• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ダブルウィッシュボーンのブログ一覧

2015年08月14日 イイね!

今更ながらのジェイドRS試乗

連休7日目。昨日一昨日と雨が降ったので、晴れた今日はお墓の掃除に家族で行き、午後からは少しゆっくり過ごしております。夕方から少しアコードのメンテナンスを行うつもりですが、どこまでできるかな・・・









さて、先週の日曜日(8/2)にダンクのエアコンガスクリーニングを行ってもらったのですが、その待ち時間にジェイドRSの試乗ができたので、毎度お馴染み好き勝手なことを書いた試乗レポを残しておきます。









これまでジェイドは街中で何度か目にしておりますが、3列シートの車とは思えないほど低く、ここ最近登場したホンダ車の中でも一際ワイド&ローな印象です。特にそれを印象付けているのが傾斜のきついフロントガラスで、フロントセクションだけを見るとまるでクーペやスポーツHBのようです。

試乗車のボディカラーはRSのイメージカラーであるコバルトブルーパール。この色は多くのホンダ車に使われていますが、個人的にはジェイドはホワイトパールが一番好きかな・・・。









全長4650×全幅1775×全高1530の3サイズは先代オデッセイに割と近く、背高になった現行型オデッセイを嫌うユーザーの受け皿として日本導入が決定されたことが伺える車ですね。

ただね、これまで何度が書いているのですが手漕ぎボートのように湾曲したサイドガラスのモールラインがどうしても苦手で・・・。低く伸びやかなサイドビューがもったいないなぁといつも感じてしまいます。










個人的には結構まとまってるんじゃないかと思うリヤセクション。フィットのようにわざとらしいバンパー開口部もないので割とすっきりして見えます。

ただ、ここ最近のホンダ車に共通したリヤコンビランプのデザインは、ハッチ側ランプとボディ側ランプのデザインに統一感(連続感)がないのでそこがちょっと残念。ヴェゼルがまさにそうで、こんな凝ったことしなくても連続的なデザインにすれば分かりやすい表情が生まれてかっこよくなりそうですが・・・









リヤコンビランプのデザインから、なんとなくスバルのエクシーガに似た雰囲気も・・・。でも低さは段違いで、ほとんどワゴンという感じです。










アルミホイールはハイブリッドと同じデザインの17インチ切削タイプですが、RS用は部分的にダークグレーに色塗りしてスポーティに見せています。

でも私は色塗りしていないハイブリッドのアルミの方が立体感や重量感を感じで好きかな・・・。










こっちがハイブリッド用。

最近シュリケンみたいなデザインのアルミが多い中、こういうカッチリした力強いデザインのアルミは嫌いじゃありません。というか、この7本というスポーク数が私は好きで、力強さとエレガントさの両方を表現できる絶妙な本数かなぁと思っております。あ、私のアコゴンも7本ですね・・・。完全手前味噌になってますが・・・

因みにハイブリッドXとRSには、タイヤ内部で発生する共鳴音から引き起こされる中周波帯ロードノイズを低減する“ノイズリデューシングアルミホイール”が採用されていているようですね。










インパネはかなりアッサリ系。沢山のスイッチや賑やかな色合いの機器照明で高級感を演出していないのは好感が持てますが、せっかくすっきりさせたレイアウト空間を持て余している印象を持ちました。


それ以上に感じたのが、黒いダッシュパネルと艶消しの木目調パネルとシルバーの装飾パネルの組み合わせはいかがなものかと・・・。都会的なセンスをイメージさせるジェイドには似合わない気がしました。極めて個人的な印象ですけど。











う~~む・・・、ハンドル越しに見えるデジタル表示機器の下にベッタリ貼られた艶のない木目調パネル・・・・。

運転席に座った時にまずは車の方向性・テイストを感じさせることはとても大切だと思うのですが、私にとってジェイドはそこが理解し難いものでした。少なくとも初めて見たジェイドのCMからは若々しい都会的なセンスみたいなものを私は感じていたのですが、まさか近代的なデジタル表示パネルにこれほどきつい和のテイストを盛り込んでくるとはね・・・。










