白山白川郷ホワイトロードを抜けて、国道471,472号の楢峠に向かおうとした。
ナビは天生峠経由を指していたが、ここは通行止めになっているようで(後で調べたらどうやら通れたらしい)北に回って県道34号の旧利賀村経由で行こうと考えた。
しかし、途中までで通行止め。
林道が続いていたのでそちらに入ってみたが、相当行ったところで通行止め。
引き返して国道471号から県道229号利賀国際スキー場経由の林道で牛首峠からきている、先ほど通行止めになっていた県道34号に出れば少し走ると楢峠に出そうだということで、そちらに向かうことにした。
しばらくは舗装路だったが栃谷登山口避難施設トイレというところから後はダートに。
どんどん登って行ったらフラットダートが徐々に石ころ混じりのダートに。
頂上を越えたらガラガラの石ころだらけのダートになった。
ここで引き返していたら問題はなかったのだが、県道34号は県道だけに舗装してあるだろうとの見通しで進んだ。
ようやくの思いで県道に出たら右の牛首峠方面が路盤崩落とかで通行止め。
左は何も書いていなかったので行けると思い進んだらすぐに舗装は切れてダートに。
廃道の趣で雨に洗われたダートはとにかくガラガラ。
恐る恐る進んでいったら突然プシューという音が左前から聞こえた。
降りて見たら、500円玉ほどの穴が側面に開いている。
やっちまった!
ナビで見ると楢峠の有る国道には1kmほどで出られそうなのでガラガラの道を慎重に進んでいったら、あと100mぐらいのところで土砂崩れ。
全く進める見込みはない。
どうしたらよいかと考えることもなく、引き返すしかない。
慎重にバックしてUターン。
タイヤはゴリゴリしているが走れなくもないのでゆっくりゆっくり丁寧に、石ごろごろの道を引き返す。
ドキドキひやひやで走った。
とにかく携帯の電波の届くところまでは戻らねば。
穴ぼこや落石に当たればホイルが壊れる、そうすればタイヤはあってもPCD112のホイルはないだろう、で、すぐには帰れなくなる。
などと考える。
壊れないでくれよと、祈る思いでとにかく電波の通じるところまでは戻らねばと、必死だった。
途中からますます走りにくくなって、降りてみたら右前もパンク。
両前輪がパンクの状態になってしまった。
タイヤはどうなってもいい。
ホイルも壊れても仕方がない。
とにかく人里に戻ればなんとかなる。
そんな気持ちでおよそ15kmを引き返した。
パンクしてからは20km弱ぐらいか。
ようやく先ほどの避難小屋に到着、舗装路になったが、舗装路になるとハンドルが取られてまっすぐ走らないし、タイヤのゴリゴリが酷くて道路わきで動けなくなった。
右前は形は残っているが完全にパンクしている。
幸いなことに渓流釣りの人たちや川遊びの人たちがいて、気持ちは少し安心した。
こっちが先にパンクした左、もうボロボロ。
ダートを走ったのでドロドロ。
携帯の電波が来ている。よかった。
レッカーを呼ぶしかないので保険会社に連絡しようとしたが、これがまた厄介で。
私の携帯はデータのみで電話は使えない。
仕方がないのでラインで自宅の娘に連絡、自宅の電話で保険会社にレッカーを要請してもらった。
休日で会社が休みだったのがラッキー。
ところが、場所の特定に時間がかかる。
娘をワンクッションしているので、尋ねられたことに返事をするまで手間かかる。
何か建物がありますか、とか言われても山しかありませんとしか答えようがない。
後で分かったのだが、登山口のことを言ったら分かってくれたようだったが、その時にはそこまで気が回らなかった。
地図で国道471号から県道229号に入るとか、利賀国際スキー場のまだまだ山奥の突き当りとか言っても不思議なことに県道とか国道の知識がないようでなかなか理解されない。
マップをスクショにとって娘に送ったりして説明してもらった。
利賀村の百瀬郵便局からずっと南の方ですとかいろいろ、娘をクッションにして説明して、30分ほど話してようやくわかってくれた。
で、レッカーだが南砺市から来るという。
時間にして90分ぐらい。
レッカーは人は乗せないので、自分でそちらは確保してといわれてタクシー会社の連絡先は教えてくれた。
ほぼ同時刻に到着してくれるようにタクシーにも連絡をしてもらって待つこと90分。
そのころには夕方になって川遊びの人たちは帰ってしまって、渓流釣りの人たちだけ残って釣りの準備をしていた。
チビクワガタ?と遊んだりして時間をつぶす。
先にタクシーが到着、やれやれ。
30分ほどしてようやくレッカーが到着。
話してもらって南砺市のオートバックスに行ってもらうことにした。
その時が18時ころ。
オートバックスまで60分で順調に行ったら19時頃着予定。
オートバックスの営業時間は20時までなので、間には合う。
しかし、適合サイズのタイヤがあるか分からないのでレッカーの人に電話をかけてもらって尋ねたら、あるという。
良かった。
きっちり1時間かけてオートバックスに到着。
しかしレッカーはなかなか来ないので少しやきもきしたが、19時半ごろには到着して無事タイヤを交換してもらった。
終了は営業時間を10分ほど過ぎた20時10分ごろだった。
それにしても今回のことで多くのことを学んだ。
まず仕事とはいえ、レッカーやタクシーの人には感謝している。
彼らがいなかったら今頃どうなっているかと思うとぞっとする。
それにオートバックスもちゃんとタイヤがあり、スムーズに交換してくれて走れるようにしてくれた。
有難い有り難い。
もっと言うなら保険会社の手配も、連絡ができる通信会社にも、家で中継をしてくれた娘にも、感謝感謝だ。
改めてそれぞれの仕事には人助けの面もあると実感した。
夜遅かったのでSAで仮眠をして昨日朝帰宅できたのだが、反省および教訓はダートには行くな、だ。
山奥でパンクではなくても故障で動けなくなったとか、脱輪したとかだとまず連絡ができないし、相当降りて連絡ができてもレッカーが入れない狭く曲がりくねった道ばかりだ。
そう考えると林道などの峠はかなり危険なところなので、引き返す勇気を持たないといけないと大いに反省した。
幸いにもラッキーが重なって助かったが、そんなにラッキーは続かない。
次は遭難になるかもしれないので慎重に行く道を選びたい。