JR貨物、不正確認の為に運行中の貨物列車全7000両を運行停止！

JR貨物は鉄道貨物輸送に用いる車両の
組み立てにおいて不正行為が行われていた事を
9月10日に明らかにしました。

翌11日には新たな不正対象車両が確認され、
確認の為に全国で運行している全7,000両の
貨物列車の運行を11日から停止したとの事です。
これにより、全国のJR路線での鉄道貨物輸送が
停止し物流網に大きな影響が生じています。
・【速報】JR貨物　保有する全てのコンテナ車7000両の運行を停止　不正対象車両の確認で

・JR貨物　貨物列車の車輪組立作業でデータ改ざん　国交省が立ち入り検査へ｜TBS NEWS DIG


・【JR貨物データ改ざん問題】国交省が立ち入り検査


・JR貨物の運行停止による物流への影響(2024年9月11日)


11日時点で運行中の車両は最寄りの駅で止めて
不正車両が含まれていないかを確認。
含まれていなかったものは順次運行を再開するものの、
含まれていた場合は不正車両を抜き取って荷物を移し替える等
対応が必要になります。
代替車両の手配にも時間がかかるので
停止期間が長引くと運送スケジュールが大幅に遅延する事になりますね。

日本の物流輸送は大部分をトラック輸送に頼っていますから
国内の物流における鉄道貨物輸送が占める割合はそこまで大きくありません。
けれど長距離輸送は今でも鉄道貨物輸送が多くを担っています。
その為鉄道貨物輸送がもしも長期間遅延してしまうと
他の配送業者も少なからず影響を受けますね。
宅配便大手のヤマト運輸や佐川急便も既に配送遅延の情報を出しています。

11日夕方には運行を停止した全7,000両のうち
不正に該当しなかった6,700両の運行が順次再開されたという事です。

・JR貨物　安全未確認の300両以外を運行再開へ　物流一部に遅れ【スーパーJチャンネル】(2024年9月11日)


300両で済んでいるので、日本の物流が止まる！なんていう
大きな影響が出なくて良かったですね。
しばらくは全国で宅配便等の配送遅延が少し出る可能性もあります。
どうなるか、見守りたいところです。