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2014年06月18日

保存版・小型ボントラ“ザ・ベストテン”

保存版・小型ボントラ“ザ・ベストテン”  THE独りよがりの好評(?)ベストテンシリーズ!!

今回はあまり興味のある方はいないのを承知で堂々UP!(笑)
”ライトバンザ・ベストテン” “トラックザ・ベストテン”に次ぐ商用車シリーズである”小型ボントラザ・ベストテン”となります( ^-^)ノ

小型ボントラ、先日の珍車418のダットラの項でも書きましたがかつては国産商用の重要カテゴリー、特にまだまだ乗用よりも商用の需要、注目が高かった60年代~70年代にかけては各メーカーが競ってラインナップする程の重要カテゴリーであったのですがキャブオーバー型の台頭や軽トラックのサイズ拡大など逆風が吹き荒れ需要は縮小、相変わらず路面の悪い後進国では主に4駆にて現地生産、輸出とも好調ながら日本市場から撤退して10余年が経過、街角で見かける割合もかなり減ってきた昨今ですがかつては当たり前のようにクリーニング配送、灯油配送、各個人商店の看板背負ったボントラが大活躍!

50~2000年初頭に及ぶ50年以上に渡る庶民の生活の一躍を担ったこれらモデルにスポットを当ててみたいと思います!

尚、今回は小型(積載量500kg~1.5tクラス)に限定、中型(ジュピター等)や大型(TXD等)を除きますし小型でもあくまで”庶民生活を支える”にこだわりノーマルキャビン(シングルピック)を対象のランクとしWキャブやキングキャブはRV要素が強く”お遊び感覚”的見地のためランク対象とはしていません(シングルの4WDは含む)しいつものように国産メーカーのみとしています。
また、便せん上『ボントラ=ボンネットトラック』と記しますがボディがキャビンと荷台が一体である『ピックアップ』も含んでいます、本来”トラック”と言えるのは荷台が別体でフレーム付きを言いますが総じて”ボントラ”としていますのでご了承下さい。


さぁ、今週の!?第10位!!

【トヨタマスターライン/クラウンピックアップRS40/50系(1962~1971)】

↑62~67yマスターラインピックアップ(RS40)

若い年代ではまさか!と思われる方も多いと思いますが代表的高級車のクラウンにもかつてはピックアップが存在していました!

初代RS型~2代目S40型の時代はクラウンとは名乗らず『マスターライン』とされピックの他バンに関してもこの名称、即ち商用モデルはネーミングを分けていました。
ピックアップは初代~3代目までラインナップ、ちょうどまだまだ商用モデルの方が重要視されていた時代に符合しますネ!

個人的にはさすがの初代マスターのピックなんて博物館以外では見たことありません、時代的に幼少期に目撃している筈ですが記憶にはまったくないので語る事もできずまた、初代=観音開きは歴史的価値は充分認めていますが純粋にスタイリングはあまり好きでないので除外、よって10位にランクインは2代目S40型と3代目S50型を対象にします(^^;


↑67~71yクラウンピックアップ(RS50)

初代クラウンはともかく2代目からは”高級車”を詠うモデルである事はご承知の通りですがライバルのプリンスは自他共に認める高級車メーカーでしたので間違ってもグロリアにコマーシャルカーは設定しませし日産セドリックもバンはラインナップするもトラックモデルは実績あるダットサントラックに任せて未設定、なので唯一の”ハイクラスピックアップ”だった訳です。

現在ではその希少性からかなりの高額、しかもカスタム族には羨望の的でもありますが現役~後年は”似つかわしくない” ”不相応”といった印象。
40も50も以前触れた事ありますが商用なので当然贅沢装備の類はなく内外装ともタクシーモデルのように質素、しかし雰囲気は間違いなくクラウンでありトラックにしては豪華なイメージ!
40/50で代表的なクラウンの顔、M型6気筒は搭載されずR型1.9Lの4気筒搭載というのもいかにもトラックでしたが豪華な頭に荷台付きっていう意外性がソソります。
商用と言えども手を抜かずRS50ではスタイリングの特徴であったサンダーウェーブラインまでピックにも表現!お洒落で乗用テイストな商用車でしたしほぼセダンとシルエットは変わらず2ドアであることと荷台がある事だけが違うWピックも存在していたのが驚きです…。

