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ダブルウィッシュボーンのブログ一覧

2013年05月11日 イイね!

セリカXX、再び!

これまで私のブログでは何度も書いる話ではありますが、私は車の免許を持ってからはずっとホンダファンですが、本当の意味で車に興味を持ち始めた中学生のころはトヨタや日産のファンでした。特にトヨタ車が好きでそのきっかけとなったのが刑事ドラマ“太陽にほえろ!”に出ていたA60セリカXXでした。







このXXが太陽にほえろに登場した初期のオープニングでは、神田正輝さん操る初期型の2800GTでスピンターンをかますシーンが流れていましたが、このシーンが私にとっては衝撃的で、内容的にもカーアクションの多かった太陽にほえろの大ファンになりました。そしてこの頃から自動車に本格的にのめり込むようになり、特にこのセリカXXやA60系が大好物になったのでした。






というわけで、私のカーキチ人生のきっかけとなったA60セリカXXの前期型を懐かしみシリーズに加えないわけにはいかないという気持ちが以前から強くあり、今回これをアップしておきます(笑)。












1981年7月に登場した2代目セリカXX。私が中学1年生の時の車になります。
当初は2.8L-DOHCの2800GT、そして2.0L-SOHCの2000G・2000S・2000Lの4グレードだけで登場したA60系XXですが、半年後にSOHCターボの2000Gターボ、2000Sターボが追加され、更にその半年後にDOHC24バルブの2000GTが追加されました。

このカタログはその2000GTが追加された前期型最終バージョンのもので、中学生だった私はこのカタログをこれでもかというほど眺めては購入妄想を抱き、勉強そっちのけでXXに熱を入れていたのを憶えています。







2000GTが追加されたということで、やはりこのカタログでのイメージリーダーは2000GTのようです。ボディカラーはスーパーレッド。“24ビート”というフレーズは凄く高級なものに感じました。








その2000GTのエンジンは名機1G-GEU。

160psという馬力は格上の2800GTと遜色ないものですが、2000ccのNAですからやはりトルクが細く、バリバリのスポーツユニットというよりも官能性を求めたユニットだったのでしょうね。外で聞こえるサウンドも甲高く、それだけでも凄く憧れなエンジンでした。








2000GTの脚はロータスチューンドサスペンションということもあり、それを思わせるカタログとなっています。

セリカXXって、国産車の中でも特にフェンダーミラーが似合わない車だったように感じます。ソアラのほうがまだフェンダーミラーでも違和感がなかったような・・・








そしてトップグレードの2800GT。エンジンは2.8L-DOHC12バルブである5M-GEU。

シルエット・トーニングというガンメタリックツートンはXXのボディカラーの中でも一番よく見かけた印象があり、またこれを境にトヨタだけじゃなく他メーカーでもガンメタツートンがかなりブームになりましたね。私もこの色が一番大好きで、この色に塗ったXXのプラモを何個作ったことか・・・。

そういえば私は免許取得直後にとある先輩の初代ソアラ2.8GT-EXTRAに乗ったことがあるのですが、そりゃもう静かでトルクフルで、とににかくジェントルなエンジンで感激しました。5M-GEUは本当に大人のエンジンですね。







こちらは2000Gターボ。古めのM-TEUというエンジンでしたがターボということもあり2000GTよりもトルクフル。MTの設定がなくATのみだったのは相性を考えてか、それとも対応するMTユニットがなかったから??。初期型は145psの馬力でしたが、後期型でインタークーラー付きになったことで160psに跳ね上がりました。

このボディカラーは有名なあのスーパーホワイトではなくスマッシュホワイト。スーパーホワイトが設定されたのは後期型からでした。








エンジン的には一番下だった1G-EU搭載の2000G。それでも1G-EU搭載の3グレードの中では一番上のグレードで、装備的には全く不満のないお買い得モデルだったと思うし、このグレードを脇役みたいな扱いにしないでちゃんとカタログの冒頭付近でこうやって掲載しているところが素敵ですよね。

この2000Gのガンメタツートンが自宅から2Km程度離れたとあるアパートの駐車場にいつも停まっていたのですが、学校のない休日にはチャリでよく見に行ったものです。将来金額的に厳しかったらこの2000Gでも買おうかな、なんて現実的な妄想をしていたのに、親父の影響からか、高校卒業あたりからホンダ狂になってしまったのでした・・・。







LB形状のXXは、ノッチバックだったソアラとはまた違うかっこよさがありましたよね。ロングノーズのボンネットはなだらかにスラントしていて、ルーフからリヤハッチまで流れるようなデザインです。そして私が気にいっていたのが、セリカやコロナなどに共通していたドアの形状。ボンネットラインから一段下がったところをサイドガラスの下端としているので、ウェストラインがとても低く見えますよね。サッシレスのドアを開ければドアがとても長く見え、高級感はバッチリ。たまらなく好きでした。







トヨタのエンジンのことはホンダのように詳しく書けないのですが、このヘッドカバーのデザインはある意味ショッキングでしたね。この時代、エンジンヘッドにデザイン性のあるものなんてありませんでしたし、あっても同じトヨタの5M-GEUくらいだったかな。当時のオーナーさんはきっとボンネットを開いてニンマリされていたんでしょうね。私なら絶対にニンマリしてます(笑)。








今の時代のカタログじゃ考えられないエンジンの説明内容。内容によるとバルブ挟み角は50度とのことで、この時代としてはかなり広かったんですね。あのB16Aが54度ですから、1G-Gも充分すぎるほどスポーツユニットのディメンションです。

あと、エレクトロニクス吸気制御システムといのが載っているんですが、これはT-VISとはちょっと違うのかな・・・。低速トルクを補うためという発想は同じだと思いますが、もしかしたら2種類の吸気管があるかないかとかの違いとがあるのかな・・・。この1Gは、単に片側のバルブの吸気管をシャッターで閉じるだけのものに見えます。となると、ホンダでいう片バルブ休止型VTECのようなものだろうか・・・。








フロント=ストラット、リヤ=セミトレの4輪独立懸架の脚はこのクラスのFRとしては極普通だと思いますが、2000GTの脚はロータスの手が加えられていますね。基本的にはアライメントが専用に見直されている記述ですが、もしかしたらスタビの径が太かったりダンパー減衰力やスプリングレートが専用なのでしょうか。そうじゃないと専用の脚とは言えない気がするのですが・・・







やはりトヨタといえばこのエレクトロニック・ディスプレイ・メーター。この当時の私にとって憧れでした。

内装はソアラほどの高級感はありませんが、逆にギラギラ感のないシンプルなセリカの内装のほうが私は好きでした。インパネはステッチも入っているし、エアコンもオプションとはいえこの当時からオートエアコンですから凄い。ホンダ車じゃ考えられない先進技術搭載です(笑)。






今では自発光式アナログメーターのアコードに乗りながら「自発光式のアナログは高級感と実用性のどちらも兼ね備えているなぁ」なんて思っていますが、この当事はデジタルが憧れ。トヨタは本当に客の心を奪うのは上手いですね。








シートはトヨタお得意の8ウェイスポーツシート。とはいっても、初期型はこのシートではなく普通の形状のシートだった気がします。スポーツシートが採用されたのは多分このカタログモデルから。A60の4気筒セリカもデビュー当初はスポーツシートではなく、3T-GTE搭載モデルから採用されたと記憶しています。このあたりの情報をお持ちの方は是非教えていただけると私の頭の中がすっきりしますので宜しくお願いします(笑)。

※2013/12/25追記
コメント頂いた方からの情報とリンク先カタログから、スポーツシートはXX&4気筒セリカともに初期型から設定されていることがわかりました。







本皮仕様の8ウェイスポーツシートもオプションではありますがグレードによって装着化。このゴージャス感はまるでソアラみたいですね。

そういえば先ほどのシートの話のつながりですが、太陽にほえろで出ていた初期型XX2800GTは本皮仕様でした。でも、この8ウェイスポーツシートじゃない。










ほらね!
ドック(神田正輝)からラッキョと呼ばれていたラガー刑事(渡辺徹)の決め顔も素敵です・・・








パワーウィンドウが全グレードの標準というのが4気筒セリカ兄弟と大きな違いですね。さすがXXは上級感があります。それにバンパーに内蔵のフォグランプも全車標準。時間調整式の間欠ワイパーも。ハーフシェードガラスはGT系とG系に標準。トヨタ車の装備は本当に良心的ですね。








