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ダブルウィッシュボーンのブログ一覧

2015年03月15日 イイね!

ちょっと懐かしのカタログ ~Z20系ソアラ~

昨日と今日の山口はポカポカの陽気でしたが、水曜日にぎっくり腰になってしまったためあまり体を動かす用事ができず、もったいない休日だったなぁと思いましたが仕方がありません。










アコゴンは黄砂で汚れまくりなのですが、当然立ったり座ったりを繰り返す洗車なんてするはずがありません。全国の洗車雨乞い被害者団体の方々(←特に関東支部?)、ご安心くださいませ(笑)。ま、私の師匠が洗ってるかもしれませんが・・・


本当であれば土曜日が晴れで日曜日は雨予報だったのですが、いつのまにか今日も晴れに変わっていました・・・。雨でこの汚れも多少流れるかと期待していたのですが、またこの汚れた状態で一週間を過ごすのかと思うと嫌になります・・・。






そういえば昨日はホワイトデーでしたが、不覚にもお返しを買いにいく時間が遅れてしまい、行きつけのケーキ屋さんに行くともうほとんど売り切れ状態・・・(汗)。14日に拘って好きでもないケーキを他店で買うよりも、一日遅れでも行きつけのお店で確実に美味しいケーキを買う方がいいとのことで、奥様と娘には謝り今日買ってきました。






その道中にちょっと寄り道をば・・・。











みん友のこてきたいちょさん宅の前を通過(笑)。

ちょうど駐車場前でお話が出来たもんで、今回増車されたスマートを前に雑談を15分程度ほどさせてもらいましたが、見た目の可愛さ以上に質感の高さにビックリ。デザイン、レイアウトなど見る物すべてが国産車の“当たり前”と違って発想が斬新。サッシレスドアやグラストップなど、高級感も盛り込まれていて、所有する楽しみ、満足感は相当なものだと感じました。


またゆっくりお話ししたいですね♪










さて、帰宅して軽い作業を一つ。

古くなった玄関マットの置き換えをしておきました。












お袋たちが買って使っていた玄関マット。










そして一昨日届いた奥様お気に入りの玄関マット。
濡れ雑巾で床を拭いたため目地が湿って黒っぽいですが・・・










玄関前の小さな庭にはチューリップの芽が沢山出ていました。新しい玄関マットと華やかなチューリップ。ポカポカ陽気の休日が楽しみでもあります。














さて、腰の悪さもありまして今日は洗車ネタなどもなく、久しぶりにまた懐かしのカタログシリーズをアップしておきます。









今回は1986年(昭和61年)1月に登場したZ20系ソアラ(初期型モデル)です。私が高校2年生の時に登場したことになります。










日本を代表する最高級スペシャルティ、しかもバブル期真っただ中でFMCしただけに、何もかもが最新技術の車でしたね。“超”を繰り返し使ったこの文面からソアラの揺るぎない地位とメーカーの自信が伺えます。









Z10系でも掲載されていた透視図はこのZ20でも踏襲されています。メカ好きにはたまらない1ページなんですよね~。

今回の目玉は、足回りでしょうか・・・。上下平行に配置されたA型アームのサスペンションアームとスプリングのないダンパーユニット・・。誇らしげに描かれていますね。










泣く子も黙る3.0GT-LIMITED(笑)。

Z10系のカタログ紹介でも書きましたが、ソアラの魅力の一つとして、決して奇抜さを求めない端整な3ボックスフォルムであったことがあると思います。私の通勤路で時々見かける事がありますが、ウエストラインがとても低く伸びやかで嫌みの無いサイドプロポーションは今でも褪せて見えません。










こちらは3.0GT。

Z20が登場した時は少し丸みを帯びてしまったスタイルに抵抗感があり、2年程度はZ10の方が好きだったのですが、Z20も上品なスタイルであることは変わらず、この丸みも悪くないと思うようになりました。

因みにこのカタログは初期型ですが、2年後のMCではリヤコンビランプが初代インスパイアのように横三段の中央段がウィンカーとバックランプ、上段と下段がブレーキランプに変更され、フロントグリルも横スリット風に変更されました。










スープラ同様、新型ソアラにも設定された2.0GT-TWIN TURBO。

Z10ではM-TEUというシングルカムターボエンジンを積んだモデルが存在し、そのグレード名が「2.0TURBO」でした。トヨタはシングルカムエンジンにはGTというグレードを与えないらしく、なるほど今回のZ20ではDOHCツインターボエンジン搭載ということでGTの称号が与えられてますね。

画像の車はオプションのエアロパーツが装着されているようですが、あまりコテコテした装着ブツが好きじゃない私はエアロレスの方が好きでした。ただ、今見ればこの程度のボリューム感はあった方がいいように思えますけどね・・。











1G-GEU搭載の2.0GT。

スープラ同様、徐々に格下扱いになりつつあったグレードですが、ホイールデザインを含めて私はこの2.0GTが好きでした。Z10後期の最終モデル(6M-G搭載モデル)から採用されたメッシュホイールですが、ソアラにはメッシュよりもスポーク風の方が似合っていたんじゃないかなと個人的には思っていました。同じホイールを履いていたスープラとは随分と印象が違うんですよね・・・。










端正な3ボックスクーペであることはZ10と何ら変わりませんが、フラッシュサーフェス化が強められたのは誰の目から見ても一目瞭然ですよね。それはキャビングラスエリアだけでなく、透明二重レンズが採用されたヘッドライトや面一化されたリヤコンビランプからもそう感じます。

先ほども書きましたが、MCではグリルが横スリット風に、テールランプは上下2段から3段に変更されました。











エレクロトニクスの塊ともいえる3.0GT-LIMITEDの圧巻のインパネ。

トヨタと言えばエレクロトニックディスプレイメーターですが、ソアラのそれはスペースビジョンメーターという名称に変わっています。ちょっと名前が幼稚っぽいけど、視認性の良さは格段にアップ。鏡の反射を利用して焦点距離を遠くにしているんですね。うちの会社の元後輩君がこのソアラの中古(2.0GT-TWIN TURBO)に乗っていたことがあって運転させてもらったことがありますが、確かに奥行感がありましたけど見やすいというか不思議な感じでした。

そしてエアコン操作部はマルチコントロールパネルと呼ばれるもので、エアコンとオーディオの兼用操作パネル。更にセンターコンソール下部にもエレクトロマルチビジョンと呼ばれるディスプレイが・・・。日中は白いバックライトで夜間はダークブルーになるのだとか。
ただし、このマルチコントロールパネルとエレクトロマルチビジョンは3.0GT-LIMITEDのエアサス装着車のみに装着。LIMITEDには標準サス仕様でも標準であってほしかったけど・・・。

ステアリングは2本スポークでエアコンとオーディオのリモート操作が可能。MCでは4本スポークに変更されましたが、私はこの2本の方がソアラらしくて好きでした。











3.0GT-LIMITEDのみ本革のスポーツシートが標準。本革が嫌だという人のためにダブルラッセル生地のシートもオプションで設定されていますが、その場合シートもノーマル形状になるようです。

よく見るとZ10よりも色調が明るくなり、けばさが減りましたね。座り心地も良さそうで、2ドアスペシャルティとしての雰囲気も文句なし。やはり憧れのグレード、「LIMITED」なだけあります。










センターコンソールに配置されたエレクトロマルチビジョンは、内容を見る限りお飾り的なものに感じますが、これでもかと言うほどディスプレイを採用するためには必要だったのかも・・・。

