そろそろ嫁さんのダンクのタイヤの溝がなくなってきたので交換しようと思っています。

現在履いてるのはファルケンのZIEX ZE512。
ほぼ同時にトルネオにも同じタイヤを履かせていたのですが、このタイヤにした理由はズバリ
安かったからです!
安月給+子供二人+1馬力稼ぎじゃ、高い買い物はできませんからね。
でもファルケンのタイヤって、そう悪いタイヤじゃなかったです。いや、値段からすればむしろ良い方かもしれません。少なくとも現在私のアコードに履いているグッドイヤーのLS2000よりは遥かに静かでした。以前乗っていたトルネオも最後に履いた3セット目が同じZIEX ZE512でしたが、LS2000よりも断然静かでしたからね。というか、LS2000が酷すぎるのかも…。
新品の時は静かで軽やか乗り味だったのに…
で、お次もファルケンの予定。というか、ZIEX ZE512のバージョンアップ版ともいえるZIEX ZE912を昨夜ポチッとしました。安いんですよね~。
ZE512同様、最後まで性能が豹変することがなければいいな…。
交換ですが、来週の日曜日は出張なので再来週できればと思っています。
梅雨入り前に交換しておかないと危ないですからね…。
そういえば、最近タイヤネタで「エクストラロード規格」という言葉をよく見かけるようになりましたね。私もお友達のブログで初めて知った言葉です。エクストラロードを知るにはロードインデックスを知る必要があります。
今回この事を自分でも勉強がてら調べたので書いてみます。長いのでここからはロードインデックスに興味のある方だけ読んでくださいね。

タイヤには大きさや扁平率によってそれぞれ違った最大許容荷重が決められています。それがロードインデックス。
本来なら、タイヤ交換時に純正サイズを守っていればまず気にする必要はないのですが、車好きだとインチアップをしたくなってしまいますよね。インチアップはタイヤの外径を守った状態でホイール径を大きくするわけですから、当然タイヤが薄くなります(扁平率が高くなる)。薄くなる=それはつまり空気の充填空間が減って空気の量が減るということです。空気充填量と許容荷重は基本的に比例するので、ド派手なインチアップは極端にロードインデックスが下がって問題が起こる。ならば通常規定上限とされている240KPa以上に空気を入れたらどうなるかというと、タイヤ接地面が膨らんでしまい丸みを帯びて中央部の摩耗が進み、接地面積が減るので危険です。乗り心地だって悪い。もちろん入れすぎは強度的にも問題があります。
そこでエクストラロードです。インチアップによって減った容積に純正タイヤ並の空気を充填しても大丈夫なよう内部構造を強くしたタイヤ、それがエクストラロードで、簡単に言えば「ゴムの肉厚を厚くしたタイヤ」という事になります。
エクストラロードを知る上で気をつけないといけない事は、例えばインチアップではなく全く同じサイズのタイヤでノーマルとエクストラロードを比較した時、どちらも同じ空気圧で空気を充填した場合ゴムの肉厚が厚いエクストラロードの方が空気充填量が少なくなってしまうという事です。逆に言うと、同じ空気量を入れた場合、容積の少ないエクストラロードの方が内圧がパンパンになる、つまり空気圧が高くなる、と言う事です。通常タイヤの空気を入れる時には空気量ではなく空気圧で把握する事しかできないので、エクストラロードタイヤを履く時は大前提としてこう言う現象が起こると言う事を意識する必要があります。
話を戻しますが、通常日本の車は日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定める規定に沿ったタイヤが履かれています。それに対し、エクストラロードはヨーロッパ規格(ETRTO)の中の一つです。ヨーロッパにも日本規格とほぼ同じ規定のスタンダード規格がありますが、より内圧に強い強度を持たせたものがエクストラロード規格というわけです。世界的にも扁平率の低いタイヤが主流になりつつあるので、日本も規格が二つできるかもしれませんね。
因みにより多くの空気を入れると普通は乗り心地が悪化するものですが、エクストラロードはそれがないとのことです。本当なのかな…。
ところで、エクストラロード規格云々の前にロードインデックス自体をあまり気にかけた事がなかった私ですが、ダンクの場合どうなんやろ…?という疑問が湧きまして、ちょっと記してみます。
数字が一気に増えるけど(汗)

ダンクの車体に貼り付けてある空気圧表。
・ダンク標準タイヤは155/65R13 73S
・指定空気圧は、前輪220KPa・後輪210KPa
このタイヤのロードインデックスは73Sということで73。

この部分を表で見ると、220KPa入れる前輪は1本の許容荷重が345Kg、210KPa入れる後輪は340Kgになっています。前後重量配分を考えてこの空気圧なのでしょう。
前輪2つで690Kg、後輪2つで680Kg、4輪トータルで1370Kgがみてあります。車両総重量920Kg+乗車人数からしても結構余裕がみてありますね。
ただし、重量配分を考慮する必要があります。FFの場合、前輪に6割程度の荷重がかかっているので、ダンクの場合総重量920Kgのうち前輪に550Kg、後輪には370Kgかかっているという事になります。前輪タイヤの耐荷重は690Kgなので140Kgの余裕があって大丈夫。あとはこれにガソリンと人間の荷重が上乗せになりますが、ガソリンはほぼ後輪側、そして人間の乗車空間は前席だと前後輪の中間点に近いので、前後で等分したとして耐荷重的には大丈夫な気がします。後席乗車だと荷重は後輪寄りになりますけどね…。