リトラの車はこの時代やその後も数多くありましたが、ライズアップさせると途端にかっこ悪くなる車が多く、その点トヨタ車のリトラの顔はライズアップさせてもかっこいい車が多かった気がします。レンズに対するハウジングの大きさや表面形状、それに目じりの傾きなどバランスがよく、こういう些細なこともよく考えられているなぁと。ホンダだとプレリュードなんかもライズアップさせるとなんか妙な顔に見えるとか、S12シルビアだとやけにハウジングが大きいとか、個人的な意見ですがそういう印象を持つ車が多かった記憶があります。








この頃大人気だった画像左の14インチアルミも下級グレードの2000Gにまで標準だったのが凄い。私はこのアルミが大好きで大好きでたまらなかったのですが、かなり人気だったこのアルミも最後にはAE86の3ドアGTアペックスにもオプションで装着されました。
右の15インチアルミ&60タイヤは、2000GT登場から追加されたオプション品で、2000GTにのみのオプション。この頃はこのアルミがかっこいとは全然思っていませんでしたが、後期型で採用されて一気に好きになりました。








では、グレード紹介。

まずはトップグレードの2800GT。初期型XXといえばやっぱり私の中ではこれ。太陽にほえろに出ていたガンメタの2800GTです。今でもまたプラモを作りたいほどなんです。

グレード中、唯一2800GTに標準の装備品はデジパネにオートドライブ、ミシュランHR規格タイヤくらいでしょうか。XXの魅力はグレード間の貧富の差が非常に小さいということもあると思います。
2800GTのオーナーさんは逆にそこが不満かもしれませんが・・・








登場1年後に追加された2000GT-TWINCAM24。唯一5速MT専用車です。

スポーツシートは2800GTとこの2000GTのみが標準。デジパネとオートドライブはオプション。印象としてはデジパネさえ選んでおけば装備面で2800GTと変わらない満足感があると感じます。

前期型のXXはこの全面ブラックのリヤハッチが特徴で、後期型が出たときは「後期型のほうが断然洗練されたと思ったのですが、そうは言っても前期型のこのリヤもやっぱりかっこよく、真っ赤で大きなリヤコンビコンビランプの中央に小さな後退ランプが凄く目に焼きついて、これはこれで後期型にはない魅力があると感じます。

2000GTは、グレード名がデザインされているデカールが唯一モノトーンなんですよね。
かっこよかったなぁ・・・








登場半年後に追加されたターボモデルで、上級グレードの2000Gターボ。ターボ車はAT専用です。

私の同級生がこれの白を中古で買ったのですが、居眠りでガードレールに突っ込み廃車に。というか、ガードレールがフロントガラスを突き破り顔面まで届いたために彼は片目を失明してしまいました・・・。ちょっと悲しい思い出のあるグレードでもあります。

Gターボはデジパネ、スポーツシートともにオプション。ヘッドランプクリーナーはなぜか格下の2000Gが標準なのにこのGターボは付いていません。なんでだろ・・・。
AT専用車でありながら、2800GT・2000G・Sに採用されているのロックアップ機構付きではありません。大好きなグレードなだけにこういう差が凄く残念です。








ターボモデルの廉価グレード、2000Sターボ。

14インチアルミはオプションですがデジパネやスポーツシートはオプションもなし。でもサンルーフはオプション(サンルーフは全車オプション)。

ターボモデルのリヤデカールはこのような専用のシルバー基調です。個人的にはターボのデカールはちょっと違和感があって好きじゃなかったけど、XXの悪口は言いたくないのでやめときます(笑)。








1G-EU搭載モデルの上級グレード、2000G。

アルミは標準ですが、デジパネとオートドライブはオプション。ほとんどのものは2000GT並みに揃っているので一番お買い得だと思います。エンジンの違いで装備の優劣をほとんど付けていないこのXXは、もしかしたらそういう意味では珍しい車だったのかもしれませんね。

因みにこのXXが登場した時は2800GT・2000G・S・Lの4グレードでしたが、この4グレードはリヤのデカールがどれもブラウン基調なんですよね。半年後に追加されたターボモデルのデカールはシルバー基調。1年後追加された2000GTはシンプルなモノトーン基調。それぞれ登場時期にあわせてデカールの仕様を変えているのでしょうね。








1G-E搭載の中間グレード、2000S。

スチールホイールですが、リング付き。昔はこういうリングを装着する車が多かったですよね。うちの親父の初代シビックもこのリングを装着させていました。一応14インチアルミはオプションで装着できるようです。







街中で見かけた記憶がない2000L。

最廉価モデルって、今の時代だと正直乗れたもんじゃない車が多いですが、さすがXXは違います。ちゃんと不満はない程度の装備が色々と付いています。14インチアルミやデジパネはオプションもなしですけどね・・・。







小さくて見えないと思いますが、左端の最廉価モデル2000Lから右端のトップグレード2800GTとの●印の差が思いの他ないですよね。空欄があまりない。本当に良心的な扱いだと思います。









ということで、前期型セリカXXはいかがだったでしょうか。
というか、今回は自分が懐かしみたかっただけなんですけどね(爆)。

洗練度という意味では確かに後期型が上だと思いますが、前期型は私をカーキチへと導いてくれた車だけに今見てもやっぱり心がときめくものがあります。フロントスカート部が黒い塗装なので斜め横から見ると意外と後期型よりもシャープに見えるし、リヤコンビの眼力も素敵です(笑)。








さて、A60系の懐かしみシリーズはこれまで後期型セリカXX後期型4気筒セリカ、そして後期型コロナをアップしてきましたが、そうなるとあと一つ足りない車が・・・、そう思う方がおられるかもしれませんね。次回の懐かしみシリーズはその車をアップしたいと思っています。





最後はいつものCMですが、これに加えて、中学時代このXXのカタログを眺めながらいつも聴いていたShakatakの「Light On My Life」という曲も添えておきます。Shakatakならではの透明感あるいつもの曲とはまた違って、ちょっとミステリアスな雰囲気で、でもJAZZのテイストも感じる曲で、今でもShakatakの中で最も好きな曲の一つです。この曲をアコードで聴いていてもXXのカタログを思い出すほどで、私の中ではXXと「Light On My Life」は思い出の2点盛りセットとなっておりますので(笑)
自分以外、まるでピンとこない曲だとは思いますが・・・





◆2800GT◆




◆2000GT-TWINCAM24◆




◆Shakatak 「Light On My Life」◆
Posted at 2013/05/11 23:39:18 | コメント(22) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記
2013年04月07日 イイね!

かなり懐かしのカタログ ~6代目R30スカイライン~

先々週は娘が体調を壊してしまいましたが、先週になると今度は私の体調が崩れてしまいました。火曜日の夜中に酷い腹痛で下痢をし、翌水曜日には出勤したもののあまりの体のだるさと頭痛で10時頃に早退。木曜日は休んでしまいました。熱は微熱程度だったんですが頭痛と下痢、それに肋骨や背中廻りの関節がとにかく痛く、しかもだるくてだるくて・・・。金曜日はなんとか騙し騙しで出勤したものの昨日土曜日は再び朝からダウン。着替える元気もないほど体がだるく背中全体がとにかく痛い。気が付くと全身に大量の発疹ができていて、こりゃ風邪なんかじゃなくおかしな病気にかかっているかもと思い、またしても会社を休み病院に行って調べてもらいました。

病院での血液検査の結果、アレルギー性の感染症胃腸炎とのことでした。どうりでパブロンじゃ治らなかったわけです。






ウィルスを殺す抗生物質が出て昨日から飲み続けていますが、朝一を除けば随分と回復してきました。一日中取れなかった背中の痛みとだるさが多少取れ、食欲も少し出てきてこうやってブログを書けるまでに復活しました。自力で治そうと思っていましたが、やはり薬の力は偉大です・・・。
ただ、薬がきつくて胃が悪いのなんの・・・。特に朝一は胃が悪く食欲もゼロ。背中も痛い。今朝も娘が私の背中をさすってくれて、本当に心配してくれているので早く復活しなくてはと思っているのですが、なかなかね・・・。







