
高速道路の渋滞対策のひとつとして現在、
東京湾アクアラインにて試験導入されている
高速料金の時間帯変動制、所謂"ロードプライシング"。
2021年の東京オリンピックの際に選手移動の妨げに
ならないように首都高速への一般車両の流入を
抑える目的で導入されたのが始まりでしたが、
東京湾アクアラインでの試験結果を踏まえて
来年度以降全国の主だった高速道路へも
拡大展開していく方針を政府が固めたそうです。
現在東京湾アクアラインにて試験が行われているものは
休日の海ほたるの混雑があまりにも酷い事を受けてのもので、
海ほたるから川崎への帰り道の料金が混雑する時間帯に50%アップする代わりに、
混雑が解消されていく20~24時の料金が25%値下げされるものです。
来年度以降に全国へ拡大されるものは詳細はまだ決まっていませんが、
安くなる時間帯の値引きは最大で50%OFFとなるようです。
ロードプライシングは料金所が完全にETC専用にならなければ行えず、
今現在全国の主要料金所で順次その更新を行っているところですね。
これが行われたところから展開されていくと思われます。
また、全国への展開は段階的に行われ、
最初は2025年に東京湾アクアラインの変動設定の見直しが行われ、
これまでの試験結果と合わせて、
今夏2025年夏に導入する路線や価格設定を検討するようです。
その後それまでの結果も踏まえて全国の高速道路へ展開していくとの事。
この"ロードプライシング"が全国展開されていけば
いずれETCの深夜割引は無くなると思われます。
既に早朝夕方の通勤割引が改悪された"平日朝夕割引"が
電車の定期券のような使い方ができる"
フリータイム通勤パス割引"へと変更され
現在北陸の一部地域で試験導入されているものが今後全国へ展開されますね。
これらをうまく組み合わせて使えば今よりはお得に高速道路を利用できそうですが、
割引率が50%の路線は限られると思われますし、
割引率30%で適用路線が多い深夜割引が廃止されるとしたら
結局はあまりお得にならず場合によっては値上げにもなり得ます。
そのうえで値上げされる時間帯の渋滞対策がどのくらい効果があるかも疑問なのは、
最近また渋滞が増えてきている東京湾アクアラインの例を見ても
簡単に予想ができますよね。
混雑する時間帯は料金2倍、空いている時間帯は半額、くらいに
極端でわかりやすくシンプルなスタイルにしないと
恐らく長期的な効果は見込めないと思いますが…。
複雑で難解になってでもケチくさい事をしようとするのは相変わらずですね。
高速道路は本来は後年に無料開放されるものだったはずですが、
何が何でも無料化はしたくないってのがよくわかります。
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Posted at
2024/05/20 00:00:45