先日土曜日の夕方、隣に住む幼馴染の指摘によってアコゴンのブレーキランプが切れていることが分かり、日曜日の昼前に行きつけのディーラーまでバルブ交換に行ったのですが、店に着くとかなりのお客と車でごった返してしました。聞けば、近くにあるもう一つのホンダカーズディーラーが店舗改装中のためこのお店で2店舗分の仕事を受けているらしく、バルブ交換をしてもらうにも相当時間が先になりそうな予感・・・。
幼馴染の工場長が泣きそうな顔でやってきたので、バルブだけ買って自宅で交換することにしました。そりゃ2店舗分の仕事受けりゃ大変ですよね・・・

お店で待っている途中、サイコロ転がしやガラポンで当たったラーメン&野菜類。
160円のバルブ1個だけ買ってこれほどもらって帰るのも申し訳なく感じたりも(笑)。

さて、帰って早速交換。交換方法はサラリと書き残しておきます。誰かの役に立つかもしれないので・・・
まず、丸印のカバーを小さなマイナスドライバーで外し、現れたネジを外します。

ライトユニットは外側へ外せとの指示が書いてありました。

なるほど、クリップが横方向から挿してあるからですね。

バルブはウィンカー用も一緒に外しておいた方が作業が楽です。
ブレーキランプ用バルブは21Wと5Wのダブル球。

新しいバルブを差し込みます。当然ですが、素手でベタベタガラス管を触らないよう・・・

交換完了♪
因みに今更ながら初めて知ったのですが、最近の車ってエンジンかけないとブレーキランプが点灯しないのですね。娘にブレーキ踏ませて確認するも両側点灯しないので、アレッ?と思ってエンジンかけてペダルを踏むと点灯したのでビックリ。もしかしたらマスターシリンダーの関係でペダルを奥まで踏み込めないので点灯しないだけなのかな・・・
さて、今日はまた懐かしみシリーズをアップしておきたいと思います。例のごとく長いので、暇な時や思い出した時、或いは通りすがりの方も興味のある方は覗いて懐かしんでいただければ嬉しいです。
すでに日曜日に書いていましたが、画像アップロードの時間がありませんでした・・・

今回は懐かしみシリーズ初の日産車で、1983年9月、私が中学3年生の時に発売されたZ31・フェアレディZです。
その中学時代、友人や友人のお兄さんと一緒に日産ディーラーまでチャリで行きショールームで飾られていた実物のZを見ましたが、大好きだったセリカXXとはまた一味違うギュッと引き締まったボディに、低く長いスラントノーズに納められた細長い目がカッコよすぎて、日産の中では一番好きになった車でした。
Z31型はエンジンラインナップが途中大きく変更されましたが、今回懐かしんでもらうのはZ31の中でも初期型にあたるモデルです。エンジンは3000ccと2000ccでいずれもシングルカムV6ターボ搭載車です。

まずは最上級グレードの300ZX。
Zには座席が二人乗りの“2シーター”と、四人乗りの“2BY2”の2種類がありましたが、これは2シーターの300ZXです。
この時代のスペシャルティーカーはリトラクタブルヘッドライトが定番でしたが、Zは「パラレルライジングヘッドランプ」と呼ばれるヘッドライトが平行に上に持ち上がるものでした。この薄っすら目を開けている顔が当時は斬新で、私はかなりハンサムな顔立ちだと思っていましたが皆さんの印象はいかがだったのでしょうか。

こちらも300ZXですが、座席は2BY2。2BY2はルーフ後半が少し長くなっていてホイールベースも2シーターよりも200mm伸ばされています。そしてウィンドウモールがメッキなのも2シーターとの違いの一つです。
リヤは先代S130系のデザインをかなり継承していますね。

これは2000ccの中間グレードであるZS。前述の通り、2000ccもターボエンジンですが、ボンネット上のエアインテークがありません。
因みにZSはホイールキャップが標準ですが、ちゃんと上級グレードと同じデザインのアルミホイールがオプション設定されています。しかも2000cc用は4穴で3000ccは5穴という違いがありながらデザインは全く同じ・・・。すごく良心的な設定ですよね。

デビューから半年後の1984年2月、先代S130でも設定があったTバールーフを追加。ボディ剛性という面では色々ケチのついたTバールーフですが、ZにはこのTバールーフが似合っていましたね。

中3の時、私が初めてディーラーで見たZがこのシルバーMツートン。ただしそれは2シーターでして、個人的にはZは2シーターの方が前後バランスがかっこよく見えると思っているのですが、実用性を考えるとやはり2シーターは厳しいですよね。実際どっちが多く売れたんでしょう・・・
このツートンカラーを見るとセリカXXを思い起こすのですが、Zにもこの色は似合っていたと思います。

