東名高速道路、日進JCT～東名三好ICの3車線化が工事発注へ。

東名高速道路の中でも一宮JCTに次いで
朝夕の慢性的な渋滞が深刻だった
上り線名古屋IC～東名三好ICの区間のうち、
特に頻繁に渋滞する日進JCT～東名三好IC間で
3車線化へ拡幅する事業が進行中でしたが
その工事に着手する為の工事発注が
今春行われる事が明らかになりました。

5年前から事業化が進められていたものですが、
やっと工事着手が見えてきましたね。
工事規模は50億円で、名目上は付加車線という事ですが
かつての新東名高速道路開通までの岡崎周辺の暫定的なものとは異なり
ボックスカルバート追加からなる土工・橋梁工事を含めた本格的な3車線化工事となり
速度制限の低下も無い、実質的な完全常設の3車線化となるようです。
本格的な拡幅工事なので、工期も50ヶ月と4年を越えます。

これから工事入札なので実際の工事着手はまだ先ですが
既に同様の方法で拡幅された一宮JCT周辺は劇的な渋滞緩和が実現しているので、
こちらも3車線化工事が完了すれば大幅な渋滞緩和が期待できますね。

近い将来名古屋瀬戸道路が日進JCTから西へ延伸し、
"道の駅 マチテラス日進"のある愛知県道57号線大府瀬戸線や
その先の国道153号線バイパスへと接続しますので
名古屋瀬戸道路の利用者が増えて日進JCT周辺の交通量が増加する事も考えられます。

2月14日(金)午前7時頃の渋滞状況ですが、普段はこれよりも酷い状況になっています。

東名高速道路は元々昭和の高度経済成長期前の見込みで設計されているので
どう考えても現代の交通量を捌けるキャパは持っていません。
複数の高速道路や幹線道路が集中する地域では渋滞はどんどん激化していますし、
特にこの地域は自動車関連産業の工場や物流拠点が集中していますので
東名高速道路以外の高速道路や高規格幹線道路が必要不可欠です。
国道23号線バイパスも朝夕の刈谷～知立の渋滞が深刻ですし
拡幅だけでなく名古屋三河道路や西知多道路の建設が急務ですね。