
近年社会問題となっている、高齢者らによる
アクセルとブレーキのペダル踏み間違いによる事故。
激増するこの問題に対して国土交通省は先月末、
新車へのペダル踏み間違い加速抑制装置の装備を
来年2025年6月を目処に義務化すると明らかにしました。
この問題は海外でも起きていますが、
特に日本で多く日本が国際基準の元になるという事で、
それだけ日本の問題が深刻な訳ですね。
今後は新車の型式認証にも組み込まれるという事です。
日本で現在販売されている新車には
既に多くの車種でこの機能が装備されてはいますが
来年6月以降は全てのAT車で装備義務化になるという事ですね。
ペダルの踏み間違いによる事故は高齢者が最も多いですが
高齢者に限らず若年層にも見受けられるものです。
その原因はとても簡単で、ただ単に
「運転適正を持たない人が運転している」これ一点に尽きます。
車の安全性能が向上する事は価格上昇等のデメリットよりも
メリットの方が圧倒的に大きいので喜ばしい事ではありますが、
事故の原因はそこでは無く、前述の通り
「運転適正を持たない(失った)者が運転する」事なので
そこを対策しない限り悲惨な事故は無くなりません。
踏み間違いが原因の事故が減るだけですね。
それでももちろん大きな効果があるので、装備義務化には大賛成ですが。
高齢者による事故は踏み間違い以外にも
逆走、進行妨害、信号無視、二輪車や横断者への妨害、煽らせ運転等々
他にもたくさんありますが「運転させない」ようにすれば
そのほとんどを一網打尽にできます。
高齢者に限らず交通ルールや車の機能を理解できない若年層も
全く同じ事が言えますよね。
そこにメスを入れない限り、今後も悲惨な事故が減る事はあり得ません。
メーカーに責任を擦り付けてないで、国も責任を果たして欲しいところですね。
安全性能向上は良い事ですが、
バカに合わせて機能やルールを作るとよりバカになる
マイナススパイラルに陥ります。
昔、所ジョージさんが
「バカに合わせて車やバイクの運転をどんどん簡単にするから
乗り手はもっとバカになって昔では考えられない事故が起こるようになる」と
発言した事がありますよね。
まさしく現在の問題がそうなっている「結果」なのです。
「問題」は「原因から対策」しないと「絶対に解決しません」。
一時的に発生しなくなったものは「解決」ではありませんからね。
これは交通事故以外のありとあらゆる物事に言える事です。
そして、現代日本人がほぼ見失っている現実でもありますね。
Posted at 2024/07/10 01:24:25 | |
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