昨日の午後、布団で眠っていたら娘が手紙を書いてくれていました。







優しい娘のためにも早く治りたいのですが、寝起きが特に病状が悪く、明日の朝どうなるかを考えるとちょっと憂鬱です。少しでも寝起きの症状が軽減されているといいけど・・・







そんなわけで、今日はいつもの分別ゴミ出しや灯油注ぎなどはキャンセル。雨も降っているので特にネタもないってことで、ここからは以前書き溜めしていた“懐かしみシリーズ”をアップしておきます。











今回は6代目となるR30スカイライン。

私は、いわゆるスカイライン信者ではないので詳しいことは分かりません。それに私の持っているカタログも簡易的なものなので詳しい内容も書けません。故に内容も緩めに書いております。







R30スカイラインの中でも、2年後にマイナーチェンジした後期型が今回懐かしむスカイラインです。この後期型は今から約30年前の車で私が中学3年生の時の車です。

なんたってこのスカイラインはポールニューマンでしたね。







スカイラインといえば世間では“RS系”のイメージが強いんじゃないかと思いますが、私はどっちかっていうと“GT系”ですね。スカイライン=L型エンジン=直列6気筒。しかもターボ。昔からそういう印象があります。

そのGT系の顔も、このマイチェンでバンパー形状が変わったりハニカムグリルの形状が変わったりですっきり顔になりました。私は前期型のハニカム顔も好きでしたけどね。







こちらは4ドアセダンで、いわゆる男モデルともいえるターボGT-E。装備は簡素化されていますがGT系で唯一60タイヤを履いたモデルです。

個人的には、私はスカイラインは昔から4ドアが好きでした。何となくスカイランの2ドアってセリカやシルビアなどと違って大きなボディに無理矢理ドアを2枚だけ嵌め込んだ印象がありました。大きな2ドアクーペといえばソアラが当てはまりますが、それと比べてもスカイラインはCピラーの傾斜が寝ていてルーフが短いからか、どこかボディの大きさを持て余したデザインに感じる・・・。スポーティに見えるのはもちろん2ドアですがバランス的には4ドアがいいかなぁと。あくまでも私が当時感じていた印象ですので・・・。






内装はゴージャスという感じ。特に、このパサージュというグレードは装備がよく、スカイラインにローレルを足したようなイメージを持っていました。

座り心地は別にして、結構コストのかかっているシートに見えますね。







スカイラインといえば、この水平指針のメーターですね。そしてターボ過給圧を示す針が加速のたびにヒュンヒュンと跳ね上がる・・・。近所のおじちゃんのスカイラインに時々乗せてもらっていた私はこういった印象が強く残っています。

そして日産車の多くがそうだったシルバーのセンターコンソールパネル。この当時からして洗練度はイマイチだった気がしますが、この野暮ったさがスカイランの魅力だったようにも思います。







一方こちらはTIという4気筒モデル。C型エンジンでグロス115psの馬力と16.5Kgmのトルクです。

このTIは私が通っていた高校の先生が乗っていましたが、既に120クラウンや70クレスタ、そして7thスカイラインに乗る先生がいてちょっと目立たない存在になってしまいました。でも個人的には7thよりも30の方が好きでした・・・







そしてGT系とTI系の両方に用意されていたハッチバック。

以前も何かで書いたことがありますが、一つの車種で2ドア、4ドア、そして5ドアを用意するのって、デザイン的にもなかなか難しいですよね。迷いがあるというか、イメージとして「これだ!」っていうものが脳に焼き付けられない。各種がまるで別物の車であるかのようなデザインならいいのに、Cピラーから後ろは無理矢理嵌め込んだかの様な印象があって、私はこういった手法はあまり成功しないんじゃなかと思っていました。







TIでこの赤いシートにはびっくりですね(笑)。ボディカラーによっては強制的な選択になるのかな・・・。







TIでもメーター周りはスポーティですね。







そして何といってもこのRS系。後期型からは薄型のヘッドライトとグリルレスによって一気に悪顔に(笑)。「鉄火面」という愛称だったのはもはや書くまでもないと思います。

ターボは190ps&23Kgmの性能。この頃大好きだったA60セリカが160psだったので、RSターボって凄いなぁと思いながらカタログを眺めていました。この頃に日産は、常にパワー競争の先端をいっていましたね。


実はMC前のRSも私は好きでして、超悪顔のMC後に対しMC前はやや優しい顔のワルみたいな。横スリットのグリルもシンプルでかこよくて、よくタミヤのRSのプラモを買っていたのを思い出します。確か4ドアのRSだった記憶がありますが、2~3個買って色違いを作ったなぁ・・・。

そういえば、RS系のサイドステッカーはこの白文字よりもゴールドのイメージが強いのですが、これってオプション品だったのですね。いや、このステカーはあって当然だったように思います。







このモデルの登場から半年後、RSターボのFJ20ETはインタークーラーが追加されて205ps&25Kgmに。4気筒としてはもはや圧倒的な数値で、ただただ凄いとしか言いようないパフォーマンスでした。「ターボC」っていう愛称が付けられ、フロントバンパー下のエアダムにインタークーラー用の外気取り入れ口があったのがその証拠でしたね。







こっちは4ドアでノンターボのRS。後期型はリヤコンビランプのデザインも少し洗練されて、私はR30の中では4ドアのRS系が一番好きでした。GT系のように黒いガーニッシュで左右ランプをつないでいないところも好きな理由でした。








内装は一見スポーティですが、実はゴージャス(笑)。このターボRS・Xというグレードはスカイラインとしてみてもかなり贅沢な装備で、8ウェイ電動マルチバケットシートやパワーウィンドウ&集中ドアロック、高級モケットスポーツシート(笑)、ブロンズガラス、オートドライブなどなど。RSといえども、やっぱりスカイラインということで最終的には高級GTを目指していたのでしょうか。







3本スポークのステアリング以外、さしてGT系やTI系との違いがないのがちょっと残念ですかね。いや、レッドゾーンが7500rpmなのは大きな違いといえるかも?!










このカタログはエンジンや足回りの項目など一切なし・・・。

で、いきなり装備項目です。






まずはGT&TI系。

なんとATのオーバードライブはスイッチ式だったんですね。こりゃ操作しにくかったでしょね~(笑)

そして、雨滴感知式のワイパーがパサージュのみとはいえスカイラインに装備されていたのはびっくり。てっきりセドグロやレパードあたりまでかと思っていました。






私なんてチルトステアリングを初めて味わったのはトルネオからですかね~。平成の車だったインテグラやプレリュードも付いていませんでした。ホンダ車はチルトステアリングを採用していた車ってホント少なかったと思います。








続いてRS系。

60タイヤはRS系は全車、それにGT系はターボGT・Eにのみ標準でした。

そして、トヨタでいうTEMS?足の硬さを2段階変えられるフットセレクターもRS系全車とGTパサージュに装備。世界初の装着と書いてあるので、TEMSのほうが後発だったんだ・・・。







最上級グレードには色々と高級装備が付いていたんですね。男の車ってイメージが強いだけに、オートドライブやパワーシートが標準だなんて驚きです。

そういえば、スカイランはジャパンの時もパワーウィンドウのSWが運転席と助手席の間にあったんじゃなかったかな・・・






最後にラインナップ。




男仕様のGT-Eはサイドサポートが張り出した専用シートのようです。3本スポークのステアリングはパワステなし(笑)。こういうグレードはこの当時多くの車に用意されていました。






よく見たら、パサージュのシートもフカフカ高級シートながらもサイドサポートが張り出した形状になってますね(汗)。






こちらはセダン。

書きながら思い出し事が沢山ありますが、前期型ではフロントバンパーに「TURBO」の文字が反対にプリントしてありましたよね。ルームミラーで見て初めてまともに見えるって狙いで(笑)。後期型ではそのステッカーは廃止されたようです。






