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2024年05月18日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.5~マツダJCESE/JC3SE/JCES/JC3S型ユーノスコスモ編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.5~マツダJCESE/JC3SE/JCES/JC3S型ユーノスコスモ編~
少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.5となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.5~ユーノスコスモ~、早速やりましょう!
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ユーノスコスモ、世界初の量産型ロータリー(RE)エンジン搭載車として1967年にデビューした名車、コスモスポーツが起源でありその系統を継ぐ4代目がユーノスコスモ、時は狂乱のバブル絶頂期の1990年(平成2年)にデビューしました!

初代コスモスポーツが新世代のREエンジンをアピールするのに訴求効果の高いスポーツカーとして登場、当時はまだまだ日本製スポーツカーなど世界から相手にされていない中で本格的スポーツカーとして企画されたトヨタ2000GTと双璧を成すモデルとして注目されますが実際世に出たコスモスポーツはその高額さから極少数、REのイメージリーダー的役割でありRE普及は後続モデルのファミリアREやカペラREが行うといった感じ…

1972年に一旦コスモは廃止されますが1975年、今度は一般訴求の高級パーソナルクーペに趣向を変えて2代目がデビュー、4代目ユーノスコスモはバブル期のマツダ5チャンネル政策に基づき新店舗のマツダユーノス店が扱う事となりネーミングに”ユーノス”を冠させています。

3代目がセダンメインのルーチェと姉妹車化されややコスモとしての存在感が薄れる中、昭和の終わり~平成初期に訪れた空前のバブル期に設計→発売がなされ4代目ではルーチェと決別、時代を反映するような贅を尽くしこの分野では一番人気のトヨタソアラやこれに次ぐBIGネームの日産レパード等に対抗するマツダのイメージリーダーとして登場しています!

スタイリングは初代コスモスポーツをモチーフに全幅1800mmに近い3ナンバーの堂々たるボディ、Frグリルにマツダの自信を表すかのような大型のREマークが目を惹きます…。

ロングノーズ、ロングデッキに小さめのキャノピーがコスモスポーツを彷彿させる!
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特徴的なRrスタイルもコスモスポーツをモチーフ!
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贅を尽くした室内
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高級パーソナルとしては先代、先々代からの継承でもありその度が過ぎた?バブルさにはさほど驚かない時代ではありましたが何と言ってもユーノスコスモでは必ず語られる現代に於いても最初で最後!?である3ローターの20B-REW型エンジンでしょう、コスモスポーツを除き歴代にはレシプロモデルも用意していましたがユーノスコスモはREに全振りでした。
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3ローターでシーケンシャルツインターボ搭載、280psの馬力と41kgmのトルクはライバルを軽く上回る、排気量はレシプロ的には2Lにも満たないながらその性能は3L並み、psは当時の自主規制により敢えて抑えたおにぎり3個のツインターボで武装、このスペックには多くのカーマニアを驚愕させましたね、その代償としてL/3kmという極悪燃費も大きな話題でしたが…。

まぁ、ユーノスコスモの頂点としてこの3ローターを設定していますが普及型には長いラインナップで信頼性高い13B 2ローターモデルも用意され実際見かけたのはこちらが多かった印象、いくら金余りの時代でもさすがにL/3kmは富裕層も敬遠した?って感じで。

このクルマ、ワタシは役得でAA会場内で少し遊んだ事ありAA出品でもほぼ13Bばかりの中で一度だけ発見、広い会場だったんで勿論安全を確かめながらフル加速した事あります、うーん、今で言うEVのテスラみたいな感覚?REらしく音もせずに鋭い加速、エンジン音がしないで素早くカッ飛ぶ感覚は当時としては余計慣れてなく怖い印象、確かに速いんだけどGT-Rやエボインプみたく猛々しさがなくスマートに速い、今乗ればそうでもないのかもしれないけどやはり当時は異端でしたねぇ、REに初めて乗った時(10A型のプレスト)と静音で速いという感覚は同じながらも加速度は桁違い、しかしガソリンメーターは目に見えて減るのは手に取るように解る、これは買えねーわ!!と即座に思ったものですwww