71年のクジラ(S60/70型)へのFMC時にハイラックスなどのデビューや道路事情の進歩もありクラウンピックの役目を終え今ではよほどのマニアでないとその存在を知る、憶えている者も少ないと思います、現行でピンクラ(ピンクのクラウン)話題を集めましたがこんなものよりよほど“クラウンのトラック”の方が衝撃的でないですか?皆さん…

こんなクラウンピックに堂々ランクインの名誉を与えたいと思います!

続いて第9位!!

【初代及び2代目ファミリアトラック(1964~1978)】

↑初代ファミアリアトラック(ピックアップ64~67y)

今や日産ADバンのOEMのみ名前の残るマツダの代表的ファミリーカー、ファミリアですがこれもデビューの初代~2代目には時代を反映するトラック(ピックアップ)モデルが存在していました。

ワタシの育った関東ではこのクラス、牛乳屋さんとか米屋さんが愛用していた印象が強いのですがやはりサニトラ、パブトラが主流でファミリアは滅多になかったです。
それでも稀に変わった?商店さんとか近所のナショナル(懐かしい~。。。)電気屋が使っていたのを憶えてます、しかも初代と2代目で。

ファミリアは元々バンで初代がデビュー、トラックは翌年追加、セダン同様のフラットデッキスタイルのボディはバン/セダンのセンスを壊しておらずワタシも海外珍車で取り上げましたが800ccの小さなボントラ、多分今の軽トラの方があらゆる面で大きく使い勝手も上でしょうが幼少期の記憶しかないので久々に見てみたいものです。


↑2代目ファミリアトラック(67~78y)

2代目はベースのファミリアセダン系と同時にFMC、こちらも近代的スタイルが評判だった2代目ファミリアの美しさ、先進的デザインを踏襲、これは後年下取りで乗った事ありますが1Lに格上げされたエンジンはトルク重視の元気のあるもの、たまたま乗ったモデルが脚が抜けていたと思いますがハンドリングがどんだけ遊ぶ?って感じで運転のしにくさだけが記憶にありますが2代目に関してはサニトラやパブトラに遜色ない…は大袈裟にしてもそこそこ見かけました。

2代目に関してはベースの生産が長期だったのもあるかと思います、ベースが70年から”プレスト”のサブネームが付けられ大幅改良、車幅拡大などのBigチェンジを受ける中、サブネームも与えられず僅かなフェイスリフトだけで11年間生産されておりライバルほどの長寿ではありませんでしたが(サニトラ、パブトラは共に20年前後の生産)”第3のボントラ”として記憶に残っているので9位と致しました!

さぁ、8位行ってみましょー!

【2代目日野→トヨタブリスカH100型(1965~1968)】


『ブリスカ』!!凄い名前ですよねー(笑)
何を隠そうこのインパクトある名前の小型ボントラを幼少期、亡父から教えられいつまでも頭に残っている印象的なネーミングのクルマなので堂々8位とさせて頂きました!

ブリスカは初代が1961(S36)のデビュー、まだトヨタ傘下に属す前の日野自動車がダットラに対抗して出した小型ボントラ、さすがに初代はワタシも写真でしか知りません、当時の乗用コンテッサ900を彷彿させる面構えですがコンテッサはRR、ブリスカはこれの900ccエンジンを流用しながらのFRトラックでした。

そして2代目は65年、やはり2代目となったコンテッサ1300のイメージを反映した洒落たスタイリングとなり非常にブサイクだった初代ブリスカからは見違えるデザインに。
2代目はリネン屋さんだったかな?当時住んでいた横浜の街で青いカラーのパネルバンをよく見かけ子供でしたので「あっ、コンテッサトラックだ!」と叫んでいたようです(笑)

66年に日野がトヨタと合併、ここから『日野ブリスカ→トヨタブリスカ』となりますが68年には廃盤、その後FMCという形でトヨタハイラックスがデビュー、こちらの知名度が非常に高くなり現在”ブリスカ”を知る人間はもうそう多くはないと思います、文献などによると単なるメーカー名変更にも様々な涙(被吸収側の日野の目線)があったようで今では忘れされれた旧日野のボントラ、久しぶりのスポットライトを当ててみました (^▽^)

盛り上がってまいりました(汗)第7位!!

