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ダブルウィッシュボーンのブログ一覧

2017年11月19日 イイね!

FK8 シビックType-R試乗



全国的に先週中頃から急に寒くなりはじめましたね。山口も同じで今日はこの冬一番の冷え込みとなりました。

寒くなってくると私のブログPVで常に上位にくるのがファンヒーター修理ネタ。特にネタ不足になる週末だと1位になることが多く、ついにこの冬もこのネタが1位に戻って参りました(笑)。




いよいよ冬かぁ・・・・(~-~;)






そんな寒くなった今日、朝の7時半から町内の河川敷の草刈りでした。そこそこ広い川ということもあって本気で刈らないと全然進まない・・・。


結果・・・






クソ寒いはずが大汗かきまくって作業しました!











そんな寒い一週間だったこともあって、会社のフォークリフトのセルモーターがついにご臨終に・・・。

以前からセルの回りが弱くなっていたのでバッテリー交換はしてもらっていたのですが、その後もイマイチ改善しないので週末にセルモーターも交換してもらう事になっていたところ、それを待たずにうんともすんとも、という状況に。


運搬作業中にかからなくったため運搬作業をしていた若手社員君が困ってたのですが、幸いこのリフトはセルモーターが見える場所にあったので、4センチ角の垂木を持ってきてもらいスターターを軽く叩きながらクランキングさせると、なんと復活(笑)。


寒なるとピニオンギヤが出なくなっちゃうんでしょうね。










故障といえば我が家の給油ポンプ。

これまで使っていた自動給油ポンプが先々週故障したため新しく買い替えたのですが、僅か一週間でモーターが弱々しい回り方になり灯油を吸い上げなくなりました。こんな事は給油ポンプで初めて。仕方がないので、倉庫で眠っていた手動ポンプで難をしのぎました。


本来であれば保証書を持って新品交換となるわけですが、普段なら保管しておく保証書(お店が発行するレシートの様なペラペラ紙)をこのポンプに限ってつい先日捨ててしまい、仕方なく新しいものを買ってきました。もちろん同じメーカーのものは避けましたけどね・・・。









さて、今日のルーティンワークは奥様のダンクで。ちょうど給油のタイミングだったので私が注ぎましたが、これで2回目のPEAエンジンコンディショナーを使い切りました。

ダンクは本当にエンジンの吹けが軽いんですよね~。少しだけ助手席側の窓を開けて走りましたが、ワサワサしない綺麗なエンジン音とヒュイーーンというタービン音の反射音が心地よく感じ、加速するのがとても気持ちいいです。


奥様カーなので、安全をみて少し早めにスタッドレスに履き替えるかな・・・






















さて、ようやくシビックタイプR試乗ネタです。





そのチャンスは偶然やってきました。先日アコゴンのオイル交換に行った時のこと。


「新しいシビックのType-Rが5日間だけうちの店に来るから乗れるよ」


某ホンダカーズの工場長で私の幼馴染でもある彼がそう教えてくれました。

昔は新車が出るたび試乗させてもらい、試乗後にあーだのこーだの二人で話していたのですが、今じゃホンダで全然好きな車がなくて彼もそんな私の気持ちを知っているので特に新車の入荷の話などすることもなくなりましたが、今回たまたまアコゴンのオイル交換に行った時にそんな情報を教えてもらえたはとてもラッキーでした。



問題はType-Rを置いている期間が短いということ。彼の休みの日と店休日を除くと、試乗可能な日は僅か3日間しかなく、しかも3日間のうちの1日は日曜日。日曜日は絶対に試乗客が多いだろうし、そもそも日曜日は家の用事が多い上に冷やかし試乗のためにわざわざ遠い隣の市まで行ことも思えず、結局唯一私が行けそうだった月曜日に会社を定時で切り上げて行くことにしました。








到着すると、シビックR試乗狙いの客は全くおらず・・・。



すぐに幼馴染が来てくれ早速試乗かと思いきや、その前に免許証のコピーを取らされ誓約書を書くことに。

なるほど、そりゃ480万円の激速カーですからそうなるでしょうね。




そしていつもなら勝手に一人で好きなだけ乗って来ていいよって流れなんですが、今回ばかりはお店の人が同乗しなければならいようで・・・。まぁその同乗者は幼馴染なのでむしろ彼と話しながら乗れて私としては願ったり叶ったりなのですけどね。











さて、そのFK8シビックType-R。










既に目にされている方も多いかと思いますが、皆さんはどのような印象なのでしょうか。


私は雑誌で初めて見た時 「カッコ悪っ!!」 と思ってしまったのですが、今回Type-Rの実車を初めて生で見てそこまで悪い印象ではなかったものの、やはり好きなデザインではありませんでした。





これはノーマルシビックにも言える事ですけど、一言で言うとゴチャゴチャしたデザインという印象なんですよね・・・。

ま、そのゴチャゴチャ感が圧倒的な存在感に繋がっているのかもしれませんけど。










とにかく自己主張の強さを感じる新型シビック。

顔はすごくスポーティな感じなんだけど、ライト周りの黒いお飾りがやたらくどく感じるのと、何よりもバンパー開口部のデザインが雑・・・・・・。もちろん実際は非常に練りに練ってデザインされたものだとは思いますが私はそれを感じ取れませんでした。


よくドキツイ色ばかり見ていると微妙な色の違いが分からなくなる、或いは味の濃いものばかり食べていると繊細な味つけが分からなくなるなど言われていますが、まさにそれと同じ印象で、この系統の顔に慣れてしまうと、バンパーやグリルにガンガン穴を開け、スリットも入れて更に凹凸を出しまくればロボットアニメのようにそこそこかっこよく見えちゃう・・、みたいな大雑把な受け取り方に自分がなりそうで、出来ればこういうげっぷが出そうなデザインはそろそろこのあたりでやめてほしいというのが正直な気持ちです・・・。

とはいえ、軽自動車のカスタム系なんかを見てもこの流れは更に勢いづきそうにも思えますけどね・・・。










とにかくライトそのものはすごくかっこいいんだけど、目元全体の印象がどうしても・・










これに見えて仕方がない(笑)
古すぎて伝わらないか・・・












否定的な感想ばかり書くようになりますが、実はこの後ろ半分のデザインも私はかなり苦手・・・。世間一般的にこのデザインがウケているのか分かりませんけど。


リヤがC-HRに似ているかどうかは別にしまして、私がこのシビックで特に残念に思ったのは、ファストバックのように寝せてしまったリヤのデザイン。ルーフからリヤにかけてなだらかに落とす手法は何となく最近のトレンドなんだろうなと思いましたが、私は断然VWゴルフのように垂直気味のHBデザインが好みで、その方が後輪に視覚的な荷重がしっかりかかって見えるので安定して見えるんですよね。

シビックもワンダーやグランド、スポーツシビックでは垂直ぎみのテールでしたが、EKでかなり傾けてしまいましたね。それによって何だか後ろ半分の視覚的安定感がなくなってしまい、大きなルーフスポイラーでも付けないと全体的にアンバランスに見える・・・。実際3ドアHBの人気はEKで一気に落ち、売れたのは途中追加されたType-Rだけでした。


そして、これほどCピラーを傾けると当然サイドウィンドウ後端もそのラインに沿う様にデザインせざるを得ないわけで、そうなると結果的に後ろ半分が6ライトウィンドウのセダンのような処理となりすごくモッサリ重く見え、ファミリーカーの雰囲気がプンプンしてしまう・・・、あくまでも私感ですが、新しいシビックはHB、セダンともにそう感じてしまいました。








自分的には垂直ぎみのテールゲートを持つこれら王道スタイルのHBの方がやっぱり好きだなぁ・・。

このEGをそのまま5ドアにしても充分かっこよくなりそうだし、その上で全体を今風にアレンジすれば、相当カッコよくなるんじゃないかと妄想してしまいます。









あまり気に入らないデザインの中でこのテールランプの質感の高さは雑誌では伝わらなかった部分でした。とてもカッコよかったです。









さて、散々個人的な印象でケチをつけた新型シビックのデザインですが、Type-Rですから走らせてナンボの車ですよね。

ただ、誓約書を書いて価格が480万円だと聞くと、これまでの試乗で感じた事のない緊張感に襲われたのが本音(笑)。




とりあえず助手席に幼馴染が乗り込み、運転席に座った私に走行モードの変更やら液晶表示の変更、いやもっと基本的なところでボタン式のサイドブレーキの解除方法なども教えてくれ、そこそこ理解できたところでいざ発進。

う~む、幼馴染と二人で走りの車に乗るのはいつぶりだろう・・・。お互い10年間程度一緒にサーキットを走った仲なので、何だか車の話をしながら一緒に走らせるのが懐かしく感じます。








さて、お店を出る時にすぐに感じたのはクラッチミートのしやすさ。。もともとMTの試乗車などでクラッチミートをドジったことなどありませんが、大排気量NA車のようにスルスルと軽くスタートしてくれます。