さてユーノスコスモですがラインナップ期間中に不幸にもバブル崩壊、終売の1996年までに9000台に満たずに廃盤、コスモ自体もバブル崩壊によりハイソ、高級パーゾナルの需要減退により29年の歴史に終止符を打ちます。
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その後のユーノスコスモ、中古市場では嫌われ者、ソアラやレパードが不景気の中でも一定の中古需要は失わなかったのに対しユーノスコスモは不遇で通称もってけドロボーコーナー(現車、一桁コーナー等)で出品されても買い手が付かず何カ月もAA会場に放っぽられ挙句に農道とかに放置車両とされゴミ満載の悲惨な姿をつい10年位までは見かけたモノです、その要因は90年代終わり~2000年代はとにかく低燃費一辺倒の時期、そんな中ガソリンガブ飲みのユーノスコスモが支持される訳はないですよね~…

しかし皮肉なモノで新車の台数が出ていない、その僅かな台数でも再販ならずに潰されたのが要因になり現在では超希少車輛扱い、まだまだ初代コスモスポーツのような何千万とかの超プレミアムにはなっていないながらこの旧車バブルで徐々に高額化、初代~2代目は経年による希少価値ながらユーノスコスモはまだ終売30年にもならない中でのこの値上がりは旧車バブル以外の何物でもないでしょう、10年前は一桁でも買い手がいなかったのに現在では新車価格を超えてくる個体もあり300~400万超えという有様、あの悲惨な時期を目の辺りにしてきた人間には正に開いた口が塞がらない、そんな大化けな現況になっております!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.5・マツダユーノスコスモ編…終
Posted at 2024/05/18 15:05:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ
2024年05月03日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.4~トヨタTA/RA2♯・3♯セリカ(ダルマ)編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.4~トヨタTA/RA2♯・3♯セリカ(ダルマ)編~少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.4となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.4~トヨタセリカ(ダルマ)~、早速やりましょう!
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語る前にこのモデルは通称”ダルマ”で親しまれているので今後この表記で書きます(セリカとするとLBや後続も含まれるのでダルマの表記が解りやすい…)、また、ダルマの名誉の為に記せば1970年デビュー時は一世を風靡した大人気車種、73年に新ボディのLB(リフトバック)が追加以降、人気はこちらに集中、ダルマの人気/販売は以後低下し80~90年代はLBならば往時の人気を反映し旧くなってもそれなりの金額で取引されるもダルマは2000年代に入った頃まではDOHCのGTがかろうじて20万位のプライスは掲げるもこれ以外はほぼ解体と言う有様でした。

デビュー時”未来の国からやって来た!”を大々的にアピール、従来にない斬新なスタイリングとパッケケージで大人気となった初期型(1970~1973)ダルマセリカ!
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ダルマは同じ70年に発売された三菱ギャランGTO、71年のマツダサバンナ、既発売のいすゞベレットGT等をライバルとしましたがこれらをトヨタの看板の下に圧勝、この種のモデルとしては異例な41万台をモデルライフの1977年までに売り上げた全7代あるセリカの中でも最多販売台数を誇ります。

ダルマでの一番のトピックは当時希少なDOHCエンジン(1.6L 2T-G)を搭載する高性能なGTが87万円という破格でリリースされカーマニアの心を鷲掴み!
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ただ、冒頭記載の通り73年にはリアハッチゲートを持つフルファストバッククーペ形式のLBが追加、兄弟車のカリーナにもHTが登場し落ち着いたスタイルと動力性能は寸分変わらないながら居住性はカリーナが優れLBはスタイリングや使い勝手の面でダルマを上回りこのLBとカリーナHTにこれまでのダルマ人気は徐々に移行、41万台の内訳はLB人気に依るところが大きい…。

