
ハイウェイカード時代から数えれば
高速道路の料金制度はひたすら改悪の歴史の
積み重ねを続けてきた日本の高速道路。
ETCが普及してからもそれはさらに加速を続けていますが
1月20日にETC深夜割引の改悪が正式に発表され
度重なる物価高や増税に加えて国民の生活に
さらなる打撃を与えにきました。
それは今後も続くかと思われましたが
ETC割引のうち真っ先に改悪された通勤割引
現在は"平日朝夕割引"と呼ばれていますそれが
大幅改善される事が明らかになりました。
ETCの高速料金割引は大きく分けて
"
休日割引"、"
深夜割引"、"
平日朝夕割引"の3種類あります。
ちなみに昔は"平日昼間割引"なんてのもありました。
今よりずっとマシだった昔のETC割引は
こちらをご覧下さい。
今回制度が変わるのは"平日朝夕割引"となります。
元は"通勤割引"として朝夕の指定時間帯の
利用料金が30~50%引きになっていたものが
ETCマイレージサービスのポイント後日還元方式となり
その他の詳細制限も加わり"平日朝夕割引"と名を変えて改悪されました。
その後"休日割引"が50%から30%へ低減されたうえコロナ禍以降は
春のGWや夏のお盆休み、冬の正月休みへの適用除外も加わり絶望的改悪となり、
最も制限が緩く制度が簡潔でわかりやすかった"深夜割引"さえも
ついに
先月正式に改悪が発表された事で、
高速道路無料化の無期限延期(事実上の永久有料化)告知と相まって
高速道路の利用がさらにしづらくなってきましたね。
そんな中、真っ先に改悪された"通勤割引"が利用しやすくなって帰ってきます。

新しい割引は"フリータイム通勤パス割引"とまた名前が変わり
これまでの制限が大幅に緩和されています。
以前は"
土日祝を除く平日の午前と午後の指定時間帯のみ"、
"
利用料金の30~50%がETCマイレージサービスで還元"だったものが、
新制度では"
土日祝も含む24時間日時無制限"で"
常に50%割引"となります。
しかも
回数制限も朝夕1回ずつが1日3回までと5割増の緩和となり、
さらに1ヶ月に20回の回数制限以内は登録時の前払いですが
21回目以降は利用料金が直接50%割引で請求されるという
事実上の月の回数制限撤廃になりました。
もちろんETC割引がそんな改善だらけなんて事はありえないので、
当然ながら欠点もしっかり設定されています。
ETCカード事前登録制で法人カードは対象外、
20回分の前払いなので月の利用回数が20回未満だと割引率が下がる、
登録時申請のIC間のみ適用なので短すぎると恩恵を受けづらい、
といった弱点を理解しておく必要があります。
わかりやすく例えると「
高速道路版定期券」ですね。
その為、指定IC間であれば乗り降り自由になりますが、
1日に3回までしか適用されないので定期券ほど自由ではありません。
まぁ高速道路ならそこまで頻繁に多用はしないでしょうけど、
3回はちょっと少ないですね。
とはいえ土日祝にも使えますし昼間や深夜にも使えるので
夜勤の人とか土日祝がお仕事で平日休みの人、
通勤以外にも休日のちょい乗りなんかでも有効なので
休日のお買い物で市街地の渋滞回避に使えたり、
人によっては結構使い道があるかもしれません。
利用距離が短い人とかは少し使いづらい部分もありますが
日頃から高速道路で通勤している人や土日祝が休みじゃない人には
この新制度が始まるまでにちょっと検討してみても良いかもしれませんね。
この新制度は4~6月に一部地域で試行された後、正式に施行されます。
このところ改悪続きの高速道路ですから、
1日の回数制限緩和や複数の利用区間申請可能等で
できればもう一歩使いやすくなって施行されると良いですね。
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Posted at
2023/02/05 13:04:14