そしてドア内張りもしかり。

RSということで赤いステッチの採用は分からないまでもありませんが、だったらこの艶消し木目との組み合わせはあり得ない気がします・・・。


とにかくベッタリ貼られた艶の無い木目と赤いステッチの組み合わせは、ジェイドの外観から持つイメージと激しく乖離した印象があり、シートに座っていても視覚的な心地よさを感じず、大げさに書けば茶色く褪せた畳が敷かれた天井の低い和室にプロ野球選手のポスターが貼ってある・・・、そんな感覚さえ持ちました。少なくとも“洗練された洋間”のイメージはまるで無いですね・・・。










運転席からの眺めですが、左右方向はとてもいいです。極めて傾斜がきついAピラーですが、細いため思った以上に視界がよく、少なくとも私のアコードワゴンよりは前方の左右確認がしやすいです。

しかし、頭上の圧迫感はかなり強いですね。スタイルを見れば当然なのですが、Aピラーの傾斜に伴って運転席がかなり後退しており、せっかくのダッシュパネル上面の広さが爽快感に繋がっていないのが残念なところです。

まぁジェイドの伸びやかなスタイルはこのAピラーの傾斜によって生まれたも同然でしょうから、そこは我慢しろと言われそうですけどね・・・。











小さなことですが、このドアミラーの眺めはとても300万円超えの車とは思えない。付け根部分の形状、ミラー全体の傾きと形状など、窓越しから眺める印象はまるで軽自動車並み・・・。視界確保や空力を考慮してなのかはわかりませんが、もうちょっとカッコよさに拘ってもよかったんじゃないでしょうか。










正直好みじゃない室内の作りの中でシフトノブの形状はかっこよかったかも。理想はCUアコード&CWアコードツアラーのものですが、ジェイドのノブも割とかっこいいと思いました。というか、ホンダのハイブリッドのシフトノブはおもちゃみたいで安っぽく見えて大嫌いなんです。











2列目のセパレート型のシート。

ジェイドの売れ行きの不振の一つにこの2列目の2人乗りシートがあるんじゃないかと推測できますが、座りこんだ時の包まれた安心感みたいなものはかなりあります。座り心地はやや平面的ですがベンチシートとは比べるまでも無く快適に感じました。ただし、座る位置は左右方向への自由度がないため不便を感じることが当然ながら出てきそうです。もしかしたらMCあたりで普通のベンチシート仕様が追加されるとか・・・










因みに私の運転ポジションで2列目ニースペースはこれほどありました。2列目シートがどれほどスライドさせてあったのかは分かりませんが、とにかく快適そのものです。










前席がかなり後退していながら2列目の足元も余裕タップリなわけですから、当然ながらそのしわ寄せは3列目にくるわけで、正直3列目は座れたもんじゃありません。まぁこの車を選ぶ人はそもそも3列目を使うことを想定してないでしょうね。











さて、試乗の感想です。



(加速感)
ジェイドRSにはステップワゴンで初搭載された1.5L i-VTECのダウンサイジングターボエンジンが搭載されているわけですが、ジェイドはステップワゴンよりも200Kg近く軽いため、走りにどのくらい違いがあるのかとても楽しみにしていました。

ステップの試乗記はこちらで書いていますが、必要にして充分すぎる走りだったこともありジェイドにはかなり期待していたわけですが、一言で言うとステップワゴンとそう大きく違わない印象でした。

デジタル速度計を見ていると、スピードの乗りはジェイドのほうが速い気がしましたが、体感的には速いという印象はなく、ステップの時に感じた「必要にして充分」という同じ印象です。もちろんターボなのでトルクフルでグイグイ加速はしますが、CVTの味付けがマイルドにしてあるのか、200Kgの軽さが加速感につながっていない、そんな印象です。


加速感に関しては、正直ちょっとガッカリだったかな・・・。







(静粛性)
エンジンの音質はステップの試乗で感じた“いかにも1.5L、いかにもフィット”という300万円の車らしからぬ軽薄なエンジン音がかなり抑えられていたように感じました。排気系の違いからでしょうか・・・。ただ、停車中のアイドリングでは、外に出ると太くこもった排気音が聞こえ、長い期間乗っているといずれ振動となって表れるんじゃないかと思いました。

その差は車内でも感じ、アイドリング中の静かさ、振動レベルは充分でありながらもステップの方が一枚上手かなという印象です。


走行音もとても静か。最近のホンダ車がよく採用するノイズリデューシングアルミホイールのおかげか、ザーとかゴーという音もきわめて小さいと思います。







(最後に)
同じエンジンを積むステップと比較するのはナンセンスかもしれませんが、正直予想以上に性能差が小さいと思いました。特に動力性能は200Kgの差を感じにくい気がします。期待しすぎたかな・・・。


