崩土多発の国道169号線、バイパストンネル建設決定。

紀伊半島を南北に縦断する数少ない重要な道路の
国道169号線が、昨年12月に池原貯水池周辺で
国道の法面で大規模な崩土が起き、
通行中の車1台が巻き込まれる事故が起き
現在も通行止めが続いています。

復旧が難しい事に加えて周辺道路は同様の崩土が
起きやすい地形な為、この区間の復旧には
約2.7kmのトンネルを建設しバイパスする方法を
取る事が先月末に発表されました。

トンネルが建設されるのは法面の崩土が今も復旧できない区間で
前鬼橋の西側バス停付近から奥佐田山を貫き
民宿もりなかのある上池原交差点までの約2.7kmです。

国道169号線の中では最も険しい区間ではありますが、
この池原貯水池周辺の道路はどこも乗用車の通行が難しい
狭隘な道路ばかりとなっていて、実際に今でも通行止めが多発しています。

国道169号線周辺だけでもこの1年間で3個所崩土が起きていて、
"道の駅 吉野路上北山"のすぐ南でも4月に小規模な崩土が起き
現在も片側交互通行が続いていますし、
池原貯水池の南側を通る国道425号線も長く崩土で通行止めが続いています。

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国道169号線は紀伊半島を縦断する数少ない道路ではありますが
この区間の代替え路は東側を通る奈良県道大台ヶ原公園川上線や
林道サンギリ線しかありませんが、どちらも狭隘路線で
乗用車が気軽に通れる道ではありませんし
特に林道サンギリ線は接続する国道425号線が通行止め中なので
三重県熊野側からしか利用ができません。

今回新規に建設されるトンネルだけではこの問題を解決できませんし、
このトンネルだけでも開通までに数年かかる事も問題です。
また、地形だけでなく地質的な問題もあって気軽にトンネルや橋が
建設できる地域でも無いので、近隣に住む方には不便が重なりますね。

私も"近畿「道の駅」スタンプラリー"等でこの辺りには何度か来ていますが
この区間はルートから外している事もあって今のところ影響はありません。
紀伊半島は道路事情が悪い上に険しい山岳道路に道の駅が
けっこうあるのもあって、道の駅巡りやツーリングをする方には
天候だけでなく道路状況にも気を配らなければなりませんね。
そのぶん自然が豊富で絶景スポットや景観ドライブが楽しいのですが…。