
OVA「
ガンダム0083」のシリーズ開始から20年、
これまで一度もプラキット化される事の無かった
不遇のMS、ジム・キャノンⅡが
待望のHGUCキット化を果たし、
私を含めて、多くの0083ファン、ジムファンが
救われる日がやっと来ましたね…というのは
ちょっと大げさでしょうか。
でも、それぐらいに待ち望んだキット化です。
本当に、今までなぜ出なかったのか不思議でならないですが、
それを言うとジム・スナイパーⅡさんに悪いので、
今は素直に喜んでおく事にしましょう♪
という事で、
6月16日に発売されたHGUC「ジム・キャノンⅡ」を
さっそく組み立ててみました~。
キットの詳しい感想や説明は後にして、
まずはいつものように全身のわかる画像を貼っていきますね。

今回は素組み・部分塗装・スミ入れのみで、
ドライセンの時のような合わせ目消しはしていません。
またゲート処理もドライセンの時ほど入念には行わず、
チョバムアーマーの目立つ部分のみわかりにくくした程度です。
マーキングシール等は今回も貼っていません。
私はアルビオン隊の他のキットはまだ持っていない・作ってないので、
もしそれらを揃える事があったら、
その時はアルビオン隊マークを貼ってみたいですね。
塗装はスラスター内部の赤と外側のグレー、
あとは各部にある出渕穴等をつや消しブラックで塗っています。
スラスターの赤は設定通りだと明るくて目立ちすぎるので、
ややトーンを落としたものにし、
スラスター外側をグレーにする事で
スラスターだけ目立つ事の無いようにしています。
続いて各部のアップ画像を~。
このジム・キャノンⅡは最近のHGUC完全新規キットと比べると、
やや合わせ目が目立つ箇所が多くなっています。
これは元のデザイン上やむを得ないものなので仕方が無いのですが…。
主に、ビームキャノンとマシンガンがモナカ割り、
肩アーマー、前腕部、脚部後ろ(ふくらはぎ)、頭部の合わせ目が目立ちます。
ジェガン以降はジム系でも頭部に合わせ目が来ないような
パーツ分割の工夫がなされてきていたので、
今回ちょっと残念かなぁとも思えたのですが、
出来上がってみるとチョバムアーマーやキャノン砲のおかげで
頭部そのものが目立ちにくくなり、合わせ目がわかりにくくなっています。
メインカメラゴーグルがオレンジと目立ちやすい色なので
そちらに目が向いてしまう事もあるかもしれません。
マシンガンは仕方が無いとして、
チョバムアーマーの合わせ目はぶっちゃけ相当目立ちます。
さすがにこれはHGUCではもうどうしようもない部分ですし、
何よりこの機体は前述の通り「発売された事自体を喜ぶべき」なので
まぁ許容範囲内でしょう。
それにビームキャノンのモナカ割りは成形色のおかげか、
意外と目立ちません。
適当にポーズを取らせてみます。

今回の画像において、
アクションベースに載せた飛翔ポーズを取らせていないのには理由があります。
私の中でジム・キャノンⅡという機体は
0083の第4話「熱砂の攻防戦」での、立ち止まってキャノンを撃ったり
走ってるイメージが強いんですよね。
アデル少尉の「こう走らされては、キャノンがっ!」とか言いながら、
土煙を上げて戦場を駆けずり回る泥臭さが似合う気がします。
実際にはその活躍のほとんどは宇宙戦でしたが、
クライマックスでもアルビオンの上に乗って砲台になっていたりと、
いつも地に脚の着いた印象があるので、
あえて撮影時も飛ばないようにしてみました。
↓付属品とちょっと残念ポイント。

武装はジムライフル(マシンガン)1丁と予備マガジン2個(シールド用)、
シールド1個、ビームサーベルグリップ1本(ビーム刃2本)と
いつものジム系共通のものを含めたハンドパーツ6種類。
相変わらず左手でサーベルを持てないのは
購入レビューで書いた通りです。
マシンガン用のハンドパーツは、手首にかなりの角度がついてるので
太い腕にもあまり干渉せずに持たせられます。
残念だったのは、画像にもある通り
上腕部と肩関節の接続軸はかなりポロリしやすい事でしょうか。
軸というか上腕部そのものが短い事と
軸受けが緩い事が祟って、
ちょっとハンドパーツを交換しようとする程度でスッポ抜けます。
またバックパックのプロペラントタンクも外れやすいので、
ディテールアップする場合はポリキャップを埋め込む等
した方がよいかもしれませんね。
ギミック面では特に目立つポイントも無く、
過剰なクォリティよりもジムらしさ、量産機らしさを優先した
安くて組みやすくて複数買いもしやすいキットとなっています。
ビームキャノンの伸縮ギミックもありませんが、
見た感じだと比較的簡単に再現できそうな気配はあります。
私の腕では難しいかもしれませんが…。

という訳で、HGUC「
ジム・キャノンⅡ」でした~。
今回はあまり手間をかけずにサクサクっと作ってみました。
チョバムアーマースタイルでボリュームがあるかなとか
思っていたものの、最近作ったジェガンやドライセンと並べると
驚くほど小さくてびっくりしました。
まぁ設定上も小さい訳ですが、
パチ組のバウと並べても頭ひとつ分小さいとか
組みやすさと合わせて予想外のお手軽感がありましたね。
でも細部のディテール等はそれなりにしっかりしているので、
ジム好き、特にジム・キャノンⅡを待っていた人には
買って後悔するような事は全くない良キットだと思います。
惜しむらくは、ベースキットのジム改からして設計が古い事でしょうか。
作った後にはもう気にならないものですけれどね。

それにしても、チョバムアーマーの色の濃さが目立ちます。
オリーブドラブとの事ですが、どっちかと言うとダークグリーンだよ。