ただ、2年後のMCでこのエレクトロマルチビジョンは廃止されましたけどね。











Z10の2.8GT-LIMITEDもエアコン操作パネルはタッチパネル式でしたが、Z20はオーディオと兼用のタッチパネルになりました。ただ、この手のスイッチは操作性が悪く、特に走行中の操作では安全性に問題があるように思います。そのせいかは分かりませんが、このコントロールパネルもMCで廃止されてしまいました。

ホンダは現在フィットクラスまでもがエアコンの操作ボタンを完全なタッチパネル式にしていますが、はっきり言って見た目はいいが操作性は最悪。ホンダは本来こんなことを強行するメーカーじゃなかったと私は思っているのですが、こういう一面を見ても今のホンダってもう売れれば何でもOKなんだ・・と思うようになりました。












3.0GT-LIMITED以外のエアコン操作部。

マルチコントロールパネルを見たあとだと少し寂しく感じますが、それでも充分高級ですよね。配置もシンプルで機能的です。MC後は全グレードがこの操作部になりました。











窓越しから中を覗くと思わず「スゲー!」と唸ってしまいそうなインパネ。

最新のハイブリッド車の一部には緑や青や赤など色使いがごちゃ混ぜのインパネがあり、それはまるでチンドン屋のようにさえ感じます。

その点このソアラの内装は沢山の光物を採用しながら色使いがよく考えられえており、この空間に身を置いて6気筒の静かな加速音を感じながら走らせることを想像すると、こういう大人の車をまた出してほしいなぁと思ってしまいます。











Z20ソアラはエレクトロニクス面だけでなく、実用的な新技術も採用されています。

その一つが世界初の4リンク式ドアヒンジを使ったイージーアクセスドア。2ドアのドアは回転半径が大きいが故足元の開閉空間が稼げないんですよね。そこでドアが外へ飛び出ながら開き、且つ頭上に倒れ込んだサッシ上部までも外に倒れていく機構が採用されています。ちょっとしたことですが素晴らしいアイデアですね。











パワーユニットは4種類で、フラッグシップエンジンがこの7M-GTEU。

最高出力  230ps/5600rpm
最大トルク  33.0Kgm/4000rpm
※ネット値



初代Z10系では2.8Lの5M-GEUからスタートし、途中MCの最終仕様でストロークアップによって3.0L化された6M-GEUにスイッチ。そしてZ20ではヘッド部分を全面変更して12バルブから24バルブ化に変更された7M型になり、同時にこの時静粛性とメンテ性に優れた油圧ラッシュアジャスターが廃止されました。

ソアラとスープラの7Mはターボ専用で、前期モデルはレギュラーガソリン仕様でしたが、MCモデルからハイオク仕様となり240ps/35Kgmにアップされしました。










2.0モデルは3種。

その最高峰エンジンは1G-GTEU、次いで私が大好きだったDOHC24バルブのNAエンジン1G-GEU、そして12バルブの1G-EUからオールマイコン制御、燃料噴射装置もEFI-Dにバージョンアップされた1G-Ⅱ。

1G-GTは国産初のツインターボエンジンでしたが、ベースとなったNAユニット1G-GEUの魅力が完全に消されたエンジンになってしまったかなぁというのが個人的な印象です。友人のスープラで何度か運転させてもらいましたし会社の元後輩君のソアラでも運転しましたが、加速は凄いけどモッサリとした吹け上がりのエンジンで、エンジン音も抜けの悪いこもった音でした。

ただ、後輪駆動のターボ車ならではとも言える背中を押されるような暴力的な加速感はいいものだなぁとも思いましたけどね・・・。











サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン。ホンダのダブルウィッシュボーンと比べるととても素直な形状で分かりやすいダブルウィッシュボーンですね。まぁボンネットフードが低く、ダンパーマウントの位置も低いホンダ車だとトヨタのような形状ではどだい無理な話なのですけどね・・・。










3.0GT-LIMITEDには世界初だったエアサスペンションがオプションで選べました。

まぁこういった機構は自分の中でこれ!と決まってしまえば動かすことがなくなるものですが、バブリーな車はこういったエレクトロニクス技術が満載じゃないとね(笑)。










トヨタお得意のTEMSも更に進化。トヨタはこういった技術を一発ものにしないところが凄いですね。ちゃんと進化を続ける。これは大事なことだと思います。










トヨタは1車種の中でいくつものホイールを用意することが多いのですが、ソアラはデザインでいえば2種類だけ。LIMITEDは専用のベージュカラーとなりますがデザインは3.0GT用と同じ。そして全グレード15インチというのも驚きですね。スープラはMCして16インチが与えられましたが、ソアラはMCしてデザインこそ変わったものの大きさは15インチのままでした。











では各グレードを紹介。




3.0GT-LIMITED。

画像のものはLIMITEDのみに設定されているエアサス仕様車で、マルチコントロールパネルとエレクトロマルチビジョンが装着となります。エアサスの付かないLIMITEDはTEMSが標準。クリスタルホワイトトーニングはLIMITED専用色ですね。本革が嫌な人はオプションで3.0GTと同じスポーツシートじゃないラグジュアリーシートも選べるようです。

まぁとにかくこのグレードは至れり尽くせりです。










3.0GT。

エアサスの付かない3.0GT-LIMITEDと比較すると、目立ったものでマイコンプリセットステアリングが付かないくらいかな。でもチルトはメモリー機能付きだからそんなに問題じゃない気がします。
あとは4輪ECS(現在のABS)と本革スポーツシート、リヤワイパーがオプション。思いのほかLIMITEDとの差が小さい気がします。










2.0GT-TWIN TURBO。

TEMSが付かない代わりにスポーツサスとスポーツシート(生地はモケット)が標準。2000cc車は全グレードで4輪ECSが省かれます。あとはステアリングが3本スポークでリモートスイッチもなし。3.0GTから省かれているのはオートドライブ、車速感応式オートドアロック、パワーシート、オーディオサウンドコントローラー、ダイバーシティアンテナ、といったとこでしょうか。

画像のエアロバンパーは全車にオプションで、サイドのエアロパーツのみ下級2グレードにオプションもなし。










2.0GT。

タイヤが215幅から205幅にダウンし、アルミデザインも変更。TEMSは標準です。

2.0GT-TWIN TURBOとの装備差はほとんどなく、ステアリングが本革から合皮になりスポーツシートとオートドライブがオプション扱い。あとはベンチレーテッドディスクブレーキが前輪のみになることくらいでしょうか。TWINCAM24のサイドステッカーはオプションのようです。












2.0VX。

タイヤが195幅になりアルミはオプション。2.0GTから省かれるのはTEMSくらいで、選べるオプションは2.0GTとほぼ同じです。2.0GTで選べてこのVXで選べないオプションはリヤワイパー、サイドエアロ、スポーツシートだけですね。











最後は最廉価グレードである2.0VZ。

VXとの差は小さいようで大きい・・・。エアコンがディーラーオプションで基本はヒーター。それ故に操作パネルもVZ専用のようです。あとはオートドライブは付けられない。そしてドアミラーが黒・・・。それを除けばVXと変わりがありません。アルミやエアロ、電動サンルーフもオプションで選べます。





因みに全グレード標準装備を列記しておきますと

・ハロゲンヘッドランプ
・コーナーリングランプ
・電動格納式ドアミラー
・全面ブロンズガラス(フロント熱線吸収)
・パワステ
・イージーアクセスドア
・無段階調整間欠フロントワイパー
・パワーウィンドウ&電磁ドアロック
・イルミネーテッドコントロールシステム(ドアキー、エンジンキー、足元)
・スペースビジョンメーター
・リヤアームレスト

といった感じです。











さすがバブリーな車。燃費が凄いです・・・。










ということでZ20系ソアラはいかがだったでしょうか。

どの時代も憧れの車ってありますが、私が中学高校時代だった時の憧れの車はやはりソアラだったと思います。ひたすら凄い車、そういうイメージですね。ただ、この頃から私はトヨタから心が離れかけていたのでZ20ソアラはそれほど思い入れがあったわけではないのですが、それでも日本を代表するスペシャルティーカーですから気にはなっていましたし、かっこいいと思っていました。

でもやっぱり私の中で一番はA60セリカ兄弟・・・。これだけは死ぬまで変わらないのです(笑)。












Posted at 2015/03/15 20:44:13 | コメント(13) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記
2015年01月20日 イイね!

