりますね。ボア85mmは2T-G、3T-E、3T-GTEともの共通のようです。

寸法図。
車幅が1665mmって、今思えば結構狭いですね。パネルが共通なはずのセリカXXは全幅1685mmでしたが、20mm差はどこで??同じと思っていたサイドパネルは実は微妙に違うのでしょうか・・・。もしかしたらフロントフェンダーが広いとか・・。
因みに4気筒セリカは後期型からホイールアーチモールが装着されたグレードのみ片側10mm幅広(全幅1685mm)になり、XXもホイールアーチモールが装着されたグレードのみ5mm幅広(全幅1690mm)になりました。
という感じで、私にとって思い出深い初期型A60セリカを懐かしんでみました。
う~~~む、こうなると大好きだったT140コロナの初期型も懐かしみたい・・・。でも、次回はまたホンダに戻るかな・・。
最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。