それに対し、インチアップしている現在は155/55R14 69V。

69というロードインデックスを表で見ると、規格内の最大空気圧でもある240KPaを入れて1本325Kg。現在いつも4輪に240KPa入れているので、前輪後輪ともにそれぞれ650Kgずつ、4輪で1300Kgの許容荷重となります。
前輪が40Kg、後輪は30Kg。4輪で70Kgほど純正状態から足りないことになりますが、ダンクの車両重量は920Kg。フロントへの重量配分6割を考慮しても、前輪にかかる550Kgに対しタイヤの耐荷重は650Kgなので大丈夫。これに後輪寄りにガソリン重量、中間点あたりに前席の人間荷重がかかりますが、ちょっと余裕は減りますが多分大丈夫でしょう。
コーナーリングやバンプ時は動荷重がかかるけど、多分
問題ないんじゃね??
というか8年間問題起こってないけど(汗)
表では空気圧が10KPa(0.1Kg/c㎡)増すごとに許容荷重も約10Kg増えている感じなので、これを前提にこのタイヤで純正と同じ許容荷重を得る事を考えてみると…
前輪は260KPa、後輪は250KPa入れる必要があります。
タイヤは空気を1.5倍程度まで入れても大丈夫なように作ってありますが、日本の規格の表では最大圧を240KPaにしているようです。ま、あまり入れすぎるとタイヤ中央部のみが早く摩耗するし接地面も少なくなる。乗り心地も当然硬くなるので今以上は入れませんけどね。
実はファルケンのZIEX ZE912は一部エクストラロード規格なのですが、残念ながら今回の155/55R14 69Vというサイズは該当していませんでした。69というロードインデックスをエクストラロードに当てはめると、エクストラロード規格の最高空気圧290KPaを入れても325Kg…。該当したとしても許容荷重が足りないですね。
そうなるとアコードってどうなるんだろ??

私の車は24Tスポーツパッケージなので、純正指定が215/45R17 87W(実際はWではなくZR規格が履かれている)。
指定空気圧は、前輪240KPa・後輪230KPa。

ロードインデックスの指数87を表で見ると、前輪1本に240KPa入れて545Kg。後輪230KPaで530Kg。つまり前輪に1090Kg、後輪に1060Kg、4輪で2150Kgもみてあるわけです。
私の車は
以前車重を実測した時に1630Kg(自分が乗っている状態でほぼ空タン)ありました。ガソリンを満タンにすると約1690Kg。タイヤの許容荷重との差は460Kg。115Kgの体重の方をあと4人乗せれます。
それに対し、16インチを純正で履く他のグレード(20A・24Eを除く)では205/55R16 89Vとなります。

ロードインデックス89の許容荷重は仮に指定空気圧を220KPaとして1本550Kg。前後輪それぞれが1100Kgずつ受け持つ事になり4輪トータルで2200Kgの許容荷重となります。55扁平なだけに空気充填量が多く、私のスポーツパッケージよりも50Kg大きな許容荷重を持っていますね。
そこでこれをインチアップです。
ロードインデックスを見るために、私のスポーツパッケージを基準に他グレードの重量差を記してみます(初期モデルのみ)。
(FF)
24E … -50Kg
24E-EXP … -30Kg
24T … -10Kg
24T-EXP … +10Kg
(4WD)
24E … +10Kg
24E-EXP … +30Kg
24T … +40Kg
24T-SP … +40Kg
24T-EXP … +60Kg
※EXP …エクスクルーシブパッケージ
※SP …スポーツパッケージ
こう見ると、少なくとも私の車よりも軽いFFの24E系と24Tは、スポーツパッケージと同じロードインデックス87でも大丈夫だと言えます。つまり215/45R17 87Wが履けます。
多分、FFの24T-EXPや4WDの24Eもわずか10Kg増ですから何ら問題ないとは思いますけどね。
で、18インチにインチアップするとなるとどうなるんでしょ。
恐らく「215/40R18 85W」か「225/40R18 88W」のどちらかでしょう。正規の外径に近いのは215で、225だと外径が少し大きくなります。

215を選べばロードインデックスは85なので許容荷重は最高で515Kg。4輪で2060Kgです。
225だとロードインデックスは88となり許容荷重は560Kg。4輪で2240Kg。
スポーツパッケージ標準タイヤの4輪許容荷重2160Kgを基準にすると、100Kgも許容荷重が下がる215幅での18インチ化は避けた方がいいのかもしれません。
その証拠に、FFである私のスポーツパッケージは215/45R17 87Wなのに、40Kg重い4WDのスポーツパッケージは扁平率とロードインデックスを上げた205/55R16 89Vにわざわざ変更しています。
この87というロードインデックスですが、私が乗っているCM型アコードワゴンの重量付近が限界な気がします。2000ccクラスでも純正で多く採用される215/45R17 87Wですが、1500Kgオーバーの車でロードインデックス87を履く車はCM型アコードワゴン以外みないような…(汗)
因みに、CMアコゴンは後期型からタイプSというグレード設定され、タイヤが215/45R17 87Wではなく225/45R17 90Wに変更されました。セダンも同じです。これは1570Kgという重量増によりロードインデックスを上げたのかどうかは分かりません。私個人の考えは、ハンドリングや乗り味を重視しての変更だと思っています。これまでのスポーツパッケージは雑誌等でも乗り味が硬いといわれていて、その解消の意味でも225幅に対する45%扁平への変更なのだろうと…。
ワゴンよりも200Kg軽いセダンで、タイプSが225でユーロRは215のままというのがその証拠ではないでしょうか。
ということで、ロードインデックスとエクストラロードの関係、書きながら自分が勉強になりました。次回アコードのタイヤ交換の時はエクストラロードの必要性がないのはなんとなく分かりましたが、ダンクの方にエクストラロードが必要なのに該当タイヤがないというのがなんとも皮肉なものです…。
18インチにインチアップする事があればちょっと気にかけなきゃ…。
書いてて頭が痛くなりました…。きっと読まれた方も同じですよね。