過去一度か二度程度は見た気がするハッチバック。

スカイラインとしてみると、やっぱり違和感はありますかね・・・






TI系はハードトップの設定がなく、ミラーもドアミラーではなくフェンダーミラーが標準のようです。TIらしさはフロントよりもリヤに表れていましたね。







TIにもハッチバックが用意されていたんですね。







そしてRS。

やっぱりRSは男前ですね。60タイヤとアルミもかっこいいです。







ハッチバックとは別に、商用のワゴン「エステート」も用意されていました。








ハードトップ、セダン、ハッチバック、それにエステートを含めると全28グレード。今じゃ考えられない豊富な品揃えです。






と、こんな感じの緩めの懐かしみシリーズでしたがいかがだったでしょうか。スカイラインファンは年代を問わず幅広くいらっしゃると思いますが、このR30はちょうど私のような40代半ば以降の方がちょうどストライクといえるんじゃないかと思っています。

歴代スカイランの中でもスタイルや性能面で私が一番好きなのはR32ですが、R30は私のカーキチ人生の始まりの頃の車なので、色々なことを含めるとR32よりも好きといえるかもしれません。
80年代の車を懐かしんで書いていると、タミヤやアオシマのプラモデルを作りたくなってしまうのもいつものことです。接着剤やうすめ液の臭いで頭痛を起こしながら作っていた中学時代を思い出しながら書いていると、30年前に戻りたいなぁと思うことが多いですね・・・。








(前期RSターボ)




(後期)




(後期ターボC)
Posted at 2013/04/07 12:20:18 | コメント(22) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記
2013年02月17日 イイね!

ちょっと懐かしのカタログ ~DA型インテグラ~

明日からまた雨ですね。というか、山口は既に降り始めています。




今日も午前中は分別ゴミ出しや灯油を注ぎにアコードで出撃です。
こういうときワゴンは本当に助かります。







そして、今日は久しぶりによく行くドラッグストアでティッシュペーパーの安売りがあったので、娘を連れて大量購入してきました。“お一人様1個限り”だったこともあり、娘と二人でまずはゴミステーション近くのお店で2個ゲット。そして灯油を注ぐGS付近の同じチェーン店でまた2個ゲット。更に娘の文房具を買うついでにその近くの同じチェーン店でまた2個。上手にルートを考えれば効率的に6個が買えたというわけです。







このお店の安売りティッシュは必ずこのエルモア。







150枚入りの安売り(180円程度)は他店でもよく見かけますが、200枚入りの安売り(198円)はそうありません。50枚差は結構大きいですからね・・・







さて、結構沢山の方から読んで頂いている懐かしのカタログシリーズですが、今回は私の2台目の愛車だったDA型インテグラでいってみたいと思います。例のごとく長いので、寝る前や時間のない時に読む内容じゃないと思います(笑)。暇な時にでも懐かしんでいってくださいね。








平成元年(1989年)4月に登場したDA型インテグラですが、みん友さんの中でもこのインテグラに乗られていた方は結構いらっしゃいますよね。







カタログの最初のページを開くと、まずはこれ。元オーナーさんやこのカタログを知っている方は特に懐かしいですよね。まだ発売前だった頃からJRや地下鉄の駅構内でこのポスターが貼られかなり注目されたようですが、映画バックトゥーザフューチャーでお馴染みのマイケルJフォックスさんがCMキャラクターでしたね。私たちの年代にはドストライクな俳優さんと言えるかもしれません。

アメリカでのホンダは非常に良いイメージがあり、マイケルJフォックスさんもホンダのCMなら喜んで出演したいと言われたそうです。そして、なんと彼は以前プレリュードが愛車だったのです。意外とホンダになじみのあった方だったんですね。







キーワードは“エッチ”ですよね。ホンダのHとかけてあるわけですが、ホンダらしさを訴えている印象深いCMポスターですよね。

ただこのフレーズ・・・、みん友さんの誰かを思い出してしまうのは私だけでしょうか(爆)。ほら、この型の黒いインテグラから4型の黒いプレリュードに乗りかえられてて、自他共に認めるエロトークマイスターのあの方ですよ・・・







初めてこのインテグラの顔をカタログや雑誌で見たとき、私は“メッチャかっこいい!!”とまでは思いませんでした。目が中央まで寄っていてかっこいいけど精悍とまでは言えない微妙な印象だったんです。でも凄く印象に残る顔でシビックにはない高級感があった・・・。イチロククラスの車とは思えない滑らかに張り出したフロントフェンダーと、ポジション・前照灯・フォグの全てを細長くつなぎ目のないシームレスレンズ内に収めたことで目力のある低くワイドな面構えとなり、格上のプレリュードにも負けない迫力がありましたね。あっという間に好きになりました。

そしてDA型インテグラといえば、私の中ではやはりこのトリノレッドパールが一番好きでした。お友達のwataさんが(こふさんも?)この色にお乗りでしたが、ホンダのワイレッド攻勢はこのインテグラから始まったようなもんですね。私も本当はこの色にしたかったんですが、色々あって結局フロストホワイトにしましたが・・・。








こちらはエアコン・パワステ・パワーウィンドウ・ブロンズガラスなど当時でいう贅沢装備が付かない、いわゆる“漢仕様”のRSi。果たしてこういうグレードが世間から求められていたかは微妙に思えますが、昔はまだこのようなグレードがどの車にも設定されていました。このフリントブラック・メタリックのXSiにはV-テッ君♂さんが乗られていましたね。

特徴的だったのがリヤコンビランプ。下半分はブレーキランプなので赤色は当然として、上半分も外観は薄い赤色ですが点灯するとウィンカー部はオレンジ、後退灯は白に光る・・・。二重構造のレンズになっているのですが、横長のスリムでシンプルなコンビランプはなかなかかっこいいと思いました。

そして国産最大級の大きさを持っていたリヤハッチガラス。先代のクイントインテグラでも製造元の旭ガラスが相当泣いたと言われていますが、新型は更に大きくなってます・・・(笑)。技術の進歩は留まることがありませんね。







アメリカではホンダ車はバックシャンと言われていましたが、このインテグラも後ろ姿はかっこよかったですね。シンプルなテールデッキとそこに配置されるシンプルな横長のリヤコンビランプ。そして流れるように美しいCピラーの造形。KA型レジェンド2ドアHTの流れを汲むこのグリーンハウスは、ゲップが出そうなほど凝りに凝った最近のデザインに飽き気味な私としては、今こそ復活させてほしいと本気で思っています。下半身にもう少しボリューム感を持たせれば、今でも充分通用するデザインですよね。







こちらは4ドアHTで最上級グレードのXSi。

もともとノッチバックが大好きだった私は、このインテグラがデビューしたとき3ドアよりも4ドアのほうが好きでこちらを購入しようかと思っていました。しかし走り好きだった周りの友人から大反対を食らい、私も我に帰って3ドアを購入したのでした(笑)。でも、デザイン的にはこの4ドアHTのほうがよりまとまっていたように思うし、当時のCAアコードや後に登場したCBアコードと比べても、より洗練されたデザインだと思っていました。

そういえば、この時代のホンダはMM思想(マンマキシマム・メカミニマム)が強く、クイントインテグラやアコード、コンツェルトなどどれも皆キャビンが大きくノーズが短い車ばかりでした。シビックから50mm程度伸ばされたコンツェルトとインテグラですが、コンツェルトは居住性アップのためにその50mmを後ろ側(つまりキャビンの後席)に使いましたが、このDAインテグラではスタイリングのために前側、つまりフロントノーズに使ってフロントガラス先端のセミコンシールドワイパーに余裕を持たすなどウェルバランスを求めるデザインになっています。理詰めな車が多い中で理屈抜きのかっこよさを求めたというDAインテグラは、確かに3ドア・4ドアともに真横から見ても非常に前後バランスのよいデザインですよね。








こちらはセカンドグレードのZXi。XSiに迫る充実した装備で、私的にはこのZXiこそインテグラのベストバランスのグレードな気がします。

些細なことですが、グレード名も安っぽくなくてイケてる気がします(笑)。







3ドア、4ドアともにサッシレスのドアを採用していましたが、インテグラがかっこよかった理由の一つにこのサッシレスのドアもあったかと思います。ドアを開けたときに窓枠がないというのは、車格感がワンランク上がる感じを受けますよね。特に3ドアの長いドアではそれを感じました。








