4月6日未明から発生したETCのシステム障害により
8都県の料金所でETCが正常に作動せず
大規模な渋滞や事故まで発生したにも関わらず、
その管理運営を行うNEXCO中日本は被害者への
補償は一切しないうえに通行料金は絶対に支払えと
「不正通行にあたる」という脅迫めいた脅しで
料金請求の姿勢を貫いていましたが、その後
国土交通省が「不正通行に当たらない」と明言し
不具合時の対策等も全く無い管理体制への
批判も強まった事から、料金徴収を諦めたようです。
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先月の「ETCシステム障害」 通行料金を“実質無料”に 当日の利用者にはカードのポイントとして還元・今後の請求から
今回の一番の問題点は、交通インフラを預かる身であるNEXCO側に
システム障害等のトラブル時の対策マニュアルが存在しない事や、
障害発生時に料金所ごとに異なる対応を行っていた事、
料金徴収を第一に最優先にした事で大渋滞や事故を誘発した事などで
高速道路利用者には一切の過失責任が無いにも関わらず、
その責任の全てを持っているNEXCO側が被害者へ全く向き合っていない姿勢が
浮き彫りになり批判が殺到しました。
また、全く反省している素振りも見られない会見の姿なども反感を買い、
実際に後日精算も多くの人が未払いのまま避けているうえに
その点を味方であるはずの国土交通省までもが名指しで指摘し問題とした事から
NEXCO中日本は料金徴収を諦めて後日精算サイトも閉鎖、
支払済の人へは返金対応を行う事を5月2日(金)に明らかにしました。
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NEXCO日本、ETC代請求緊急中止ww
障害発生時に該当区間を利用した人の95%が後日精算でも未払いで
経路を特定しての請求が困難なうえに
事業用車両の場合は事業者から損害賠償を請求される可能性が高く
それらを含めると支払いを請求できたとしてもそこまでのコストの方が高くつく等
批判の高さもあり請求を続ける事の方がデメリットが大きくなると踏んだのでしょうね。
これ以降、後日精算での未払いの人へは今後請求は行わず、
支払済みの人へは支払いに利用したカード等によって異なる方法で
支払額と同額のポイントや還元を行うという事です。
あまりにもお粗末だった今回のETCシステム障害の対応。
この手のトラブルは一番に優先すべきは「安全」なのですが、
全ての車両の通行料金徴収を優先するべく1台1台対応しようとしたところからも
NEXCO側のその本質が透けて見えていました。
そのおかげで事故も複数発生しており、その被害者への対応も気になるところです。
本来は簡素に作れるはずのETCシステム自体も
利権のために複雑なシステムになっていますし。
本当に、天下り組織の官僚主義は腐り切っていますね。
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道路のお話とか。 | 日記
Posted at
2025/05/06 02:00:00