【2代目40型/3代目140型日産ジュニア(1962~1983)】

↑2代目ジュニア40型

ジュニア、これは日産が放った小型ボントラとしては重量級大型?の1.5tクラスのモノ、初代は1956年という大昔ですのでワタシも写真以外では馴染みがないので語れませんので対象はやはり幼少~青年期に存在した2代目(62~70y)と3代目最終(70~83y)のモデルを7位としています。
2代目ジュニアもデビューは大昔ですが8年造ってましたので幼年期にはよく見たモデル、イメージ的には上の画像のような旧式レッカー!って感じがあります。
日産の旧ワークスカラーである青と赤、白に塗り分けられたレッカーから“○○整備工場”とドアに書かれた姿を思い浮かべますし実際トミカか何かのミニカーでもこの車型があった筈。

当時の日産はプリンスを合併した事により最大のボントララインナップを形成、日産製の伝統のダットラにこのジュニアにサニトラ、旧プリンスのマイラーなどがありましたが最大級がジュニア、子供の目にはボンネット型としては異様にデカいタイヤ、厳つい表情に怖さを覚えましたがいかにも”トラック”的な頼もしさがありましたねー、3回位MCして顔を変えてますがどれも怖い!!画像は最終モデルでこれでも一番柔和になったものでした。
セドリッククラスのトラックと言えばいいでしょうか?初代は事実初代H30型セドの1.9Lエンジンを搭載していました。


↑3代目シュニアH140型

70年にFMC、83年までの13年の長寿だった3代目H140はワタシの若い頃はまだ普通に街中で見れました。

縦グロHA30型グロリアを彷彿させる丸目縦4灯ライトはとても洒落た顔になり先代までの厳つさは消え馴染み易さを感じたかな?積載力はアップ、2t積みまで対応していたと思います。
このジュニアは名作『北の国から』で黒板五郎の愛車として活躍したので印象にある方も多いと思います、ダットラやハイラックス程の普及ではありませんでしたが若い頃住んでいた風呂なしアパートの近くの銭湯がこれ使っていてよく廃材を積んで出入りしていたのを思い出しますし電電公社(今のNTT)の工事車輌のイメージもあったりします。

旧型商用として今やイベントでも大注目のようですがホント、普通にいたんですがね、元々がさほど多くは普及していない分83年まで売っていた割には早々と90年代では見かけないモデルでした~…。

どんどん行きます、第6位!!

【いすゞワスプKR10型(1963~1972)】


ワスプ、これも知らない方が多いでしょうねー…

いすゞの60年代の人気車種、ベレットのトラックモデル。
しかし外見こそベレットの頭を付けるトラックでしたが独立した梯子シャーシを持つ本格的“トラック”モデル、ダットラを標的に当時業界3位だったいすゞが放った小型ボントラでしたがワタシの生息地、神奈川県にはいすゞ工場が藤沢・川崎と当時2つもあり比較的いすゞ車は多かったながらワスプなんて滅多に見ませんでした。

ただ親類のクルマ好きの叔父がベレGに乗っていた事もあり稀に走ってくるワスプを見るともう狂喜乱舞の変な子供だった事は間違いないですね(o゚v゚)
見慣れたカッコイイ2ドアクーペのベレGの後ろ半部がトラックになってる!! と言うのがとても珍妙に見えてテンション上がった記憶があります。

実際のワスプの目撃なんて両手に余るモノでしたが我が神奈川県産の小型ボントラに敬意を評し、また幼少期に盛り上げてくれたワスプ、妙に印象にありこの順位としました!

