トヨタ"ライズ"とダイハツ"ロッキー"が全注文取消に。

今春に2度も不正が発覚したトヨタグループの
軽小型専門自動車メーカー、ダイハツ。

そのうち2度目の方のダイハツ"ロッキー"と
そのOEMモデルのトヨタ"ライズ"は
不正発覚後生産が停止していました。
その後も生産再開の目処が立たないまま事態が長期化した為、
ダイハツは納車直前のものを含む全注文の取消を昨日正式に公表しました。

なお、今回の2車の不正はハイブリッドモデルの衝突試験データの不正で、
2車のガソリンエンジン車は不正をしていなかった事から
両車のガソリンエンジンモデルとハイブリッドを設定していない
スバルのOEMモデル”レックス”は注文取消等は行われていません。
ただ、今後ガソリンエンジンモデルも注文取消が行われる可能性があるようですが。
ハイブリッドモデルの受注は不正発覚以降止めていましたが、
トヨタの"ライズ"に関してはガソリンエンジンモデルも含めて
全モデルで受注を完全に停止し販売終了とする事になりそうです。

この件に関しては下記の動画が詳しく解説してくれています。

・【不正】圧倒的対応の悪さで購入者も業者も非難の嵐...トヨタ注文取り消しでクレーム殺到【ゆっくり解説】


トヨタグループでは日野自動車も大きな不正により生産が止まっていましたが
今回のダイハツもそれに続く形になってしまいましたね。

自動車業界の不正と言うと、今まさに中古車販売ビッグモーターが
長年の数多の犯罪の責任を追求され、つい先日にも国土交通省から
全事業所の事業停止命令や指定取消処分等が発表されたばかりですが、
製造も販売も整備も、自動車業界全体が不正だらけとなってしまっていて
日本の「国を支える重要な産業」でもあるはずの自動車産業が
その信頼を失いかけているのは
一人のクルマ好きとしても自動車産業に勤める者としても
悲しい限りです。

これから電動化時代を迎える自動車産業は
今まさに重大なターニングポイントを迎えている訳で、
これらの問題がきっかけで法改正が進んだりして
今のうちに健全な産業へと修正していってくれると良いのですが…。