今日は諸事情により有休休暇で会社を休みました。その用事も午後2時過ぎには終わったので、行きつけのホンダでオイル交換をしてもらうことにしました。
驚いたのが、オイル交換サイクル。私はいつも5000Km毎で交換しているのですが、前回交換してから既に
12、000Km走行…(◎_◎;)
もちろんこれほど交換しなかったのは初めてで、完全に途中交換したものと勘違いしていました。
さて、そのオイル交換中に新型アコードセダンを試乗させてもらいました。先週までは青いツアラーが試乗車として用意されていたらしいのですが、県内の旧ベルノクリオ店を少ない台数のセダンとツアラーで対応しているため、グルグル試乗車を回しているとのこと。またいつかツアラーがある時に試乗できればと思っています。
この新型セダンですが、実は私とホンダに勤める幼馴染の小学校時代からの友人であるK君がこのたび24Tスポーツスタイルを購入しました。彼は現在私の息子の小学校の先生でして、しかも私が以前乗っていた車と同じ「トルネオSiR」に乗っていました。買った時期も似ていて、約20万キロの走行をしての今回の買い替えとなりました。
その車を今日見ることができたのですが、
めちゃくちゃカッコイイ!!
色はブランシルバーメタリックというややブラウンの入ったシルバーでしたが、ホンダの幼馴染もインスパイアを買った事を少々後悔していたほどかっこよく、私も同じセダン同士であれば完全にアコードセダンの方がかっこいいと思いました。
前置きが長くなりましたが、試乗したアコードのインプレを。

試乗車はプレミアムホワイトの24Tスポーツスタイルでした。
個人的にはグラマスなこのアコードには白よりもシルバー系や濃い色の方が似合う気がします。サイドボリューム感が素晴らしく、先ほど話したブランシルバーの方が遥かに艶やかでした。

ちょっと正面に回ると、幅の広さを実感。
サイドのボリューム感も手伝って安定感という意味では抜群のプロポーションです。

サイドビューはいかがでしょうか。
私はノッチバックが一番車として美しいと思っているのですが、このアコードセダンのサイドビューも物凄くかっこいいと思いました。

ただ、残念なのはFFならではのこのフロントオーバーハングの長さ。最近は特にVノーズが強調された車が多いだけに、真横から見たバランスの悪さが目立ちます。ギャランフォルティスもアコード以上にその印象を持ちます。
新型インスパイア(USアコード)もそうですが、ボンネットが水平基調ですね。

リヤビュー。
リヤガラスの傾斜が結構寝てますね。でもこれが凄くかっこいい。
何度も言いますが、先ほど見たシルバーの方が断然美しく見えました。白は反射しないので面の表情が分かりにくいですね。

私が一番気に入ってる部分。
Cピラーから下のプレスラインと膨らみがなんとも美しい!ツアラーもこの部分が美しく、逆に私のCM2はここがストンと落ちてて迫力と美しさが足りないなぁと感じるところです。

スポーツスタイルに標準の18インチアルミ。切削タイプでラグジュアリーな雰囲気ですね。
しかもホンダ車随一であるホイールハウス隙間の狭さ。指2本といったところです。私なら車高はもう落としません。

235というぶっといタイヤ…。
磨耗して交換する時は泣く思いをしそうです。

私のCM2のマフラー音は軽いようなブス~っといった冴えない音がしますが、このセダンは図太い迫力のある音がします。
このカッター、サイズがあえば付けたいなぁ。結構太かったです…。

内装は完全に1ランク上がった感じです。内装色がブラックのスポーツスタイルでさえそう感じるのですから、淡いアイボリーのタイプだと相当なものではないでしょうか。
ダッシュパネル材はこれまでの硬質なプラスティックではなくソフトな材質でした。インスパイアやオデッセイもプラスチックっぽい材質なので、今後はこの柔らかい材質になってほしいですね。

シートはパワーシート。座ってドラポジを合わせようとした時にレバーを随分手探りで探しましたよ…。
CM2のエクスクルーシブ、Type-S乗りの方は探さないでしょうけど…。
本皮とのコンビシートで、インスパ乗りの幼馴染も悔しがっておりました。

この短い本皮ガングリップシフトノブは超羨ましい!
以前乗っていたトルネオもゲート式+短い本皮ガングリップでかなり気にいっていましたが、今のCM系は長いのなんの。後期型はガングリップですが、やはり私には長すぎです…。
因みにサイドブレーキも回転半径が短く音も軽やかなので、引っ張る操作がスポーティに感じます。些細な事ですが、シフトレバーをPに入れてサイドブレーキを引く、この一連の操作に何ともいえない心地よさを感じました。

メーターです。
私はこの部分はあまり質感の高さを感じませんでした。針の支点が計器板の裏にあるという外周式指針。おかげでメーター中心部のマルチインフォメーション部分がフラットですっきりしているのですが、だからといって質感アップにつながっているようには感じませんでした。各メーター外周部分にしつこいメッキリングがあしらわれ、結果的にごちゃごちゃして見えるんですよね…。

