アメリカのお気に入りの車屋さんで、
昨日の230SLに似たようなカラーリングの300SLロードスターを見付けました。
車は1960年式だそうで、
色は昨日SLの本に190SL用の特別注文色として書かれていたと書いた、
DB630のイエローとはまた違い、DB662のウラニウムイエローという特別色なのだそうです。
あっ、因みにそのDB630ですが、グラスリットのカラーリストによると、
Maisgelbと書かれていて、gelbは黄色の事なんですが、
Maisとはコーンの事らしいので、要はもろこし色って事みたいです(笑)。
昨日の230SLの色も、もろこし色に見えない事も無いので、
ひょっとするとその色で塗ったのかもしれませんね(笑)。
因みに以前ネットで拾ってきたポントンのソリッドカラーの資料によると、
DB630は1957年の4月から59年の8月までの特別注文色だったようです。
また一寸ばかり脱線してしまいましたが、
このDB662の方は車屋さんの説明文ではなんと、ワンオフカラーだと書いてありました。
本当なんでしょうかね?
そのDB630のMaisgelbが用意されていた期間を書いてある資料には
53年の9月から62年の10月までのカラーが(全てかどうかは判りませんが)出ているのですが、
確かにここにはその662という番号は載っていないので、
ワンオフと言われればそういう可能性もあるのかもしれません。
ペイントコードのプレートの画像がなく、
説明文にもハードトップの色がオリジナルであるという記述はないので、
2トーンがオリジナルであったのかは一寸微妙な所ではありますが、
本当に似たような組み合わせだと思います。
因みにこの車の屋根はグロスブラックで仕上げられていると車屋さんは書いてありました。
そうそう、この過程で面白い事を見付けちゃいました。
先程の資料にはポントンの資料なだけに
1962年の10月(180c及びDcがそこまで生産されていたので)、
つまりうちの220君が生産される一寸前までのデーターが載っていたのですけれども、
その表の中には220君のボディ側のDB439クリームは存在しているんですけど、
屋根側のDB460ダークレッドブラウンが存在していないのですよね。
で、そこには2トーンの資料もあるのですけれども、
ボディのDB439クリームと組み合わされる屋根の色は
DB408のハバナブラウンか、DB516のミディアムレッドだと書かれていました。
但し、時期は重なっていなくて、前者が1961年の8月から1962年の10月、
後者が1956年の5月から1959年の8月だと書いてありました。
って事からすると、DB460が220君の生まれ月に登場した色である事はほぼ間違いなく、
加えて、220君の色の組み合わせは220君の生まれ月から始まったと思われるのですよね(笑)。
更に、DB439は昔WIS中に載っていた資料から、
1963年中にはリスト落ちした色だと判っていますから、
実はあの組み合わせは本当に短い期間しか使われていなかったという事が判ってしまいました。
どおりで海外で似た色はあっても、
完全に同じと思える色にぶつからなかったわけだなぁと思いました(笑)。
今日は本当はもっとサラッと終わるブログにする積りだったのが、
妙な所から新事実が発覚してしまったので、結局そんなに短いものとはなりませんでした(苦笑)。
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Posted at
2022/04/06 06:58:17