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2019年04月15日

珍車PART822

珍車PART822
珍車822弾は単車です!

二輪興味外の方にはどうでもいいでしょうがこれもかなり珍しいモデルが残っており驚き!80年代のナナハンですが当時ナナハン界はカワサキとホンダの一騎打ち?おこぼれでスズキが食い込むといった体でヤマハってこの頃弱かったんでまず街でも見る事少なかった気がします…

⇒『昭和55年(1980)1J7型ヤマハXJ750スペシャル』!!

XS750SP、当時国内で人気の高まったクルーザー(アメリカン)タイプのナナハン、1969年に日本最大のバイクとしてデビューし二輪マニアから大きな支持を得たホンダCB750Four、そしてこれに対抗したカワサキ750RS(Z2)に対抗してヤマハが放ったナナハンは1972年のTX750でした。

しかしCBが大柄ボディとSOHC4気筒4本マフラー、対するカワサキZ2がDOHC4気筒で訴求する中、TXはSOHCツイン、細見で地味なスタイリングから鳴かず飛ばず、後発スズキも特徴的な水冷3気筒2stを搭載する”水牛”大柄なGT750に水を開けられ非常盛り上がる大型バイク市場でにシュアは目を覆うばかりでした。

ヤマハ初=元祖ナナハンはTX750!


ライバルに較べスリムで扱いやすいBIGバイクを売りとしますが何せ迫力や大型バイクとしてのステイタスが足りないTX、パワー的にもOHCツインという事で63psと一番低いスペックが訴求力不足となる大きな要因、当時は革新的なバランサー内蔵のエンジン等扱いやすさ、乗り易さでは一番だってのでは?と推察しますがあの時代、見るべきスペックも特徴もなく400クラスと変わらない大きさじゃ勝負にならなかったろうと納得できますナ。

そんなTXを4年で諦め76年に新開発されたのがニューモデルのGX750、今回お題のXSはこのGXの発展型でフレームやエンジンはGXを流用しています。

1976年発売のGX750!


“ジーバツ”と言われたGX、TXに較べカフェレーサー調のヨーロピアンデザインに生まれ変わり地味なTXに較べ格段にオシャレで現代的にスポーティにと変貌します。
しかしヤマハは2番煎じ、3番煎じを嫌い大口であるアメリカの要望もありエンジンを3気筒としたのが大きな特徴、DOHC化された3気筒エンジン、当時はまだまだ3気筒というのはメジャーではなくスズキやカワサキは2stでは採用しながら機構が複雑な4stでは国内初、バランス的にも4気筒、2気筒と較べ調整が取りにくい3気筒、バランサー入れたりバイクのエンジンとしては異例なカムチェーンを一番左に寄せたり開発はかなりのご苦労だったとの事です。

また、もう一つの特徴としてシャフトドライブを採用した点も特筆モノ、これはヨーロッパからの要望に応えたものでしたがこれによりメンテナンスフリーを国内でも訴えました。

ヤマハらしく他社追従を容易にせず自社の拘りでデビューしたGXでしたが3気筒でやはりスリムなボディ、そして後年ではカワサキ忍者等が当たり前になるもサイドカムチェーンエンジン=左右非対称なエンジンの外観が嫌われ芳しい人気は得られず相変わらず大型バイク市場ではブービーな立ち位置を継続、その打破のため当時俄かに人気が盛り上がりつつあったアメリカンに活路を見出しGXをベースにアップハン、段シート等の装備を施したのが出品車のXS750SPでした。

3気筒によるライバルの4気筒に比較して低馬力もアメリカンなら欠点にならず完成度の高いアメリカンデザインがファンの心を射止めコレになってからようやくヤマハのナナハン、市民権を得た感じでしたかね?個人的にはアメリカンって好みじゃなかったのでササりはしませんでしたがCBやZ、GS等に較べ非力、迫力不足、田舎臭い印象だったGXよりははるかに良かったと感じます(笑)

さて現車ですが評価3ながら残念ながらE/g不始動、まぁキャブ清掃で復活するレベルのようなのでさほど重篤ではなく他の部位はB~Cと年式勘案すればイイ状況!


車体B、外観/足Cという評価、Rrタイヤのパンク以外非レストアせずとも最低限の整備で乗れそうな状態、各部を見ても約40年経過とは思えません!

タンデム比率が多いアメリカンながら綺麗なシート、張替ナシなら大したモノ


ヤマハ独自の8本スポークキャストホイール


艶も充分なテュアドロップタンク


3気筒DOHC 750ccエンジンは是非キャブ清掃で蘇って欲しい!


左右非対称のエンジン外観がGX~XS時代は受け入れられない部分もありましたが後年カワサキのGPz900~ZXR1100や1200、ダエグで市民権を得た?


国内市販では初採用だったシャフトドライブ健在!


バイクの距離はまずアテにはなりませんが実走だったら凄い低走行


CBやZ、GS~GSXのような熱心なマニアはなかなかいないXSですが好きなヒトには最高の逸品、先に言えばそれら伝説の旧車扱いも全くされておりませんので落札額も非常に安い、ワタシのペケより遥かに安く逆にヤマハの悲壮も感じたりと。

XS、てかGX750は昔乗った経験があり最初で最後のシャフトドライブの経験だったかなぁ…中型(400)免許しかなかったしそんなに長い時間乗った訳ではないので感想も何もないのですが鮮明に憶えているのはシフトチェンジやブレーキ時のテールリフトがやはりチェーンと較べると違和感アリアリだった事、慣れれば問題ないんでしょが二輪はやはりチェーンが素直だなと思い知った瞬間でしたw

希少XS750SPの外観4面、奇跡的な綺麗さ!





まっ、結局XSにしても大きな支持を得られずやがてDOHC4気筒のXJ750にバトンタッチ、それがFJRやXJR1200→1300に進化する訳ですが逆にヤマハの拘り、個性は薄れ海外からは「日本製バイクはどれも同じ」と揶揄されるようになるもそれから約30数年後の現在、今のヤマハBigバイクの顔であるMT-09がまた3気筒で出てきたってのも何か因果を感じます(^^)/
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Posted at 2019/04/15 21:18:20

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この記事へのコメント

2019年4月16日 7:22
ミッドナイトスペシャルかな?
プラモデルで作った記憶が有ります
でも、あれは900だった?
コメントへの返答
2019年4月16日 10:27
ミッドナイトは国内はポッケ、RX50、XS250、同650だったと思います。海外向けは憶えてない…
キャストがゴールドでしたね。

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