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2011年07月07日

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…三菱ギャラン編⑦

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…三菱ギャラン編⑦
今回は『E31/32/33/38/39A型6代目ギャラン及び4代目同型エテルナ/エテルナSAVA』をご紹介します!

尚、あらかじめお断りしておきますがこの型は現、愛車でありわざわざ2台も買った惚れ抜いたモデルですのでいつもより熱が入りウザいかもしれませんがお見逃し願いますネ(;^_^A
ただ、このE30系は特別仕様やグレード追加が多く全ての網羅はしていません、また細かい改良も割愛させて頂いていますのでご了承願います。

さて、2代目ギャラン(NG)以来久々のE30系「ギャラン」は前回お伝えしたように3代目Σの末期である87/10にΣシリーズに並行して新型車として発売されています。
『ギャラン』の名前は付いていますが設計から思想まで全て新たなコンセプトで登場、型を追うごとに肥大化してきたΣを反省し国内では一番使い易いとされる1.6~2.Lの5ナンバーで4ドアセダン専用モデルとなっておりこの為、Σのセダン4気筒はこの時一部を除いてほぼ製廃されE30系は事実上これのFMC版でありました。

↓87/10にまずFFのみで発売された6代目E30系ギャラン(前期2.0MX)


E30系の最大の特徴は“オーガニックフォルム”と呼ばれるデザインにありS字断面のサイドビューは家具のデザインから来ているとか!うねるようなサイド断面は非常にスタイリングをマッシブにし豪快なイメージであり個性的なモノ、この時代は旧ΣHTがそうであったようにトヨタ系が得意とする都会的でスマートなデザイン、今風に言えば草食系とでも言いましょうか?悪く言えばツルンとノペーっとしたデザイン全盛のの時にマッチョな肉食デザインのE30系はその個性故に好き嫌いが激しく殆どの女性には嫌われたらしいですネ、現に今これだけ惚れこんでいるワタクシもデビュー当時はとても好感の持てるモノではなくどちらかと言えば“嫌い”なデザインでしたが街を走るE30系を見ているうちに段々と魅せられてしまい結局は2台で15年以上マイカーとして使っていても飽きないデザインになっていますから人間、不思議なモノです(笑)
このデザインに魅せられたのはもう一点、ギャラン伝統の逆スラントノーズや二分割グリルにあり子供の頃から憧れ初のマイカーであったギャランGTOを彷彿させる面構えに完全にやられた感じです(^^;)
今でもこの顔付には迫力を感じ三菱/ギャランらしい顔だと信じて疑いません!!

各種文献他で見る限りこのE30系は三菱が本気で取り組み良心の塊のようなクルマで24年前にも関らず現代で通用する装備がテンコ盛りに組み入れられ“過剰設計”“電子デバイスの塊”と揶揄される事も多いですが何故かその揶揄も心地よく聞こえたりする親バカです(汗)
E30系の煮つめられた出来には当時あのトヨタですら慌てさせたという逸話がある程でこれまでの三菱車の最高傑作車では?と思え現在でもこのクルマのファンはかなり多いようで嬉しい限りです。

尚エテルナに関しては従来通りカープラザ店向けの基本双子車ですがこの代より若干のギャランとの相違点も出てきていますのでそれ々別紹介とさせて頂きます。

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【6代目ギャラン】

車輛概要は下記となります。

(サイズ)
:全長4560全幅1695高1430ホイールベース2600(以上mm)
(車重)
1180kg =MX
(エンジン)
1600シリーズ:サイクロン 4 G32型 直4 OHC シングル電子キャブ79ps (E31A)
1800シリーズ:サイクロン 4 G37型 直4 OHC シングル電子キャブ85ps (E32A)
1800ECI:サイクロン4G37型 直4 OHC 4バルブ ECIマルチ 94ps(E32A)
2000DOHC:サイクロン4 G63型 直4 DOHC 4バルブECIマルチ140ps(E33A)
(以上全て横置き搭載、psはネット表示)