内装もシビックよりもかなり上級感がありました。私の周りにはワンダーやグランドシビック乗りの友人がかなり多かったので、初めてこのインテグラを試乗したときは静かな室内とインパネやシートの上質感に「大人のスポーティーカーだ・・・」とメロメロになりました。

ちょっと残念だったのがこのコックピット画像。なぜかSOHCエンジンであるZXiのコックピットなんですよね。なにしろ1600ccのNAとしては世界初リッター100馬力のインテグラ。タコメーターのレッドゾーンが8000rpmに示されている車はそうザラにあるものじゃないだけに、やはりXSiのMT仕様を画像に載せてほしかったかなぁと個人的には思いましたが、でもこの控えめなところがインテグラのいいところなのかもしれませんね。






ドライバーを囲むようなインパネもなかなかかっこよかったですが、インテグラの内装で一番好きだったのが、ヨーロッパ調のざっくりとした素材のシートです。表皮デザインもツィードっぽくて妙な色のラインや模様がないのがいい。残念ながらこれはMCで変わってしまったんですけどね。

インテグラはフル4シーターだけあって、3ドアでも後席のニースペースはそこそこ余裕がありました。室内長に関しては先代モデルと変わっておらず、全高が下がり、その分着座位置も下げているのでプラマイゼロ。シート高さはシビックとCR-Xの中間位置だそうです。そう思うと、結構インテグラって運転姿勢の低い車だったんですね・・・。







爽快な視界の中にもドライバーズカーであることを忘れていないのはホンダらしいですね。

クイントインテグラの時のインパネはトレーが廃止されていたスラント型でしたが、再びトレー式が採用されたのはアメリカで長時間フリーウェイを走っているとさらされ感が強くて落ち着かないという意見があったからとか。このDA型インテグラに限らずホンダのインパネは異常なまでに低かったので、確かにそういう意見はあって当然かと思います。








エンジンは何といってもVTEC。世に「VTEC」という商標を知らしめた第一号がこのインテグラであり、このB16Aでしたね。







エンジンは基本的にはB16AとZCの2機種。ZCは先代モデルに搭載されていたDOHCではなくSOHCのもので、PGM-FI仕様とホンダお得意のデュアルキャブ仕様が用意されていました。

SOHC版のZC-PGM-FI仕様のネット120馬力は、よく考えてみれば初期型ZC(DOHC版)と同じ馬力ですから本当は充分凄いんですが、いかんせんB16Aの160馬力が目立ちすぎてZCの素晴らしさが薄れてしまってますね。私の友人がこれを搭載した限定車「ZXiバージョンS」に乗っていたのですが、90mmというロングストロークエンジンだったので充分すぎるほどのトルクを持っていました。ただ、B16Aのスムーズな回転感と比べると街乗りでさえも荒々しく感じるんですよね。やはりどんな名機も世代交代はやってくるものなんでしょうね。







やはりDAインテグラといえばこのB16Aを説明しないわけにはいきません。


◆160ps/7600rm
◆15.5Kgm/7000rpm

※いずれもネット値

先代のZCはコンベンショナルな4バルブDOHCエンジンでありながらホンダの意地を見せつけられた非常にエネルギッシュなエンジンでとても魅力的でしたが、B16AはVTECという謂わばギミックを使って圧倒的な馬力と圧倒的な高回転化を可能にした、ZCに負けずとも劣らない魅力的なエンジンでしたね。1.6リッターのNAとしては世界初のリッター100馬力、つまり160psは本当に度肝を抜かれる数値でしたし、その発生回転数が7600rpmってのがこれまた凄かった・・・。ハイカムに切り替わり8000rpmに辿り着く速さは正直ZCの比ではなく、私も購入当初は何度かレブリミットを突いたこともありました。

ZCは90mmのロングストロークエンジンでしたが、同じ排気量で馬力を稼ぐにはやはり回転数で稼ぐしかない。そうなればオーバースクエアがいいに決まっています。結果、81×77.4mmというショートストローク型になり、大きくなったボアにはZCよりも更に大きな吸気33mm、排気28mmのバルブが設けられています。バルブ挟み角は56度と、バリバリのスポーツユニットのディメンションですね。

エンジン屋に言わせれば、当時7000rpmと8000rpmじゃ全く世界が違うらしく、実験的には可能でもそれが量産機となれば振動問題や円滑冷却問題など多くの基本的なテーマが襲ってきたといわれています。
F1エンジンでさえピストンスピードが18m/secだったこの時代、量産エンジンの限界とされていたピストンスピードは20.5m/sec。B16Aのストローク77.4mmを8000回転まで回すとおおかた20.5m/secに近づくため、レーシングエンジン同等のラッピングを施した鏡面仕上げクランクにしたり、応力緩和形状の軽量ピストン、軽量コンロッドなどを採用して4気筒特有の2次振動を抑制するなど、ホンダのエンジンは他社とは精度が一桁違うなんて言われていたのも肯けるものでした。グループA仕様のシビックがピストンスピード24m/secで回していたと言われていたので、このあたりからフィードバックした技術が生かされていたのかもしれません。







そしてなんといってもVTEC機構。開発段階から社内では「バルタイ」と呼ばれていたそうですが、瞬く間にこのフレーズが世に浸透していきましたね。

低速域と高速域の両立を図る技術は以前から各社色々と試されていましたが、とりわけ日産が発表した吸気カムの位相を変える可変バルブタイミング機構が記憶にあります。NVCSというもので後発のトヨタでいえばVVT。ホンダだとK型エンジンで初採用されたVTCがそれにあたります。

ホンダはそれ以前に2輪のエンジンでREVというバルブ休止システムを実用化させていたようですが、4バルブのうち低速域で吸排気バルブ各1本を休止させるシステムを応用してハイパワー版のVTEC機構が生まれたのは必然だったのかもしれません。バルブ休止型VTECはその後4輪でも多くの車に採用されていますね。







VTEC機構については、もはや説明するまでもないほど車好きには浸透しているとは思いますが一応説明を・・・。知ってる方や読むのが面倒な方は動画まですっ飛ばしてやってください。


図は右側が吸気系、左側が排気系になっていますが、吸気系を左側に置き換えて説明しますと・・・。この機構のミソはバルブとカムの間に「ロッカーアーム」というものを挟みこんだことです。通常は卵型のカムがダイレクトにバルブリフターを叩きますが、図のようにそれぞれのカムに叩かれて独立して動くロッカーアームを設けることによってカムが押さえつけるリフト量以上のリフト量を稼ぐことができるようになります。これは一種のテコの原理で、先代のZCで採用された「スイングアーム」とよばれるものと同じ考え方です。そのあたりはこちらのブログを読んでいただけると分かると思います。

これだけだったらただのスイングアームなわけですが、カムに叩かれるロッカーアームの作用点部分に⑩のストッパーピン(吸気側にも排気側にも⑩がある)を設けて、油圧で横に刺したり抜いたりすることで⑤と⑥と⑦それぞれのロッカーアームの作用点がバラバラに動いたり一体化された動きになったりする・・・。

つまり吸気バルブ2本を叩くためのカム③が2個あるのは当然ですが、それは二つとも低速用のカムであり、このカム③がそれぞれのロッカーアーム⑤と⑦の外側部分(作用点)を叩くわけです。二つの③の低速用カムは実はそれぞれが微妙に大きさや叩くタイミングがずらされていてロッカーアームの作用点の形状も変えてあります。低速域に適した微妙なチューニングがされているんですね。④の高速用カムは⑥のミッドロッカーアームを叩いていますが、⑥の下にはバルブがいない。つまりカラ打ちをしていることになります。

⑩のストッパーピンというのは図のように切断されていて各ロッカーアームの中に収まっています。低速域ではこのピンは油圧で押されていない状態でして、形状が違うそれぞれのカムで押されるロッカーアームは作用点もバラバラに動きます。3つに切れている⑩のピンもそれぞれバラバラに動くわけですね。