名前も何かおもろかったんでしょうね、これの上のクラス、ジュニアやトヨタスタウトに対抗したエルフならぬ「エルフィン」というボントラも存在しましたがこれはワスプ以上に見た記憶がありません、いすゞらしくディーゼルをメイン化した点が当時まだDeに理解が浅かった日本での敗因に繋がったようです。


☆☆☆~今週のスポットライト!!~☆☆☆
今一歩、惜しくもベストテンに入らなかったモデルはこちら…

【2代目トヨタスタウトRK101型(1977~1981)】


スタウトは戦後から続くトヨタライトラックであったAB/SG/RK型の流れを含む1.5t~2t級のボントラ、日産ジュニアやプリンスマイラーのライバルでした。

これの2代目が一番記憶に残りやはりジュニア同様にレッカーや消防の印象ですかねー…
トヨエースやダイナなどのキャブオーバーが主流になる中、3代目を最終とし86年まで生存、但し3代目は3代目ハイラックスとボディ共用していましたし特に印象にはなくまた、2代目以前のモデルは古過ぎてやはり印象にはないので2代目のみの限定!

2代目は初代D30型セドリックのように逆反りした=Frラップアラウンドゥのスタイルが最大の特徴、このウィンドウに合わせて三角窓(後期型のみ)も逆三角の個性的出で立ちはかなりの印象を残してくれています。
50年代のアメ車の雰囲気?エアインテーク調のターンシグナルなど今見れば非常にユニークな顔立ち。
これも3度ほどのMCを受け初期は丸目2灯、中期から4灯になり後期ではそれまで強面グリルだったデザインをスマートに変更、67y~がこのモデルで2代目最終の81年までありましたから一番多く見かけたモノでした(画像のモデル)
ジュニアより多く見かけましたが個人的にはジュニアの強面さにより強い印象がありますしここまでご紹介してきたモデルよりは珍度は欠けるイメージなので圏外11位としました~。


さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!
【初代いすゞファスター(ロデオ含む 1972~1980)及び3代目ファスター(ロデオ含む 1988~
1994)】

↑初代ファスター


↑初代ファスターロデオ

ファスターはセダンのベレットとは裏腹に殆ど普及しなかったワスプの後継として72年にデビュー、ベレットがダメなら後発のフローリアンで!って感じでフローリアンの頭を付けた小型ボントラでした。
デビューからの人気や普及は大してワスプと変わらず元であるフローリアンが没人気でしたから致し方ないのかと…
しかしこれは海外にてシボレーのトラックとして売っていた関係上、藤沢工場の周辺ではRrゲートに“シボレー”の文字の入る左ハンドルが臨番で走る姿も数多く見かけそれは国内モデルにはないカッコ良さ!ダットラやハイラックスもそうですが小型ボントラってやはりアメリカ仕様が一番キまる感じに個人的にはします。

70年代後半に起きたピックアップブームを捕らえいすゞはファスターに4WDモデルを追加、これをファスターロデオとしますがブサイクな?フローリアントラックの車高が上がり画像のようなopのハードトップを纏う姿はとてもカッコ良くそれまでバカにしていたファスターの見違えるその様は非常に衝撃的でしたねー。

ベースのフローリアンがこの頃既に個人タクシー/教習車専用になり78年からは不相応な角目4灯にしたり迷走を始めた中で丸目2灯の大人しい出で立ちは米仕様ジボレーフェイス、三角窓もフローリアンは70年代も後半になるにも関わらず相変わらずでしたがファスターはこれを廃してでスッキリし乗用フローリアンのセンスないMCには嫌悪感すら当時抱きましたがファスターにはこれを持たずに済みました(笑)


↑3代目ファスター

ファスターは80~88年が2代目モデルでしたがこれはツルンとした素っ気ないモデルで個人的には好きではないデザイン、これといって何の特徴もなくやはりこれも輸出モデルはソソられますが国内向けは無関心、市場的にも同様だったようで例え神奈川でも滅多に見ず殆ど印象にはないのでこれを飛ばし3代目ファスター(ロデオ)を5位に入れます!

