以前から気になっていた220SEbクーペの海外物件があったのですが、
一枚の画像と室内を360度見回せる物が用意されていただけだったのが、
ここにきて普通の画像もアップされだしたので、
これを機にご紹介したいと思います。
それでその車がコチラになります。
塗色はDB040(黒)の御座います。
一番上の画像を見て、
えっ?ライトリングを黒く塗っちゃってる???、と思ったのですが、
コチラ↓の画像を見る限りそうでは無いようです。
フロントフェンダー側面前部に小さい丸型サイドマーカーが付いていて、
テールランプのウインカーがアンバーなのでイタリア仕様ですね。
(因みに売っているお店もイタリアのお店です)
ただ、先日、このパターンで右ハンドルを見たのですが、
オーストラリア仕様も同様に
アンバーのウインカーを持つテールランプを装備しているのは知っていたものの、
今までは気付かなかっただけでそちらにも同様なサイドマーカーが装備されるのだったのかしら?
と思っています。
イタリア仕様ってこうした特徴があるので、すぐそれだと判るのですが、
何となく、状態の良い車が多いような印象があります。
私の言う状態の良い車≒オリジナルコンディションを良く保っている車だったりするのですが、
イタリアの方はその車の持つ元々の美しさを大切にする傾向があるのかも知れないな、、、
と思ったりしています。
社外のミラーが付いているのが少々残念ではありますが、
時代的には(多少新しい世代かとは思いますが)それほどズレもなさそうで
あまり違和感を感じない所がイイですね。
で、またかよ、、、と思われるかもですが、
グリルバッチのお話です(笑)。
この車にはこのタイプが付いていました。
私がこの前ポチった物は前から220君に付いていたものよりも
文字が細く感じるのですけれども、
それはよく見ると、、、というレベルのものであるのに対し、
これは明らかにそれが細いと判るタイプなんですよね。
これがこの車のオリジナルかどうかも判らない話なので、
新旧の問題なのか、バッチの製造業者の違いによるものなのかは判りませんが、
同じ車種用でここまで見掛けに違いがあるというのは面白いなァと思います。
タイヤ。
タイヤはミシュランみたいだけど、私のとはパターンが少々違うなァと思っていて、
サイズを見たら6.40R13だったので、これはZXですね。
220SEbクーペのオリジナルサイズは7.25-13なのでそれよりは小さいのですが、
これ、6.40とは言っても本当は7.00らしく、断面幅はXの7.25の180㎜に対し、
177㎜あるらしいです。
Xは最大幅の部分からトレッド面に向かうに従って絞れて行く度合いが大きいので
トレッド面自体は165㎜位しかありませんから、
ZXの6.40とはトレッド幅が変わらないか、逆にZXの方が若干幅広いくらいかもしれませんね。
タイヤ径も直径で12㎜程しか違わないらしいので、
設計年次がXより新しいクラシックタイヤを履かせたい場合の選択肢としては
アリかも知れませんね。
Xは1949年発売、ZXは1967年発売のタイヤらしいですから、
かなり性能は良くなっている筈だと思います。
因みに載せませんけど、スペアタイヤの画像もあったのですが、
そちらはかなり減った跡のあるXの7.25R13だったので、元々はそちらを履いていたけれども、
その低性能ぶりに嫌気がさしていて(大笑)、交換の機会にZXに乗り換えた、、、
ということなのかもしれませんね(笑)。
私的には急ブレーキでズルズル滑って行ってしまう事以外、得に不満はありませんが…。
ありゃん?アンテナが左側に付いていますなァ。
で、私の注目したのはコレ。
緑色の内装なのですが、これが緑系2トーン内装なんですよね。
緑色好きとしては、これ、イイナァと思ってしまいました。
フロントシート。
残念ながら左フロントシートの外側のサイドサポートは
ヒビから何時破けに転じてもおかしくない状況ですが、
それ以外の部分ではオリジナルの生地がイイ感じに残っています。
カーペットも見えているミッショントンネル上のそれはオリジナルで、
色も褪せてしまってはいますが、淡い緑色で良い雰囲気だと思います。
リアシートはメッチャ綺麗。
ダッシュボード。
ダッシュボードの上下の革もちゃんと濃緑になっていますよね。
一見、ウッドのメーターケースは綺麗に見えるのですが、、、
オイオイこれって、、、
だれか、模様を手書きしてるでしょ(笑)。
そうやって見始めると、他の部分も怪しいかなって思えて来ちゃうんですよね。
これは微妙だけど一寸怪しい?
