2011年03月26日
今日の山口の朝はみぞれ混じりの雨が降っていました。。3月末だというのにみぞれって…、一体いつになったら暖かくなるんでしょうかね。
さて、今日は多くの学校が終業式だったと思います。うちの子供たちもそうでした。その1年間の締めくくりとなる今日の出来事です。
いつも通勤で通る市内の田舎道。いつもの時間にいつも見かける小学生たちが元気よく通学していました。雨はもう上がっていましたが、路面はまだ濡れていて水溜りがところどころあります。
私の前にはシルバーのフィット。このフィットも時々みかける車なのでドライバーが女性ということも知っています。いつもゆっくりのろのろ走るため、正直私はあまり後ろにはつきたくないと思っているドライバーでした。
このフィットですが、やってはいけないことをしてしまいました。歩道を歩く一人の女子小学生とすれ違う瞬間、車道の水溜りの水をその小学生にバッサリかけてしまったのです。
その水のかかり方が尋常じゃなく、本当に全身びしょ濡れになっていました。これはあまりにも酷いと思い、フィットを追いかけてやろうかとも思いましたが、びしょ濡れの女の子の方が気になり、ちょうどラゲッジに洗車用タオル(未使用品)数枚をいつも入れていることを思い出したので、すぐに停車してタオルを取り出し、その子のとこまで走っていきました。
女の子は少し泣いていました。恐らく小学二~三年生でしょうか。髪も濡れて制服も上から下までかなり濡れていました。一通り拭いてはあげましたが、みぞれが降るほど寒い朝、冷たく湿った服を着たまま終業式を迎えるなんてあまりにも可哀想だと思い、「お母さんに連絡してあげるよ」と言ったのですが、首を振ってそのまま学校に行くと言っていました。
実はこの場所は非常に見晴らしが良く、この子がどのあたりかの家から出てくるのかは毎朝ここを通勤しているのでなんとなく知っていました。でもこのご時勢、車に勝手に乗せて家まで届けるなんてことは出来ませんし、この子もそういう教育は受けているから電話番号も言いたくなかったのかもしれません。心は本当に痛みましたが仕方がありません。その代わり、もう1枚新しいタオルを取ってきて手渡し、学校に着くまでによ~く服を拭きながら歩くよう伝えました。私も時間がなかったのでほんの少しだけ見送っていましたが、ちょこちょこ歩いていく後姿を見て本当に悲しくなりました。
もちろん車に戻ったあと、フィットのドライバーに憎しみみたいなものが出てきました。ただ、そこそこ歳のいった女性ドライバーで、しかも全く気付かずに去っていったのだとすれば、悪意があったわけじゃない。考え事をしていたのかもしれません。女の子の泣いた顔と寒そうに歩くあの後姿を思い出すと許しがたい気持ちがあるのですが、人間誰でも気付かないことはあろかと思います。でもまた同じことをしたとしたら、今度は運転席から降りてもらい、文句の一つもくれてやろうかと思っています。
この子は明日から春休みなので、もういっときは見ることができません。寒い終業式を迎えたのかと思うと、今でも可哀想になってきます。自分の娘も小2なので、少しダブって見えたのもあります。
ドライバーのみなさん、雨の日の水溜りの飛散にはいつも気をつけましょうね。子供達は大人のように機転もききませんし、本当の弱者です。
Posted at 2011/03/26 00:48:32 | |
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