1973年に追加されたセリカLB
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しかし販売が低下とは言えダルマはライバル陣に較べればまだまだ優位、順次アップデートは隙間なく行われ72年に法規対応によるテールの変更で2次モデル、74年にLBに順次2Lモデルの追加やFrマスクの変更が行われています。

2次モデルでは赤目ワンテール→アンバー入り分割テール化
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3次モデルではLB同様のロングノーズ化
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市場的には今も昔も初期ダルマが一番良かった!の意見が多くモデル改暦ごとに人気を落としてゆくダルマ、1976年以後は昭和50/51年排ガス対策の影響から大幅なパワーダウン、それでもLBはスタイリングの魅力から人気/販売低下はさほどでもなかったながらここからはダルマは更に急降下、この時期、セリカに限らずも新車よりも未対策車の需要が拡大し新車に近い金額での取引が行われダルマも既にデビュー5年を経てGT以外は2~30万に低下するもGTならば三桁超えのプライスを付けていました。

TTC(排ガス対策)後の最終型ダルマ
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1977年、LBと共に初代セリカはその人気故、替えてくれるな!の意見がある中2代目にFMCし終売となります…。

未対策バブルが終わった80年代に入るとLB、ダルマ共にすでに時代遅れのスポーティカ―扱いでGT以外は問答無用の解体送り、ワタクシも当時カローラ店営業で何台のセリカを墓場に送った事か この時期最二次ハイパワーブーム真っ盛りの中、最新鋭のセリカXXやツインカムターボ(A60系)やスカイラインRS(R30系)と較べいかにも古臭いダルマ、多くの個体がこの時期に消えて行ったと推測します。

この頃~2000年代に入る頃までは市場にすっかり出て来なくなったダルマ、出てきても10~20万の捨て値だったところ2004,5年頃から徐々に値段が上昇しそして旧車バブルが到来、現在ではダルマ、LBに係わらず200,300は当たり前となり80~2000年代初めの様相を知るとこれも”大化け”と言っていいでしょう、往時人気車だけあり単なる年数経過以上の価格になっているのは間違いないですね。

大化けした往年のNICE MODEL VOL.4・トヨタセリカ(ダルマ)編…終
Posted at 2024/05/03 16:41:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ
2024年04月26日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.3~日産C10-R32スカイライン4気筒編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.3~日産C10-R32スカイライン4気筒編~少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.3となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.3~日産スカイライン4気筒~、早速やりましょう!
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スカイラインの黄金時代と言えば1968(昭和43年)~2002(平成15年)のC10~R34型と言うのが一般的見解!?勿論元Gureもそれに異論はないですネ、V35以降のファンには恐縮ですが…。

ただ、C10~のスカイラインであくまでスター扱いだったのは6気筒エンジンのL20やRB20/RB25系を搭載する所謂”GT”シリーズ、本来スカイラインは初代ALSIS-1/ALSID-1型(当時富士精密製)~2代目S50型(当時プリンス製)ではあくまで4気筒の小型モデル、S50の時代にレース参戦の為スカイラインのノーズを伸ばし上級の高級モデルであるグロリアの直6エンジンを搭載したのがスカイラインGT(GT-A/GT-B)、この1964年のGT、日本GPでポルシェを一時的にせよ上回る速さを見せた事から後のスカG伝説の起点となってのは有名なお話…

しかしS50(S54A/S54B)の時代はGTはあくまで特殊モデル、一般ユーザーへの訴求は4気筒(1500cc)でありレース好き、よほどのマニアでないとGTは選ばない、そんな時代でした。