3代目からは2駆をファスター、4駆をロデオとネーミングを分けましたが実質同じクルマ、時代の流れから3代目はDeエンジンのみの設定になりいすゞ自慢のミューやビッグホーンにも搭載された2.8L直噴4JB1型を搭載、これは何度かトラックを扱うようになって乗りましたが非常に力強く4駆でもパワー不足は皆無、2駆でしたら”速い”レベルでした。
3代目の時期は全体的にボントラ需要が減退していく中で国内では既にダットラとハイラックスのほぼ2強の様相を示しこのモデルも商業的には国内に於いては成功ではなかったですがベレット(ワスプ)、フローアン、オリジナルときてこのモデルはRVのミューの頭を付けておりミュー、なかなかのお洒落なデザインでしたのでかなりカッコいいトラックだと個人的には感じます。

いすゞのデザインは非常に先進的ですしね、ミュー=3代目ファスターも今でも古さを感じさせずお洒落、この顔に後ろが古典的な高床3方開きとかになると非常にミスマッチなスタイリングでしたが神奈川のプロパン屋では比較的目にする事ができました、さすがにもういませんが…

いよいよ上位に行きます、第4位!!

【初代/2代目トヨタハイラックスN10/20/30・40系(1968~1983)】

↑初代N10系(1968~1972)

前述の日野→トヨタブリスカのFMC版が初代ハイラックス、強敵ダットラにスタウトではやや大柄でしたのでマイナーからメジャーのモデルになったブリスカを一新したものですがエンジンはトヨタのR型搭載、製作は日野自でした。

このハイラックスはブリスカと較べ非常にスマートで高速時代に対応したパワーアップもなされスタウトのイメージを現代風の表現したヘッドライト上のスモールの意匠である顔つきが特徴。
この型は特に郵便車のイメージが強く実物も子供の読む「働くクルマ」的図鑑?もほぼこのハイラックス、郵便車が描かれていた気がします。
ブリスカ時代からすると飛躍的に販売も伸びさすがトヨタブランドになると違う!と子供心に強く印象に残っています…。


↑2代目N20系(1972~1978)

ボントラとしては5年という短い寿命でしたがこの2代目では全てが乗用車感覚を売りにした2L18R型搭載モデルの『ハイウエイ』が印象的、フォグランプを標準装備しストライプが入り当時一番お洒落なボントラに感じました。
コロナやマークⅡでお馴染みの18R型搭載が萌えポイント、当時のダットラに2Lガソリンモデルは未設定でしたのでね、乗った事はありませんが軽量ボディの2Lボントラ、さぞ楽しかったろうと推測します!


↑3代目N30・40系

ハイラックスと聞くとこの型を思い浮かべるご同輩も多いと思います!

何はともあれ3代目はボントラ初の4WDモデルのラインナップ(79y)が最大の特徴で当時としては異様に背高の4WDはド迫力、スタイルそのものは初代~2代目のように特徴もさほどない平凡なモノで2駆の純仕事仕様などは殆ど目立たない地味さ、しかし4WDに関しては前述の理由からその存在感は相当なモノで4駆ピックアップブームにも乗り街ではかなり見かけました。
ビックフットなどの改造はこれの次期型でデビューしたハイラックスサーフの印象が強いながらこの3代目シングルキャブでもオフロード競技などで見られその走破性に驚かせてくれナンパなサーフよりいかにも”漢”って感じのこれの4WDは非常に印象的でした。

以上3モデルのハイラックスを4位とします。

ベスト3に入ります!今週の第3位!!

【三菱フォルテ(1976~1986)】

↑前期型フォルテ(海外仕様L200)

出ました、菱ヲタGureとしてはここにフォルテを持ってきました!(笑)
これも三菱ファンでないと知らないかも?フォルティス(現行ギャランフォルティス)が出た時に真っ先にかつてのボントラを思い浮かべた方は相当な菱ヲタですゾo(^▽^)o

フォルテは三菱が放った本格的ボントラの第一号で過去にコルトのピックアップや中型トラックで有名だったジュピターの小型版ジュピタージュニアなど極短期間の生産されたボントラはありましたが伝統のダットラやブリスカ、マツダのプロシード等に対抗できる本格モデルは長い事ラインナップされずフォルテのデビュー時は結構個人的に注目しました。
何たってベースをFR時代の初代ギャランΣにしているのでパワートレーンもこれの流用、スタイリングもセダンらしかぬスポーティなデザインから当時大人気だったΣのイメージが強く別名“Σトラック”と呼んでいたほどでした。
ただ、やはり後発だけありダットラやハイラックスのシュアを喰う事はできずマイナーボントラの印象は最後まで消えませんでしたがパジェロの元祖とも言える4WDモデルを80年に追加、ハイラックス4WDに対抗して背高の精悍なスタイルは菱ファンというのを差し引いても三菱らしいゴツさがたまらなかったです!


↑後期4WD

83年以降は角目のグリルにMC、イメージはΣからランサーセレステを彷彿させやや迫力は減りましたがマニアはこの4駆にA30デボネアのボディを載せたりとおもろい弄りをしているのを見かけます。
尚、この4駆のパワートレインは初代パジェロやデリカスターワゴン4WDに生かされ後のRVブームを牽引する三菱の原動力となった点も見逃せない、マイナーながら意外と重要なモデルだったんすヨ!

純粋なボントラとしてのモデルはフォルテだけ、後続のストラーダや近年のトライトンはRV/クロカン要素が強いWキャブのモデルですので三菱にとってもマニアにとっても希少なフォルテ、ワタシならではの3位獲得です!

とうとう来ました!第2位!!

今回のランキングはこの2位で悩みました、どちらもワタクシの幼年期~青年期に一番、当たり前
に見かけていたモデルですのでここは甲乙付け難く同率2位としました!
【2代目サニートラックB120型(1971~1994)及び2代目パブリカトラックP30系(1969~1988)】

↑2代目B120サニートラック


↑2代目KP30型パブリカピックアップ

この2車については以前 ココ にて詳しく解説していますのでご興味ある方はこちらを…

サニトラとパブトラ、この2台は商用車としては何だかんだ言っても庶民に一番密着してきたモデルだと思います。
灯油ローリーに商店の小口配送など軽トラが旧規格の時代には普通車ならではの積載力と共にベースが大衆車という事もあり乗用車感覚で気軽に乗れ親しみ易いモデル、その甲斐あり共に永い事市場に存在、高い知名度からかつてはファミリアやコルトのトラックも存在しながらこれらを撃沈させサニトラで23年、パブトラが19年という年月を基本をそのまま、またベースの乗用が何度となくFMCをするのを尻目に安定した売り上げを示したのは大したモノ!
飽きっぽい日本人の前でこれらの長期存在はある意味偉業に思いませんか…!?

製廃の早かったパブトラはさすがにもう見るのも稀になりましたがサニトラはまだまだ多いですよね、名車B110がベースなだけに走り屋さんからも未だに人気のサニトラ、かなり輸出されてしまっていますが製廃から既に20年経ちながらもコレだけ見れるのは如何に多く売れたかの証でボトムボントラのベストセラーと言っていいでしょう…

この2モデルに共通するのがそれぞれ走りが極端に楽しかった事でトラックからなる軽量ボディにFR、そして素生のいい名機と言われた共にOHVである事が信じられないA型エンジン(サニー)とK型エンジン(パブリカ)、乗用は同じエンジンでもより規制値が厳しく本来のパワーをかなりスポイルしていましたが商用故に規制が緩く乗用よりも排ガス規制後も元気な走りを見せてくれたのが若い世代の走り屋層にも注目された点でした。

このキャビンですからドラポジは窮屈、タイト以外何者でもないですがその事が逆に”ソレ”らしく感じさせたのも事実、本来の純粋なトラックとしての現役を退いた後に走りで見直され取引もされた事から比較的生き残っているのでしょう、現在の軽トラには適いませんがそれにはない沢山の魅力のある商用車だったと自信を持って2位としました~。

