
東海地方の外側をグルリと回る環状道路で
中部地方版圏央道とも呼べる東海環状自動車道。
2005年の愛知万博開催に合わせて
東側約76kmが一気に開通しましたが、
遅れて西側約77kmも建設が続けられてきました。
その西側区間の最難関工事となっている
養老トンネルで湧水が続いている事等から
2026年度の全線開通予定が難しくなったそうです。
東海環状自動車道は
先日全線開通が告知された名豊道路と共に
中部地方での広域道路ネットワークの重要な路線で
早期の全線開通が期待されていた環状道路です。
この西側区間が開通する事で、慢性的な渋滞に悩まされていた
名神高速道路の一宮JCT周辺の交通集中が分散できる他、
伊勢湾岸道で新東名&新名神高速道路とも連絡できる事で
中部地方から東西南北ほぼ全ての方向への柔軟な交通分散が可能になり
災害時にも活躍する強力な道路ネットワークが完成します。

東側は早期に全線開通していますが西側はまだ2個所が未開通となっています。
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【今年度開通か】東海環状自動車道(山県IC~大野神戸IC)開通予定ルートをバーチャルツアーで巡る【東海環状道/国道475号線】
少し前の動画ですが、山県IC~大野神戸ICの建設状況がわかります。
2個所の未開通区間うち北西の未開通区間は若干の遅れが出るものの
来年度中頃には開通する見通して、
残る南西の最難関エリアの養老トンネルを残すのみとなりますが、
この養老トンネルの工事が難航し、開通時期が見通せないという事ですね。
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【令6年・令8年度開通予定】東海環状自動車道(養老IC~大安IC)開通予定ルートをバーチャルツアーで巡る【東海環状道/国道475号線】
動画は開通時期見直し告知前のものですが、
大きな山脈に阻まれているここさえ開通してしまえば…という状況なものの、
なかなか思うように行かないようで歯がゆいところですね。
歯がゆいといえば、東海環状自動車道は早期に開通した東側も含めて、
全体の約3分の2の区間が暫定2車線で共用されています。
東側の一部区間で4車線化工事が進んではいるものの
残る区間は4車線化工事も先が見えない状態なのも辛いところ。
関東の圏央道も開通優先で暫定2車線共用したものの
今も4車線化工事が進行中で完成していませんね。
中部地方は特に自動車産業が集中していて
物流網の拡充はトラックドライバーの負荷低減にとっても必要不可欠なので
広域道路網の整備をより強力に推進していって欲しいところですね。
最後に、東海環状自動車道の開通前後の時期に大々的に使われていた
"MAGロード"の愛称、結局ろくに浸透せずに消えてしまいましたね(^^;
個人的には結構好きだったんですけどね。
三重、愛知、岐阜をマグネットのように強力に結びつける道路という意味で
この地域の産業にも合ったとても理に適った名前だったのですが…。
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Posted at
2024/12/27 06:00:02