旧ビッグモーター"BALM"が民事再生法適用を申請。

長年に渡る犯罪行為の積み重ねが暴露されて
倒産した中古車販売大手の"ビッグモーター"。
その後、中古車販売業は伊藤忠商事が買収し
社名を新たに"WECARS"として事業継続中ですが、
これまでに被害に合った顧客への保証を請け負った
新会社"BALM"が過去の犯罪行為を調査して
被害者への弁済対応を進めていて、昨年8月には
この調査を「これ以上調査できない」として
破棄し、先ごろその債務総額が831億円を超えて
民事再生法の適用を申請したということです。
これにより注目されるのは
「被害者への保証を破棄して逃げ切るのではないか？」というところですね。

今回の民事再生法の適用申請はただの倒産という事では無いので
結論から言うと「逃げる為のものではない」という事だそうです。

・「負債総額800億円以上・最大8万件の修理不正」旧ビッグモーターのBALM民事再生法の適用を申請について解説します！


調査ができて被害者への保証が可能な案件に関しては
今後も会社の再建を待たずに保証対応を進めていくという事ですが、
一番の問題はそこではなくて、途中で調査を放棄したところですね。

当たり前の話になりますが、ビッグモーターの犯罪行為の被害を受けた人は
昔からもっともっとたくさんいます。
それに対して調査を行った対象期間も短ければ
帳簿が無い等の理由で調査を行わなかった案件もあり
それに該当する人は保証されないという泣き寝入りになるところですね。
調査の仕方が第三者機関等による公正なものであればある程度納得もできますが、
保証対応を引き継いだ"BALM"はビッグモーターの不正行為の中心人物でもある
和泉伸二が社長を努めているところからも信頼性が低いですっていうか無いです。
ビッグモーターが、その従業員が直接では無いにせよ調査したものとなると
納得の行かない人、信じられないという人も相当多いと思います。
社会を揺るがし自動車業界全体の信頼を失墜させた巨大な犯罪行為を
有耶無耶にして終わらせて欲しくはありませんが…。

新会社"WECARS"が本当に心を入れ替えたのかという点も含めて、
ビッグモーター関連はまだまだ目が離せないところが多いですね。