メーカーやユーザーの意識が一変したのが1968年にFMCしたC10”通称ハコスカ”、当初先代同様プリンス製4気筒1500ccを搭載した小型ファミリーセダンのみで登場するもすぐに合併した日産製のL20型直6エンジンを搭載するS54同様のロングノーズ化した”GT”を追加、69年にはGTをベースにレーシングカー、日産R380のエンジンをベースにしたGT-Rを追加、GT-Rはレースで無敵の性能を誇り1972年のマツダRX-3に優勝を阻まれるまで前人未踏の50連勝を誇りこの事からスカイライン=GTが常識となった訳ですね。

ここから本来のスカイラインの姿であるショートノーズ4気筒は日影モノ扱い、どんなにスカイライン好きでも4気筒の話題になると眉をしかめる?そんな時代が長く続きます、排気量は代を追う事にUPされてゆきますが4気筒版は1989年のR32型まで存在、1957年の初代から30年以上スカイラインの原型である4気筒版をほぼ売れないのにラインナップしたのはスカイラインの矜持かもしれません、同じエンジンを積む下級ブルーバードが存在する中、4気筒を選ぶ層はわざわざ値段の張るスカイラインを選ぶユーザーは少なく往時、街で見かけるスカイラインが10台いたとすれば8台はGT系、それだけ”GTでなければスカイラインに非ず”的雰囲気が確かにありました!

GT系の人気は新車時でけではなく中古市場でも強い、年式が古くなれば一時的に20万30万と下落するも他車に較べプレミア化価格上昇は早く現在、C10~R32系までのスカイラインGT系はGT-Rは勿論の事、全てのGT系が新車価格を遥かに上回るのが当然となっております。

※尚、R30系に存在した4気筒FJ20エンジンを搭載するRSシリーズは4気筒ながらGT系に準ずる支持と人気を得ています。(依って文中の4気筒記載にRSは含みません)

新車だろうが中古であろうが絶対人気のGTシリーズ、その反面4気筒は不人気車種、年代が進みGT系がプレミアム化してゆく中で4気筒は値落ち後は捨て値で売られる、1~2度の再販期間を過ぎれば問答無用で解体送り、そんな状況が最近まで続いていましたがここ数年の旧車バブルは恐ろしい事に例え4気筒でも”スカイライン”の名がある以上はファンも売る側も放っておかないって感じですかね、ここ最近は4気筒であっても価格はどんどん上昇、先述の通り過去、再販価値なしとどんどん潰された4気筒は今や希少な存在となり過去を知るとそのプライスボードが信じられない程の大化けしております!

さて、そんな4気筒版スカイラインを代を追って振り返ってみます!

(C10型)
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セダン(前期型)

1968~1972年の3代目、GT系が日産製L20/S20型を搭載する反面、4気筒は旧プリンス製のG15型1500cc。69年からは同G18型1800ccで構成、セダンとHT(70年以降)、バン/ワゴンが設定される。

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HT

ハコスカ4気筒も15年位前から上昇、今では一番旧いが故でのプレミア価格という部分が強く同年代の他車も同様にプレミアム化しているがやはりスカイラインの名前がある分、それらより高額傾向で個体に依っては200~300万というレベル。

(C110型)
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HT

1972~1977年の4代目通称”ケンメリ”、OLDスカイラインの中では一番人気のケンメリも4気筒が存在、70万台も売れたケンメリの中では4気筒版もそこそこ見かける存在だったが再販市場では低評価、ハコスカ時代はノーズ長さ以外はほぼ外観にGTとの差はなかったながらケンメリでは後にスカイラインのアイコンとなる◎テールが採用され人気を博すも4気筒版は角型6つの非凡なテールが評判芳しくなかった、外観の差が激しいケンメリはこれもあり人気のGT系が10年落ちでも立派に値段が付く中でほぼ解体価格で取引され西部警察では潰されまくってたのも今思えば勿体無いw

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セダン

セダン/HT/バン・ワゴンが存在、エンジンはG15→G16型1600ccとG18型1800cc、昭和51年排ガス規制以後は日産製のL16型1600ccとL18型1800ccに切り替わる。

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バン/ワゴン

ケンメリ4気筒もGT系の神扱いに引っ張られたプレミアム化が著しく個体に依っては200万超えも存在、往時を知る層には正に大化け!