ステアリングは結構重め。ぶっといタイヤで路面をしっかり掴んでいる感覚や、ガッシリとした足回りの剛性感もステアリングを通して伝わってきます。

6速のシフトレバーの位置もGOOD。3ドアHBとかセダンだとわりとノブの位置が低かったり遠かったりであまり気持ちの良いシフト操作ができない車が多いのですが、このシビックRはまるで2ドアクーペのように手首のスナップだけで操作ができる位置にシフトがあります。

シフトレバーの左側にある走行モード変更用のセレクターは走行中に幼馴染がゴニョゴニョ変更してくれたのですが、足が一番硬くなる「+R」というモードでさえ全然不快じゃない。ボディ剛性が抜群だからでしょうか。デフォルトモードの「スポーツ」と、快適仕様の「コンフォート」も試しましたが、各モードでの差は予想以上に小さく感じました。

室内の静粛性ですが、街乗りで常用する2000回転付近は結構大き目のこもり音が入り込みます。まぁRは遮音性に文句をつけるべきではないかもしれませんが、メカニカルノイズではなく明らかに排気の不快なこもり音なので、ここは480万円らしくもっと抑え込んでほしいと思いました。










空いた道に入ったら当然全開モードで。
この手振れの撮影は幼馴染によるもの(笑)


ゆっくりと1速で加速し、すぐにフル加速すると約4000rpmあたりで爆発的なGが発生しホイールスピンが止まらなくなります。ある意味予想通り。2速でも路面状況によっては滑りながら加速するほどで、ドライブレコーダーのGセンサーが何度も鳴ってました(笑)。






試乗中に初めて教えてもらったのが「レブマチックシステム」とやら。シフトダウンする際、普通は回転を合わせるためアクセルで一発エンジンを煽ってクラッチミートしますが、その煽り操作がいらないらしい・・・。




その制御の素晴らしさは衝撃的でした。




シフトダウンをする際アクセルを煽って回転を合わせる事はほぼ無意識に行っている事なので、正直煽らずにクラッチをつなぐ事自体かなり意識するというか抵抗感があるわけですが、いざやってみると恐ろしいほど回転がドンピシャ合う。前述の通り、10年間程度ですがMINEサーキットを走っていたのでヒール&トウは今でも問題なくできますが、煽りのレスポンスとその回転精度はとてもじゃないけど私の様な素人レベルでは敵わない・・・。これならいっそクラッチもいらないじゃね?って思う人がいても不思議じゃないのですが、逆にNSXの様にパドルシフトオンリーにせず、クラッチ操作を残して少しでも電子制御感を抑えてくれたことは、これまでのRオーナーさんにとっても嬉しい事なのでは?と思いました。私自身もクラッチ操作というのはマニュアルシフト操作を楽しむ上で大切な一連の操作だと思っていますし。





もう一つ、VTECターボエンジンを搭載したこのシビックRに乗って驚いたのがエンジン音。ターボなので正直NA-VTECのような乾いたサウンドを絶対に奏でるはずがないと思っていたのですが、予想は大きく覆されました。

レブリミットが7000rpmなのでもちろんRならではのあの甲高いエンジン音は望めませんが、それでも低中回転域のこもった音から一転、4000rpmから聞こえる抜けの良さそうな乾いたエンジン音は間違いなくVTECサウンド。先のブリッピングでもそうですが、フォン!という煽りのエンジン音がかなり気持ちがいい。
そして、すぐそこでメカニカルサウンドが聞こえていたこれまでのRとは違い、新型は少しだけエンジン音が遠くから聞こえる。このあたりの印象はシビックよりもアコードに近いかもしれませんね。





足の良し悪しは当然ながらこんな短時間の試乗レベルでは語れませんし、素人が語れるはずもありません。きっと素晴らしいのだろうと思います。








新型シビックRを試乗された方はみんカラ内でも多いと思いますが、皆さんどういう感じ方をされただろうか少し興味があります。


多分このRの最大の魅力は、320馬力と40.8Kgmのトルクが生み出す強烈な加速だと思う人は多いと思います。そしてあくまでもドライバーに腕がないと速く走らせることができなかったものが、ターボと電子制御化によって誰でも速く走らせることが可能になった事も魅力といえば魅力かもしれませんね。



あくまでも感じ方は人それぞれですが、私個人としては、480万円の魅力があるかと聞かれれば、う~~ん・・・という感じ。乗った事はないけど、ランエボとかインプともこういった感じなのかなぁ。
うちの会社には昔4人の若い社員が、DC2インテR(96スペック)、EK9シビックR2台、CL1トルネオユーロRに乗っていたことがあって、全て運転させてもらいましたが、全てのRから感じられたのはプライスレスな気持ち良さですね。スロットルと直結したようなレスポンスと回転フィール、そしてメカニカルサウンドは何ものにも代えられない気持ち良さがありましたが、新型のFK8は暴力的な加速がエンジンの気持ち良さを消してしまっている、そんな印象を持ちました。加速感が凄すぎるのか、それともNA-VTECほどの気持ち良さがなかったのか・・・。



私感ですが、Type-Rの最大の魅力って180馬力ないし200馬力を存分に使い切って走ることを楽しめる、それが一番かなと思っています。エンジンや足が素晴らしいという魅力は当然ありますが、それらを含めて全てを堪能できる事の方が大切かなと。

そういう意味では、320馬力と40.8kgmはとてもじゃないけど自分のコントロール下にはおけず、結果一般人はストレート番長になる可能性が大・・・。もちろんパワーもトルクもあればあるほど良いと考える人もいるでしょうけど、私は高回転をキープさせてパワーを目一杯使い切って走れるのがtype-R(一昔前のスポーツVTECエンジン含む)の最大の魅力だったと思うし、ホンダもそういう思いでDC2やEK9を世に出したんじゃないかと・・・。


とはいえ、この時代回してナンボの高回転型NAエンジンを望めるはずもありません。そんな中でターボでもこのK20Cのように気持ちよく回るエンジンがあるだけでも幸せと思わなければいけないのでしょうね。ただ、480万円はやっぱりあまりにも高い。大きさといい価格といい、やはり日本を見ていないType-Rであることは間違いない気がします。



そう思うと、やはりフィットクラスでType-R出す方が売れると思うんですけどね~。まぁL型は上が回らないのでType-Rは無理でも、せめて現行シビックのようなVTCのみのターボではなく、本当のVTECターボを搭載すればシビックよりも遥かに気持ちのいいVTECターボエンジンになるのでは?と妄想してしまうのです・・・





以上、好き勝手に書いた試乗記でした(~-~;)。
オーナーさんや新型シビックがお好きな方、あくまでも私感ですのでお許しを・・・
Posted at 2017/11/20 00:17:46 | コメント(15) | トラックバック(0) | 新車情報・試乗記 | 日記
2017年11月03日 イイね!

オイル交換ついでに久しぶりの試乗

オイル交換ついでに久しぶりの試乗
今日は文化の日ということで仕事は休み。昨夜の時点では天気が良いことが分かったので今年初のSLやまぐち号の撮影に行こうかと思っていたのですが、奥様が義姉と一緒に買い物に行きたいと言っていたので私の方を別に日にすることにしました。










ってことで、久しぶりの晴れの休日となれば洗車です。まずは汚れまくりのダンクから洗うことに。








ダンクは最近バンパーの開口部の樹脂が白くなってきてアーマオールを塗ってもイマイチ黒くならないので、手で擦ってみたら何やら垢のような粉っぽい汚れが浮いてきました。そこで水垢取りクリーナーを使って磨いてアーマオールを塗ってみたら









あらま、真っ黒綺麗に♪

樹脂と言えども、たまには汚れを取り除いてからアーマオールを塗らないとダメってことなんですね。









ダンクの給油はほぼ奥様担当ですが、先日PEAエンジンコンディショナーを入れようと久しぶりに私が給油するため給油口を開いたら、何だか給油口の蓋の錆びが増えていることに気づきました。









きちんとリッドを外して塗装するのがいいのでしょうけどそんな時間などないのでタッチアップで錆が目立つ部分だけ簡単塗装しておきました。

給油口下側にある溶接接合部分の隙間も黒っぽかったのでそこも塗っておきました。









フロアマットを叩いてシートやダッシュボードを雑巾拭き。そしてガラスの内側が汚れていたので全面拭いてダンクは完了です。








天気の良い秋こそ綺麗なボディと綺麗な室内で運転したいですよね。奥様も明日の通勤と買い物では気持ちよく走らせることでしょう。









ダンク以上に汚れているのが我が相棒。走る距離が何倍も違うので当然ですけどね。









ダンクのあとにアコードを洗うとボディの大きさを実感・・・。キャタツが不要なのがせめてもの救いか・・。

そう考えたら、キャタツが必要で大きくて長いミニバンだと、たった1台でも面倒でしょうね(汗)。









こちらも完了~。









毎回同じ様な角度で写してますね(汗)。私も明日の通勤は気持ちよく走れそうです。














さて、昨日木曜日は定時退社してホンダでアコゴンのオイル交換をしてもらいました。








毎回MILD指定をしないとLEOを入れられそうなので、今回もしっかり伝えておきました。

そういえばこの店の工場長である幼馴染との雑談で聞いたことですが、現在私が利用しているホンダCカード(クレジット決済)でオイル交換をするとオイル代が半額になるのですが、このサービスが今年いっぱいで終わるそうです。全てのホンダカーズで終了するわけではなくこのお店の系列店での話とのことですが、どうやら全国的にもCカードでのオイル半額サービスは廃止するところが増えているらしく、いずれはなくなるのかもしれません。