ところが高回転域になると、油圧によってこのピンが横に押され、カムで押されていない瞬間にピンが横にスライドします。この直後3つのロッカーアームは一体化され、最もリフト量を稼ぐ④の高速用カムとその下にある⑥のミッドロッカーアームだけが接触し、一気にバルブを深く押し叩きます。つまり④が⑥を叩き、⑥は実は⑤や⑦と一体化になっているので⑤と⑦に固定されているバルブが一緒に押し込まれる・・・。ちろんリフト量だけじゃなく開いている時間も微妙に変えてあるのは言うまでもありません。この時、③の低速用カムと⑤・⑦のロッカーアームとは触れることなくカラ振りしている状態です。


と、ここまで書いておいて頼みの綱はやはり動画(笑)。百聞は一見にしかずですもんね・・・。
この動画、とても分かりやすいですよ。









動画を見て気づかれたと思いますが、低速域では左右のバルブのリフト量が異なっています。その量はプライマリー側(動画右側のバルブ)が8mm、セカンダリー側(動画左側のバルブ)は5mm。バルブタイミングもプライマリー側に対しセカンダリー側を10度遅く開き10度早く閉じる、つまりより低速性能寄りのタイミングになっています。
中央の高速用カムに切り替わったあとは中央のミッドロッカーアームによって二つのバルブが同時に押し込まれているのが分かると思いますが、こちらは低速用カムに対し20度早く開き10度遅く閉じるという完全な高回転仕様。この時の吸排気のバルブオーバーラップが90度でバルブリフト量は10mmですから、これは完全にレーシングエンジン並みですね。実際、グループA仕様のシビックと同じカムプロフィールが採用されていたというのですから。

ハイカムの切り替えは、回転数と負荷によって4800~5200rpmの間でバリアブルに行われます。もちろん負荷の軽い領域では4800rpm寄りで、アクセル全開時など負荷の大きい場合は5200rpm寄りでってことです。
その昔、VTECコントローラーなるものがありましたが、私もそれが付いた中学校の友人のCR-Xに乗ったことあり、切り替えポイントが下げてあったのですが、正直得るものは無いと感じました。早々にハイカムに切り替えてもスカスカなだけで、大きな負圧領域で切り替えないと無意味であることがよく分かる一例だと思いました。少なくともそれをするなら吸気系全体を見直してリフト量に見合った吸気量を確保すべきでしょうね。

因みにホンダ技術員曰く、VTEC切り替えの油圧ピンは100回の1回の割合で入らない事があるそうです(笑)。まぁ、その行程で入らなくても瞬時に次の行程で入るので体感的には全く気づかないわけですが・・・。






足回りはホンダお得意の4輪ダブルウィッシュボーン。

すでに先発のグランドシビックが4輪ダブルウィッシュボーンで登場していたので驚きはありませんでしたが、ストロークの伸ばされたインテグラの足はロードホールディングの優れたスタビリティ重視の足でした。よくホンダのダブルウィッシュボーンはストロークが短いと言われていましたが、このインテグラからホンダのダブルウィッシュボーンは棚の深い足に変わりつつありました。

ホンダのダブルウィシュボーンは昔から形状が独特で、長手のロワアームやタイヤの上の方にアッパーアームを配置しているのが特徴ですね。Uの字に曲げられたナックルは支持スパンが広いので乗り心地をよくすることができ、又剛性面でも有利で横力によるキャンバー変化も少なくすることができます。ただ、このナックルによるアッパーアームの高さがホンダ車独特の「タイヤとフェンダーアーチの隙間が大きくてスカスカに見える」という事の原因の一つだったように思えます・・・。

リヤのダブルウィッシュボーンも同じく独特(笑)。長いトレーリングアームの中間点で車体と結び、後端はロワアーム、前端は小さなコンペンセーターアームで支持する手法はこの当時ほぼ全車共通でした。今はもっと複雑なリンクでマルチリンクのようなダブルウィッシュボーンになってますけど・・・。







さて、グレード紹介。

3ドアのB16A搭載車はこの2種類で、上級グレードがXSiで廉価グレードがRSi。

XSiに標準のデジタル表示付きのオートエアコンやパワードアロック、ロッド式のオートアンテナなどはグランドシビックSiエクストラを検討していた私としてはグッとくる装備でした。でもインテグラはオーディオが全てオプション扱い。まぁこの頃はオーディオは社外品を後でつけるのが当たり前な時代でしたから問題なかったのですが。

因みにこのカタログは発売1年後の90モデルのものなので、フロントガラスにハーフシェードが入っています。私が購入した初期型はただのブロンズガラスだったので羨ましかったです。

RSiはパワステ、エアコン、パワーウィンドウなど一切付いてません。







SOHC版ZCのPGM-FI仕様を搭載した2グレード。

装備的にはZXiはXSiと同等ですが、パワステが新機構のリニアアシストタイプじゃなかったりアルミホイールじゃなかったりと、僅かな違いはありました。

RXiはRSi同等のやや寂しい装備で、インテグラの3ドアの売り上げはXSiとZXiでほとんどを占めていたと思われます。因みに初期型はRXiの下にTXiというグレードがありましたが、わずか1年で廃止されこのカタログからは消えています。







こちらは4ドアHT。

VTECエンジン搭載車はXSiの1グレードのみ。4ドアHTにはこの落ち着いたブルーメタがとても似合っていると思っていましたが、一方でワインも似合うなぁと思っていました。

セカンドグレードはZXi。超高回転型のB16Aなだけに、ATで乗るならZXiでも充分ですね。装備的にも同等ですし。







4ドアの一番の売れ筋はZCのキャブレター仕様を搭載したZXエクストラ。ZXiとそれほど変わらない装備で価格もお手頃。スタイリッシュなHTであっても、どうしてもファミリーカー的な扱いを受けるのが4ドアですね・・・。






そして、2年後にマイナーチェンジされました。







後期型から新設定されたのが、4ドアHTにだけ追加設定された1800ccモデル“ESi”。年月とともに下落する人気をセダンで支える作戦はどうやら先代と同じですね(笑)。






4ドアHTではこのESiがトップグレードになりました。エンジンはB16AのVTEC機構を除きストロークアップさせたB18B。DOHCではありますが完全にトルク重視のDOHCですね。

MCでウィンカーをクリア化させるのはこの当時のホンダ車の常套手段でしたね。個人的には私は前期型の顔の方が好きで、それはリヤにも当てはまります。






そして4ドアの2ページを飾るのが最廉価グレードのZXエクストラ(笑)。MC前の売れ行きが一番良かったんでしょうね。確かにこのグレードが一番街に溢れていた気がします。







でもやっぱりDAインテグラといえば3ドアXSiがイメージリーダーだと思っています。低くワイドで流麗な3ドアクーペですよね。






リヤコンビランプは通常のレッド・オレンジ・ホワイトの3色配置に。個人的には初期型のほうが表情として好きでした。






あの頃はとっても扁平タイヤに思えた195/60R14。今じゃうちのダンクでさえ14インチですから、今思うとドーナツパンもいいところだったんですね(笑)。16インチ程度でツライチに履かせれば今でもカッコよく決まりそうです。







インパネの初期型からの変更点は、ハンドル形状・エアコンの温度調整ボタンの無色化(赤と青が透明に)・計器盤の目盛りが小刻みになったことでしょうか。







シートのデザインも変更。私はツィードっぽい表皮だった初期型の方が断然好きでした。






エンジンはB16Aが更にパワーアップ。既にEGシビックでそのパワーアップ版が搭載されていましたが、内容的には圧縮比が10.2から10.4にアップ。カムプロフィールの見直し、インテークマニホールドの拡大や回転限界を高めたクランクシャフトの採用などで初期型よりも200rpm高い7800rpmで170psを発揮。トルクも16Kgmに増えています。当然レブリミットも上げられ、8200rpmまで回るようになっています。回ればいいってもんじゃないかもしれませんが、回した時の気持ちよさはやっぱり走り好きでそれを経験した者だけが理解できる、そういう世界なのだと私は感じました。