快適性は、広大な空間から生まれる開放感を求めれば当然ステップが上ですが、広いから快適という短絡的な感想になるとは限りませんね。ジェイドで感じる快適とは、重心の低さからくる横揺れの少なさ、安定感でしょうか。ジェイド特有の圧迫感も言い換えればプライベートカーならではの雰囲気でもあり、だだっ広いステップでは得られない包み込まれるような安心感があります。私は昔から広大な空間のミニバンよりも先代オデッセイやストリームのようなミニバンのほうが好きで、もし買うということになればステップよりもジェイドになります。だって極めてワゴンチックですからね・・。



ただね、RSの魅力を感じにくい事だけは確かです。ハイブリッドよりも40万円安くて加速が多少上・・・、もしかしたらハイブリッドが高くて買えない受け皿的なグレードになってしまう可能性も大だと思います。




スタイリッシュで伸びやかな都会的なスタイル

近代的な印象のデジパネ

和のテイストがきつい艶消し木目調パネル

スポーティな赤いステッチ

微妙な動力性能

2列4シーターシート

でも一応3列ミニバン・・・





何もかもがチグハグで、RSの魅力を一体どこで感じ取ることができるのか・・・。ターボ1本で攻めてきたステップの方が狙いが明確だし、ノーマルとスパーダの2択も分かりやすいです。

ジェイドはRSを名乗るならもっとはっきりとスポーティな性格を打ち出すべきです。それは特にエンジンの味付け、そして内装のセンスという意味で。見た目だってケチケチせずに18インチ履かせてしっかりスポーティに見せないと。
走りは優等生で本来文句のつけようがない素晴らしいデキなのですが、ハイブリッドの後出しとして出たことを思えば余りにもインパクトがなく売る気も感じません。個々の性能は間違いなく良い車だけど、車全体としてみたらマッチングがよくない・・・。




う~~む、もったいない。

非常にもったいない・・・。






一言で言えばそういう印象でした。





ホンダさん、CVTでこれ以上のトルクをかけられないためにあのようなマイルドな特性にしているのであれば、モーター内臓式の7速DCTとは別に、そろそろガソリンエンジン向けとして多段化されたDCTを開発する必要があるのでは?

次期シビックは1.5Lターボで200psとの噂がありますが、トランスミッションはどうなるのでしょうか・・・。平行軸式のホンダATは多段化しにくいので、今後はハイパワーに対応できるトロイダル式のようなCVTの開発や、モーターを内蔵していないDCTの開発が急がれるでしょう。じゃないと、ホンダにはもう速さを含めたスポーティな車はMT以外存在しないことになってしまいます。
そのMT車自体が皆無に近いのですが・・・






とまぁ、いつもながらの毒舌混じりな試乗記を書かせてもらいましたが、オーナーさんが目にされましたらスルーしてくださいね。 ジェイド、結構かっこよくて好きなんです・・・。
Posted at 2015/08/14 15:40:43 | コメント(12) | トラックバック(0) | 新車情報・試乗記 | 日記

プロフィール

「なんとか桜見できてよかった・・ http://cvw.jp/b/166682/47656456/
何シテル?   04/15 00:02
2005年12月にアコードワゴン(CM2)オーナーになったダブルウィッシュボーンと申します。 スポーティな中にもエレガントなたたずまいのアコードワゴンがと...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2015/8 >>

      1
234567 8
9 101112 13 1415
16171819202122
2324 2526272829
3031     

愛車一覧

ホンダ アコードワゴン ホンダ アコードワゴン
'05年12月~ 私にとって5台目の愛車、CM-2の24Tスポーツパッケージです。 1 ...
ホンダ トルネオ ホンダ トルネオ
'97年11月 ~ '05年12月 私にとって4台目の愛車、先代モデルであるCF4です ...
ホンダ プレリュード ホンダ プレリュード
'93年8月 ~ '97年11月 3台目の愛車はBB4プレリュードSi-VTECです。 ...
ホンダ インテグラ ホンダ インテグラ
'89年6月 ~ '93年8月 2台目の愛車は、衝撃を与えた名機B16Aを初搭載したイ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation