もはや不思議にさえ感じない。（三菱自動車燃費偽装に思う）

詳細は各報道の記事を参考にしてもらえばいいです。かつてのリコール騒動から販売規模は縮小の一途をたどり、ＯＥＭ車種の増加、象徴ともいえるモデルの相次ぐ廃止、ＮＭＫＶに乗っ取られ感のある軽自動車部門、販売的にズッコケたＥＶ偏重の姿勢、唯一売れ筋のアウトランダーＰＨＥＶも当初は電池発火の恐れありと、自動車メーカーとしての三菱自動車の付加価値は低下したまま持ち直す気配を感じませんでした。
　そして、今回の燃費偽装、メーカー曰はく5～10％程度のかい離があるとのことですから、エコカー減税の最大「100％免税」や「75％減税」などの基準に偽装の上で対応させた車種があるかもしれません。しかも、エコカー減税の原資は我々の税金です。これは国民に対する詐欺以外の何物でもありません。また、カタログなどの表示とかい離がありますので、優良誤認となり、行政処分が下されるかもしれません。
　日産が発見したとのことで、日産が被害者の様におっしゃる方もいますが、反面、これがＯＥＭというもののリスクです。だいたい、デイズ/デイズルークスはＮＭＫＶと言う日産/三菱共同の会社で開発されているということですから、いくら認証業務を三菱がやっていようとも、全くもって日産がシロとは言い切れないと思います。多少なりとも、管理上の責任はあるでしょう。
　昨年はフォルクスワーゲンがディーゼル車におけるディフィートソフトによる排ガス数値偽装を「意図的に」行いました。そして今回の三菱。これら2社のクルマは、しばらく誰にも勧めることはできません。残念です。　
　
　クルマに罪は無いのにな・・・。