今週は息子が風邪をひいたせいか私も風邪気味で、そんな中会社でインフルエンザの予防接種を受けたこともあって、ほぼまるまる一週間体調がよろしくありませんでした。ですので今週は夜更かしをやめて早めに寝ておりました。せっかくPCのデスクを綺麗に整頓して夜更かしモードバッチリだったのに・・・・。

さて、私のアコゴンもついに14万Kmを越え、前愛車だったトルネオの走行距離を越えるのも確実という事で、いよいよ私にとって未体験ゾーンへの突入ということになります。
そんなアコゴンですが、昨年あたりからエンジンリフレッシュのために色々とメンテを行なっていて、特に振動面において可能な限り低減させたい気持ちが強い私としては、これまで振動改善に的を絞ったメンテナンスを行なってきました。

まずは
プラグ交換から始まり、
ECUリセット →
スロットルバタフライ周りの清掃 →
エンジンマウント全箇所交換 →
ダイレクトイグニッション交換 →
PEAエンジンコンディショナー添加によるインジェクターや吸排気系・燃焼室内の洗浄 といった流れで進めてきて、それぞれ改善レベルの差はあるもののどのメニューも効果は確実にあったと感じています。
しかし、残念なことにこれだけ行なっても全体的にみれば2歩進んで3歩戻ったかような印象を感じるのが正直なところで、やはり車のコンディションというのは色々な劣化要素が積み重なって走りの質感が落ちていくといことを痛感しています。
と同時に、2歩進んで3歩戻ったように感じるということはこれらメンテによって改善されながら別のどこかが劣化なり汚れの堆積が進んでいる証拠ともいえます。
それが何なのか・・・
14万Kmを越えた車を目の前にして
「まぁ、14万Kmも走ればこんなもんよ」 「14万Kmにしちゃ良いほうなんじゃない?」と自分を納得させるのは簡単ですが、この先も長く大切に乗っていこうと覚悟を決めた私としては、「こんなもん」で片付けたくありません。まずは財布との相談になりますが、可能な限り改善させて納車時のフィーリングに近づけたいと思っています。
さて、前置きが長くなりましたが今回のメンテはエンジンフラッシング。
フラッシングをするのは実に25年ぶりで、初めての愛車だった中古のミラで行なって以来です。
フラッシングはエンジンへのダメージが大きいと言われていてできればしない方がいいと私は思っているのですが、それもフラッシングオイルの性能や車の状態によりけりだとも思っています。
私が今回フラッシングを決意した理由は下記の通り。
1)オイル交換をマメにしていればスラッジの堆積などないと言われているが、近年の車はEGRによる大量の還元排ガスがクランクケース内に入り込んでいる可能性が高く、又ブローバイガスもあることを考えると、14万Kmも走ったエンジンのオイルラインやケース内のどこかにでもスラッジがないとは到底思えない。
2)これまで振動改善に向けて行なってきたメンテとそれによる改善状況、またその後の振動レベルの進行状況を精査してみると、スラッジ等によりクランク周りやピストンリングを含めたメタルパーツのフリクションが日々大きくなっているのではないかと思い始めた。
3)いくつかのフラッシングオイルはメタルへのダメージが最小限に抑えてあるものがあり、又昔のものに比べて適度な粘度ももたせてあったり、多少の抜き残りがあっても問題ないと謳われているものがある。
4)これまでの最高距離はトルネオの14万Kmちょっとだが、アコードはこの先もまだまだ長く乗ろうと決めているから。
と、こんな感じでしょうか。
とにかく以前のように低いアイドリング回転数でブルブル振動するとか上まで綺麗に回らないとかそういうことはなく、むしろアイドリングはピタっと700rpm付近で落ち着いているし吹かせばそれなりにスカッと綺麗に回るんですが、全般的に微振動が増えているし暖機運転中の“トン”という軽い振動もまだ続いているということで、残るはエンジンフラッシングによってエンジン全体のフリクションを低減させ、エンジンとボディとの共振ポイントをアイドリング付近からずらしてやる・・。今の私にはそのくらいのことしか思いつきません。
まぁアイドリングより上の回転域では振動が消えるのかというとそんなことはなく、ただ振動周波数が高くなるため軽減されているように感じるだけだと思うので、とにかく今回はフラッシングオイルを頼ってみることにしました。