(C210型)
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セダン(前期型)

1977~1981年の5代目通称”ジャパン”、この代から6気筒のGTに対し4気筒は『TI』(ツーリング・インターナショナル)のシリーズ名が与えられる。

やはりセダン/HT/バン・ワゴン、エンジンはL16/L18→Z16/Z18、80年には4気筒ショートノーズは崩さず2LのZ20エンジンもラインナップ。
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HT(前期型)

4気筒版の中ではまだ比較的値上がりはしていないジャパン、ケンメリ同様◎テールを持たずショートノーズという外観の差別がGTとTIでは一目瞭然で現代においてもさほどの評価は得ておらず個体によるも50万位から存在する現況。

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セダン(後期型)

最低50万から探せるとは言え10~15年前なら箸にも棒にもかからなかったジャパンのTI、現在はさしずめ化けの最中?今後は値上がりの一途でしょう…

(R30型)
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(後期型)

1981~1985年(バンは1990年迄)の6代目通称”ニューマンスカイライン”、但しマニアは単に型式のR30と呼ぶ事が多い。

R30は”GTでなければスカイラインに非ず”を否定した稀有なモデル、、トヨタに遅れ相変わらず旧式L20型6気筒だったR30のGTシリーズに対し4気筒ながら4バルブDOHC/同ターボの高性能ハイパワーの新エンジンFJ20型を搭載する新シリーズ『RS』が一番人気であれ程絶対的だったGTシリーズも霞むほどの普及を見せた。

一方、先代から継承したTIはやはり4気筒の1800ccZ18→CA18、2000ccのZ20を搭載するも従来からのGTとの差別を大幅解消、遂にボディはGT同様の憧れの?ロングノーズ化し違いはケンメリからの伝統、◎テールでない事だけになる。

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セダン(前期型)

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HT(前期型)

ボディはセダン/HT/5HB/バンを設定、HB新設によりワゴンは廃盤、R30になりボディ拡大重量増もあり1600ccも廃止される。

先記の通りR30はRSが現在高人気、これにより一時はRS以外はTIは勿論、GTであっても値段が付かない状況だったながら現在ではRSに引っ張られるように価格上昇、個体により120万~という相場になっている感じでジャパンよりは新しく新車時もジャパン以上の販売量も誇ったR30TIもかなり少なくなってきておりこれも化けたモデルと言えるでしょう。

(R31型)
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R31前期4HT

7代目R31(1985~1990)、に関してはまだ化けの前段階と言ったところ、R31はバブル期モデルに影響されハイソ路線に振り大不評、86年に追加した従来の2HTから変わるクーペGTSシリースで何とかスカイラインの矜持を保ったモデル、ジャパン~R30で浸透したTIもモデル名は廃盤、単なるスカイライン1800シリーズとなる、ボディはセダン/HTに後追加のワゴン、バンはブルーバードとスカイラインバンを統合した新車種のアベニールとなり長い歴史を誇ったバンモデルがスカイラインから消える。

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R31前期セダン

4気筒版はCA18の1800のみに絞られハイソ路線で高額化したGTシリーズの最早廉価版的存在で絶対数が出ておらずなかなか現在探すのは難しいモデル、少ないながらも10年位前まで稀にAAに出てきても一桁落札は当たり前の状況で現在は多少上向くもそう驚く金額にはならず今後化けるか否か?あまりにも不人気だったので将来的に大古車でのプレミアムにしかならない可能性が高い!?