これは非常に痛い・・・。


もしそうなると、カー用品店でMILDの4L缶を買って交換してもらった方が安いと思います。というか、以前交換したことがあるのですが、会員になれば間違いなく安いです。ただし、エレメント交換をすると4L以上必要なので無駄に多く買うことになり、金額的には逆転する事もあり得ますけどね。






そして、↑の部品明細の一番下の行に書いてありますが、

今回はオイル添加剤を入れてもらいました。



本当はこれまでも時々入れているQMIのSX5000を入れてもらうつもりでしたが、今回珍しく幼馴染が強く勧めてきたお初の添加剤を入れてみることにしました。


価格はSX5000よりも高い3240円・・・
ワコーズのスーパーフォアビークル並じゃん・・・









添加後の空の缶を見てびっくり。




雰囲気がバッタもん臭い・・・(汗)










しかしよく聞くと、ホンダアクセスが出しているものらしく、ホンダの純正鉱物オイルのために専用で開発された添加剤らしく。



とっても勧めてきたので、どれくらい体感できるのか聞いたら






「俺はまだ入れてないけどね!」







・・・・  (──┬──__──┬──)






それって人柱・・・?











用途の欄を見ると 「ハイブリッド車・省燃費車用エンジンオイル添加剤」 って書いてあるんだけど、K24Aの200ps版だと方向性が違う気が・・・(汗)。









ホームページを探ると、良かった・・、ちゃんとありました(笑)。









対応オイルを見ると・・・




ウルトラMILDがないやん!!!











ふむふむ・・・・

吸着性タイプなのね。それなら多少オイルが違っても同じモリブデン含有のホンダ純正鉱物油だから大丈夫でしょう。









ふむふむ・・・


MILDが載ってないけど、焼けつきが起こる直前の耐荷重は上がるはず・・・。






とまぁ、MILDが載ってないのでやや不安になったけど、これから走り続けてちょっと効果を感じることができればいいんですけどね。

幼馴染が言うには、もう今オイル交換でMILDを入れる事はほとんどないそうです。入れないというか入れる車がほとんどない。うちはダンクが古いターボ車でアコゴンが200ps仕様のK24Aだから2台ともMILDですが、アコゴンでも160ps仕様のK24AはLEOが指定。そのLEO指定の車でさえ減ってるそうだから、それこそMILDなんてもう無いも同然。それだけサラサラオイルの車ばかりになってきたってことですね。

MILDをドラム缶で買わないディーラーもそのうち出てくるのかも・・・(汗)









ところでこのオイル交換作業中、いつもならショールームでスマホ眺めながら待っているところですが、今回は久しぶりに試乗車に乗ることにしていました。


この時期に乗る試乗車となれば、やっぱり新型シビック。


幼馴染からシビックがあることを事前に聞いていたので、早速試乗しようとお店の外に出るもシビックが見当たらない。幼馴染が店の駐車場内をウロウロ探し回ってくれたのですがやっぱりどこにもない。



戻ってきた幼馴染が

「ごめん、営業が乗って帰ったみたい」


って・・・(~-~;)






仕方がないので何か違う車でも乗ろうかと周りも見ると・・・


シャトルにフリードにN-BOX、新型ステップスパーダのハイブリッド・・・、

全然乗りたい車がないやんけ(T T)







おっ!!!


うん、これこれ♪

これ乗ろう♪










さて、私が選んだ試乗車は何でしょう(笑)。




























これです。





分かりますよね。










今さらながらのアコードハイブリッド。



アコードハイブリッドは初期型に一度試乗して試乗記も書いているのですが、後期型のi-MMDはかなり進化してるという情報を以前雑誌で見てちょっとだけ気になっていました。

しかも後期型は地味にかっこよくなっていて、実は今私がホンダ車で唯一欲しいと思うのはこの後期型アコード。この日試乗予定だった新型シビックはというと正直スタイルで全くの選択外です。ま、アコードは欲しくてもとても新車じゃ買えませんけどね。








ボディが黒なので表情が分かりにくいですね・・・。ホイールが何気に18インチになっててデザインも初期型よりは随分と洗練されてますね。









私が後期型で一番気に入っているのがこのリヤコンビネーションランプのデザイン。


と、こんな事を書きながら肝心の紹介写真は夜ということで壊滅的なものばかり。ですので、外観論は申しわけないけどネットの拾い物で・・・。









初期型の顔で私が嫌いだったのがグリルに貼り付けてある青い装飾物。バンパーの開口形状も正直好みじゃありませんでした。

後期はこのあたりが随分とすっきりカッコよくなりましたが、それでも口を大きく開けて威嚇するのようなバンパー形状は好みじゃないんですよね。








この先のホンダ車のLED顔はどうやらこのパターンで決まりの様で、新しいジェイドもこの目になるようですね。プロジェクターの丸目を一つだけベゼルに収めてギョロッとした表情になるよりは遥かにこのタイプの方が精悍な目つきで好きですが、出来ればライトの上部に妙なお飾りを持ってきてほしくないなぁというのが個人的な感想。なんといいますか、新型シビックがまさにそれですが、眠たそうな二重に見えるというか、私にはシビックがカマっぽく見えるんです(笑)。あんな精悍な目つきでありながら、くっきり二重のオカマ顔に・・・・。

アコードはシビックほどじゃありませんが、それでもギリギリセーフという感じ。あくまでも個人的な感想ですので。








一方リヤ。

初期型の試乗記でも書いたのですが、私はこのCピラーから後ろのデザインも苦手でした。現行レジェンドも全く同じ印象ですが、ラウンドしながらトランクに繋がるCピラー形状と短いトランクのマッチングが悪くて凄くモッサリした印象しかありませんでした。

しかし後期はこのモッサリ感をかなり消してくれています。トランク最後端に付けられた小さなスポイラーのおかげか、それとも一新されたライトデザインのおかげでしょうか。同じCピラー形状でありながらこれほど変わるのかとびっくりしました。正直このリヤデザインだけで欲しいと思いました(笑)。これも完全に個人的な感想ですので。








非常に残念なのは、FFでこれを言っても仕方がないのだけど

フロントオーバーハングが長すぎ

ってとこですかね・・・。

あと、数センチ前に前輪があれば、とても優雅でスポーティなサイドプロポーションだっただろうに・・と悔やまれます。とはいえ、新型シビックのサイドプロポーションと比べたら、特に後ろ半分は上品で端正な印象で100倍アコードの方がかっこよく感じます。
何度も書きますが、完全に個人的な印象です・・・









サイドプロポーションの話となると、これに対抗できる4ドアはないといつも思ってしまう私・・・。









進化の度合いを楽しみにしてスタートさせましたが、初期型よりも良くなっていたのは発電時のエンジン回転フィーリングがとても滑らかになっていたことです。初期型はエンジンが回り始めるとハンドルを伝って小さな微振動を感じましたが、後期はそれがない。エンジン音自体もかなり静かです。

ただ、エンジン音そのものは初期型と同様やや安っぽい4気筒の音がします。少なくともK24Aのような緻密なエンジン音じゃない。高級な走行フィーリングの中で一気に安っぽさを感じてしまう残念な瞬間です。振動が皆無なのが救いと言えば救いですけど、うちの会社にあるクラウンハイブリッドの4発は室内から聞こえる音質がすごく高級なのよね・・・。

あとは、加速タイミングと発電時のエンジン回転の上昇タイミングが随分と違うのでやや違和感がある、というのは新旧変わりはないように感じました。









左にウインカー出すとナビの画面に左後方の画像が映し出されるという・・・。

凄いと言うか、何もかも機械任せというか、自動運転技術が市販化目の前なのでこれも当然な装備になっていくのでしょうけど、自動車教習所で習ったこともこの車に乗るとやらなくていいって思う人間が出てきそうですね・・・。









このアコードのヘッドライトには沢山のLEDが付いているみたいですが、意外にも明るさは普通でした。というか白すぎ。正直雨だとこれほど白いと厳しい気がしました。

因みに左はロービーム。右はハイビーム。

普段通らない河川敷を走ったので道の様子がよく分からずハイビームにしたのですが、さして明るくないのにびっくり。大げさではなく間違いなくハロゲンのハイビームの方が明るくて遠方まで照らしてくれます。LEDのこの白さは光の飛距離という面では弱点というのがよく分かりました。