懐かしのカタログ ~AE86レビン・トレノ~


先週の土曜日、会社帰りにホンダへ寄ってこの先のメンテナンスについていくつか相談してきました。お店にとってあまり儲けにならない話ばかりではありましたが、親身になって協力してくれるサービスマンYさんには本当に感謝です。
下回りを一緒に覗いての話でしたが、そのついでにこのところブレーキ鳴きが酷いのでパッドとローターの摩耗具合も見てもらいました。どちらもまだ大丈夫とのことで、ついで作業だったのでパッドの面取りなどはしてもらわずとりあえず暖かくなるまで様子見することにしました。











そして昨日の日曜日。

昨年末から洗車しても翌日に雨や雪に祟らる日が続き、洗車翌日に綺麗な状態で走らせることが1日たりともできていない気がしていますが、週末に雨が降るならまだいいのものの、毎回週の始めに降るためいつもドロドロ状態なんですよね・・・











そんな不安定な天気に負けず、昨日も昼過ぎに洗車です・・・。











フロントも











リヤも











サイドも綺麗サッパリ♪











夕方、買い物ついでにスマホでパシャリ♪

こふさんから頂いたType-S用純正アルミをなかなかパーツレビューにアップできなかったのですが、昨日ようやく綺麗な状態で写真を撮ることができたので近日中にアップ予定です。





ただ、悲しい事に午前中晴れていた天気が、


どんどんどんより曇り空に・・・






























今朝また雨でした・・・
(──┬──__──┬──)


先週末の天気予報じゃ、雨なんて言ってなかったのに・・・











というわけで、記録更新中です・・・



















さて、かなり久しぶりになりますが“懐かしのカタログシリーズ”をアップしておきます。


思えば私が初めて懐かしみのカタログをスタートさせたのが2006年。まだ複数画像のアップロード方法を知らない頃でしたが、その後imgタグを使って複数アップできるようになり、内容的にもかなりボリュームのあるものにしていくことができたのですが、逆にボリュームがありすぎて書く時間がとれず、アップする頻度は激減してしまいました。

とはいえ、私は旧車なら何でも好きというタイプではなく、あくまでも私の青春時代に好きだった車しかアップする気がないので、そういう意味ではネタ切れしないこのスローペースの方がいいのかもしれません。







ということで、久しぶりの懐かしみシリーズは1983年5月に登場した「AE86 レビン・トレノ」。

今回は前期型をトレノ、後期型をレビンでいってみたいと思います。長いので時間のある時にでもゆっくり懐かしんでみてくださいね。














いやぁこの表紙・・・、懐かしいなぁ~~。私が中3の時に発売されたのですが、近くのトヨタオート店に何回かに分けて行き数冊もらったのを思い出します。









キャッチフレーズは“誕生、SEXYトレノ”。


このトレノが登場する前、中学時代からの愛読誌だった“driver”誌のスクープでは、レビンはミニソアラ、トレノはミニXXのようになると書かれてあったのですが、XXが猛烈に好きだった私としては実車を見て微妙な気持ちだったのを覚えています。

でも、私が大好きだったXXと同じ14インチアルミを履いていたのは嬉しかったなぁ。ボディサイズが小さいぶん、14インチアルミが大きく見え、すごくかっこよく見えました。











AE86と聞いてイメージするもの・・・。恐らく多くの方が「ドリフトマシン」とか「土屋圭一」、あるいは「イニシャルD」なんでしょうね。

でもこの車が登場したき、私はこれっぽちもドリフトのイメージなどなく、あくまでも小さなスポーツスペシャルティという印象しかありませんでした。特にトレノはスラントノーズのリトラだったためセリカXXと重ねて見ていたということもあり、そういう意味でも特に3ドアの方によりスペシャルティな雰囲気を感じました。

GT-APEXに標準だったこのツートンカラーもよく似合っていましたね。この赤/黒はハイフラッシュツートンと呼ばれるもので3ドアGT-APEXのイメージカラーでしたが、私はハイテックツートンと呼ばれる白/黒ツートンに純正の14インチアルミの組み合わせが一番好きでした。そう、藤原とうふ店のあのトレノの色ですね・・・










セリカXXと比べると全長が短く幅も狭いためトランクが厚く見えましたが、そこはなんとか上手く処理して横長のライトをレアイウトしていますね。










こちらは2ドアでボディカラーは銀/黒のハイメタルツートン。

個人的にはリトラとのバランスは2ドアよりも3ドアの方がいいかなぁと思っていました。










トヨタのリトラ車はどの車もライトオープン時でもかっこいいと思っていましたが、このトレノだけはちょっと例外だったかな・・・。セリカXX、ブラックマスクセリカ、MR-2、カローラⅡ、スープラなど、ライトの大きさとハウジングの大きさ、それに目じりの垂れ方など、どれもがバランスされてかっこいいと思っていたのですが、このトレノだけはちょっとライトが目立つというか、リトラ特有のカエルちゃんっぽい顔に見えて・・・。個人的感想ですので・・・。











内装はAE86独特のものでした。特に色使いはセダン同様にワイン系のカラーをふんだんに採用。インパネは決して質感が高いほうだとは思いませんでしたが、トヨタお得意のエレクトロニックディスプレイメーターがあるだけでも随分と違って見えました。










そのエレクトロニックディスプレイメーターはなんと3ドアGT-APEXに標準。スタイル的にも3ドアの方が人気があったでしょうし、エレクトロニックディスプレイメーターも標準ですから尚更3ドアの方が人気があったんじゃないでしょうか。A60セリカが大好きだった私は、なんで86が標準なのにセリカはGT-TRでさえオプションなんだよ・・と思ったのでした。










内装でハチロクならではの特徴がこのメータークラスター組込スイッチ。一般的には右側のウィンカーレバーにライトスイッチが付き、左にワイパーSWのレバーがあるものですが、ハチロクはメータークラスター左右にライトスイッチとワイパースイッチがあるというもの。

更に、今さらながらホンダ車乗りの私が驚いたのが、GT-APEXに標準のメーター照度コントロールと時間調整機能付き間欠ワイパー・・。私が乗っていたDA6インテグラXSiでさえこんな装備はありませんでしたから・・・。さすがトヨタです。

とはいえ、このメータークラスター組込スイッチが使いやすかったかどうかは微妙ですが、それはオーナーさんだけ知ることですね。










そして更に驚きが、全車にオートエアコンがオプション・・・。のちの登場したグランドシビックでさえオートエアコンはMCしてやっと上級グレードのみにオプションでしたからね。トヨタって、本当に装備が凄いわ・・・。










シートはこれまたトヨタお得意のスポーツシートで上級グレードが標準。セリカなどに標準だった8ウェイではなく5ウェイでしたが、それでも充分だったと思います。










リフト機構がある車に乗れたのは、私はトルネオからでした・・・。サイドサポートが動く車はこれまで乗ったことがありません(笑)。










エンジンは言わずと知れた4A-GEU。


・排気量 1,587cc
・ボアストローク 81.0×77.0
・圧縮比 9.4
・最高出力 130ps/6,600rpm
・最大トルク 15.2kg・m/5,200rpm





