
開催まで1年を切った大阪府夢洲で開催される
大阪万博こと"2025年日本国際博覧会"。
バンダイナムコがこの会場に
"ガンダムパビリオン"を出展する事は既報の通りですが、
そのパビリオン前に"実物大ガンダム像"を建設すると
昨日公式発表がありました。
万博会場で実物大ガンダム像…。
そう聞くと「横浜の動くガンダム?」と思われる人も多いと思いますが、
全く違います。
公式の画像を見ても立て膝ポーズで「動くガンダム」には見えませんし、
公式のテキストでも「実物大ガンダム立像」とは書かれておらず
「実物大ガンダム像」と書かれていますね。
「立像=立っているポーズ」では無いという事で、座っているのです。
つまり、全高18メートルの立像でもありません。
理由は簡単で、この会場が「万博会場である」という事です。
万博会場というものは全世界から非常に多くの方が来場するものです。
そんな状況下で実物大ガンダム立像や動くガンダムを作ったとしても、
アクシデントで倒れたり、部品が外れて落ちたりして、
人的・物的被害が出る事は絶対に避けなければなりません。
もしそんな事になったらバンダイナムコは二度と立ち上がれないでしょうし
開催国なうえにこれまでに積み重ねてきた日本の技術と信頼は地に落ちます。
加えて夢洲は埋立地で、しかも開催1年を切った今でも
メタンガスが危険レベルで噴出し続ける等の建設地トラブルも続いています。
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【万博ガス爆発事故】「もう建設費増やせない…」けどメタンガス対策は「他のものをやめてでも投資する」(2024年6月24日)
そして忘れてはならないのは日本は自然災害大国という事です。
会期中は豪雨や台風にも見舞われる事も考えられますし、
周辺には大きな地震の危険性も多々あります。
常にそれらに備えなければならないので、
危険度の高い「動くガンダム」や「全高18mの立像」は無理ですし
仮にやろうとしてもきっと許可は降りなかったでしょうね。
お台場や横浜、福岡、上海の立像も
全て十分過ぎるほどの安全マージンを確保したうえで
慎重に設計建設されてはいますが、
万博会場でとなるともっと慎重にならないといけないのですよね。
そのために「立て膝」ポーズで重心を下げつつ接地部を増やして強度を向上させています。
福岡の実物大νガンダム立像が「ロングレンジ・フィン・ファンネル」という
捏造武装を新規設定してまで「3本足」にしたのもそのためですね。
2010年の東静岡駅の実物大ガンダム立像も
ビームサーベル先端は設置していて「3本足」になっています。
今回の万博会場のものも立て膝ポーズでしっかり腰を落とし重心を下げて
より強靭な体勢で自然災害にもより強く耐えられるようにしていますね。
ちなみにこの新しい「実物大ガンダム像」のデザインは
今春公開が終了した横浜の「動く実物大ガンダム」と繋がりがあるもので、
型式番号も横浜ガンダムの「RX-78F00」に連なる「RX-78F/E」となっていて
実際に横浜ガンダムで使用された部材が部分的に流用されているそうです。
万博会場での出展内容等に関しては、下記動画や公式サイトをご覧下さい。
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ガンダムカンファレンス SUMMER 2024
せっかくの万博です。せっかくの新しい実物大ガンダム像です。
安心して楽しく見学したいものですね。
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ガンダムの話。 | 日記
Posted at
2024/06/27 01:55:00