もう一つ、オッサンの泣きごとになりますが、後期型からレバー式からボタン式に変わったシフトチェンジの話。

ディーラーを出る前にここの操作を教えてもらわないと出発できなかったというのは内緒ですが(恥)、初期型の操作しやすいシフトレバーから後期のボタン式になったのはかなり抵抗感がありました。かっこいいけど、相当慣れてこないと直感的な操作ができません。事実、この試乗でUターンや撮影のため明かりのあるコンビニに寄ったりしましたが、とてもじゃないけど素早い操作ができない・・・。

Pは押す、RはRの文字を押すのではなくその手前の小さな引っ掛けレバーを引く、後ろの方にあるPはサイドブレーキのP。レバーを上に引けばブレーキが利き、押せば解除。でもDを押せばPは自動で解除されます。

書けばこんなもんかという感じですが、オッサンは押したり引いたりのこの操作に慣れない。それこそちょっとした道でのUターンで一発で回れない時など、対向車がやってきそうな状況でこれだと頭の中が一瞬真っ白になりますね。精神衛生上非常によろしくない。

トヨタは先代プリウスで変わったシフトレバーを採用しましたが、クラウンハイブリッドには従来通りのゲート式シフトレバーを採用していますね。果たしてワールドカーのアコードでこのボタン式が良かったのか私は疑問に感じていますが、むしろやるならかつての面影ゼロで登場した新型シビックでやれば良かったんじゃないかと思ったりもします。




その他、メーター内の表示を色々切り替えようとしたけど、ハンドルのボタンが桁違いに増えててどのボタンが何なのか夜の短時間の試乗じゃ全然分からなかったとか、以前のホンダ車の試乗ならできてた事も今じゃ断念の嵐・・・。



ディーラーに戻ると、若い事務員のお姉さんがお出迎えしてくれていて、アコードから降りた私に



「いかがでしたか?」


といわれ、





良かったけど、諸々疲れました・・・



とはとても言えませんでした(~-~;)。





でも、もちろん愛車になれば間違いなく素晴らしく良い車なんだろうなと思いました。

後期型、上品でかっこいいから欲しいな・・・











いやぁ、やっぱこのくらいのアナログ感が心地いいわ~~~~!!!


光り物も少なくてお落ちつくし♪










あと250Kmで23万Kmだな~。

後期アコードハイブリッドはすごくいいと思ったけど、





やっぱお前が最高じゃ~~~~!!

まだまだ大切にするからな~~!!

Posted at 2017/11/03 23:59:51 | コメント(14) | トラックバック(0) | 新車情報・試乗記 | 日記
2015年08月14日 イイね!

今更ながらのジェイドRS試乗

連休7日目。昨日一昨日と雨が降ったので、晴れた今日はお墓の掃除に家族で行き、午後からは少しゆっくり過ごしております。夕方から少しアコードのメンテナンスを行うつもりですが、どこまでできるかな・・・









さて、先週の日曜日(8/2)にダンクのエアコンガスクリーニングを行ってもらったのですが、その待ち時間にジェイドRSの試乗ができたので、毎度お馴染み好き勝手なことを書いた試乗レポを残しておきます。









これまでジェイドは街中で何度か目にしておりますが、3列シートの車とは思えないほど低く、ここ最近登場したホンダ車の中でも一際ワイド&ローな印象です。特にそれを印象付けているのが傾斜のきついフロントガラスで、フロントセクションだけを見るとまるでクーペやスポーツHBのようです。

試乗車のボディカラーはRSのイメージカラーであるコバルトブルーパール。この色は多くのホンダ車に使われていますが、個人的にはジェイドはホワイトパールが一番好きかな・・・。









全長4650×全幅1775×全高1530の3サイズは先代オデッセイに割と近く、背高になった現行型オデッセイを嫌うユーザーの受け皿として日本導入が決定されたことが伺える車ですね。

ただね、これまで何度が書いているのですが手漕ぎボートのように湾曲したサイドガラスのモールラインがどうしても苦手で・・・。低く伸びやかなサイドビューがもったいないなぁといつも感じてしまいます。










個人的には結構まとまってるんじゃないかと思うリヤセクション。フィットのようにわざとらしいバンパー開口部もないので割とすっきりして見えます。

ただ、ここ最近のホンダ車に共通したリヤコンビランプのデザインは、ハッチ側ランプとボディ側ランプのデザインに統一感(連続感)がないのでそこがちょっと残念。ヴェゼルがまさにそうで、こんな凝ったことしなくても連続的なデザインにすれば分かりやすい表情が生まれてかっこよくなりそうですが・・・









リヤコンビランプのデザインから、なんとなくスバルのエクシーガに似た雰囲気も・・・。でも低さは段違いで、ほとんどワゴンという感じです。










アルミホイールはハイブリッドと同じデザインの17インチ切削タイプですが、RS用は部分的にダークグレーに色塗りしてスポーティに見せています。

でも私は色塗りしていないハイブリッドのアルミの方が立体感や重量感を感じで好きかな・・・。










こっちがハイブリッド用。

最近シュリケンみたいなデザインのアルミが多い中、こういうカッチリした力強いデザインのアルミは嫌いじゃありません。というか、この7本というスポーク数が私は好きで、力強さとエレガントさの両方を表現できる絶妙な本数かなぁと思っております。あ、私のアコゴンも7本ですね・・・。完全手前味噌になってますが・・・

因みにハイブリッドXとRSには、タイヤ内部で発生する共鳴音から引き起こされる中周波帯ロードノイズを低減する“ノイズリデューシングアルミホイール”が採用されていているようですね。










インパネはかなりアッサリ系。沢山のスイッチや賑やかな色合いの機器照明で高級感を演出していないのは好感が持てますが、せっかくすっきりさせたレイアウト空間を持て余している印象を持ちました。


それ以上に感じたのが、黒いダッシュパネルと艶消しの木目調パネルとシルバーの装飾パネルの組み合わせはいかがなものかと・・・。都会的なセンスをイメージさせるジェイドには似合わない気がしました。極めて個人的な印象ですけど。











う~~む・・・、ハンドル越しに見えるデジタル表示機器の下にベッタリ貼られた艶のない木目調パネル・・・・。

運転席に座った時にまずは車の方向性・テイストを感じさせることはとても大切だと思うのですが、私にとってジェイドはそこが理解し難いものでした。少なくとも初めて見たジェイドのCMからは若々しい都会的なセンスみたいなものを私は感じていたのですが、まさか近代的なデジタル表示パネルにこれほどきつい和のテイストを盛り込んでくるとはね・・・。










そしてドア内張りもしかり。

RSということで赤いステッチの採用は分からないまでもありませんが、だったらこの艶消し木目との組み合わせはあり得ない気がします・・・。


とにかくベッタリ貼られた艶の無い木目と赤いステッチの組み合わせは、ジェイドの外観から持つイメージと激しく乖離した印象があり、シートに座っていても視覚的な心地よさを感じず、大げさに書けば茶色く褪せた畳が敷かれた天井の低い和室にプロ野球選手のポスターが貼ってある・・・、そんな感覚さえ持ちました。少なくとも“洗練された洋間”のイメージはまるで無いですね・・・。










運転席からの眺めですが、左右方向はとてもいいです。極めて傾斜がきついAピラーですが、細いため思った以上に視界がよく、少なくとも私のアコードワゴンよりは前方の左右確認がしやすいです。

しかし、頭上の圧迫感はかなり強いですね。スタイルを見れば当然なのですが、Aピラーの傾斜に伴って運転席がかなり後退しており、せっかくのダッシュパネル上面の広さが爽快感に繋がっていないのが残念なところです。

まぁジェイドの伸びやかなスタイルはこのAピラーの傾斜によって生まれたも同然でしょうから、そこは我慢しろと言われそうですけどね・・・。











小さなことですが、このドアミラーの眺めはとても300万円超えの車とは思えない。付け根部分の形状、ミラー全体の傾きと形状など、窓越しから眺める印象はまるで軽自動車並み・・・。視界確保や空力を考慮してなのかはわかりませんが、もうちょっとカッコよさに拘ってもよかったんじゃないでしょうか。










正直好みじゃない室内の作りの中でシフトノブの形状はかっこよかったかも。理想はCUアコード&CWアコードツアラーのものですが、ジェイドのノブも割とかっこいいと思いました。というか、ホンダのハイブリッドのシフトノブはおもちゃみたいで安っぽく見えて大嫌いなんです。











2列目のセパレート型のシート。

ジェイドの売れ行きの不振の一つにこの2列目の2人乗りシートがあるんじゃないかと推測できますが、座りこんだ時の包まれた安心感みたいなものはかなりあります。座り心地はやや平面的ですがベンチシートとは比べるまでも無く快適に感じました。ただし、座る位置は左右方向への自由度がないため不便を感じることが当然ながら出てきそうです。もしかしたらMCあたりで普通のベンチシート仕様が追加されるとか・・・