テンロククラスのパワー競争の火付け役となったこのエンジンの存在意義は非常に大きかったですね。

クロスフローエンジンにおいてエンジンレスポンスの一つの目安となるバルブ挟み角は50度。ボア×ストロークは81×77(mm)のショートストローク型で、81mmのボアには吸気30.5mm 排気25.5mmのバルブが配置されています。カムに叩かれるバルブは直打式で、そのリフト量は7.56mm。これらどの数値もスポーツユニットとしてみれば模範的なもので、アプローチとしてはある意味正統派的なものだったといえます。この点4A-Gに対抗心剥き出しで登場したホンダのZCは驚きの数値ばかりで、あの当時の“エンジンのホンダ”を象徴するかのようなデキでしたけどね(笑)。ま、その話はここでは割愛しますけど・・。


確か初期型のレビンのカタログでは“アイドリングからレッドゾーンまで0.98秒”という謳い文句が掲載されていた記憶がありますが、確かにピックアップの鋭いエンジンであったことは友人のトレノで感じました。










1500ccのモデルは3A-Ⅱというキャブレター式のSOHCエンジンを搭載。4A-Gのベースエンジンでもあり、ボア×ストロークは77.5×77(mm)。これを見ると、4A-Gはストロークを伸ばさずにボアを広げられていたんですね。逆に言えば、3Aは意外とンボアピッチに余裕があるエンジンだったんですね。










足回りはフロントがストラット、リヤがリジット。AE86はTE71のシャシーをキャリーオーバーしたものなので、足も大きく変えることはできず・・・。とはいえ、まだこの当時のこのクラスは4輪独立懸架方式の車がそう多くなかったと思いますが、リヤがリジットであるが故にドリフトマシンとして気軽に楽しめたのかもしれませんね。










さて、装備の話に戻ると、パワステは当たり前として、チルトが一部のグレードに標準であったことも衝撃的・・・。アラフォー以上の方で昔からのホンダ党の方ならこの思いは理解してもらえると思いますが・・・。










オプションのサンルーフはメタルトップ。サンルーフって昔はホンダ車のイメージが強かった気がしますが、今はもうホンダ車ですらサンルーフをオプション設定してない車がほとんどな気が・・・。










私がお気に入りだった右上の14インチアルミは3ドアGT-APEXとGT-Vにのみオプション。2ドアにはGT-APEXでもオプション扱いがありません。でも、愛読書だったdriver誌には、白黒ツートンの2ドアGT-APEXにこの14インチアルミを履いたメーカー提供画像が掲載されていた事が強く記憶として残っています。あれは一体なんだったのだろう・・・。

実は登場1年後の小変更でこのアルミはゴールド色に変更されまして、私はそれが凄くショックで・・・。











さて、グレード紹介。





まずは2ドアGT-APEX。

185/70HR13とアルミが標準で、ブレーキは4輪ディスク(フロントはベンチレーテッド)。ブロンズガラスやスポーツシートも標準ですが、14インチアルミはオプション設定すらありません。

オプションとしては、デジパネ、サンルーフ、LSDといったところでしょうか。

前述の通りGT-APEXにはブロンズガラスが標準なのですが、ご覧のように銀/黒ツートンを選ぶとブロンズガラスではなくなります。トヨタは昔からシルバー系の色にはブロンズガラスを採用しないのですが、色のマッチングが悪いと思っているのかな・・・。それならせめてグリーンのハーフシェードガラスでも与えればいいのに。










4A-G搭載の廉価グレードであるGT。装備は1500ccモデル同等となりタイヤだけが185/70HR13と太目になります。まぁパワーと重量を考えたら一番速いわけで、そりゃ185を履いて当たり前ですね・・・。









1500ccモデルの3グレード。この中ではXL-Lisseが一番装備がよく、3グレード中唯一チルトステアやシート上下アジャスターが標準。GT-APEXにも採用されないファブリック生地のシートとドアトリムが採用されています。










そして3ドアのトップグレード、GT-APEX。

2ドアGT-APEXではオプションだったデジパネが標準で、2ドアでは選べない14インチアルミがオプション。やはりこれが一番人気のグレードだったでしょうね。










漢グレードであるGT-V。

アルミはオプションですが唯一14インチ60タイヤが標準。しかし、逆に唯一パワステがオプションでも選べないのも漢グレードの証(笑)。私の友人はパワステの付かない2ドアGTに乗っていましたが、ドリフト練習を一度だけ経験させてもらった時は正直厳しかった・・・。

サイドステッカーが貼ってあるのもGT-Vだけですね。











1500ccはこのSRの1グレードだけ。気軽にFRの走りや雰囲気を楽しむには良いグレードだったかもしれませんね。










初期型トレノは皆さんどちら派だったでしょうか。

AE86に限らず、この時代の車はサイドシルエットがとてもかっこよかったですね。プレスラインも面構成もシンプルで分かりやすい。それ故にちょっとしたデザインの無理に気づきやすく、例えばこのトレノの場合フロントバンパーの上面がサイドとリヤのラインとずれていてアゴが上がったように見える・・・。この点ヘッドライトに厚みを持つレビンは綺麗にラインが揃っているのですが、リトラを採用したトレノの場合Z31フェアレディZのようにボンネットの途中から極端にスラントでもさせなければ、前後のラインを揃えるなんて成立しないでしょう。ただ、GT-APEXはこのラインのずれを凝ったツートンカラーで上手く誤魔化しているとは思いますけどね。って、こんな小さな事を気にする人はほとんどいないかもしれませんね・・・。


そう思うと、最新の車のデザインはプレスラインが賑やかで面構成もかなり複雑・・・。サイドラインもそれが美しいものなのか、それとも実はメチャクチャなのか、46歳のおっちゃんには理解不能な車がどんどん増えていると感じていますが、私はやっぱりシンプルな80~90年代のデザインが好きです。料理で言えばベースの味でパシッと決めている。今のデザインは、ベースが良くないためありとあらゆる調味料をぶち込んでげっぷが出そうなほど濃い味に仕立てたって感じでしょうか・・・。

すみません、完全に個人的な意見ですのでお許しを・・・。















さて、2年後にMCしたモデルはレビンで紹介。










レビンも初期型からイメージカラーはずっと赤/黒ツートンであるハイフラッシュツートンですね。MC前との違いがすぐに分かるでしょうか・・・。









3ドアGT-APEX。

フロントは初期型にはなかったフォグランプを新たにグリル内に収めています。そしてバンパーもスカート風なエアロ形状に。アルミホイールのデザインも変更されています。











リヤコンビランプも質感がかなり上がりました。マフラーカッターも標準に。

そして写真では分かりにくいのですが、サイドステップやリヤスポなどがセットで装着される“スポーツパッケージ”というオプションも設定されました。このスポーツパッケージは初期型の小変更で設定されていた気もしますが、記憶が曖昧で定かではありません・・・











こちらは2ドアGT-APEXで色はハイテックツートン。

私は後期型になってレビン、それもこの2ドアが好きになりました。レビンもトレノも2ドアはリヤコンビランプ周りの質感がやや低かったと思っていましたが、後期型はグッと質感が上がりました。











初期型では2ドアと3ドアのGT-APEXで多少装備の差別があったのですが、後期型からは全く同じになったのも嬉しかった・・・。私の中ではトレノは3ドア、レビンは2ドアで決まりでしたね。











漢グレードのGT-Vは後期型でもは継続販売。色は銀/黒ツートンのハイメタルツートンが廃止され、新たにこの黒/灰ツートンであるハイソニックトーニングが用意されました。