(R32型)
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R32前期型

16年ぶりに復活のGT-Rで現在でも神的存在としてスカイライン史上1.2を争う人気を誇るR32型、1989~1994年のモデルライフの8代目かつスカイライン4気筒モデル最後の存在(現行V37を除く)

R32ではクーペと4ドアセダンから変わる4ドアスポーツセダンと呼ぶ4ドアピラードHTとなるも4気筒はスポーツセダンのみの存在、グレードも1.8GXiのみとなりR31以上にスカイラインの廉価版・入門版と言う立場。

エンジンは従来型から継承するCA18i型、先代の酷評から全身スポーツを売りにしたR32では最も異端児なGXi、往時でもほぼ見かける事はなくその分、現代では希少価値が付きまともな個体が出てくれば32GT-Rの対局にいるR32として話題になる事も多くハコスカケンメリのような大古ではなく10~15年落ちの頃では解体価格だったながらも今では3桁超えも珍しくない感じ、GXiも大化けと言っていい状況です。

大化けした往年のNICE MODEL VOL.3・日産C10-R32スカイライン4気筒編…終
Posted at 2024/04/26 19:14:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ
2024年04月17日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.2~三菱A183Aスタリオン編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.2~三菱A183Aスタリオン編~
少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.2となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVOL.2として三菱A183A型スタリオン、早速やりましょう!
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一口にスタリオンと言っても様々なモデルが存在しますが今回取り上げるのは現在、高額プライス化した最終モデルのA183A、2600GSR-VRとなりますね。

スタリオンは三菱スポーツの伝統である1970年のコルトギャランGTOから始まり76年のギャランΛ~80年の2代目Λに続く4世代目、これら同様あくまでベースは一般訴求モデル(ギャランや同Σ)をベースとするスペシャリティーカーでありカタチこそスタリオンはリトラクタブルライトを備える本格スポーツでしたが日産フェアレディZやマツダサバンナRX-7のようなスポーツ専用設計ではなかったながら当時の三菱が持てるスポーツ要素をふんだんに盛り込み1982年にA182A型としてデビューしています。
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既存Λのシャーシを使い三菱らしい迫力あるゴツいデザインで登場、この時期は第二次ハイパワーウォーズがトヨタソアラ(MZ11)セリカXX(GA61)、日産スカイラインRS(DR30)等により勃発、そこに三菱も参戦するにはΛでは弱かろうって事で新生スポーツモデルを投入した訳ですね…。

しかしトヨタやマツダ、日産のようなスポーティモデルには長けたブランド力としては三菱は弱くまたライバルモデルとなるセリカXX、フェアレディZ(S130)、RX-7(SA22)に比較するとそこば三菱らしいと言えばそうなのですが流麗さではヒケを取り真面目に?この種のモデルでは重要でない後席の居住性も考えた末、ライバルは2シーターらしく見える美しいルーフラインを後席ヘッドスペースを犠牲にしても守るのに対しスタリオンはこれがなく流麗さに欠けたデザインが不評、スポーツモデルでは何を置いてもスタイリング第一優先の中、作り慣れない三菱、新型デビュー時この部分で酷評されてしまいスポーツモデル人気の中でも低空飛行、よほどの三菱マニアでないと手を出さない少数派でした。

ただ、スタリオンの主戦場は北米、当時提携していたクライスラーで『コンクエスト』名義で現地では大人気、日本ではまだ5ナンバー縛り、2L縛りが強固でしたが北米仕様は2.6L、32kgmという大陸らしいスペックのG54BTエンジンを搭載、ボディもブリスターフェンダーを備えるワイドボディが好評、日本国内では2Lターボエンジンで走行性能は充分ながらもコンクエストと較べると頼りない印象でした。

デビュー以後ライバル陣の後塵を仰ぎ続け月販三桁がやっとの状況の中、三菱はそんなスタリオンのテコ入れにより出力UPなどを行い87年、コンクエスト同様のブリスターフェンダーをまとう2000GSR-VRを限定車で追加、もともとどころにゴツさがあったスタリオンはブリフェン3ナンバー化で大迫力な出で立ちとなります!