使用したフラッシングオイルは、以前wataさんが教えてくださったPAPAコーポレーションの「フラッシング・ゾイル」。2輪では有名なブランドらしいのですが、バイクがさっぱりな私は初めて聞いた名前です。
ネット購入で1本1000mL入りで@750円。

オイル規定容量の2/3以上は入れる様書かれてあったので3L分である3本を購入。私のアコードはエレメント交換時の規定量が4.2L、エレメント交換しなければ4Lなので、最低2.7Lを入れる必要があります。
因みに、このフラッシングオイルは他のものと何が違うのかというと
①従来のようにスラッジを溶かして剥がすのではなく、成分がスラッジを包み込んで取り除くので、溶けてはいけない有効な成分までは落とさない。
②スーパーゾイルというメタル保護成分(添加剤)が含まれている。
③エンジン内に残っても安心な成分で構成されているので、オイルによる二度洗いが不要。
こんな事が謳われています。ま、成分が溶剤だけの“フラッシング剤”ではなくオイルがベースになっている“フラッシンオイル”ということなのでそこは安心材料ですが、内容説明があまりにも良いことばかりで「ホンマかいな・・・」という疑いを持ちつつ、過酷なオイル管理を求められる2輪界で有名なブランドということを考えて、ここはひとつこれに賭けてみることに。

オイル交換は常にホンダディーラーでしか行なわない私ですが、今回ばかりはディーラーを避けました。なぜなら、ホンダのサービスマンである幼馴染がフラッシングに反対だったから(笑)。もちろん言えばやってくれますが、半ば強引に行なったという印象を与えたくなかったこともあり、今回はネットでフラッシングオイルを購入しオートバックスに持ち込んでオイル交換込みで施工してもらうことにしました。
本来、1050円を払ってここのオイル交換会員カードを作っていれば全ての工賃が無料らしいのですが、私の場合は当然オイル交換の会員ではないので、オイル交換525円、エレメント交換525円、フラッシング作業525円で合計1575円の作業工賃が別途必要になるとのこと。今回の私の場合だとカード会員になった方が525円(フラッシング工賃分)ほどお得になります。カード年間費は525円らしいのですが、事前に自宅へハガキが送られてきてそれを持ってお店で手続きすれば毎回更新料は無料らしい・・・。

ということで、今後ダンクでも同じことをするかもしれないので、とりあえずカードを作ってもらいました。

オイルは同じブランドのもので比較したかったので、当然ホンダ純正ウルトラMILD。前述の通り、アコ-ドのK24Aでエレメント交換した場合のオイル交換量は4.2Lなので4L缶だと本当は足りないのですが、今回はメタル保護の意味合いで別途オイル添加剤250mLを買って混ぜることにしているので4L缶購入でOKです。

フラッシングを行う場合、必ずエレメント交換とセットで。こちらもオートバックスで売られていた汎用品で、短期間で交換するつもりです。

何だかんだで心配なのが、フラッシング直後のメタル保護。謳い文句を信じないわけじゃありませんが、メタルを保護している成分が全く落とされないなんてことはやはり無いはず・・・。事実、フラッシング後にはこのメーカーも自社の添加剤を入れることを勧めてますからね。
ですので、今回は気休め程度のものでもいいから添加剤を入れておこうとHAMPのモリブデン系添加剤をネット購入し持ち込みで入れてもらいました。
気休めと言っても結構高いのよね・・・
因みに、フラッシングを否定する意見の多くに前述の「メタルの表面に形成された保護成分までも落としてしまうから」というのがあります。私もその作用そのものは好ましいこととは思っていません。しかし、もともと新車のエンジンというのはメタルに保護成分など形成されておらず、これは長年かけて形成されていくものです。だから新車のエンジンはいきなり高回転までブン回さず適度な慣らし運転をしたほうがいいわけです。ホンダのエンジンはパーツの各箇所にモリブデンコーティングされたものがあって新車の時にはかなり有効作用していると思われますが、いずれオイルの皮膜成分に覆われたり逆にスラッジで覆われたりと、半永久的に作用しているわけではありませんからね。