そしてもう一つの追加ユニットが1800ccのB18B。排気量アップによってB16Aよりもより低い回転でより太いトルクを発生するこのユニットは140psと17.4Kgmという性能。ディーラーでいち早く試乗しましたが、確かにATとのマッチングは素晴らしく、余力があるなぁと思いました。反面、低~中回転域でも振動がやや大きめに感じ、トルク感は薄いけどスルスルと軽く回転が上がっていくB16Aのほうが印象が良かったのを覚えています。これは後に登場したDC2型インテグラでも全く同じ印象を持ちまして、DC2型登場後にそれに買い替えようと試乗したものの回転感の重さというか振動みたいなものを感じ、どうしても好きになれずにH22Aを搭載した4型プレに浮気した経緯が私にはありました。排気量アップという手法はエンジンが力強くなる一方で、大味で振動面でも劣ってくるという事はよくある話です。B18BやB18CはB16A乗りからするとそういう印象を持つ方がおられるんじゃないかと私は思っています。ただ、インテR用は会社の後輩君の96スペックで運転しましたが、その例には全く当てはまりませんけどね。







後期型からRSi以外の全グレードにオプション設定されたビスカス式のLSD。この頃からサーキットを一緒に走っていたホンダに勤める私の幼馴染が同じXSiに乗っていて、CR-X用のビスカスLSDを多少改造して入れていましたが、ビスカスといえども確かに無いよりは断然マシだと思いました。







最上級グレードの4ドアHTには運転席にパワーシートを採用。ただ、座り心地などを含めたシート自体はあまり褒められるものじゃなかったかもしれませんね。







では後期型のグレード紹介。

B16A搭載はこの2グレード。






ZCエンジンのインジェクションモデルは初期型の2グレードから1グレードに減らされ、代わりにキャブレター仕様のZXが追加されました。やはりどうしても低価格モデルを入れないと売り上げが上がらないんでしょうね。






4ドアは1800ccのESiがトップグレードに。全グレード中唯一のキーレスエントリーやパワーシートが標準です。

XSiもそのまま残されていますが、なんとなくESiとの住み分けが微妙になってしまった気がします。






4ドアも3ドアも、エンジンとグレードの構成がほぼ同じになってますね。ZCのインジェクション仕様搭載車が1グレード、キャブレター仕様搭載車も1グレードに。確実に売れるモデルだけを残し、あとは消すという整理が行われているのがわかります。






前期型から後期型へのグレード整理がよくわかりますね。この頃のシビックと比べてもかなり少ないです。




ということで、DAインテグラはいかがだったでしょうか。そんなに昔の車じゃないように感じるのですが、思えば私が20歳のときの車です。VTECエンジンの気持ちよさを知り、ガラスサンルーフの気持ちよさもこの車で知り、気が付けばこのインテグラ以降全てDOHC-VTECに乗り、ガラスサンルーフ車に乗っています(4型プレは設定がなかったので非装着ですが)。もう街中では見かけない車になってしまいましたが、こういう都会的なセンスを持った4シータースポーツクーペが今後再び出ると嬉しいですよね。




(前期型3ドア・カッコインテグラ)




(前期型4ドアHT・気持ちインテグラ)




(前期型4ドアHT・調子インテグラ)




(後期型4ドアHT・ESiメイキング映像&CM)
Posted at 2013/02/17 23:17:34 | コメント(23) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記
2013年01月26日 イイね!

かなり懐かしのカタログ ~S120系クラウン~


このところ猛烈な寒気が降りてきいるようで、北海道からから石川あたりまで特に日本海側ではかなりの荒れ模様だったようですね。山口でも昨夜から結構強い風が吹いていて、今日もずっと風の強い寒い一日でした。車はかなりの汚れっぷりですが、寒すぎで洗っておりません。数日は寒いようなので、明日も洗車は無理かな・・・





さて、今日はまた「懐かしのカタログシリーズ」をアップしておきます。








今回は、1983年(昭和58年)9月に登場したS120系クラウン。購入意欲だったり特別意識のあった車というわけではありませんが、やはり大好きな80年代の車の一つ。カタログも薄めのものなので、いつもよりもアッサリぎみでアップしておきますので懐かしんでいってください。

因みに今回のカタログは、S120系の中でも2年後にマイチェンした後期型のものです。前期型は私の大好きだったテレビドラマ「太陽にほえろ!」で出てたんですけどね。







私の中でクラウンというと、やっぱりこの型のクラウンですかね~。もちろん4ドアHT。なんというか、縁の無い雲の上の存在感というか、「いつかはクラウン」というフレーズが一番似合っていたクラウンなんですよね。3ナンバー専用の大きなバンパーもステータスでしたね。

グラスエリアの処理も洒落てるし、「クリスタルピラー」と呼ばれたCピラーのおかげで優雅で風格を感じました。このピラーはのちにX70系マークⅡハードトップにも採用されましたね。MC前はグリル内のフォグランプが縦一体ものでしたが、MC後には上下分割になりました。







MCと同時に追加されたのが、このスーパーチャージャー仕様。

このスーパーチャージャー仕様は、実は私が通っていた工業高校機械科の実技の若い先生が乗っていました。入学当初、この先生はまだ60マークⅡのシャコタンに乗っていましたが(ホイールはヤン車で有名なあのマーク1!)、このクラウンが出てすぐにスーパーホワイトⅡのロイヤルサルーンを購入。学校が学校なだけに車好きが多く、校内の敷地を走る姿は学生の間でも注目の的でした。あ、この先生のあだ名ですが、“ヤンキー”。見た目はまさに若い頃の清水宏次朗(笑)。でも情があって生徒に大人気でした。

因みにこの先生の影響を受けた他の若い先生2名が、このあと立て続けにハイソカーを購入。一人はX70クレスタのスーパールーセント。もう一人は7thスカイラインのGTパサージュ。クレスタの先生は生徒から「先生のクレスタって何馬力なん?!」とか質問されて、「俺のは確か150馬力くらいだったかなぁ」と嘘をついていました。普通のスーパールーセントだったのでグロスで125馬力だったのを多くの生徒は知っていたのに(笑)。







こっちはセダンのロイヤルサルーンG。

セダンって、タクシーのイメージしかなかったのですが、改めて今見ると結構素敵なんじゃない?(笑)。







このリヤスタイル、好きでした。これを見ると、先ほどの先生を思い出します。校内をゆっくり走り校舎の曲がり角でウィンカーを出すのですが、その時のブレーキランプの点灯が横に長くホワ~っと点き、ウィンカーがこれまたスローモーションのように点滅するのがたまらなく優雅で・・・。横長のランプの高級感が生徒の間で話題になってました(笑)。

あれを見たせいか、私は未だにパシッと点滅するLEDウィンカーやブレーキランプが好きになれず・・・。光は優雅に光るもの・・・。このクラウンのテールランプからそう学びました(爆)。







トヨタの高級車といえばこの色の内装。そしてエレクトロニックディスプレイメーターも。

正直、インパネデザインやスイッチ類は当時からそれほどいいとは思っていませんでしたが、この色でイチコロになったオジサマは数多かったのではないでしょうか。








クラウンやマークⅡには似合っていたこの色の内装も、カローラにまで採用された時にはちょっと引きましたが・・・。

因みに、我が家は今の実家が建ったときソファーを購入したのですが、そのソファーがこんな色でした(笑)。まさかホンダ好きの親父も、実はトヨタの内装に憧れていたとか・・・







これはセダンの内装。トヨタは意外と青い内装色を使っていましたが、クラウンに青はちょっとなぁと思ったりも。でも、シートは青でも高級感ありますね。

インパネ形状はセダンとHTでは異なっていました。







装備はすんごいのばっかり・・・







フルフラットになる上にそれが電動ですか・・・






左右分割でスライドも羨ましいし、しかもこれも電動・・・







セダンの最上級グレードには、電動バイブレーター付きだって・・・・

この時代からこんな装備があったなんて、凄いなぁ・・・







なんだか操作性の悪そうなエアコンですが、その内容はこの当時としては最新技術ですね。

S58年の車なのに、ルーバーも自動スイングしてたのか・・・。







グレードによってはCDプレイヤーが標準装備されていたのも凄いですね。







後席ではヘッドフォンでテープやラジオが聴けるそうです。







エンジンは、S120デビュー当初は2800ccの5M-GEUが最上級エンジンでしたが、日産のセドグロが3000ccに変更されたため慌ててクラウンもMCを待たずに3000ccの6M-GEUにアップグレードされました。







