2017年6月のアヌシー国際アニメーション映画祭にて
新作TVシリーズの制作発表が行われた"パトレイバーEZY"。
当初は2018年のパトレイバー30周年記念プロジェクトとして進められていましたが、
2023年の35周年を過ぎても全然出てこないまま時間だけが過ぎていきました。
2016年にアニメ(ーター)見本市にて公開され
多くのパトファンに大絶賛されたショートフィルム
"機動警察パトレイバーREBOOT"の後に続く新作発表だった為
多くの期待が寄せられていましたが、なかなか姿を見せてくれませんでした。
しかし先週の劇場版パトレイバーリバイバル上映に合わせて
2026年のプロジェクト始動が正式に告知されました。
制作発表から10年経ってしまいますね…。
2017年の一番最初の制作発表では
キービジュアルは前年のREBOOT版デザインが用いられていた
主人公機"AV-98 イングラム"はその後デザインが大きく変更されました。
劇中設定で30年間改修を続けながら運用され続けているという事で
最新技術なんかも導入されてアップデートが繰り返されている感じですね。
そういえば、ジェガンも30年以上現役でしたね。
"機動警察パトレイバー"は所謂マルチメディアミックス作品の先駆けで
漫画やアニメ等の媒体によってストーリーや設定が異なる
複数の世界線で制作されているのも特徴です。
その為、今回の新作"パトレイバーEZY"が
どの世界線の物語になるのかも気になるところ。
"機動警察パトレイバー"の世界線は大きく分けて下記3パターンあります。
・旧OVA劇場版実写版:旧OVA全7話→劇場版1~3→TNGパトレイバー
・漫画版:ゆうきまさみ先生による週刊少年サンデー連載作品
・TV新OVA:サンライズ制作のTVシリーズ→新OVA全16話
※REBOOTはイベント用フィルムでこれらのどこにも入りません。
"EZY"はこれまでに発表された情報から、
どうやら"TV新OVA"の世界線のようです。
TV版とその続編の新OVA版は制作がサンライズでしたが、
"EZY"ではJ.C.STAFF制作となります。
新OVA版のあとのお話になるという事ではありますが、
特車隊のレイバーは第1小隊に"AV-0 ピースメーカー"が配備済み。
グリフォン事件の後、"AV-0 ピースメーカー"の最悪の弱点として露呈した
ニューロンネットワークシステムは問題点を克服しています。
本来ならその後第2小隊も"AV-98 イングラム"から入れ替わるはずなのですが、
何らかの事情で"AV-98 イングラム"が改修されながら運用されているようです。
旧OVA劇場版実写版の世界線ではバビロンプロジェクトの後、
国内の景気低迷によってレイバー産業が急速に衰退し
レイバー事件も減少して特車二課も解散予定になっているので
そんな感じな金のかかる新型機を導入しない事情でもあったのでしょうかね。
"EZY"で運用されているのは"AV-98plus イングラム・プラス"という
文字通りのマイナーチェンジモデルとなっています。
基本のデザインを出渕裕氏が手掛けている他、
ガンダムシリーズ等でもお馴染みの
海老川兼武さんもメカデザインで参加されているそうです。
かなり楽しみになってきましたね。
"EZY"は2026年プロジェクト始動という事で
気になるのが「放送開始」とか「公開」ではないところ。
アニメ放送を中心とした"パトレイバーEZY"の
シリーズ展開プロジェクトが始まる、という意味だとは思いますが
まさか2028年の40周年まで引っ張るなんて事は無いと思いたいですね。
ちなみに先週から公開されている劇場版のリバイバル上映では
当初は「オリジナル音声版」と告知されていたものの、
実際に上映されたものは「サウンドリニューアル版」だったそうです。
これは、さすがにちょっと…と思いますね。
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Posted at
2024/09/28 01:49:57