そういう意味でも、部分的には新車のエンジンのようになってしまったと思えばモリブデン添加剤を入れればいいし、いっときは慣らし運転のようにエンジンに大きな負荷をかけなければいいのではないかと自分では思っています。
ということで、
・フラッシングゾイル @750×3本=2250円(ネット購入)
・送料 800円
・HAMPオイル添加剤 1680円(ネット購入)
・送料600円
・エンジンオイル4L缶(ホンダ純正ウルトラMILD) 3780円
・オイルエレメント 1140円
・オイル交換会員費 1050円
合計 11300円。
果たしてこの金額分の効果があったのか無かったのか。
メーカーの謳い文句も半信半疑という思いではありますが、自分を信じフラッシング作戦開始です。

持ち込み商品があるため、ピット入庫段階でサービスマンに一通り説明。ちょっと頼りなさそうなお兄ちゃんで不安になりましたが、まぁ今回はそういうのも含めてここでの作業を決めたので仕方がありません。
そういえばホンダ以外でリフトに乗せられたアコゴンを見るのは初めてかも・・・

2000Kmしか走っていないウルトラMILDを吐き出し、フラッシングオイルを投入。サービスマンと目が合うので写真はここまで。
じっくり作業を眺めていたのですが、15分のアイドリングをしてくれと言ったのに7~8分程度でフラッシングを終えてしまいました。でもこの兄ちゃんが悪いわけじゃない・・・。ちゃんと缶の説明書きを読んでいたからです。缶には「5~10分程度のアイドリング」と書いてあるのですが、実はメーカーサイトにいると「5~10分と書いてあるが15分のアイドリングをしてください」と書いてあったのです。そこを強く言っておかなかった私が悪かった・・・
まぁ終わったことは言っても仕方がわりません。
でもこのお兄さん、愛想はあまりよくなかったけど仕事ぶりはとても良かったです。
最後はゲージのオイルレベルを私に現認させてくれたし。
さて、長らくお待たせいたしました。果たしてエンジンフィーリングは改善されたかどうか、たったそれだけの話をここまで引っ張ってしまいましたが、結論を書きます。
アイドリング微振動、回転上昇微振動ともに相当改善されました。
というか、オートバックスを出た直後はオイル交換をしたあとのよくある滑らかさという程度だったのですが、今日一日何度か走らせていると徐々に静かさと滑らかさが増してきています。ちょっと不思議ですが、明らかに違いを感じます。特に4000rpm付近からの静かさが印象的で、軽~く回ります。でもこれ以上は回さないようにしています。なんとなく音質や回転感から硬質な感じを受けるんですよね・・・。
最近はカタログに円滑油量が記載されていないので確かではありませんが、K24Aは恐らくエンジン分解した時の総オイル量が5L程度はあるはずです。となると、今回800cc程度のフラッシングオイルがオイルライン等に残ったまま新しいオイルを追加したことになるわけで、そうなるとあまりこのオイルを酷使しないほうがいいし、交換時期も早めの方がいいですよね。
そういうこともあって、当分は高回転まで回さないようにするつもりです。同時に、もしかしたら希釈された残留フランシングオイルがこの先もゆっくり洗浄を続けていくのかもと思ったりも・・・。
今回の件は、今後どう変化していくのか検証していくつもりです。もちろん、また早々に微振動が復活した場合は次に疑っている場所がいくつかあります。2000Km毎にオイル交換してたんじゃ財布がもちませんからね・・・。微振動が早めに出てしまう原因が必ずどこかにあるはずです。
でも、今回のメンテで微振動が改善されたらいいなぁ・・・