MC前にはなかったスーパーチャージャー仕様である1G-GZEU。ユニットはルーツ式で、これはその後4A-GZにも採用されましたよね。

重量のあるクラウンなので、トルクの細かった1G-GEUの代替機かと思いきや、1G-GEUもそのまま継続販売されたのは意外に思えました。

そして、この時期はグロスとネットの表示が混在していて、車好きじゃない人がこのカタログ見たら頭が「??」になっていたんじゃないでしょうか。







このクラウンといえば、何と言っても「フルフレーム構造」のボディでしょうか。耐衝撃や耐振動などに多くのメリットがあると言われたフルムレーム構造で、その後のモデルでモノコックに変更する際は相当な反対があったそうです。クラウンという車の性格がなんとなく分かる拘りの部分だったんですね。







そのフルフレームボディに取り付けられるサスペンションは、前輪ダブルウィッシュボーン、後輪セミトレーリングアーム。

この当時の高級車は今のように欧州車的な引き締まった足とは真逆でしたね。フワフワなダンパーとスプリングでショック吸収させるのが常套手段でした。







というこでグレードはこんな感じ。

割と簡易的なカタログなので全てのグレードがここには掲載されていませんが、3000ccがロイヤルサルーンG&ロイヤルサルーン。
2000ccDOHC搭載車が1G-GZEUと1G-GEUにそれぞれロイヤサルーンが。
2000ccSOHCと2400ccターボディーゼル搭載車にそれぞれスーパーサルーンエクストラ、スーパーセレクト、スーパーエディションが用意されています。








セダンとワゴン。

グレードはセダンが14グレード、ワゴンが4グレード用意されてますが、ちょっと書くのが面倒なので割愛・・・。

それにしても、アルミホイールを履かないとクラウンといえどもかなりチープに見えますね。
車はどれも“お洒落は足元から”ですよね。






いつの時代にも、「正統」と呼ばれるものがあると思いますが、とりわけクラウンにはこの言葉がぴったりだと思います。しかし、徐々にクラウンも正統という殻を破るかのように進化し、かなり姿が変わってきました。そして今回の新型クラウンはぶったまげのデザインでデビューしましたね。若者にはウケルのかもしれませんが、クラウンを乗り続けてきた年配の方はあのデザインはきつい気がします。それでもあれほどのイメージチェンジをするトヨタは相当な勇気と確信があってのことでしょうし、クラウンの存続に危機感を感じていたのかもしれませんね。

このところアクの強い顔の車が増えていますが、アクの強い顔もいつかは慣れてくるものだし、それに違和感を感じなくなってしまうその自分の感覚が嫌になることもあります。濃い味のもの、どきつい色彩、音の悪いMP3・・・、新しい時代の色々なものに慣れてしまい、かっこよさや美しさの原点みたいなものを忘れてしまいそうで、正直また昔のようなシンプルな時代にならないかなぁと思うこともあります。

ブヨブヨに膨らんでウエストラインの高い今のスタイルに慣れていく一方、80年代の低いウエストラインと伸びやかなスタイルを見て“古臭い”と思えない部分も多くあります。この頃の車の魅力って、やはり分かりやすいシンプルなかっこよさでしょうかね。80年代の懐かしい車を今風にリファインしたスタイルで出せば売れると思うんですけどね~。

Nコロの現代版であるN-ONEだって売れてますしね。




そう思うと、やっぱり80年代のスタイルの車を復活させるなら










今でしょ?!!!(~-~;)








Posted at 2013/01/26 23:13:01 | コメント(16) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記
2013年01月13日 イイね!

押入れのダンボールで見つけた写真

数年前に実家へ戻ってからは時々押し入れの中の整頓を行っている私ですが、昨日少し大掛かりな整頓を行いまして、その時にてっきり紛失してしまっていたと思いこんでいたネガや写真を見つけ、またしても懐かしいものが出てきたのでちょっとだけご披露を・・・
ご披露するものでもないのかもしれませんが・・・(~-~;)








市内の某橋の横で撮影したプレリュード。リバーサルフィイルムで撮ったものです。ポジそのものを見ると非常にシャープに写っていますが、複写したので冴えない写真ですね・・・。

プレの写真はうちの奥様と一緒に写ったものがほとんどで、こういう車だけの写真がほとんどないだけに結構貴重かも。この写真をプレの愛車紹介に使おうっと♪







これも貴重なプレの走行中の室内画像。シートベルトもせずに8時20分でハンドル握って運転してるのは会社の元後輩君(笑)。彼はこのときS13シルビアのK’sに乗っていました。ATですけどね。その後80スープラ後期型のSZ-R(6MT)に乗り換えましたけど。

私のプレは前期型ですが、購入後10万円ちょっとかけて後期型の自発光式メーターを付けました。もちろんハーネス関係が全く合わないのでホンダに勤める幼馴染が回路図見ながら1本1本自作で線を繋いでくれたのでした。オーナーさんなら分かると思いますが、僅かに見える右下部のオドメーターでそれが後期型であることが分かると思います。

前面の左右目一杯に広がるブラックフェイスのパネルに、キーを捻った瞬間真っ赤な指針とブルーグリーンの計器類、それに警告灯類が一気に点灯するこの演出にはちょっとした感動がありましたが、4型プレリュードはエンジンもインテリアにもお金をかけられていた車だなぁと改めて思いました。


因みにハンドル中心部のHマークはホンダオブアメリカのマークをつけておりました・・・。こんな仕様でもサーキットではかなり速いプレちゃんだったんですけどね。







決して姿を公開できない頃の若い嫁・・・というと怒られますが、免許取り立ての嫁と最初の愛車だったワンダーシビックSi。ボンネットフードの“こぶ”が何よりの証拠ですね。



3速ATでしたけど(爆)。








嫁と知り合った直後に買った私のインテグラ。その数年後に嫁はトゥデイポシェットに乗り換えましたが、本当はワンダー乗り続けてほしかったなぁ・・・

そいえば、意外と白の3ドアXSiって走ってなかったんですよね~。ほとんどが黒かワインで。私は諸事情があって泣く泣く白にしたのですが、意外と自分らしい色にも思えてそれはそれで良かったのかなぁとも思いました。

購入から数年後、ウィンカーをクリアにし、純正オプション品だったフロントスポイラーも装着しました。









そのインテグラで、自宅でタペット調整した時の写真がありました。撮ったことすら覚えておりませんが・・・

あ、もちろん作業してくれたのはホンダに勤める幼馴染。数種類の薄いプレートを挟んでは調整していましたが、結構面倒ですよね。運転席側のホイールハウスから手動でクランキングして・・・。








ワンカムVTECはヘッドカバーを外すとまずはロッカーアームが姿を表しますが、DOHC-VTECはカムシャフトが見えてその真下にエンドピボット式のスイングアームが見えるのがいいですよね~。

多分タペット調整をしたとなると、それ相当の距離を走っていた頃の写真だと思いますが、スラッジなどの焦げた色のパーツは皆無ですね。この頃はオイル交換も3000Km毎だったし、サーキットもよく走っていたのでオイル管理はかなりマメだったと思います。








強烈な写真もありました。

親父の3台目の愛車、初代シビックGF-5。シビック初の5速マニュアルシフトで、エンジンはCVCCの1500ccであるEC型。

因みに私の愛車は写真左のチャリでした。親父の肩に乗っているのは私の3歳下の従弟です。









そして最後も強烈。

恐らく私が2歳の頃だと思われる写真で、車は親戚の3代目フロンテSSS。ボンネット上に乗っている子供はわたくし。この歳なら顔出しでもOKってことで(~-~;)





さて、休みも残り一日ですね。ゆっくり過ごしているつもりでそうでもない感じ・・・。

今は雨が降ってますが、明日天気が回復するなるならダンクを洗おうかな。
Posted at 2013/01/13 23:36:29 | コメント(14) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記

プロフィール

「ネタ遅れですが夏季休暇ネタを一気に http://cvw.jp/b/166682/48618928/
何シテル?   08/25 00:18
2005年12月にアコードワゴン(CM2)オーナーになったダブルウィッシュボーンと申します。 スポーティな中にもエレガントなたたずまいのアコードワゴンがと...
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