因みに私の運転ポジションで2列目ニースペースはこれほどありました。2列目シートがどれほどスライドさせてあったのかは分かりませんが、とにかく快適そのものです。










前席がかなり後退していながら2列目の足元も余裕タップリなわけですから、当然ながらそのしわ寄せは3列目にくるわけで、正直3列目は座れたもんじゃありません。まぁこの車を選ぶ人はそもそも3列目を使うことを想定してないでしょうね。











さて、試乗の感想です。



(加速感)
ジェイドRSにはステップワゴンで初搭載された1.5L i-VTECのダウンサイジングターボエンジンが搭載されているわけですが、ジェイドはステップワゴンよりも200Kg近く軽いため、走りにどのくらい違いがあるのかとても楽しみにしていました。

ステップの試乗記はこちらで書いていますが、必要にして充分すぎる走りだったこともありジェイドにはかなり期待していたわけですが、一言で言うとステップワゴンとそう大きく違わない印象でした。

デジタル速度計を見ていると、スピードの乗りはジェイドのほうが速い気がしましたが、体感的には速いという印象はなく、ステップの時に感じた「必要にして充分」という同じ印象です。もちろんターボなのでトルクフルでグイグイ加速はしますが、CVTの味付けがマイルドにしてあるのか、200Kgの軽さが加速感につながっていない、そんな印象です。


加速感に関しては、正直ちょっとガッカリだったかな・・・。







(静粛性)
エンジンの音質はステップの試乗で感じた“いかにも1.5L、いかにもフィット”という300万円の車らしからぬ軽薄なエンジン音がかなり抑えられていたように感じました。排気系の違いからでしょうか・・・。ただ、停車中のアイドリングでは、外に出ると太くこもった排気音が聞こえ、長い期間乗っているといずれ振動となって表れるんじゃないかと思いました。

その差は車内でも感じ、アイドリング中の静かさ、振動レベルは充分でありながらもステップの方が一枚上手かなという印象です。


走行音もとても静か。最近のホンダ車がよく採用するノイズリデューシングアルミホイールのおかげか、ザーとかゴーという音もきわめて小さいと思います。







(最後に)
同じエンジンを積むステップと比較するのはナンセンスかもしれませんが、正直予想以上に性能差が小さいと思いました。特に動力性能は200Kgの差を感じにくい気がします。期待しすぎたかな・・・。


快適性は、広大な空間から生まれる開放感を求めれば当然ステップが上ですが、広いから快適という短絡的な感想になるとは限りませんね。ジェイドで感じる快適とは、重心の低さからくる横揺れの少なさ、安定感でしょうか。ジェイド特有の圧迫感も言い換えればプライベートカーならではの雰囲気でもあり、だだっ広いステップでは得られない包み込まれるような安心感があります。私は昔から広大な空間のミニバンよりも先代オデッセイやストリームのようなミニバンのほうが好きで、もし買うということになればステップよりもジェイドになります。だって極めてワゴンチックですからね・・。



ただね、RSの魅力を感じにくい事だけは確かです。ハイブリッドよりも40万円安くて加速が多少上・・・、もしかしたらハイブリッドが高くて買えない受け皿的なグレードになってしまう可能性も大だと思います。




スタイリッシュで伸びやかな都会的なスタイル

近代的な印象のデジパネ

和のテイストがきつい艶消し木目調パネル

スポーティな赤いステッチ

微妙な動力性能

2列4シーターシート

でも一応3列ミニバン・・・





何もかもがチグハグで、RSの魅力を一体どこで感じ取ることができるのか・・・。ターボ1本で攻めてきたステップの方が狙いが明確だし、ノーマルとスパーダの2択も分かりやすいです。

ジェイドはRSを名乗るならもっとはっきりとスポーティな性格を打ち出すべきです。それは特にエンジンの味付け、そして内装のセンスという意味で。見た目だってケチケチせずに18インチ履かせてしっかりスポーティに見せないと。
走りは優等生で本来文句のつけようがない素晴らしいデキなのですが、ハイブリッドの後出しとして出たことを思えば余りにもインパクトがなく売る気も感じません。個々の性能は間違いなく良い車だけど、車全体としてみたらマッチングがよくない・・・。




う~~む、もったいない。

非常にもったいない・・・。






一言で言えばそういう印象でした。





ホンダさん、CVTでこれ以上のトルクをかけられないためにあのようなマイルドな特性にしているのであれば、モーター内臓式の7速DCTとは別に、そろそろガソリンエンジン向けとして多段化されたDCTを開発する必要があるのでは?

次期シビックは1.5Lターボで200psとの噂がありますが、トランスミッションはどうなるのでしょうか・・・。平行軸式のホンダATは多段化しにくいので、今後はハイパワーに対応できるトロイダル式のようなCVTの開発や、モーターを内蔵していないDCTの開発が急がれるでしょう。じゃないと、ホンダにはもう速さを含めたスポーティな車はMT以外存在しないことになってしまいます。
そのMT車自体が皆無に近いのですが・・・






とまぁ、いつもながらの毒舌混じりな試乗記を書かせてもらいましたが、オーナーさんが目にされましたらスルーしてくださいね。 ジェイド、結構かっこよくて好きなんです・・・。
Posted at 2015/08/14 15:40:43 | コメント(12) | トラックバック(0) | 新車情報・試乗記 | 日記
2015年06月23日 イイね!

新型ステップワゴン(スパーダ)試乗


昨日日曜日の山口は梅雨とは思えない気持ちの良いカラッとした天気でした。天気が良くて湿度が低いと体の動きが軽く、用事も進みます。










昨日はアコードを一度も動かさず、全てダンクで用事をこなしました。ダンクのエンジンは未だに絶好調で、相変わらず静かでストレスなく上まで吹け上がり、走らせていて本当に気持ちがいいです。トルク感は間違いなく最新型のS07Aが上ですが、軽やかで滑らかな回転感と中回転域からの伸びの良さは逆にこのE07Zの方が上だと感じます。

リヤハブベアリングの痛みで室内音量が多少賑やかになってきたので、夏以降に換えたいと思ってはいますが・・・。








天気の良かった昨日アコードもダンクも洗車をしなかったのですが、今日仕事を終えて駐車場のアコードを見たら更に酷い汚れが・・・・











フロントガラスだけでなく、天井にも大量の鳥の糞が(汗)。

ワイパーでは全然取れなかったので、霧吹きと雑巾を使ってやっと取れました・・・。











さて、先週の水曜日の話ですが、会社の残業を切り上げてアコゴンのオイル交換に行ってきました。いつもなら通勤路に近い行きつけのA店に寄って交換してもらうのですが、この日は隣の市に転勤してしまった私の幼馴染である工場長がいるH点に寄って交換してもらいました。やはり幼馴染だからこそ色々と聞けることもありますし、彼の愛車も見ておきたかったし・・・。









前回からちょうど1年ぶりとなるエンジン添加剤“SX5000”も入れました。この添加剤を入れると老化ぎみのK型エンジン独特のカチャついたメカノイズが消えてくれるので、1年間隔ぐらいで入れて続けています。

ついでに、悪路を走るとフロントの足回りからキュッキュッという音が朝一に限って聞こえるので、ブッシュ関係にグリスアップしてもらいました。








アコゴンがリフトアップされている間、以前ならとりあえず何かの試乗車に乗らせてもらっていたのですが、ここ数年間ホンダで乗りたいと思う車が全くと言っていいほど無いため携帯やスマホをボ~っと見ている事が続いていましたが、今回は違います。ホンダ初のダウンサイジングターボエンジンに興味があり、今回久しぶりに試乗車に乗ってみることにしました。


実は以前CLアコードセダンが登場した時にこのお店で試乗したことがありますが、その時は営業マンが助手席に乗ったので今回はどうかなぁと思いましたが、幼馴染と話しての試乗なので一人でOK。というか好きなだけ乗ってきていいと言われて出発しました(笑)。いつもの行きつけのお店では一度も助手席に営業マンが座ったことがないだけにこれが普通と思っていたのですが、同乗の方が多いのかもしれませんね。










ホンダ初のダウンサイジングターボといえばご存じNEWステップワゴン。この手のカテゴリーには全く疎いので詳しいグレードなどは分かりませんが、スパーダであることだけは分かりました(笑)。

リヤフェンダーアーチの膨らみが少々わざとらしいというかデザイン処理に困っているように見え納まりが悪く見えますが、全体のプロポーションは嫌いではありません。あくまでも個人的な印象ですが、少なくとも最新のトヨタのミニバン(ノア&ボクシー、アルファード&ヴェルファイアなど)と比べたら遥かにまとまった前後バランスの良いサイドビューに思えます。










