

"機動戦士ガンダムSEED"と続編"DESTINY"の間の物語が
約30分の完全新作アニメを交えて語られる
スマホアプリゲーム"SDガンダム Gジェネレーション エターナル"の
4月30日に配信された新規シナリオ"
機動戦士ガンダムSEED Recollection"。
この新規シナリオで描かれるのは、
"SEED"の最後の戦い"第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦"のあと、
プラントと地球連合との終戦へ向けた協議が難航していた際に、
ザフトの強硬派であったパトリック・ザラの派閥の残党部隊が
その協議を妨害する企てを起こし、これをラクスらが阻止するストーリーとなっています。
本作では基本はSLGゲームとなっていますが、
その合間に完全新作アニメーションが挿入されていて
後のTVアニメ"DESTINY"へ、劇場版"FREEDOM"も踏まえて
話が綺麗に繋がるように作られています。
"DESTINY"でアスラン・ザラが"アレックス・ディノ"という偽名を名乗る経緯や
ザラ派の残党にやたら苦悩したりデュランダル議長に懐柔されたりする所以とか、
キラ・ヤマトがスーパードラグーンをすぐに扱えたり
アカツキのシラヌイパックが建造されるまでの自然な流れができています。
また、この完全新作アニメでは、劇場版でセリフが全く無かった
砂漠の虎ことアンドリュー・バルトフェルドやその副官のマーチン・ダコスタ君が
出番が無かった鬱憤を晴らすかの如く喋りまくるのもファンには嬉しいもの。


新規シナリオの前半でキラ・ヤマトが乗る"ドラグーンストライク"は
キラやムウが乗っていた"ストライク"の残存パーツに
カガリ・ユラ・アスハの乗機"ストライクルージュ"用の
予備パーツを集めて新たに組み上げたもので
バッテリー駆動の"ストライクルージュ"でドラグーンシステムを扱う為に、
背部にある4本のスタビライザーには各4個ずつ、
合計16個の追加バッテリーパックを搭載しています。


"ドラグーンストライカー"はオーブとファクトリーが共同で開発したようですね。
この新作アニメでは他にも、プロヴィデンス戦で大破した修復前のフリーダムや
プラント最高評議会で議長になる前のギルバート・デュランダルの姿も。


後半のアスラン編ではアスランがムラサメの試作型に乗って
地上に展開するテロリストに対応しています。


ここで登場する"アラン・ローランド"というザラ派のMSパイロットは
"DESTINY"でユニウスセブンを地球へ落としたザラ派の"サトー"の戦友です。


"DESTINY"でもアスランはザラ派の言葉に苦悩していましたが、
この事件で自分の"アスラン・ザラ"という名前が
テロリストに利用されてしまった事が
オーブへ亡命した後"アレックス・ディノ"という
偽名を名乗らなければならなかった理由に繋がったというお話が見られます。
なお、カガリの声はTV版の進藤尚美さんではなく劇場版の森なな子さんとなっています。
TV版デザインでも森なな子さんの声はとても合っていますというか違和感ゼロでした。
ちなみにこの新作アニメは前半のキラ編が約23分で後半のアスラン編が約6分と、
ほとんど前半に集中しているのはちょっと残念ですが、
OVA1本ぶんのフルアニメーションで新作が見られたのはとっても良かったですね。
バルトフェルド隊長とダコスタ君が喋りまくるのは感動ものでした。
この新作アニメはゲーム中に挿入されるものなので
今はゲームをプレイするしか公式には見られませんが
できる事ならどこかで配信等で公開して欲しいところですね。
作画の雰囲気等も劇場版ではなく当時のTV版"SEED"の頃の雰囲気になっていますので
TVシリーズが好きだった人には是非見て欲しいものとなっています。
Posted at 2025/05/03 00:00:01 | |
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ガンダムの話。 | 日記