昨年末に自動車業界を震撼させた
ダイハツの不正行為による全車種出荷停止。
その後国交省が安全性の確認試験を公開したり
不正の検証や調査を行ってきていましたが
その最初の結果としてダイハツが製造する商用車
グランマックスとそのOEMモデルの
トヨタ・タウンエース及びマツダ・ボンゴの
トラックモデルが型式認定取り消しとなった事が
明らかになりました。
・ダイハツ車の衝突試験を国交省が公開 ダミーの人を乗せた車両を時速50キロで衝突させて安全性を確認
今回型式認定取り消しが発表された3車種は
エアバッグの展開試験において衝撃検知ではなくタイマーで作動という
乗員の命を軽視した極めて悪質な不正行為だったとしての処分のようです。
人の命を何だと思ってるんだ!と怒鳴られても仕方が無いくらいの
確かに悪質極まりない不正行為ですよね。
・
ダイハツ認証不正、3車種の型式取り消しへ 対象車の量産が実質不可能に|TBS NEWS DIG
型式認定というのは車両の量産販売において
本来は1台ずつ構造から安全性まで確認しなければならないものを
代表の1台で証明する事で販売される全ての車両の確認調査を不要とする制度で、
要するにその1台と同じ型式の車は全く同じように製造されたものとして
型式認定された車と完全同一とみなす事で安全性を保証するというものです。
そのため競技用の改造車等で構造変更や強度計算等が必要になるのも
型式認定から外れるからですよね。
なので型式認定の際に不正があれば
その型式認定制度そのものが瓦解してしまいます。
ダイハツの犯した不正行為はそれだけ重大なものなのです。
型式認定が取り消された車両は二度と販売ができなくなります。
再取得できるかどうかはその不正の内容や再取得申請の仕方にもよります。
ただ既に販売された車両はそのまま乗り続けても問題はありませんが、
当然下取りや中古車市場には大きな悪影響が出ますね。
というか昨年末の全車種不正発覚によって
ダイハツ車は既に市場価格が崩落していますが。
今回の型式認定取り消し処分はまだ始まりです。
この後他車種も取り消しやリコール等、
何かしら処分されるものもあると思われます。
今回の取り消し発表でも新たに14件の不正が
追加確認された事も明かされていますし、
ダイハツ車に乗っている人はとても多いので今後の発表が気がかりですね。
ここからダイハツが更生できるかどうかも気になりますね。
それと、ダイハツ以外のメーカーは大丈夫なのかという点も。
これから電動化時代を迎える大変革期ですから
その中でまたおかしな事が起きなければ良いのですが…。
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クルマの話とか。 | 日記
Posted at
2024/01/17 00:00:06