しかしフロントマスクは全く好みじゃないです。何というか、特にグリルから感じる印象が“デザインが雑”。ハイトミニバンの中でもステップは割と端正でスポーティに感じるデザインなだけに、もったいないなぁと感じます。あくまでも個人の意見として読んでくださいね。










よくアキュラ系が採用するこの分厚いグリルですが、私はこれが好きじゃない。トヨタのスピンドルグリルのデザインも相当嫌いですが、まだあちらは作りの良さ、質感の高さを感じます。ホンダのグリルはきっと力強さみたいなものを表現したかったのかと思いますが、私には単にデザインが大雑把な感じにしか見えない。作り込みの良さを全く感じないのが残念です。










初代ステップ後期型みたいに上下二段構造のライトベゼルにして、ついでにブラックメッキアウトだと精悍な顔つきになっていたかもしれませんね。










リヤは独特な雰囲気でワルなイメージを感じます。わくわくゲートによる縦の分割ラインと左半分がブラックアウト処理されたゲートから受ける印象はまるで・・












ブラックジャック(笑)。



私、嫌いじゃありません。











右サイドビューは平凡というか無難な処理ですが










左サイドビューは独特。個人的にはリヤのブラックアウトにラインを合わせる必要はなかったように思えます。









わくわくゲートは非常によく考えられていますね。ハイト系のミニバンはハッチ全体を開くのも結構面倒でしょから、この発想は悪くないと思いました。私ならよほどの事が無い限り左半分のハッチのみを使用すると思います。

シートの倒しやすさや格納方法なども抜群です。ここから3列目シートにアクセスしたくなるのも肯けますね。

因みに私はリヤの外観からどうやってハッチの左右分割開閉と一体跳ね上げ開閉を行っているのかその構造に凄く興味があったのですが、分割ラインがハッチの下端まで走っていたので見事に騙されていました。そのからくりは、あくまでもリヤッハチ全体が一体構造で、左半分に穴をあけて開閉ハッチを設けているというものでした。なるほど、見れば当たり前と思いましたが、これはデザインマジックですね。

このハッチの開閉ですが、安全上、左半分のハッチを開けているときは全体のハッチは開閉ハンドルを引いても開きません。もちろんハッチ全体を開いている時は左半分のハッチは開けないようになっています。故に開閉の方式はメカ式じゃなく電磁式です。左半分のハッチは室内側からも開閉でき、もしかしたら走行中は開かないようになっているかもしれませんね。


とにかくこのわくわくゲート、思った以上に便利だと思いました。










内装デザインはどうなんでしょうね。こういったカテゴリーの内装に私は目が肥えていないので何とも言えないのですが、一体感のあるラウンドフォルムが好きな私は段差の多いこういうカクカクした内装に道具感といった印象を覚えます。メータークラスターのデザインはシンプルで好きですけどね。











エアコンの操作パネルはデザインも操作性も私は素晴らしいと感じました。少なくともいくつかのホンダ車が採用しているタッチパネル式よりは遥かにいい。タッチパネル式は一見かっこいいし高級にも感じますが、指紋ベタベタで操作性も確実に悪いですからね。整然と並んだこのボタン式のほうが機能美というものを感じます。









エンジンはL15B(ターボ)。ホンダ初のダウンサイジングターボエンジンで、ハイブリッドばかり出してきた最近のホンダが純粋に内燃機関だけで性能をだしてきたこのエンジンにどれほど本気を出してきたかを確かめる意味もあって、ステップワゴンそのものに興味があったのではなく、実はこのダウンサイジングターボエンジンに興味があっての試乗だったわけです。ダウンサイジングターボエンジンそのものは直噴あってのものなわけですが、そのあたりのうんちくは以前書いているので興味のある方はこちらを覗いてみてくださいね。

で、一応このエンジンのメカをこちらでも記しておきたいので、以前のブログをコピペで残しておきますね。




(エンジン性能)
◆150ps/5500
◆20.7Kgm/1600~5000rpm



馬力の話はともかく、最大トルク20.7Kgmという数値自体は2.0NAエンジン並みですが、その20.7Kgmを1600rpmで発生させていることが凄く、これは性能曲線でいえばNAの2.4L並み。車の加速感は馬力ではなくトルクで決まると言っても過言ではないので、ステップの低中速域の加速感は2.4L並みと言えるでしょう。


低回転域で質の高い走りを実現するための技術はかなり徹底しています。エンジンそのものは吸排気の両方にバリアブル可変機構(油圧ベーン式VTC)を持つDOHC16バルブiVTECエンジンですが、VTECと謳いながら可変機構はVTCによる位相制御のみ。プロフィールの異なるカムが切り替わるおなじみのアレではありません。
バルブ挟み角はセンター割り15度15度の30度と極めて狭く、明らかに低回転重視のディメンションとなっています。タービンが反応の良い小さなものである事は当然として、そのサプライヤーはこれまでホンダの軽が採用していたIHI石川島播磨重工業製ではなく三菱重工業製。三菱もタービン技術としては世界トップレベルですね。


ターボのノッキング対策も素晴らしいものがあります。ノッキングは何もターボエンジンだけに起きるわけではなく、高圧縮比エンジンのピストンをスロースピードで上昇させて負荷をかければNAでも起こりやすくなります。逆に言えばノッキングの発生前に燃焼を素早く終わらせばノッキングは起きないわけですが、その手法の一つとしてシリンダー内の燃焼空気の流速を早めてやることがあります。
ステップのL15Bではインテークを工夫してシリンダー内の縦スワール、つまりタンブルの流速を大幅にアップさせて火炎伝播速度を上げています。爆発燃焼をする際、未燃ガスの末端まで素早く燃え広がらせるにはガスそのもに速い動きがある方が素早く燃え広がるに決まっている、という道理です。


73×89.4mmというボア×ストロークを見てもタンブル流速アップに貢献していることが分かります。1.5Lで89.4mmというストロークはかなり長いわけですが、ストロークが長いとピストン速度が速くなり吸気流速も上がる=火炎伝播速度が上がります。逆に狭くなったボアのおかげで燃焼室末端まで火炎が広がる時間は短くなり、ノッキングが発生する前に燃焼を終わらせることができるわけです。











ターボ過給で無視できないのが排気圧を逃がすウエストゲートバルブですよね。

ドッカンパワーを求めていた従来のターボエンジと違い、ステップは低回転域のドライバビリティを向上させながら極限まで燃費向上を求めた低燃費志向のダウンサイジングターボですから、この部分の効率も改善するためにウエストゲートバルブを電動化させています。

通常の機械式ウエストゲートバルブはスプリングで予圧が与えられて閉まっており、排気圧がこれに打ち勝たないと開きません。つまりその分だけの排気圧が常に余分に必要でその意味での排気損失が生じているわけです。しかし電動式であればこれを意図的に開くことができ、排気損失を回避できまるメリットがあります。更に、スプリング予圧式だとウエストゲートバルブは通常時が「閉」であるため、無過給領域では回らないタービン部で更に排気損失が生まれますが、電動式であれば常時「開」にできる・・・。つまり無過給領域ではタービンに排気を通さずウエストゲートを通過させるため抵抗なく排気できるわけです。
そしてスロットルを踏みこむとその開度によってウエストゲートバルブが徐々に閉じられ排気はタービン側へも送られ過給が始まり、インテーク側が負圧から大気圧になった段階でスロットルバルブを全開にし、その後の過給領域ではウエストゲートバルブの閉じ具合によって吸気量を調整できる。つまり過給領域ではスロットルバルブの代わりにウエストゲートバルブを使用するため、その間はスロットル開度の絞り損失をゼロにすることができるというわけです。

NAの世界では到底考えられない驚きの制御ですね・・・。











さて、やっと試乗記です。

一言で言えば、素晴らしいエンジンだと思いました。エンジン単体の素晴らしさに加えてCVTのデキも素晴らしい。パワートレーン全体から受ける印象がいいのでしょうね。

ターボであるが故にターボラグが全くないわけではありませんが、極めて少ないです。グッとアクセルを踏むとドンと加速する感じ。これは以前Nシリーズのターボ車で感じたフィーリングとそっくりで、CVTによる演出という印象もあります。Nシリーズではその制御が少し乱暴すぎる印象がありましたが、ステップでは多少マイルドになってます。とはいえ、踏んでドンと加速する味付けはまさにダウンサイジングターボの醍醐味とも言えるものでしょう。ただし、それはあくまでも低いエンジン回転数から加速した場合。回転上昇に比例したトルク感ではなく、どちらかというとスロットルゲインを高めにした車の加速感に近いかも。もちろん実際にトルクが太いので、騙された感はなく本当に加速力は強いのですが、回転数を抑えたままの加速感なので、大排気量NAのリニアな加速感とは多少異なります。

そして何よりも驚いたのが音の静かさ。正直ハイトミニバンでここまで静かとは思いませんでした。多少強めの加速をしても3000rpm以上には上がらないので余計にそう感じるのでしょうけど、エンジン透過音が気になる最近のホンダ車の中でステップの静かさは相当なものだと思いました。

