土曜日正午に出発、目的地は中央道八ヶ岳PA。
明るいうちに着くと眠るまで時間があるし、暗くなると走りたくないので19時に着くように出発した。
中央道に入ったら、事故で渋滞が発生しているようで時間とともに長くなっている。
先頭は大月あたりなので八ヶ岳は大丈夫だと思うが、最長13㎞で120分になっていた。
走り出すと出来るだけSAなどには寄らずに、トイレぐらいで後は走り続けるのが普通だが、少し早く出てきたので(最短時間は5時間半)あちこちでゆっくりしながら予定通り19時頃に到着した。
夏の車中泊で最も困るのは暑い事。
冬は氷点下になってもたくさん上から掛ければ大丈夫だが、暑いと最低限のものだけ身につけていても暑い。
窓は大きく開けられないので各窓数cmを開けているだけなので風の通りが悪い。
気温を考え出来るだけ高地にしたかったので諏訪湖も考えたが、降りる予定が勝沼なので出来るだけ近い方が良い、というので八ヶ岳にしたのだ。
予想通り暑くて暑くて熱中症になるのではないかと思うほど。
外に出たりシートに座ったりして時間を過ごし、日付が変わるころにようやく眠れたように思う。
汗だくで気持ちが悪い。
明け方はさすがに涼しくて気持ちよくなったが、一日走る予定がぎっしりなので薄明るくなると起きて簡単に朝食を済ませすぐに出発。
車中泊は走ろうと思えばすぐに走れるので具合が良い。
勝沼はさすがにブドウの産地で町の中全てがブドウ畑の様だった。
野菜や稲を作っているのは全く見なかった。
国道411号に入り少し走ると右、大菩薩峠という案内が見えた。
411号のこちら側は大菩薩ラインと名付けられている。
大菩薩峠といえば大正から昭和にかけての大衆小説が有名で、私もどんなものかとセットで購入して読み始めたことが有った。
小説は全41巻で30年間に渡って書かれ、作者の死によって未完で終わったのだが、当時相当人気があったようだ。
映画やテレビでドラマ化されていたりする。
ただ内容は私の趣味というか興味というかに全く合わず、数巻無理に読んだがあまりのつまらなさに断念してしまった。
その物語の発端である大菩薩峠で巡礼者を切り殺すという、その(物語の)現場がどんなところか見てみたかったという単純な興味はあった。
ということで当初の予定になかったコースだが行かねばならない。
こういう表示に誘われる。
予想通り舗装されているが狭い1,5車線の峠道で意外に対向車が多く何度かすれ違った。
1,5車線なのでバックしなくともギリギリすれ違える。
上まで上ったら、そこは大菩薩峠ではなく上日川峠だった。
バスが来ている。
ちゃんとしたロッジがあり、駐車場があって大菩薩峠までの登山者の基地になっている。
大菩薩峠はそこから徒歩で1時間かかるらしい。
歩いてまで上るという選択肢はないので写真を撮っただけで通過し、笹子峠を目指す。
南下するコースは約20㎞ほどあるが、なだらかなうえに道路も広くなっているので走りやすい。
バスはこっちを走る。
ただ対向車がやたらに多くて、慎重に走らねば危険だ。
笹子峠は中央道笹子トンネルの上にある。
割合簡単かと思っていたがそこそこの峠だった。
頂上にはトンネルがあって、国の有形文化財に指定されている。
このトンネルは向こうが見えるほどの長さ(239m)だが1車線しかなく対向車があれば通過するまで待たなくてはいけない。
私が到着したときにはちょうどバイクが来ていたので待った。
これが東京側の入り口。
峠を抜けて、本来の目的の奥多摩から柳沢峠方面に行くには大月まで国道20号で、そこから県道139号で戻るのが早い。
途中松姫峠があるが、地図では楽しそうなくねくね道だが、実際はあっけなく新しいトンネルで結ばれていた。
トンネルがあっても旧道が通れれば当然通るわけだが、残念なことに通行止めだった。
今川峠を経て、大菩薩峠入り口からずっと先に進んだ奥多摩の411号に出た。
これから柳沢峠まで戻る。
この峠は奥多摩側は少し整備されているという感じだが、峠の西側は相当きれいに整備されていてとても走りやすく、ループが2つ連続してあったりと面白い。
峠過ぎての展望広場の駐車場には、スポーツカーの集まりかなんかで走って来たらしい車がずらっと駐車していて、私は停められなくてとりあえず下まで走った。
元の大菩薩峠の看板のところから引き返して展望広場まで戻ったら、先ほどの車はすっかりいなくなり、普通のが2台停まっているだけだった。
柳沢峠を越えて元の奥多摩に戻るべく走り出した。
奥多摩湖の上流始まってすぐのところに奥多摩周遊道路という看板があったのでそちらに入る。
ここはバイクの走り屋御用達の道路らしく、ものすごいスピードで対抗してくるので怖い。
カーブなど膝が擦れるほどに傾けているのでスピンして突っ込まれると困る。
狭い2車線の道路だが、センターラインにはずっとポールが立ててあって、車では走りにくい。
日曜日ということもあり、バイクバイクたまに自転車で危険で仕方がなかった。
頂上の風張峠付近には駐車スペースがあったりしたがここにもバイクバイク。
頂上を過ぎたあたりで何やらがやがやしているなと思うと、対向車線でバイクの事故。
集団でツーリング中誰かがこけてそれに何台かが突っ込んで数台が倒れたようで、数人が座ったり寝たりしていた。
まだ警察も救急車も来ていなかったが、峠のことで到着するにも時間がかかるだろう。
かなり下まで降りたところで救急車やレスキューに出会ったが、助ける側も大変だ。
この後檜原村からあきる野市経由で再び奥多摩湖に行くが、そのことについては明日。