ここ数ヶ月前からアコードワゴンのエンジンの調子が抜群にいいんです。一言で言えば
速い!!
大袈裟に聞こえますかね…。
何と言いますか、明らかに中間加速がいいんです。ピックアップも鋭い。トップエンドの伸びもいい。追い越しでもシートに背中をグィっと押される感じもあって
「おお!なんか速ぇぞ!!」
と感動したり…。
パワフルというよりもトルクフルという感じでしょうか。
最初はプラグを替えたからかとも思いましたが、交換して随分経ってますから多分外気温が低いおかげだと思います。きっと春先からまた普通になるのだろうか…。

さて、今更ながらですが、今のアコードワゴンに乗り始めて「トルクで走る」ということの気持ちよさを知りました。というのは、私にとってこのアコードは愛車歴の中でも最も排気量が大きい車でして、おまけに4気筒ということもあって非常にパンチのあるトルクフルな加速をしてくれます。
よく「このエンジンは回して走るタイプ」とか、「このエンジンはトルクで走るタイプだ」という言葉を耳にします。私はこれまでの車歴からいって完全に前者を好んでいたのですが、最近になってトルクで加速する気持ちよさを好むようになりました。これはこれでありだなぁと…。
歳をとったせいがあるのかもしれません。

私の2台目の愛車「インテグラXSi」。言わずと知れたB16Aエンジン搭載車です。
この車の場合は完全に回転でパワーを稼ぐタイプでした。5800rpmを境に本当に別物のエンジンになるといった感じで、その気持ちよさは今更語る必要もないほど有名だと思います。
しかし、逆に言えば5800rpm以下で走っているとシチュエーションによっては非常にもどかしい思いをすることがあります。登りのタイトコーナー脱出、60Km/hから3速での追い越しなど、まぁ言ってみれば常用域ではあまりにも普通のエンジンだったということです。
とにかく「回してなんぼ」というエンジンの代表格です。

その次に乗ったプレリュードSi-VTECは、インテグラよりも600ccも大きなH22Aを積んでいました。
この600ccという差が予想以上のトルクを生み出していまして、このH22Aは高回転も得意で低回転も得意という非常にバランスされたエンジンでした。4気筒をMTで乗るにはこの2.2リッターという排気量がベストなのではと思えるほどで、私の中では忘れられないほど大好きなエンジンです。
因みに私の幼馴染み(例のホンダの工場長)が5thプレのタイプSに乗っていたのですが、これは220馬力を搾り出す赤ヘッドユニットのH22Aでした。よくお互い交換して乗らせてもらいましたが、同じエンジンをハイパワーにした時のパワーとトルクの違いを非常に分かりやすく感じることができる一つの例でした。
つまり、200馬力バージョンである私のH22Aと比べて、低回転ではトルク感が薄く、高回転ではパワフルという実に分かりやすい違いを持っていました。まぁタイプSの場合、ATTSという重くて複雑な駆動配分機構を抱えていたので、一概にエンジンだけの違いとはいえないのですが、いずれにしても低回転でのトルク感と高回転のパワー感の気持ちよさを持ち合わせたエンジンだと言えます。

今乗っているアコードの前に乗っていたのがトルネオSiR。エンジンは2リッターでF20B。エンジン形式としてはプレのH型から時代を逆行した感じで、回転フィーリングも可もなく不可もなくといった感じでした。強烈なインパクトを受けたH22Aのあとだったからというのもあるかもしれませんね。
やはりというか、2.2リッターから2リッターへの乗り換えだっただけに、お世辞にもトルクの太いエンジンだとは思いませんでした。しかも初めてのAT車だったので、中速域のかったるさに慣れるまでは随分と時間がかかりました。しかし、高回転域はK24Aよりもシュンシュン回るエンジンでした。やはり回してなんぼのエンジンといえるでしょう。

そして今のK24Aを積んだアコードです。
高回転域だけの話でいえば、正直「なんて回らないエンジンなんだ…」と思いました。排気量の大きな4気筒ですからしょうがないのでしょけど、これまで3台乗り続けたVTECとは明らかに違うフィーリングでした。
しかし、このエンジンを好きになるのに時間はかかりませんでした。何よりも、これまでのVTECエンジンとは明らかにスムーズさが違います。低中回転ではどこかゴロついた回転感であるこれまでのVTECに比べ、このK24Aは非常に繊細な回転フィーリングです。そして、4気筒としては大きめな排気量から生まれるトルクによって非常に大きな恩恵を受けることになります。
スターティングトルクはもちろんですが、60Km/hからの追い越し、信号が黄色に変わりそうな時の追い込みダッシュ(大きな声ではいえませんが…)、登坂車線などなど、
とにかく日常的なシーンでアクセルを踏み込んだ瞬間に湧き上がるトルクは分かりやすい気持ちよさがあります。
ただ、「音」という面では改良の余地ありですね。少なくとハイカムに入った時の音は、とても快音とは言えません。このあたりが、これまでのVTECファンからi-VTECエンジンが支持されない理由なのではないでしょうか。
まぁ今回はトルクの話しなのであまり文句を書きませんが…
トルクという話しでいけば外せないのが「ディーゼル」です。

次期型のアコードには、2009年施行予定で世界一厳しいと言われる「Euro5排出ガス規制値」をクリアした次世代ディーゼルエンジン「i-DTEC」が搭載されそうです。恐らくこれまでの経緯からいってターボディーゼルだろうと思いますが、とにかくディーゼルである以上トルクフルなエンジンであることには間違いなさそうです。
ただ、ディーゼルの持つトルク感と、ガソリン車の持つトルク感とでは大きく違います。圧倒的なトルク感でいえばディーゼルですが、回転数とリンクしたリニアなトルク感となるとやはりガソリン車です。私は自分の性格と走り方からいって、頭打ちが早く大味なディーゼルのトルク感を好きになれる自信がありません。でも、トルクが太いという気持ちよさが回す事の気持ちよさとは別の次元にあると知った今、実はi-DTECに興味が沸いています。ディーゼル乗るなら軽の方がマシだと思っていた過去があるだけに、自分でも信じられません。

次期型の日本向けアコードも現行同様欧州仕様と共通なだけに、恐らく相当真面目に作られたモデルでしょう。
とにかく今年の発表が楽しみです。
当然買わない、いや買えないけど…
Posted at 2008/01/29 23:52:12 | |
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