(駆動)
FF
(ミッション)
4速・5速MT/電子制御(ELC)4速AT
(脚回り)
Fr:ストラット/Rr:3リンクト-ションアクスル
(グレード)
1600(E31A):G/GE/ME
1800(E32A):GF/MF
1800ECI(E32A):MS/VS
2000(E33A):MX/VX/VZ

サイズでは先代の幅と長さをそのままに全高は45㎜も高くなりその殆どが車室のヘッドスペース拡大に充てられています、ホイールベースは僅かに短縮されました。
先記の通りのマッシブなスタイリングは完全なる3BOXのノッチバックセダンでルーフが後端に行くにつれて盛り上がっているのが特徴、これが非常にスタイルに迫力を加え三菱はこの時期下級のC系ランサー/ミラージュやH系ミニカにも同様のデザインを施しています。ただ…ワタクシ個人的にはこれが最初ダメでして。。。
今でも斜め後ろから見たE30系の一番嫌いなアングルです、Rrウィンドゥがこの角度で見ると妙に立ち過ぎて見えてしまって斜め前から見る迫力あるスタイリングとは違ってどうも未だ好きになれなかったりします。この角度ですと後述するエテルナSAVAの方が実は良かったりします(汗)
但しこのRrウィンドゥのおかげで後席のヘッドスペース(前席も)はかなり余裕で身長174cmのワタシが座っても拳二個分以上はゆうに余裕がありますので家族には大好評(?)です!

↓ルーフ後端が盛り上がる個性的スタイリング!!


全体的には初代A50ギャランのイメージのように非常にスポーティな印象、代を追うごとにスマートに豪華なイメージに変化したギャランの原点である“スポーツセダン”を久々に感じさせてくれる出で立ちでした、CMでは“インディビデュアル4ドア”をコピーにして大々的にスポーツ性の高いセダンをアピールしていました。(後期型ではズバリ“4ドアスポーツ”のコピー)

室内は感覚的にはインパネやシートデザインの関係からか旧E10系の方が広々していた気はします、しかし5ナンバーサイズのFFとしては充分のモノで先に触れましたようにヘッドスペースはE30系に余裕を感じます(その分後席足元はE10系が勝ちです)

インパネやインテリアのデザインはこれまた個性的、特にインパネでは外観同様のマッチョさを感じる主張があり「どんだけデカいんだ!?」的なスピード&タコメーターに目が点になりダッシュボードの形状からターンシグナル&ワイパーのレバーまでが外見同様“うねり”があり慣れるまでは何とも拒絶感がありました。
尚、E30系では今では常識、当時では先進的な装備が多くダイヤル式の空調スイッチ(上級グレードはプッシュ式)やグリップ式ドアハンドル等細かな配慮もなされていました。

↓前期型2.0MXのインパネ&室内


バリェーションですが上記を見ても解る通り基本を3種としベーシックシリーズに『G』、スポーティ系に『V』、高級仕様を『M』と分けておりそれぞれ味付けをしています。

足回りは基本形はE10系を踏襲していますが乗り味は低グレードで較べるとE30系の方がやはり新しい分煮つめられた感じでワタシが乗った1800GFモデルでも結構しっかりとした味で無用なフワフワ感はなかったように記憶しています。

尚この代からエンジン呼称を以前の「4G~」と変更しています。
三菱は60年代後半、初代A50系コルトギャランの頃よりこの表記をしており4は4気筒(当時のミニカは2気筒の為2G~、デボネアは6気筒の為6G~)を表しGがガソリンエンジン(ディーゼルはD)としていました(それに続く数字がエンジン分類)がサイレントシャフトの80エンジン以降は軽とふそう系トラックを除き全車種4気筒に統一していたのでE10系までの乗用系(5または3ナンバー車)は旧来の「G○○B」と表していましたがV6エンジン追加の等もあり再度気筒数表示に切り替えています。
エンジンは全てサイクロン化、旧G63Bは4バルブDOHCヘッドを載せA53CギャランGTO以来14年ぶりに三菱のDOHCが復活、また三菱初の4バルブという事もありファンは狂気乱舞状態(ワタシだけ?)でした!