以前、ウッドパネルの突板の張替えなどの施工をする業者さんを訪問した事があるのですが、
その際に220君にオリジナルで付いていた、
フロントの窓枠の左上コーナーのウッドパネルをお見せしたところ、
その業者さんは角の突板の継ぎ目の部分に注目されました。
この部分で継いだ形そのままを見せているのは珍しいのだそうで、
(オリジナルで?)手書きで継ぎ目を誤魔化しているものが結構多いとのことでした。
って事は手書きが上手い方は判らない位上手く出来るって事なのでしょうねぇ。
ラジオのデリートプレート。
って、さっき、通常ではない左側にアンテナがついていたではありませんか(笑)。
なのにラジオレスとはこれ一体!?
これはバックレストを倒すレバーを見せる目的で撮られた画像だと思うのですが、
ウッドトレイの色がメーターケースの地の色と同じような感じに思えるので、
これがこの車のオリジナルのウッドだったのではないかなァと思います。
で、恐らくメーターケースはこの車のオリジナルだった物に模様を手書きした物で、
一方ダッシュ正面のウッドはそれらとは色調が違うし、他の車からの移植のような気がします。
で、そのドナーにはデリートプレートが付いていたので、
それも一緒に移植することにして、ラジオを外しちゃったから、
アンテナだけ残ったという話なのかな?と推理してみましたが如何でしょうかね(笑)。
ウッドトレイの底敷きには革が敷かれるのが通例なのですが、
2トーン革の場合はこのように上側に張られるのと同色の革が敷かれるのが正解です。
バニティミラー付き助手席側サンバイザー
私の車も含めて、多くの車のコレが
中身のスポンジが風化して潰れてフガフガになってしまっているのですが、
これは結構綺麗に形が残っていますね。
アシストグリップ
と言いつつ、注目したいのはアシストグリップの方ではなく、
ヘッドライナーの方です。
これが我が220君のオリジナルと同じタイプのヘッドライナーなんですよね。
今の起毛タイプのも悪くないんだけど、
この地味な高級感がイイナァと思うのですよねぇ。
でもこれやはりと言いますか、、、
かなり汚れているようです(汗)。
多分、明るい色の方が元々の状態だろうと思われます。
Cピラー?は特にベンチレーションで
内気がヘッドライナーの素材を通過して車外に排気される仕組みなので
外気を導入する以上、必然的に汚れちゃうのですよね。
それでも(と言っても布生地である以上は今のも同じように汚れるんですけどね)
オリジナルに拘りたいという思いはあり、
どうやらそれと同様の物を供給してくれそうな業者も見付けてはあるのですが、
恐らく私の代で張り替える事はもうないのでしょうねぇ(悲)。
エンジンルーム。
ビカビカではありませんが、
見苦しい所がなく、キチンと手入れされているなという感じがしますよね。
ウォッシャーのボトルは本当はバッテリーの内側に吊るすのがオリジナルですが、
あの位置、とても邪魔なので、私も結構最近までは
この車と同じ位置に吊るしていました(笑)。
パワステのタンクが見えないのでどうやら重ステ車みたいですね。
日本仕様でもパワステはオプションだった筈の所を、
まるで標準装備だったかのように装着車が多いのに比べ、
ヨーロッパ仕様では本当に重ステ車が多いな、、、という印象ですね。
車体番号、タイプ、許容荷重のプレート。
売主の方は1963年式と言っているのでそちらを採用しましたが、
車体番号末尾039200番前後から1963年式な筈なので、
恐らくこの車は1962年式の本当に最後の方の車両だろうと思います。
先程のファブリック製のヘッドライナーは車体番号末尾039483までなので
ちゃんと辻褄があっていますから、これは他の車から移植したプレートとかではなさそうですよね。
肝心なお値段は55000ユーロ、現在のレートで660万円余りという感じですね。
ヨーロッパではビカビカではないけど、そこそこ良い感じの状態という車は
近年大体この位が相場かな、、、という気がしますね。
しかし、最近、取り上げる気になる車が少なくてツマラナイです。