2000GSR-VR(限定)
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これの市場評判が良く商運を見出した三菱、翌88年にエンジンをも2.6Lターボ(SOHC)とした2600GSR-VR(A183A型)を限定ではない通常モデルとしてラインナップ、同時に既に発売6年を経過していた従来型(A182A)の5ナンバーモデルを廃盤とし2600のモノグレード化を行いました!

2600GSR-VR
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psこそ175psとA182Aの後期同様ながら2.6L、32kgmの大排気量大トルクはそれこそアメリカンBigパワー的な走りで究極のFRスポーツとして評価は上昇しましたがそれでもトヨタや日産のライバルには遠く及ばない販売力、当時はシリーズ末期になって三菱が税制改革のまだ前にただでさえ売れない3ナンバーにしてヤケクソになって出した的なネガティブな論調もあり10人いれば9人までが他ライバルモデルを選ぶといった様相は初期~変わらず石原プロのアクションドラマ『ゴリラ警視庁捜査第8班』ではガルウイングの特別仕様のスタリオンまで造りアピールするも正直、鳴かず飛ばずの状況…

ゴリラ~の特別仕様、劇用以外にも数台の販売実績あり。
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ゴリラ以前の西部警察のマシンRSやスーパーZのように大人気ともならず前回お届けしたレパードのあぶ刑事のような人気ドラマにもなれなかったので石プロと三菱自工の肝入りも哀しいかな空回りだった感じでした。

82年デビュー以来芳しい戦績は残せず89年にスタリオンは幕を閉じ後続のGTOに道を譲ります、しかしGTOが4WDとなりその重さから酷評を受け徐々にFRピュアスポーツとしてA183Aスタリオンが再評価されだしたのは丁度GTOが終売になった2001年頃、セリカXXやスカイラインRS、フェアレディZ、RX-7と較べ圧倒的に販売台数が少ないA183Aはスポーツ旧車バブル以前から価格が高騰しだしました。

さすがにレパードやR32~34GT-Rのような狂乱価格にはなっていないも現在の取引価格は300~500万位、この金額も往時のスタリオンのサマを知っている世代としては驚くばかりですし旧車バブル以前は前期~中期のA182Aは適正価格(10年前で大体30万位、現在は~250万程度)だったものがA183Aに引っ張られるように上昇、ブリフェンモデルのあまりの少なさもありますがA183Aによりスタリオンの名声が廃盤後に大いに高まったのも事実、あの頃皆が皆、XXやRX-7に振り向きスタリオンには舌出していた若者達、今初老を迎え何を思うって感じでしょうかねw

大化けした往年のNICE MODEL ・三菱A183Aスタリオン編…終
Posted at 2024/04/17 21:52:08 | コメント(4) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ
2024年04月14日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.1~日産F31レパード編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.1~日産F31レパード編~
従来のネタもマンネリ化だしネタ枯れ著しいんでここらで新企画を(*^^)v

新企画って言っても相変わらずジジィのカビ生えた思い出話かもしれませんがジジィだからこそ話せる?内容にしたい、そう思っちょります…。

少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gure、個人的ながらおよそ半世紀の間、登場しては消えて行った名車達を振り返りその中でも新車~現役販売時と1~2回の再販時には高い評価を得らえず悪く言えば”ゴミ” ”お荷物”扱いされたモデルがその年数を経て評価と人気がうなぎ登りとなり現在では手が付けられない高額化=大化けしたクルマ達を取りあげて行きたいと思います!