エアコンやオーディオ類の表示計。
私のCM2の表示計と同じような内容ですが、エアコン送風出口表示が加わっています。
気になったのが、表示器下部にやたらと操作ボタンがあること。これはナビがミニバン並みに遠くなったためタッチパネル方式がとれないからだと思われます。しかもプログレッシブコマンダーまで採用しないといけないとは、あまり関心できたものではありません。正直、タッチパネル方式の私のCM2の方が遥かにシンプルで操作感もよく感じます。

センターアームレストを開くと、12VシガーソケットとAV出力、そしてUSB端子までもが付いていました。ということはi-Podがつなげられるということ??
画像左は後席エアコンの風をとりこめまるダクト。電気機器を取り込めるようにしておきながら寒暖の激しい風も取り込む…。あまり良い事ではない気がします。

その後席エアコン吹き出し口。アコードでは初の装備ですが、400万円もする車だからあって当たり前かも…。
しかし、この部分の狭さは閉口…。右座席から左座席に移動しようものならキック間違いなし。後席の絶対的なニースペースが足りない上にこのような高級(?)装備ですからしょうがないのかも。

そしてその後席ニースペース。
身長171センチの私がとったドラポジでこの状態。私のCM2とほとんど変わりません。しかも着座位置が低いのでワゴンよりも閉鎖間があります。これは先代セダンも同じでしたが、シートは抜群に快適ですが視界との相関関係でちょっと息苦しい感じがします。内装が黒い事も影響してるかな…。
さて、最後に走らせてのインプレです。
◆エンジンフィーリング
驚いたのはその静かさ。予想はしていましたが、相当静かです。普通に軽く加速していればエンジンはささやくほどの音で、その静かさにスピード感をあまり感じません。
◆加速感
車両重量が私のCM2とほとんど同じということもあり、加速感は同じです。ただ、ガバッと踏むとそれなりに音が侵入してきます。それもあまり気持ちのよくない音で。
先日乗ったオデッセイも同じ印象でしたが、もしかしたらアタリがついていないからなのか、それとも最近のホンダ車同様、低回転では極上の滑らかさがありながらも高回転ではイマイチというエンジンになってしまったのかが分かりません。
要するに、ハーフスロットルではこれまで以上に静かでありながら吹かすと透過音があるということは、それほど遮音材が敷き詰められているのではないのかもしれません。
◆ハンドリング・ボディ剛性
もうケチのつけようがありませんでした。もちろんこれは街乗りの印象ですが、路面の段差を乗り越える場合での剛性感はワゴンの比ではなく、改めてセダンの素晴らしさを確認できました。というか、最近試乗する車がどれも箱型ばかりで、セダンの試乗は幼馴染の先代インスパイア以来だからそう感じたのかもしれません。
とにかくハンドルを回すことが気持ちよく、段差も気持ちいい。ダンパーへ大きな入力があってもボディはミシリともいわないし、18インチを履いているとは思えないほど快適です。17インチを純正で履く私の車と比べても、振動をボディへ伝えるレベルは歴然の差で、やはりボディがしっかりしている車はインチアップや幅広なタイヤを履いてもへこたれません。
ノッチバックは車を操る楽しさというものに適している形状ですね。
◆取り回し

このような狭い路地でも運転しましたが、予想に反して幅を意識することはほとんどありませんでした。全幅1760mmのCM2に乗っている私での感想ですから、5ナンバー乗りの方であれば当然違う感想を持たれるとは思いますが…。
ただ、ディーラーから出る時に感じたのが回転半径。気のせいかもしれませんが、結構大回りするなと感じました。
◆最後に
スタイル、内装、走りともに、どれも素晴らしいと思いました。これはアコードという車名からそう感じたことです。しかしこれが税込み400万円オーバーの車としてみると、やはり私は物足りないと感じました。これは幼馴染も同じ事を言っていましたが、自分の新型インスパよりもアコードの方が断然かっこいいし内装もいいと褒めていながらも、この価格で直4は買えないと…。
というか、エンジン単体で見るならユーロRやタイプRの直4の方が遥かにインパクトがあり存在感もある。つまりプライスレスな価値観を持っている。アコードに400万円の価値をどこに感じるかというのは人それぞれですが、エンジンに関して言えば、回転フィール、音、静かさ、パワー、トルク。私にはどれもが平凡+α程度にしか感じませんでした。
それでも正直このセダンは欲しいと思いました。ズバリ私はスタイルです。納車前の友人のシルバーを見て一目ぼれしてしまいました。でも高くて買えません(泣)。それに後席が狭すぎる。無理して買おうものなら嫁さんは納得しないでしょう。
ツアラーはどうなんでしょうか。サスペンションはこれまでのトレーリングアーム式のリヤサスからセダンと同じタイプになったので乗り味が随分と違っているかもしれませんね。
個人的にはツアラーよりもセダンの方がスタイルが好きですが…