フォグランプはGT-APEXにだけ付くため、GT-Vの顔は少し寂しいですね・・・。











内装もいくつか質感アップされています。

ステアリングが合皮とはいえ革巻きステアになり、シフトノブは本革に。フォグが追加されたのでスイッチも増えてますね。更に、見えにくいですがエアコンのレバー部表示が前期型は英語表記でしだが後期型はちゃんと吹出口の絵で示されています。

そして、3ドアGT-APEXに標準だったエレクトロニックディスプレイメーターがオプション扱いに変更されてます。トヨタのアナログメーターは指針が黄色の車が多くこの86もそうでした。私はそこがあまり好きではなかったのですが、後期型からは全グレードが白い指針になり質感は大きく上がったと感じました。










更にシートの生地もザックリした生地になり、ドアトリムもシートと同じ生地が貼りつけられています。そして見えにくいですが、パワーウィンドウもオプションながら追加設定。結構な質感アップですよね。










エンジンは特に変わらず。ただ、表記されてないだけで恐らく小さな変更は何かしらあったのではと思いますけど・・・









足回りは新たに「PEGASUS」というトヨタの商標が追加れました。多分内容は変わっていない気がしますが・・・。










アルミは2番と4番のデザインが変更。私が大好きでたまらなかったXXと同じデザインの14インチアルミに代わり、イントラ社のものが新たに採用されました。イントラ社のアルミといえば、私の中ではZ10ソアラのVR系ですが、デザインもソアラのものとほぼ同じ感じですね。
2番の13インチもクセのないデザインに変わりレビンによく似合っていたと思いますが、13インチって今思えば軽自動車の廉価グレードが履く大きさなんですよね・・・。











初期型の4A-G搭載車のトランスミッションは5速MTのみでしたが、後期型からGT-Vを除く4A-G搭載グレードに4速ATが設定されました。

トヨタのATは既にこの頃から世界一と言われていましたが、変速ショックの少なさはもちろん、こういったモードの多さも客の心をひきつけましたね。1600クラスの車にパワー/エコノミーの切り替え以外に、2速発進できるボタンもあるのですからびっくりです。










後期型から(もしかしたら前期の途中からかも)設定されたスポーツパッケージ。

GT-APEXにはサイドマッドガード、リヤスポ、イエローハロゲンが追加され、GT-VはAPEXと同じ革巻きステアリングとシフトノブも追加されます。










小さなものから大きなものまで、前期型から随分と装備が良くなったと思いました。









GT-APEX以外は自動開閉フォグがオプションで選べます。こういうフォグ、ありましたね~。懐かしい・・・









ではグレード紹介。










3ドアGT-APEX。

初期型とほとんど変わらない装備のままですが、APEX専用装備としてはフォグランプが追加。コーナーリングランプがGT系に標準で、オプションとして選べた60タイヤの幅は185から195にサイズアップされています。パワーウィンドウもオプションとして設定されています。










漢グレードのGT-V。

こちらはノンパワステということでタイヤ幅は185のまま。

GT-APEX同様、スポーツパッケージが選択でき、アルミもイントラ社の14インチがオプションで選べます。











AE85である1500SR。

こちらもスポーツパッケージが選べるところが凄い(笑)。ただし、外装はサイドステップが付かずリヤスポとマットガードのみ。でもステアリングは3本スポークになります。










2ドアのGT-APEX。

初期型からのリヤコンビランプの質感アップが著しいですね。標準、オプション装備ともに3ドアGT-APEXと同じで、初期型では選べなかった14インチ&60タイヤがオプション扱いに変更されてます。










2ドア1600GT。

見た目は完全に1500ccっぽいですが、実は羊の皮をかぶったオオカミ(笑)。GT系でゼロヨンしたら車重910Kgのこれが一番速いってことか・・・。

装備は1500cc同等ですが、ちゃんと走りの装備であるLSDを選べます。










1500ccの上級グレードとはいえ、やや乏しい装備のようです。せめてホイールキャップは欲しかったかな・・










さすがに1500ccの廉価グレードとなると見た目も装備も厳しいか・・。でも1500LIMEって意外と売れたんじゃないでしょうか。






ということで、AE86レビン・トレノはいかがだったでしょうか。もう随分前の車ではありますが、未だに人気でサーキットでも元気に走っている車の一つですし、何よりも希少価値のある後輪駆動車です。この車で腕を磨かれた方はみんカラ内でもかなり多いと思いますが、これから先もAE86が元気に走っていけることを願っております・・・。
Posted at 2015/01/20 00:12:55 | コメント(19) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記
2014年10月13日 イイね!

今日は短く・・・

現在山口は台風19号が最接近中のようです。直撃ではないだけに強烈な風ではありませんが、それでも前回の18号や前々回17号の時と比べれば結構強い風が吹いております・・・。






そんな今日の荒れたお天気とは対照的な晴れの中で写した1枚。
















分かるかな~~、この車(~-~;)。
ちょっと簡単だったかな・・・








以上、この連休はコンパクトなブログでまとめてみました・・(~-~;)
Posted at 2014/10/13 15:41:11 | コメント(6) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記
2014年02月12日 イイね!

JAPAN!!!







なんたって今日は














ジャパン!!!



















でも、ジャパンといえばやっぱり























ジェペェ―――ン!!!


















先ほどノルディック複合で渡部暁斗さんも銀メダルを獲得した、そんなジャパンな日だった今日。














私も朝から負けずにJAPANモードでした。




























JAPA―――N!!!























感動をありがとう、ジャパン!!!









かっこいいぜ、ジェペェ―――ン!!!














そして、








これらも応援してますよ、

JAPA―――N!!!
Posted at 2014/02/12 23:49:01 | コメント(6) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記
2013年12月19日 イイね!

かなり懐かしのカタログ ~2代目プレリュード~

今日は本当に寒い一日でした。明日はもっと寒くなり、山口でも平地で雪が積もるかもとニュースで言っていたので心配です。既に今、外は強い風が吹いてビュービューいってるし・・・。スタッドレスもまだ履いていないので明日は雪早めに起きなきゃ・・・(汗)。




さて、久しぶりですが“懐かしのカタログシリーズ”をアップしておこうと思います。このシリーズは、随分前にアップしたものでも未だに結構多くの方が読んでくださっていて、時々ですがコメントも残していただいています。そういう事もあってこれからも沢山書いていきたいのですが、いつも読んでくださる方ならご承知の通り結構なボリュームなため日ごろから時間のあいた時にゆっくり少しずつ書いています。なのでアップするスパンは長めですが、そのぶん内容を濃い目にしていますのでそこそこお腹一杯になっていただけるかと(笑)。今回も少しボリュームがありますので暇な時、或いは気が向いた時に覗いて懐かしんでいってください。










今回懐かしむのは1982年(S57年)11月に登場した2代目プレリュード。私がまだ中学2年生だったときに登場した車です。


うちの親父は私が生まれる前からの根っからのホンダ党で、NⅢから始まり初代ライフ、初代シビック、そして初代プレリュードと乗り継ぎ、ちょうどこの2代目プレリュードが登場したときもまだ初代プレリュードに乗っていました。日ごろから私にホンダ車のことやCVCCエンジンの話ばかりしていたのでそれなりにホンダには興味を持っていましたが、まだこの頃私が本当に好きだったのはトヨタ。特にA60系セリカ兄弟が大好物だったのですが、このプレリュードが登場した時は一気に興味が沸き、スタイルもそうですが特にエンジンや足回りなど驚きのメカを親父から呪文のように聞かされ、このあと登場したワンダーシビックでガッツリとホンダファンになったのでした(笑)。