さっ、そしてオオトリ!今週のTOPを飾るのは…

【7代目日産ダットサントラック620型(1972~1979)】


ワタシのブログ~珍車シリーズ~でも結構取り上げたダットラ、ボントラで日本で一番普及、ベストセラーボントラでしてこれにはさすがのトヨタも適わなかった位知名度、人気は安定しておりサニトラ/パブトラの上級車として軽トラにその座を追われるまで一人で頑張ってきたモデルです。

歴史は古く初代は戦前の1935年との事!さすがにここまでくればクラシックカーの範疇、この伝統がダットラの安定した立ち位置を築いていたのは言うまでもありません!
1935年から国内廃盤となる2002年まで実に67年、全10代を数えるダットラで選んだのがこの620型です(^.^)v
個人的にこの620程カッコいいボントラはなかった!!と言い切れるモデル、商用トラックにこれほどデザインに力を入れる例も滅多になくく同じ思いの方も多いのでしょう、カスタムベースなどでも未だ1、2を争う人気だと思います。

ダットラは3代目からブルーバード前身のダットサン110型セダン、これの発展型310型ブルーバード以降これのパーツ流用が多く言うなればブルーバードトラック、対象とした7代目620は当時の610型ブルーバードUのテイストでしたが丸味帯びたデザインのブルUに対し直線基調をプラス、ドア部には流行のサンダーウェーブラインがさりげなく入りとてもスタイリッシュ、テールもありきたりのトラックテールではなく乗用車のようにデザインが施されるコンビネージョンランプが620のRrビューをとても商用車とは思えない雰囲気を醸し出していました!

↓この洒落たテールがカスタマイズ派の心を惹き付ける?


620は海外でも非常に売れたモデル、体の大きい米人のためにキングキャブというシート後ろに小物置きスペースを設けリクライニングも可能とした”ビッグキャビン”も設定、積載能力(寸法)は劣るも居住スペースはそれまでのボントラには見られない余裕をもたらしオペラウィンドゥをあしらった外見も非常にカッコ良かったですねー。
他にボディ車型はそれこそ乗用テイストの2ドアWキャタブが存在していました。

とにかくこの620は70年代~90年代、いや、未だ山梨や他の排ガス規制に掛からない地方ではではまだ見れるほどの人気ボントラですし前述の通りこれほど心に残っている商用車もないので1位とさせて頂きました!


ランキングは以上です、ここからはいつものように圏外11位~20位をご紹介!

11位:2代目RK101型トヨタスタウト(1977~1981)
12位:初代~3代目マツダプロシード(1965~2000)
13位:初代トヨタコロナラインピックアップ(1960~1964)
14位:6代目520型ダットサントラック(1965~1972)
15位:トヨタコロナマークⅡピックアップ(1968~1972)
16位:三菱ジュピタージュニア(1963~1964)
17位:2代目プリンス/日産プリンスマイラー(1965~1970)
18位:初代B20型サニートラック(1967~1971)
19位:9代目D21型ダットサントラック(1985~1997)
20位:初代UP10/20系パブリカピックアップ(1964~1969)

如何でしたか?毎回〆では書きますがあくまでもこの企画はお遊び、『それは違うだろ?』とか『あれが入ってねーじゃん!!』的な反論もあるでしょうがこれはワタクシの基準、これを読んで皆様も独自なベストテンを楽しんで頂けたらと思います。

大衆車や高級車と違い意外に車種はバラけたように思います、如何に昔はボントラに各社が期待をかけ世に送り出したモデルが多かったかがここからも読み取れますね!
今や軽トラに完全に淘汰された小型ボンネットトラック、幼少期にまず最初に触れた”働くくクルマ”でしたしね、ボンネットトラックというデザインの相違が出しにくい車型であるにも関わらず各社個性を最大限に表現、現代の軽トラやキャブオーバーなんてどれも金太郎飴ですがこの古き良き時代、商用トラックと言えど真剣に自社のカラーを訴えたこの時代の各メーカーに敬意を表して終わりにしたいと思います。

いつものように…長文読破に感謝します(^.^)/
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Posted at 2016/10/26 17:34:55

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