手前は300ZX、奥が2000ccの上級グレードZG。Tバールーフは300ZXと2000ccのZGのみに設定がありました。
2000ccのリヤガーニッシュは色がブラックで文字が“TURBO”ですね。300ZXはここが赤色ガーニッシュで“300ZX”と書かれています。
赤いZもかっこいいですね~。昔タミヤのプラモでZを買って、色をこの赤で塗った記憶があります。

内装もまた日産最上級スポーツに相応しい造りですね。日産の内装は当時のトヨタと比べると絶壁インパネとコテコテのメッキスイッチがくどく全般的に見劣りする車が多かったですが、Zはさすがに造りがよかったです。

デジタルメーターで日本の車好きの心を鷲掴みにしたのがトヨタですが、逆にアナログメーターはトヨタよりも日産の方が断然カッコよかった・・・。細くて足の長い針と目の細かい目盛りの組み合わせは、今でもかっこいいと思います。
オレンジの透過光メーターがこれまたかっこいいですよね。

シートもゴージャス。サポート性の悪さは想像するに容易いものがありますが、しっかりした造りですね。

こっちはもっとゴージャスな本革シート。300ZXにのみオプション設定。
そういえばセリカXXも初期の2800GTには本革仕様があったっけ・・・。

その本革シートだけはリッチな8ウェイパワーシート。しかも8つの調整機能のうち5つが電動調整というから驚きです。

Zのカタログはとにかく内容が濃い・・・。文字の数が半端じゃないんです。
下手なカー雑誌よりも読み応えがありますから。

一時期日産の高級車にこぞって装備されたのが雨滴感知式オートワイパー。セドグロやレパードなどにも装備されてましたね。
そして、ミッションの張り出しのせいで運転席の狭いフロア空間にチョコンと取り付けてあるフットレストもFRならではですね。足元がスカスカに広いFFよりも、タイトな足元空間のFR車の方が走らせていて気分が盛り上がるのは私だけじゃない気がします・・・

冒頭で紹介したTバールーフ。私がZを買っていたら多分これを買っていたと思います。天井が低い車であればあるほどガラス天井のメリットを感じるということを子供のころから私は感じていましたから・・。
もちろんですが、日よけのサンシェードも着脱可能だそうです。

さてエンジン。
トヨタが直6のDOHC24バルブを売りにしたそのころ、日産はV6ターボで反撃にでました。ただし、DOHCではなくSOHCの12バルブといのは少々見劣りするものですが、3000ccであるVG30ETのスペックは当時としてはぶったまげの230psのパワーと34Kgmのトルク。グロス数値とはいえ、もちろん国産ではぶっちぎりの数値でした。
2000ccのVG20ETも170psのパワーと22Kgmのトルクを誇り、トヨタのM-TEUよりもスペック的には上でした。

V6としてはオ-ソドックスなバンク角である60度V。難しい話はここでは書きませんが、偶力振動のことを考えればこれが一般的といえますね。
V6のイロハを知りたい方は、ちょっと難しいけど
こちらをどうぞ・・・
日産は長らく直6のL型エンジンを搭載していましたが、Y30セドグロから一気にV6の搭載を広げてきました。直6のメリットは言うまでもなく振動が非常に少ないことが挙げられます。それは振動レベルとしてはほぼ無視していい3次以降の振動しか発しないからです。その代わりクランクシャフトが長く、それを受ける途中のベアリング数も7個とかなり多い・・・。つまりそれはフリクションが増え、滑らかではあるがもっさりしたふけ上がりになるということです。
一方V6は、その構造上一次偶力振動というローリング振動を発します。同じくその構造上部品点数がかなり増えてしまい、複雑な造りになるのでコストが上がります。また、シリンダーを斜めに傾けた造りであるためバルブ駆動部が上に出っ張り、結果的にピストンのストロークを短くせざるを得ない状態になっています。だから世のV6エンジンというのはどれもショートストーロク型なんですね。
しかしエンジンの長さは直4並みにコンパクトになり、ベアリングも4つまでに減りフリクションが激減。捻り剛性にも強く高回転域に強いエンジンだといえますね。
ただ前述の通り、V型というのはショートストロークにせざるを得ないため低速トルクが思うように出せず、吸気機構に何かしらの仕掛けをする事が多い。このVGも悩みは同じで、インマニに“サイアミーズコレクター”なる慣性過給効果を高める仕掛けがあることがカタログに書かれています。
また、この頃のV6エンジンはまだ等長エキゾーストマニホールドを使用していないため、排気干渉によるグルグルした排気音のするV型エンジンが多かったですよね。ホンダは初代レジェンドのC型エンジンで既に等長エキマニを採用していたので排気音はサラッとしたものでしたが、日産やトヨタのV6は回すとグルグルしていたのは等長エキマニじゃなかったからんですね。まぁ日産のVGはあのグルグル音なしでは語れないほどイメージが確立されておりますが・・・