型式はE-AB型。キャッチフレーズは“FFスーパーボルテージ”だったと思います。


かつてこれほど低くワイドな国産車などなかったと断言できる、異様なほどのワイド&ローフォルムで登場した2代目プレリュード。全高は初代よりも5mmだけ上がったもののボンネットはエンジン付近で80mm、先端では100mmも下げられ、幅も一気に5ナンバーサイズ目一杯に近い1690mmに。トレッド1470mmは国産車ではセンチュリーとプレジデントを除けば国産車No1の広さだったと知った時は本当に驚きました。まさに地を這うようなスタイルですよね。

ただ、セリカXXが大好きだった私としてはリトラクタブルライトを格納したときでも表情を持つこの顔がイマイチに感じていました。もちろんすぐに慣れましたけどね。








フロントのワイド感も凄いけど、実はリヤのワイド感も相当なもなのだったと思います。

こう見ると、やっぱりプレリュードって初代・2代目・3代目・5代目がプレリュードらしい端正なスタイルで、私が乗っていた4代目だけが異端児だったんだなぁと感じます。







2代目プレリュードは、この先のホンダ車の流れを作った車でもありましたね。リトラやデュアルエキゾーストパイプ、サイドまで回りこんだ一体型樹脂バンパーなど。そういえば最上級グレードのXXだけはバンパー下部の色がグレーでしたね。







エンジンも足回りもそれまでのホンダ車から大きく変わったわけで、それが透視図で誇らしげに描かれています。

これほど低いボンネットを可能にした立役者は新設計のダブルウィッシュボーンサスペンションですが、ダブルウィッシュボーンだから低くできたわけではなく、低くするための奇異的なアイデアがあってのこのスタイルだったということを忘れてはならないと思います。






エンジンもサスペンションもあとで熱く語るとして、内装もそれまでのホンダ車からしたらかなり斬新なデキでした。

XXにオプションだったオレンジ色の液晶デジタルメーターもホンダとしては頑張った装備だと思いますが、イマイチな装着率だったかも。デジタルメーターは既にシティターボで世に出ていましたが、トヨタのように色がブルーグリーン系じゃなかったのもその理由だったんじゃないかと・・・。因みにこのバーグラフ式タコメーターは上下2段表示になっていて、5速に入れると細い1列表示になるそうで・・・。

そしてXXに標準だったエレクトロニックナビゲーターもホンダにしては面白い装備。でも正直遊べるおもちゃ的な装備だったともいえ、MCで消えてしまいました。







2年後の1984年(S59年)にマイナーチェンジをしました。







ボディカラーではゴールドのようなメタリックや濃紺/グレーのツートンカラーなど新色が用意されました。






初期モデルではスポーティグレードのXZ以外にはライト周りがメッキモールであしらわれていましたが、マイチェンモデルでは全グレードがメッキからブラックのモールに変更。ガラスも全面ブロンズガラスにグレードアップしています。ドアミラーは前期モデルの途中から変更になっていたと思います。






開発段階ではライトカバー部を透明スモーク調にしてライトアップせずにパッシングできる案もあったそうで、その場合スモークカバーを残してライトが平行に上がる予定だったそうで・・・。機構的にコストも問題がありやめたそうですが、上げた時のライトの高さが高すぎでかっこ悪くなっていたんじゃないでしょうか・・・。普通の反転式で正解だったと思います。








2代目プレリュードで特徴的だったのがシングルアームワイパー(アメリカ輸出仕様は一般的な2本アーム式を採用)。この1本ワイパーが果たして好評だったかは微妙ですが、ワイパーできった雨水が周囲に飛び散って歩行者に迷惑をかける、なんて話はよく聞きました。一部のベンツもシングルワイパーを採用していましたよね。最近ではヴィッツも1本ですが、確かプレリュードのような拭き取り方法ではなかったと思います。

ボンネットフード後端に設けられたラム圧ベントの外気吸い込み部は、それまでのホンダ車にも結構採用されていた機構ですね。親父の乗っていた初代プレリュードにもありました。空調の送風をファンだけではなく外気の圧力を利用して外気を取り込む方式は意外とどこもやっていそうなものですが、実はラム圧を利用して外気を取り込む方法はホンダが特許を持っていたそうです。まぁ特許が切れたその後どこもこの方法を利用していないところを見ると、効果は知れていたのかもしれませんが・・・。






初期型ではテールランプ間のガーニッシュが黒でしたが、MCモデルでは赤に。そしてウィンカーとテールランプの境目も初期型ではメッキモールだったのがブラックモールに。







初期型では、最上級グレード「XX」、パワステなどない漢モデル「XZ」、受注生産モデルである「XC」の3グレードでしたが、MCモデルでは新たに「XJ」が追加に。初期型の「XXは高いからXZにしたいけどパワステがない。だからってXCはあまりにも装備が悪くタイヤも165幅で受注生産だし・・・」という買いにくいグレード編成だったのを見直し、XCにパワステを追加し、多少なりとも装備をよくしてタイヤもきちんと185をおごったモデル、それがXJでした。








初代プレリュードのメーターバイザー頂点から60mm下げられたその視界は、まさにパノラマチック。私の会社の元後輩君がこのプレリュードに乗っていたのですが、何度か運転させてもらいましたが親父のプレリュードとは大違い(笑)。低くワイドで爽快な視界に感動しました。この頃は4本ステアリングが主流でしたが、プレリュードのこの3本スポークは斬新なデザインで、しかもかなりの小径だったんですよね。ただ、パワステは小指で回るほどの軽さでそこはちょっと・・・。







ボディカラーによっては朱色のシートバックになるのは意外・・・。プレリュードのシートは歴代どれもサイドサポートの張り出しが大きかったですよね。私が乗っていた4型も凄く張り出していて、私はあのシートでサーキットを走っていましたが、上半身が支えられず走りづらいと思ったことは一度もありませんでした。ま、太もも部分は多少サポート性が足りませんでしたけど・・・







さて、エンジンです。

◆型式:ES
◆最高出力 125(120)ps/5800rpm
◆最大トルク 15.6Kgm/4000rpm
※5MT仕様でグロス値。( )値はAT仕様。


最新のエンジンと比べると本当に小さいエンジンですね。そして既にホンダからはPGM-FIの市販車が世に出ていたのですがあえてCV気化器が搭載されています。でも丸いキャブレターがデン!とエンジンの上に置いてあるのではなく、エンジン背面に置くサイドドラフト式とし、しかもそれが可変ベンチュリーの2連装(デュアルキャブ)となっています。背面置きにしたのはもちろんボンネットフードを低くするためです。
ホンダのCVキャブは低速から高速まで吸入空気量に比例してベンチュリー面積が連続的に変化する可変ベンチュリーであるのが特徴で、しかもその2連装は日本でもホンダが最も得意とする技術でした。






ホンダ初の12バルブエンジンということで結構力の入った説明が書かれてありますね。そして今では当たり前であるクルスフローという文字も・・・。この当時、SOHCといえばまだカウンターフローのエンジンが多く、吸気バルブと排気バルブが対向する位置に設けてあるクルスフローはそうメジャーではありませんでした。







そもそも12バルブというのも珍しいですよね。4気筒で12バルブですから1気筒あたり3バルブ。吸気が2、排気が1という構成のわけは、吸気よりも猛烈に高温になる排気のほうがその空気流速も断然速く、排気側は吸気側ほどのバルブ面積を必要としない道理というわけです。そのバルブ径は吸気30mm×2本、排気35mm×1本。

でもね、この絵を見て気付くことがありません?