大化けするにはある程度の法則があり

1.新車時にあまりの人気のなさで売れずそもそもの生産台数が少ない
2.現役以降にドラマやアニメ等で使われ現役時代を知らない層から再評価を得る
3.重課税、海外の事情等から国内生息数が激減しプレミア度が高まる
等々…

といった感じでしょうか。

30年、40~50年も経過すれば最早骨董品で当時石投げれば当たる程多かった大衆車や商用車だって令和の今、残っていればそれだけで価値はあるの当たり前ですがその価格にもある程度の常識さがある、しかし今回の企画ではそんな常識を打ち破る”大化け”を示したモデルを取り上げます!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>

※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVOL.1として日産F31型レパードを早速やりましょう!
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F31レパード、この企画TOPに相応しい大化け度、ご同輩なら納得頂けるのでは?と感じますw

1986年(昭和61年)に2代目レパードとしてデビュー、初代は1980年に日産が意欲的な高級パーソナルクーペ(4ドアも存在)として発売、NEWモデルとしてのそれなりの評価は得ましたが後発のトヨタソアラに惨敗、そのソアラを徹底研究 と言えば聞こえはいいですが日産版ソアラ的にチェンジしたのがF31レパード。

こうした事情からF31も”ソアラの猿真似”的にネガティブな批評でせっかくのFMCでも人気/販売は低空飛行、当時のハイソカーブームを牽引するソアラの勢いは凄まじいモノがありその販売比率は目も当てられない惨状で1:9?いや1:99でもおかしくなかった感じ…

そんな中このF31は当時の新番組である日テレ系で放映された刑事ドラマ『あぶない刑事』の劇用車として登場、このドラマでは日産自動車が提供に入り他にもR31スカイライン、Y31セドリック等多くの日産車が画面を飾る中、主役の一人である柴田恭兵が専用に操る覆面パトカーとして採用がなされます。
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恐らく冒頭の”F31レパード”と見てすぐさまあぶ刑事と結び付けた方が多いのではないかな!?それ位今では浸透したレパード=あぶ刑事ですが放映時にそれほどこのF31が話題になるって事はなく個人的な感想でもドラマを観てて「あー、新型宣伝兼ねて使ってんだな…」程度のモノ、多分多くのクルマ好き視聴者もそんな感じだったんじゃないかと想像します。

ただクルマよりもこのドラマはレギュラー放送時以後、続編の『もっとあぶない刑事』含め夕方など若い世代が観る時間帯に幾度となく再放送がなされ恭兵氏がカッコよく操るシャンパンゴールドのレパードにまだ免許を持たない世代が憧れやがて免許取得と同時に手に入れたがるといった現象も起きたりしました、当時の日産車らしくケツを思いっきり沈めV6サウンドを響かせて猛ダッシュで極悪犯を追跡するレパード、この姿にヤラれた少年少女、さぞ多かった事でしょう(笑)

前期型
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F31は『もっと~』では後期型を、その後ドラマのヒットによりスクリーン化されたシネマ版でも登場、TVシリーズ終了後もシネマ版を数年に一度の割合で永き渡り新作が上映されたのもファン層の拡大に繋がりその度にレパードの存在感が高まる、日本車でこれほどドラマのおかげで名車扱いとなったクルマもそうは見当たりません!

後期型
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F31、販売終了の1992年当時ではまだまだソアラ人気が高い時期ながら長年に渡り新シリーズや再放送によりF31レパードの存在感は時代が進むと同時に逆に高まり2000年代を迎える頃にソアラ人気を逆転、あれほど値落ちしなかった初代/2代目のZ10/20系ソアラもさすがに製廃15~20年以上を超えてくると底値になるのとは裏腹にF31は上昇の一途、現在では程度のいいモノやレストア車などは1000万前後でも取引されるという大化け度合いを見せているのはご承知の通りでしょう…

令和の今でもあぶない刑事のランドマークとなるF31レパード、稀有なケースの”名車”と言えるでしょう!
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大化けした往年のNICE MODEL ・日産F31レパード編…終
Posted at 2024/04/14 15:44:31 | コメント(5) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ

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「大化けした往年のNICE MODEL VOL.5~マツダJCESE/JC3SE/JCES/JC3S型ユーノスコスモ編~ http://cvw.jp/b/2682511/47727405/
何シテル?   05/18 15:05
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