そしてもう一つ凄いと思ったのがボディ剛性。こんな大きなドラム缶形状のボディでこれほどガッチリした剛性を保てるなんてビックリです。この手の箱型ミニバンは後ろ半分がゆさゆさ揺れて気持ちが悪いのが私の中の固定概念でしたが、ステップはこれをほとんど感じない。遮音性も抜群でガッチリしたボディの空間に身を置くと安心感も違いますね。






少しだけですが、無理して気になることを挙げますと・・・





聞えてくるエンジン音が「フィット」なんですよね・・・。何というか、2000ccクラスのエンジン音じゃない。1500ccならではの軽薄で少しゴロゴロしたエンジン音はまさにフィットそのもの。極めて静かなので気になる人は少ないかもしれませんが、総額300万円を超えようかという車のエンジンにしては音が軽い。運転席に伝わってくるドッシリ感が凄いだけに、エンジン音がしっかり1500ccのままだったのは逆に意外だったというか、いやよく考えたら当たり前かもと思ったり、結構複雑な印象でもありました・・。

あとは・・・、直噴ならではのアイドリング時のカチカチ音が外で聞くと結構大きいかな。仕方がないのでしょうけど、この点はハイブリッドの圧勝ですかね。ただし、室内にいる限りエンジン音は聞こえませんけどね。










というわけで、新型ステップワゴンの印象は三ツ星(★★★)。実用エンジンにダウンサイジングターボは完全にアリ、そう思った試乗でした♪。

何よりもターボ1本勝負という大胆な賭けが素晴らしい。このエンジンなら人数が増えれば増えるほど有難味が分かるでしょうし、恐らくハイブリッド+NAエンジン仕様と比べても走りの質感はかなり差がある様に思えます。そう思うと、JADEのハイブリッドとRSの違いを確認したくなってきました。


あ、因みに幼馴染の新型レジェンドの試乗もお誘いを受けましたが、今回はやめておきました。これはまた次回にでも・・・。










そしてアコゴンでの帰り道。

やっぱり二次バランサー内臓の大排気量4気筒NAは気持ちがいいと思いました。そして自発光式のアナログメーターはやっぱり見やすいってことも再確認。どんなに技術が進歩しても、シンプルで見やすいレイアウトってありますからね。最新の車はこの点が少々欠けていると思うのは懐古主義的な考えでしょうか(~-~;)







それにしても、先代のスパーダのCM同様、新型スパーダのCMに出てる女の子もメチャ可愛いですね~。



Posted at 2015/06/23 01:21:21 | コメント(12) | トラックバック(0) | 新車情報・試乗記 | 日記
2015年05月21日 イイね!

ハイブリッドとiVTEC-TURBO


ホンダから“シャトル”が出ましたね。この車、フィットシャトルの後継車種なのかどうかは分かりませんが、内容を見るとそうとしか思えない構成です。








実車を見ていないのではっきりとは言えませんが、個人的には現行フィットの顔よりは第一印象がいいかも。顔つきとしては表情というものをあまり感じにくい類のものですが、老け顔の多い最近のホンダ車の中でこのシャトルの顔はどこか機械的・無機質に感じ、これと似た印象を持つのがUC1インスパイアで、目玉を入れてやたら目力を感じる顔よりもむしろ好きかもしれません。ただ、ちょっとくどい気もするし、ハエとかあぶとかトンボ系の顔にも見えますが・・・









早速、無限からもカスタマイズパーツが出ているようで、フィットシャトルよりも手っ取り早くカッコよくする事ができそうな気がします。









ただ、こういう顔であるなら出来れば背の低いスポーツクーペや4ドアクーペの方が似合っていたようには思えますけどね・・。分厚いボンネットフード、腰高なボディスタイル、スマートに見えないサイドグラスエリアとのマッチングはそれほど良いとは思えません。あくまで個人的な印象ですけど・・・。










自宅に届いていたチラシを見ましたが、巻頭を飾っているのはやはりハイブリッド。










というか、ハイブリッドしか売る気がないグレード構成です。それ故に、名前やクラスから受ける印象からすると値段がメチャ高い・・・。CLアコードセダンの24Sが買える価格です・・・。















最近のホンダハイブリッドには全くといっていいほど興味が湧かない私。

むしろハイブリッド以外にどんなエンジンがラインナップされているのかとチラシを見回すと、











1.5L-iVTEC-TURBO??!!









おおぉぉぉーー!!(◎-◎;)


スゲーーー!!!








やる気満々ですやん!!!!








しかもターボなのにメチャ安!






この値段でターボなら私だったら絶対にハイブリッドなんかに手を出さない。ターボで決定です。

でもね、あまりにも安く、しかも最新のターボエンジンモデルにしちゃ扱いがちと酷過ぎる・・・。ヘッドライトなんて、LEDはもちろんHIDでもなく、なんとハロゲンが標準・・・




ちと怪しいと思って調べてみたのですが











数値的に見てもNAのようですね・・・(汗)。



L15Bのナチュラルアスピレーション。そりゃそうでしょ、いくらハイブリッドよりはコストが低いとはいえ、最新のダウンサイジングターボエンジンをハイブリッドと併売したら、ターボの優秀な燃費数値も霞んで見えてしまいますから・・・。




ホンダさん、配布チラシにこんな罠仕掛けるのは勘弁してください・・・(~-~;)











そのダウンサイジングターボですが、この先ホンダは現行の2.0Lクラスの車には1.5L直4ターボを、現行1.5Lクラスの車には1.0L直3ターボを搭載していくようですね。次期シビックRには2Lで280馬力以上を搾り出すターボエンジンが搭載されるようですし、日本で復活という噂の次期シビックも1.5Lターボで200馬力と言われているようです。てっきりホンダはハイブリッドばかりに熱を上げているものと思っていましたが、まさかダウンサイジングターボの開発にも積極的だったとは正直思いませんでした。











それにしてもダウンサイジングターボって日本ではまだまだ少ないですね。他社のことはあまり知らずに書いてますが、日本だと日産のエコスーパーチャージャーとか、レヴォーグが私は真っ先に思い浮かび、あとは全く思い浮かびません。それこそホンダなんてハイブリッドだけしか思いつきません(汗)。というか、日本人はとにかくカタログスペックに弱く、しかもストップ&ゴーの多い日本の道路事情を考えたら、燃費の面でターボは苦戦するかもしれませんね。




ハイブリッド と ダウンサイジングターボ。



これから先車を購入する上でこの二つを比較することが間違いなく増えてきそうですが、カタログの燃費数値に拘れば間違いなくハイブリッドが優位。しかしハイブリッドはベース車両に対し価格がメチャクチャ高く、その価格差をガソリンの節約分ではまずペイできないことも間違いないのです。


例えば今回のシャトル。ターボではありませんが、唯一のガソリンモデル“G”と、ハイブリッドの売れ筋モデルであろう“ハイブリッドX”を比較すると










(G)
・燃費 :21.8Km/L
・価格 :169万円


(ハイブリッドX)
・燃費 :32Km/L
・価格 :219.8万円

◆ガソリンは135円/Lとする
◆価格差ほぼ50万円



Gは135円で21.8Km走れます。逆に言えば、1Km走るのに6.193円かかります(135÷21.8)。

一方、ハイブリッドは135円で32Kmも走れます。逆に言えば、1Km走るのに4.219円ですみます(135÷32)。


つまり1Km走るたびにハイブリッドの方が1.974円ずつ安くなっていくことになります。しかし、ハイブリッドXとGの価格差は50万円。つまりハイブリッドXはGに対しガソリン代で50万円分もの差をつけるほどの距離を走らないと価格差分を回収できないことになります。




どれどれ…。


50万円を1.974で割ると~





25万3292Kmって・・・・(O.O;)



これほどの距離を走ってようやくハイブリッドがアドバンテージ側に転じるって、果たしてバッテリーがそこまで無交換でいけるのか、又は本来の充放電を行えているのかさえ怪しい気がしてきます。というか、大半の人はここまで乗らないでしょ・・・・。