そう、実はもう1本小さなバルブが見えますよね。よく見りゃ1気筒あたり4バルブ。つまり16バルブエンジンです。そう、このES型は副燃焼室を持つCVCCエンジンなので、副燃焼室に取り込むための吸気バルブがもう1本あるのです。つまり、吸気3、排気1ってこと(笑)。







CVCCエンジンはあまりにも有名でありながらも、その概要や機構については意外と知らない方もいらっしゃるかもしれませんので、分かりやすく説明をいれておきますね。


初代シビックをアメリカ市場に送り込もうとしていたホンダでしたが、昭和45年(1970年)そのアメリカにおいて「5年以内に排気ガス中のCO、HC、NOxの排出量をこれまでの1/10以下にすること。この期間内で排出量をクリアできない車は販売を認めない」というマスキー法が制定されました。世界の各メーカーはこぞってこれをクリアできないと声を揃えて言いながらも排ガスの汚染成分を再燃焼させる後処理装置(のちの触媒のようなもの)を実験し、ホンダも同じアプローチを試みていたのですが、本田宗一郎氏がそれを見て激怒したそうです。

「汚染物質がエンジン内部で発生するなら、お前達は何故エンジン内部でクリーンにする研究をしないのか?後処理方式など止めてしまえ!」

「お前達は承知で毒を喰って、薬を探しているに等しい。源で対策しろ!」





昭和47年(1972年)、宗一郎氏から5名の公害対策部門のメンバーが召集をかけられ、

「4ヶ月以内に2台のシビックにCVCCシステムを適用し、第三者(ホンダ関連以外の人)評価に耐え得るシステムを作り上げること」

「レベルは、マスキー法の規制値から更に80%以下にすること」

「燃料経済性は、42マイル/ガロンを下らないこと(約20Km/L)」



と言う詳細な目標が定められました。ここから不眠不休のチャレンジが始まったわけですが、達成不可能とまで言われた米国マスキー法規制をアメリカ議会が定めた期限を待たずしてホンダは世界で初めてクリアしました。計測結果はマスキー法規制値の80%値をまだ下回っていたそうです。本当に世界に誇れる技術ですよね。しかも、この技術を独占的に自社の儲けに使わず、公害対策技術は公開するという方針を貫きました。これにいち早く反応したのがトヨタで、トヨタのエンジニアがホンダに出向いてトヨタへの技術供与が決まり、TTCとして販売されたのは余りにも有名です。その反響は大きく、その後フォード、クライスラー、いすゞへの技術供与の運びとなったのです。






CVCCの燃焼原理は、“プラグ付近に燃料が濃い目の混合気を集め、下の方には燃料成分の少ない空気を集めて燃焼させる、つまり空気の層を形成させた“成層燃焼”を行うリーンバーン系のエンジンと同じです。

薄い燃料の混合気をシリンダー内にごちゃ混ぜでぶち込んでしまうと、プラグ着火させても燃え移る速度が遅くしかも末端のガスに燃え移らない現象が起こってしまいます。つまり生ガスが残留したまま排出される。薄い燃料で燃やすということは排ガスがクリーンになるどころか逆に環境に悪い排ガスを出すことが充分あり得るのです。そこでシリンダーに吸い込ませる段階でスワールによってプラグ付近にだけ濃いガス成分を集め、シリンダーの下のほうには燃えない空気にしておく。これが現代のリーンバーンエンジンですよね。



CVCCの燃焼メカニズムはこうです。
メインキャブレターから送られてくる薄いガス成分の混合気は⑦の吸気バルブから入り、メインの燃焼室に封じ込められます。一方別の副キャブレターからは濃いガス成分が送られ、それは⑤のサブバルブから入り小さな副燃焼室に入ります。その副燃焼室に着火プラグがあり、着火されると濃いガス成分が爆発膨張し、小さなトーチ孔(⑧と⑨)から火炎が噴出して薄い混合気のあるメインの燃焼室の圧縮段階で爆発が起こる・・・。根本的な考えとして、燃料というものはとにかく100%完全燃焼させれば残留成分は出てこないというもので、そのために濃いガスを燃やして薄いガスを燃やしやすくするという考え方がこの燃焼方式と燃焼室の変わった形状を生み出したのだと思います。まさに現代のリーンバーンエンジンの原形ですよね。







このプレリュード用CVCCⅡは、副燃焼室から噴出する火炎のトーチ孔はメインの燃焼室に向けて2箇所、そして真下に向けたスキッシュ部にも2箇所あけられていますね。以前のものは2箇所だけでした。








2代目プレリュードで話題になったのはスタイルとエンジンだけではありません。FFでありながらダブルウィッシュボーンを採用したことです。

プレリュードはこれほど低いボンネットですから通常のストラットは採用できません。しかし、だからといってダブルウィッシュボーンが安易に採用できるかといえばそれはNoです。横置きエンジンのFFでは標準的な形状のダブルウィッシュボーンだと車体にアッパーアームを取り付けるだけの懐がないからです。結果、アッパーアームのボールジョイント部を思いきってタイヤ上面にもってゆき、更にダンパーと干渉しないようアッパーアームを後ろ側へ捻っています。
一方スプリングもアッパーアームに担わせるには寸法が足りず、だからと言ってロアアームだと前輪駆動のためドライブシャフトが邪魔になる・・・。そこで絵のようにダンパーの下端をフォークの先のような又形状にしてドライブシャフトをまたいでロアアームに担わせています。こういった奇異に思えるこの形状はホンダダブルウィッシュボーンならではの形状ですよね。
通常のダブルウィッシュボーンであればアッパーアームはかなり長くしないと対地キャンバー変化が大きくなってしまいますが、アッパーアームを上に上げればアッパーアームとロアアームのボールジョイント部のスパンが広がり、例え短いアーム長でも対地キャンバー変化は少なくなる上に剛性も上がる・・・。FFでダブルウィッシュボーンを採用できた理由は実は本当に大変なことで、恐らくホンダはここのパテントを持っていたのかもしれません。その後のホンダダブルウィッシュボーンは全てこの方式ですが、アッパーアームをタイヤの上に持ってくるという仰天技によって「ホンダ車はタイヤハウスが広いよね」と言われてしまったのも何だか皮肉なものですね。









そして国産車で初めての安全装備だったアンチロックブレーキシステム。超低ボンネット、エンジン、ダブルウィッシュボーンサス、そして日本初の4輪アンチロックブレーキシステムはある意味真打ちともいえるプレリュードの売りだったのかもしれません。

2代目プレリュードのアンチロックブレーキは4輪独立チャンネル式ではなく、前輪のどちらかロックしにくいほうの車輪がロックしそうになったらアンチロックを働かせ、逆に後輪はロックしやすい車輪がロックしそうになったらアンチロックを働かせる、という2チャンネル式です。つまり前輪は滑りやすい車輪が早々にロックしてしまってももう一方がロックしないで方向性が維持できればハンドルでなんとかコントロールできる。逆に後輪はどちらか一方でも先にロックしてしまうと尻を振りハンドルを取られてしまって危険・・・。つまり、もともとFFは後輪の制動力はあまり依存させないこともあり、ほぼ前輪の片側だけで制動力を期待してもいいのではないかという考えの現われです。

因みにホンダは2代目レジェンドクーペから3チャンネル式(前輪が左右独立制御の2チャンネルで後輪はプレリュードと同じ後輪ローセレクト式1チャンネル)になりました。

そしてまだこの当時、ホンダはABSのことをALBと呼んでいましたね。しかしその後他メーカーがこぞってABSと名づけたため、同じ機能であるなら統一した名称にするようにと行政側から指導があったようで、仕方なくホンダもABSと呼ぶようになりました。




メカニズム的な話はこのへんで終わるとして・・・






初期モデルのXXに標準装備だったエレクトロニックナビゲーターはMCモデルで廃止され、その代わりスペシャルサウンドシステムというものが標準になりました。こちらのほうが有り難味があったかもしれませんね。