まぁとにかく読み応えのあるカタログ・・・。エンジン好きには全く苦にならない面白い内容ですが(笑)。

トランスミッションは4速ATと5速MTを用意。グレードによってはATが選択できないようですが、これは最後のグレード紹介で後述します。
意外だったのが4速AT。2000ccに用意されているATは電子制御式のフルロックアップ機構が付いていますが3000ccにはそれがない・・・。
そして5速MTのほうはというと、3000ccはボルグワーナー社製のミッションを搭載しているようです。これらを考えると、VG30ETの大出力に対応できるトランスミッションがまだ日産にはなかったのだと推測できますね。

足回りもビッシリと文字で語られています(笑)。
フロント=ストラットに、リヤ=セミトレーリングアーム式は当時の日産大出力車の定番でしたね。

私は足回りのことについてはそれほど詳しくないのですが、何やらコーナーリングキャパシティを求める数式まで書かれてあります。
日産さん、熱すぎますって!!

日産大出力車の定番だったセミトレーリングアームの後輪ですが、キャンバー角がやたら付けてあるのもまた定番でしたね。加速中にハの字になって踏ん張るあの後輪・・・。日産車の後輪駆動車はどれもそういうイメージがあります。
さて、最後はグレード紹介。

まずは2BY2から。
トップグレードの300ZX。外装ではブロンズガラス+ハーフシェードガラス、エアインテーク、サイドモール、5穴アルミなどが300ZX専用品。エアコンはマイコン式の上下独立オート、雨滴感知ワイパー、オートドライブなども専用。あとはオーディオ部が木目調になります。とにかく至れり尽くせりです。

こちらは2000ccモデルの3グレード。
内外装はそれぞれ差が付けてありますが、驚いたのは全車に減衰力を3段階に切り替えられる“3ウェイアジャスタブルショックアブソーバー”が標準装備されていること。センターコンソール部にその切り替えSWがありますが、この当時としてはびっくりですよね。
廉価グレードのZは5MTのみの設定で、ATが選べません。

こちらは2シーターの300ZX。
ホイールベースが短く、おまけにモール類がブラックなので2BY2よりもスポーティに感じます。
青いインパネとベージュのシートの組み合わせはセンスとしていかがなものかと思いますが・・・

5ナンバーの2000ccモデルにはサイドモールがありませんが、ツートンカラーを選ばないとサイドが寂しく感じますね。
そして2000ccモデルの内装は、オーディオ部のパネルがメッキ色・・・。これも当時の日産車に多かったですよね。スカイライン、シルビア、レパードなどなど・・・。私は日産車のこの部分だけは嫌いでした。

こちらは2BY2のTバールーフ。
Tバールーフは300ZXと2000ccの最上級グレードZGにしか設定がありませんでした。

こっちは2シーターのTバールーフ。
やっぱり赤がかっこいい♪黒のサイドモールも引き締まって見えて個人的にはGoodです。

オプション品のページ。
この頃はエアロも控えめで品が良いので私好みです。最近の後付けエアロは40歳越えたおっさんには受け付けないものばかりで、この頃の車が本当に羨ましく感じます。

デビューから2年後の1985年、大きな仕様追加がありました。
それがこの直6-DOHC24バルブ・セラミックターボエンジンを搭載した“200ZRシリーズ”の追加です。インタークーラー用の外気取入口がボンネット中央部に設けられ、ホイールも300ZX同様の5穴に。馬力はネット値となったため180psでしたが、300ZXがネットで195psに変更されたことを思えば、ホイールの5穴化は当然といえますね。

その後、Zはエクステリア面でも大きな変更を行なっていきますが、残念ながらカタログは持っておらず・・・。
個人的な感想ですが、リヤスタイル(リヤコンビライト)はかっこいいと思いましたがフロントは初期型のほうが好きでした。後期型は少々眠たそうな顔が強調されて丸みも帯びてちょっとヌメっとした感じになった事と、バンパーがボディ同色になったためフロントオーバーハングがかなり長く感じ、全体のバランスが初期型よりも崩れてしまった感じがします。
エンジンも2000ccはこの直6の200ZRシリーズのみとなりVG20ETは廃止。3000ccはAT車のみこれまでのVG30ETを残し、5MT車にはV6-DOHC24バルブであるVG30DEを搭載した300ZRシリーズを新たに追加(AT選択も可)。3000cc車が1700mmを越える本格的なワイドボディになったのも話題でしたね。
ということで、今回のフェアレディZはいかがでしたでしょうか?
私の中ではこのZ31・前期型がBEST OFフェアレディZです。
↑こちらはお友達のkatochさんのアップロードCMですね(笑)。↑
リンクさせてもらいました~。