ではダウンサイジングターボとハイブリッドだとどうなんだろうと興味が湧きますね。

同車種内で比較は無理なので、ダウンサイジングターボを搭載したステップワゴンとハイブリッドのノアのお互い売れ筋グレードで比較を・・・。











(ステップワゴンG)
・燃費 :17.0Km/L
・価格 :248万円


(ノア ハイブリッドX)
・燃費 :23.8Km/L
・価格 :293万円

◆ガソリンは135円/Lとする
◆価格差 ほぼ45万円



ステップGは135円で17Km走れる。つまり1Km走るのに7.941円かかる(135÷17)。

ノアハイブリッドXは135円で23.8Km走れる。逆に言えば1Km走るのに5.672円ですむ(135÷23.8)。



つまり1Km走るたびにノアの方が2.269円ずつお徳になっていきますが、ノアはステップよりも45万円高。45万円を2.269で割ってペイできる距離を求めると



19万8325Km・・・・



もちろん運転の仕方一つで変わる数字ですし、走行シチュエーションでも変わってきますが、極端に差が開いたり縮まることはないと思います。













ところで日本で持つターボのイメージといえば、タービンが回った時はバカっ速だけど燃料もバカ食い=燃費が悪い、そういうイメージですね。ターボの燃費が悪い理由は、シリンダー内にNAよりも1.5倍程度もぶち込む空気量に対し、それに見合う分だけの燃料も噴霧する必要があるからでして、更にノッキング対策として冷却代わりに多めのガソリンを吹き込ませるからということもあります。それでもノッキングを恐れてNAよりは随分と圧縮比が落とされているわけですが、そうなるとターボの効いていない状態でのドライバビリティが相当悪くなって走れたものじゃない・・・。しかし、一旦ターボが効き始めてからの加速になると今度はNAの比ではなく、結局は同カテゴリーのNAを大きく引き離すだけの馬力とトルクを得るための麻薬的道具として採用されてきた・・・。スポーツユニットであるが故の発想ですね。









一方のダウンサイジングターボ。シリンダーに排気量分以上の空気を取り入れ、それに見合う分だけの燃料を使うことはターボである以上さして変わりはないのですが、排気量を1~2ランク小さくする代わりにターボ車の最大のネックである低圧縮比をせめて従前のNAエンジン並みにまで上げてドライバビリティを向上させ、且つターボの最大の武器でもある大トルクをより低い回転域から効かせて従来の排気量同等かそれ以上のトルクフルな走りを得ることができる、そういう発想ですね。



>圧縮比をNA並みにしてやること。



これを可能にしたのが直噴化で、これなくしてダウンサイジングターボという発想は成り立ちません。まぁこれはターボに限ったことではなく、今やNAでも11以上を達成していますし、それこそスカイアクティブGを含む多くの直噴アトキンソンサイクルでは13以上を平気で達成しているほどですから、エンジン技術として圧縮比というのは相対的に高くなっており、もはや驚く事ではないのかもしれません。

もちろんターボですからアクセルを踏めばそれなりに燃費が悪くなるのは当然ですが、従前のターボと違うのは最大過給となるインターセプトポイントが極端に低く、例えばステップワゴンだと1600rpmというかなり低い回転からすでに最大トルクを発生しています。最大トルクをより低い回転域で発生させることができれば当然アクセル開度が小さくなり、ターボの依存度も低くなります。










ステップワゴンを例に挙げたついでにホンダ初のダウンジングターボエンジンであるL15B(ターボ)の話をしますと・・・



(エンジン性能)
◆150ps/5500
◆20.7Kgm/1600~5000rpm



馬力の話はともかく、最大トルク20.7Kgmという数値自体は2.0NAエンジン並みですが、その20.7Kgmを1600rpmで発生させていることが凄く、これは性能曲線でいえばNAの2.4L並み。車の加速感は馬力ではなくトルクで決まると言っても過言ではないので、ステップの低中速域の加速感は2.4L並みと言えるでしょう。

低回転域で質の高い走りを実現するための技術はかなり徹底しています。エンジンそのものは吸排気の両方にバリアブル可変機構(油圧ベーン式VTC)を持つDOHC16バルブiVTECエンジンですが、VTECと謳いながら可変機構はVTCによる位相制御のみ。プロフィールの異なるカムが切り替わるおなじみのアレではありません。
バルブ挟み角はセンター割り15度15度の30度と極めて狭く、明らかに低回転重視のディメンションとなっています。タービンが反応の良い小さなものである事は当然として、そのサプライヤーはこれまでホンダの軽が採用していたIHI石川島播磨重工業製ではなく三菱重工業製。三菱もタービン技術としては世界トップレベルですね。


ターボのノッキング対策も素晴らしいものがあります。ノッキングは何もターボエンジンだけに起きるわけではなく、高圧縮比エンジンのピストンをスロースピードで上昇させて負荷をかければNAでも起こりやすくなります。逆に言えばノッキングの発生前に燃焼を素早く終わらせばノッキングは起きないわけですが、その手法の一つとしてシリンダー内の燃焼空気の流速を早めてやることがあります。
ステップのL15Bではインテークを工夫してシリンダー内の縦スワール、つまりタンブルの流速を大幅にアップさせて火炎伝播速度を上げています。爆発燃焼をする際、未燃ガスの末端まで素早く燃え広がらせるにはガスそのもに速い動きがある方が素早く燃え広がるに決まっている、という道理です。


73×89.4mmというボア×ストロークを見てもタンブル流速アップに貢献していることが分かります。1.5Lで89.4mmというストロークはかなり長いわけですが、ストロークが長いとピストン速度が速くなり吸気流速も上がる=火炎伝播速度が上がります。逆に狭くなったボアのおかげで燃焼室末端まで火炎が広がる時間は短くなり、ノッキングが発生する前に燃焼を終わらせることができるわけです。









ターボ過給で無視できないのが排気圧を逃がすウエストゲートバルブですよね。

ドッカンパワーを求めていた従来のターボエンジと違い、ステップは低回転域のドライバビリティを向上させながら極限まで燃費向上を求めた低燃費志向のダウンサイジングターボですから、この部分の効率も改善するためにウエストゲートバルブを電動化させています。

通常の機械式ウエストゲートバルブはスプリングで予圧が与えられて閉まっており、排気圧がこれに打ち勝たないと開きません。つまりその分だけの排気圧が常に余分に必要でその意味での排気損失が生じているわけです。しかし電動式であればこれを意図的に開くことができ、排気損失を回避できまるメリットがあります。更に、スプリング予圧式だとウエストゲートバルブは通常時が「閉」であるため、無過給領域では回らないタービン部で更に排気損失が生まれますが、電動式であれば常時「開」にできる・・・。つまり無過給領域ではタービンに排気を通さずウエストゲートを通過させるため抵抗なく排気できるわけです。
そしてスロットルを踏みこむとその開度によってウエストゲートバルブが徐々に閉じられ排気はタービン側へも送られ過給が始まり、インテーク側が負圧から大気圧になった段階でスロットルバルブを全開にし、その後の過給領域ではウエストゲートバルブの閉じ具合によって吸気量を調整できる。つまり過給領域ではスロットルバルブの代わりにウエストゲートバルブを使用するため、その間はスロットル開度の絞り損失をゼロにすることができるというわけです。

NAの世界では到底考えられない驚きの制御ですね・・・。










この1.5L-iVTECターボエンジンがこの先どれほど展開されていくのかは分かりませんが、このエンジンをベースに次期シビックの200馬力バージョンが出るのだとしたら、今回とはまた違う面白いノウハウがいくつか見られそうですよね。










ホンダといえば官能的な吹け上がりをしてくれるNAユニットが何よりも先に思いつき私もそのファンの一人であるわけですが、だからと言ってターボエンジンを否定するつもりは盲等ありません。NAにはNAの気持ちよさがあり、ターボにはターボの良さがある・・・。少なくとも排気量の小さな軽自動車や高回転までブチ回すことはないミニバンにはターボもアリ、いやむしろ低回転重視のダウンサイジングターボの方が理に適ったものだと思ってしまいます。

一方でシビックRなどのスポーツユニットには、やっぱり研ぎ澄まされたレスポンンスの高回転型NAで勝負してほしかったと思っています。税金や補助金など色々な意味を含めて高回転型NAは商売しにくいのかもしれませんが、280馬力以上も出るモンスターシビックを一体がどこで楽しめるというのでしょうか。中途半端に燃費がどうとか街乗りドライバビリティがどうとか言う人が買うカテゴリーじゃないのですから、今できる最高レベルのノウハウをつぎ込んで最高のNA-iVTECエンジンを世に出す方が遥かにユーザーの理解を得られるように思えます。


とはいえ、この先展開されるiVTECターボエンジンも楽しみですね。何よりも果敢に内燃機関の限界を探る熱い思いがエンジンから伝わってきます。もちろんハイブリッドエンジンだって最高レベルの技術が注がれているわけですが、そのノウハウの全てが燃費、効率の向上に注がれているように思え、更にモーターの裏方、脇役でしかないというイメージがあまりにも強く、主張を感じない淡白な低燃費エンジンに熱いものを感じるはずもなく、「エンジンのホンダ」を信じる昔ながらのホンダファンはどんどんホンダから離れていく・・・。

生粋のNAスポーツユニットが完全に消えてしまった今のホンダでこの連鎖を辛うじて食い止めることができるのはiVTECターボしかないでしょうね。


ターボは脇役に徹してもらい、あくまでもVTECの爽快なフィールを残したiVTECターボエンジン。





期待しています。
Posted at 2015/05/22 00:09:38 | コメント(15) | トラックバック(0) | 新車情報・試乗記 | 日記

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