ではグレード紹介。






最上級グレード“XX”。決してダブルエックスとかペケペケとか呼んではいけません(笑)。

他グレードにはない装備は、パワーウィンドウ、ブロンズガラス、リヤウィンドウプリントアンテナ、ツートン樹脂バンパー、電動リモコンミラー、チルトステアリング、イルミネーションコントロール、スペシャルサウンドシステムカーテシーライト、といったところでしょうか。デジタルメーターはXXにだけ設定車ありとなっています。実際、このXXが一番売れたでしょうね。







漢仕様的なグレードである“XZ”。

XZ専用品はスポーツシートに赤いプロテクターモール、HR規格タイヤ(他はSR規格)などでしょうか。
XXとともに標準装備されるのが、ハロゲンライト、フットレスト、リヤディスクブレーキ、フルホイールキャップなど。逆にパワステやクルーズコントロールも省かれ、特にパワステがないのは購入対象から外れやすい仕様だったと言えるかもしれません。







後期型から追加された“XJ”。

XXやXZに標準のハロゲンがシールドビームになり、リヤワイパー、フットレスト、グローブボックス照明、リヤディスクブレーキ、ホイールキャップも省かれています。ラジオはAM/FMですが2スピーカー。その代わりパワステ、クルーズコントロールは標準。つまり、185サイズのタイヤにパワステなしじゃ辛いので、他の装備はあまりよくないけどパワステは付けましたというグレードですね。でも決して売れ筋グレードにはなれませんでしたけど、プレリュードの雰囲気を安価で楽しむにはこのグレードが一番よかったのかもしれません。






最廉価グレードの“XC”。

プレリュードの売りだった全車ガラスサンルーフ標準ということでもちろんXCにも標準。クルーズコントロールも標準です。
XJから更に省かれる装備は、パワステ、ラジオはAMのみで1スピーカー、タイヤは唯一165サイズ。さすがに寂しい内容ですが、オーディオを社外品にするならXCでもよいかと思いますが、タイヤをインチアップさせるのであればパワステありのXJを選択したほうが後悔しないはず。


こう見ると、プレリュードはXXが一番人気だったのは当然だったように思えます。あまり賢いグレード編成とは言えない気がしますが、エンジンが1機種だとこうなっちゃうんでしょうかね・・・。









マイチェンから更に1年後、2000ccのDCHCエンジンを搭載した“2.0Si”が追加されました。







いかにも“樹脂です”って感じで丸っこいバンパーだった1800ccモデルと違い、こちらは洗練されたカラードバンパーになり、しかもグッと前後に張り出したデザインで、随分と今風で大人っぽくなりました。

ボンネットフードに“こぶ”を作って狭いエンジンルームにDOHCエンジンを詰め込んだという演出は、ワンダーシビックSiと同じ手法ですね。






ライトカバー部のデザインも微妙に変更。ラム圧を利用した外気取り入れベントのデザインも変更されてますね。






リヤコンビランプは、ウィンカー部とブレーキ&ガーニッシュ部で段差をつけて立体感を持たせています。この手法はこの次の3型でも前期から後期への移行で採用されましたね。

このSiが登場したとき、自動車評論家は「1800ccの方がプレリュードらしい」とか「1800ccのデザインからバランスが崩れた」などの意見が聞かれましたが、確かに前後オーバーハングが長くなり少しだけ無理矢理感があったようにも思えましたが、私はエンジンを含めてSiに憧れを持っていました。







シート形状は1800ccモデルと変わらずですが、生地がフルモケットに格上げ。色もシックですね。ホイールはキャップが標準ですが、サイズが1800ccに標準の13インチから14インチにアップ。アルミホイールはオプションです。







ステアリングホイールのデザインも変更され、メーターは更にスポーティな3眼式に。オーディオはXXと同じスペシャルサウンドシステムが標準です。








エンジンは新開発B20A。1800ccエンジン同様、この大きなエンジンを前に15度傾けて搭載しています。

◆型式:B20A
◆最高出力 160ps/6300rpm
◆最大トルク 19.0Kgm/5000rpm
※グロス値。

3代目のB20Aのように複合吸気システムは持たない、ホンダDOHC出発モデルともいえるシンプルなエンジンです。ヘッドカバーの色が当時のF1・F2エンジンのようにブロンズ色なのは初期型ZCと同じですね。ホンダのDOHCエンジンの外観はトヨタのツインカムエンジンのように洗練された外観とは違い、どこか男臭さみたなものを感じるデザインで私は好きでした。







カムの駆動はホンダDOHCエンジンの常套手段である内側支点のスイングアーム式。その恩恵は大きく、バルブリフト量は実に10mm。この当時、バルブのリフト量というのはバルブ径の1/4程度が常識的数値でしたが、B20Aのそれはほぼ1/3に達していました。一般的なダイレクトカム駆動方式では到底到達できない数値なのは言うまでもありません。

このスイングアーム式が出たとき、評論家によっては耐久性とかカムへの負荷など色々とケチを付けたものですが、実際このスイングアームはF1で使われていた手法ですし、支点と作用点の関係からカムのかかる力はダイレクト方式よりも少ないと言われていました。このスイングアーム方式がそのままVTEC機構として進化していくわけですが、このスイングアーム方式は未だにホンダエンジンの中でもある意味コア技術として継承されていますから、本当に素晴らしい機構ですよね。







最後はカタログ裏面の二面図をアップ。

まずは1800ccモデル。







そして、同じく1800ccモデルのエンジン、ES型の諸元表。

見所はやはり燃焼室形式の「副燃焼室付ルーフ形」と、燃料供給装置形式の「2連式可変ベンチュリー型キャブレター+固定ベンチュリー型副キャブレター」という文字でしょうか。燃料供給装置が、主燃焼室用の可変ベンチュリーキャブレターと、副燃焼室用の固定ベンチュリーキャブレターの二つを備えていることがわかりますよね。2代目プレリュードがCVCCエンジンを搭載していた事自体に「そんなに古い車だったっけ?!」と感じてしまうのは私だけ?







こちらはSiの二面図。

大きな前後バンパーによって全長が100mm弱伸びていますね。真横から見たときの前後バランスは1800ccのほうがいい気がします。








2代目プレリュードはホンダ車を一気に若返らせるきっかけになった車の一つですよね。スタイルもそうですが、驚きの技術を満載していて、「びっくり箱」とも呼ばれていました。このあと登場したワンダーシビックもそうですが、この頃のホンダはとにかくエポックメイキングな車をどんどん登場させていました。そして色々な最新技術が溢れかえっている世の中になった今、再びホンダがどのようにエポックメイキングな車を登場させるのかとても気になります。

S660やNSXもきっと素晴らしい技術を搭載しているのだと思いますが、それらが多くの庶民に感じられるものでなければ単なる技術者の自慢、自慰行為でしかありません。2代目プレリュードもワンダーシビックもその点で大成功を収めた車です。ですから、ホンダにはこの先素晴らしい技術を多くのホンダファンが手にする事ができる車に搭載してほしい、そう願っています。

子供の手が離れたらまた2ドアクーペに戻りたいと思っているだけに、プレリュードのような大人が乗れるクーペを再び出してほしいなぁと改めて思いました。











最後はいつものCMを貼り付け。2代目プレリュードといえば、ラヴェル作曲のボレロですよね。優雅に走るプレリュードのCMに実にマッチした選曲だったと思います。




(前期型)




(後期型)
Posted at 2013/12/19 23:50:07 | コメント(15) | トラックバック(0) | 懐かしみシリーズ | 日記

プロフィール

「ネタ遅れですが夏季休暇ネタを一気に http://cvw.jp/b/166682/48618928/
何シテル?   08/25 00:18
2005年12月にアコードワゴン(CM2)オーナーになったダブルウィッシュボーンと申します。 スポーティな中にもエレガントなたたずまいのアコードワゴンがと...
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