"南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)"の呼びかけが終了。

今月8日に日向灘で発生したM7.1の地震を受けて
"南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)"が
発表されていましたが、その後巨大地震に直接
繋がるような特段の変化が見られなかった事から
本日17時にこの呼びかけが終了となりました。

大きな地震の直後の1週間は同程度の地震が
起きやすい事もあっての呼びかけでしたが
今のところは何も無くて良かったですね。
発表後には新幹線の東京～名古屋間での減速運転や一部の列車の運休、
海水浴場の一時閉鎖や条件付き営業等もありました。
道路の通行止めはありませんでしたが、
各地で情報案内板には表示が出ていましたね。


私も夜間に外出している際に国道バイパス等でよく見かけました。

"南海トラフ地震臨時情報"は2019年5月に今の名前で運用を始めてから
5年目にして初めて発表された事もあって知らない人の方が圧倒的に多く、
それ故に発表直後には飲料水をはじめとした食料や防災グッズが
凄い勢いで売れて一時品切れになる店舗も多数ありましたね。

ただでさえよく知られていない注意情報なのですから
それが解除されたとなると「もう南海トラフ地震は起きない」と
勘違いする人が出てくるのも当然なので
きっとこの後そういう話題が出てくるのでしょうね。
コロナの時も5類移行で「コロナは終わった」と思い込む人が続出し
警戒が緩んで結局感染拡大に繋がったりしていますし。

南海トラフ地震はむしろこの臨時情報が出ていない時に起きるものです。
直後に起きた神奈川県の内陸で地震もありますし
首都直下地震や北海道三陸沖地震等の発生が予想されている地震もあります。
また能登半島地震はもちろん東日本もまだ余震が続いている事もあり
地震大国日本において、地震に対する備えを解いて良い時期というものはありません。
むしろ今回の臨時情報は注意散漫になっている今の日本人に
警笛を鳴らす良い機会になったとも考えられますね。