最近急増の、証券会社フィッシング。

韓国で屑株が10日で15倍に値上がりしたニュースがありましたが、この手口は明白です。

実は我が家に届くフィッシングメールは、全部pdf化してコレクションしています。
始めてから、もう約3年間になりました。
だからこそ、わかるのですが、最近、ネット証券のフィッシングが急増しています。

フィッシングした口座を使って、外国の屑株を集中的に買い上がり、
値段を吊り上げる手口だと思います。

これなら、株を売って大儲けした奴と、犯人とのつながりは、
表面上、存在しないので、
儲けた人間を犯罪で摘発することができないからです。

｢儲けさせた人間｣と｢儲けた人間｣とはグルでしょうが、
それを証明するのは至難の技ですからね。

アマゾンやクレジットカードなどのフィッシングと比べて、
一件あたりの儲け(＝被害)は、おそらく数十倍、違うはずです。


というわけで、本物の差出人かどうかを確実に見分けるには、
メールは｢テキストメール｣でのみ受信するよう設定しておき、
ヘッダも全部表示させるように設定しておくのがマストだと思います。

添付の画像は、今日届いた証券会社フィッシングのメールのヘッダです。
かなり手が込んだ偽造が施されています。
(実は三菱UFJモルスタを名乗る手口は、私にとって、初見です)

しかし、｢DKIM Signature(電子署名)｣部分を見れば、本物かどうかはわかります。
この見本の場合、そもそも｢DKIM Signature｣が存在していません。

他人のメールを乗っ取ってフィッシングメールをばら撒く手口もあります。
その場合、｢DKIM Signature｣は存在しますが、
ヘッダの電子署名には本来の差出サーバー名が載っています。

そのサーバー名が、どう見ても証券会社とは無関係であれば、
それはフィッシングと判断して警戒するのが正解だと思います。