お水汲み当番(30A→20A)のブログ一覧

車でないと行けないところに、いろいろ行ってきました。

夏には50度を超えるデスバレー(死の谷)。
道路は快適な一本道しかないので、酷暑の実験をする自動車メーカーのテストカーの写真を撮るのは、実はそれほどむづかしくないのではないかと思ったりしました。

タイトル画像は、デスバレーのバッドウォーター塩湖。
昔の人たちが延々と沙漠を越えてきて、ようやく水にありついたと思って一口、おーい飲むんじゃないぞ、これは悪い水だ……つまりBadwaterというわけですね。

塩の平原の上を延々と歩けます。
足元の粉を舐めましたが、もちろん塩味でした。
行ったのは12月なので、涼しく、さすがに一台もテストカーは走っていませんでした。



こちらはゴールドラッシュの時に人口5000人を超えたというゴーストタウンを観光地にしたカリフォルニアのキャリコ村。
それなりに見応えはありましたが、観光地としての盛りも過ぎてしまったようで、駐車場からゴーストタウンを結ぶケーブルカー(写真)も廃墟になっていました。

名付けて｢二次廃墟｣って感じですね。




で、これがモハベ沙漠の有名な｢飛行機の墓場｣です。
単純に飛行機が並んでいるように見えるかも知れないけど、よく見ると、エンジンが外され、空洞になっています。

リーマンショックのあと、ここには数百機が保管されているという話を聞いていたのですが、現在は数十機しかありませんでした。
いわば中古機のストックヤードみたいなものなので、状態の良い中古機から順にどんどん売れて行ったのかも知れません。

そういう機体がLCCに就航しているのかも。

ともかく、世界の景気は良いのでしょう。




最後は、忘れちゃならない｢日系人強制収容所｣の跡地です。
第二次世界大戦の時、日系人だというだけの理由で、アメリカ西海岸から逮捕されて、この沙漠の真ん中に収容されていました。

ここには現在、バラックが2棟、再建されているだけですが、当時は800棟、1万人が収容されていたといいます。

で、同じような収容所が西海岸の各地に10箇所以上もあったそうです。

慰霊碑は1943年の建立。
収容開始からわずか1年ちょっとで建立されたものです。

収容されていた人たちが寄付をして資材を購入し、収容されていた日系の石職人が腕を揮って作った慰霊塔。
1年足らずの間に、すでに何十人もがこの不毛の地で命を落としたからなのでしょう。

周囲には、墓碑もない墓が点在しており、寒々しい場所でした。


最後に。
死だとか廃墟だとか墓場だとか慰霊だとか、改めて読み直してみると、まあ吾輩のテイストって、なんというか、ですねぇ……。