↓三菱初の4バルブDOHC、サイクロン「4G63(NA)」型エンジン


ミッションは低グレードに4速、他が5MTと電子制御ELC 4ATの設定がありました!
それともう一点、マニア的見地ですが(汗)このギャランよりかつてのスリーダオイヤマークが復活、E30系ではボンネット先端にこれが光っていました。
60~70年代はスリーダイヤ、70年代後半からこれの変形デザインマーク、そしてMMCマークと遍歴を繰り返しましたが落ち着くところに落ち着いたと言った感じでしょうか…でも、やはり三菱車にはこれですネ(E30は一部に「MMC」も残っています)
       ↓ 


それではモデル改歴に移ります。

(87/12)
これまでのFFに加えフルタイム4WDモデルを追加。
そう、愛車なので言いにくいですが言わずと知れた名車であり現在のランサーエボリューションⅩを始めとする国産ハイパワー4駆セダンの元祖である「VR-4」(型式E39A)がここでデビューします!
「VR-4=Victory Runner 4WD」の略でありその名の通りギャランとしては久しぶりに国際ラリー(WRCグループ4)参戦を前提に開発されたモデルであり後述べますがそのグレード名び相応しい活躍/戦績を残しておりこの事が今でもファンが多い要因でもあるようですネ。

↓87/12、ラリーウェポンの当時の2L最速モデル「VR-4」追加!(前期型)


当時の2L最速として話題となりラリーウェポンとしては同様にフルタイム4駆、2Lツインカムターボを搭載したブルーバードSSS-R、セリカGT-Four、レガシィRS等と共に一時代を築いたモデルでした。
VR-4にはFFの2L 4G63にインタークーラーを装着し当時のクラス最高であるネット205psというL/100psオーバーのモンスターエンジンを搭載、その強大なパワーを受けとめるシャーシはフルタイム4WDで武装した完全なるラリーウェポン、ただ小型フルサイズですので後年のランサーエボに較べると大きく重くダートでは扱いにくい寸法だったようですが当時はそのハンディをも感じさせな強大パワーで硬派なラリースト、ダート族に愛されついでにワタクシのようなナンパなスキー族にも愛されていました~。

このVR-4、初めて乗った時の衝撃はすさまじい物がありまさしくジェット機のような獰猛な加速と言いましょうか…それまで経験した事のないGには大袈裟でなくチビリそうになり慣れるまではアクセル思いっきり踏めない程のある意味「怖さ」すらあったですネー。
VR-4の衝撃は後年R32のGT-RやWRXやエボに乗っても確かに速いですが“ん?こんなもん?”って感じに思わせる程のインパクトがあり今や身体も慣れVR-4を上回るクルマに数種乗ってはいますが鈍重そうなオヤジセダンのあの獰猛さは手放せません(汗)
ノーマルでは車高のせいもありロールが激しくVR-4では脚とブレーキは完全に負けかつ重いボディでとり取り回しはエボの敵ではなくハイスピードでは曲げるのにも一苦労ですがそれなりに脚を堅め腕も磨き(?)消耗品や最低限のメンテで20年乗っても大きなトラブルもなくホントにE30系ギャランはメーカーの方もおっしゃるように過剰品質で真面目に造り過ぎたと思えます、もちろんコレは素晴らしい事で三菱の実力を語る最もいい例がこのE30系ではないでしょうかねー…

↓前期型VR-4のRrビュー


VR-4の詳細は下記の通りです。
型式=E39A型
搭載エンジン=サイクロン 4 G63 直4 DOHC 4バルブ ECIマルチインタークーラー(I/C)ターボ 205ps
ミッション=5MT
駆動=フルタイム4WD

↓VR-4に搭載されたのは4G63にI/Cターボを装着、オーバー200psの最強の心臓!!


↓4G63I/Cターボエンジン透視図


VR-4では“アクティブフォー”をキーワードに「4」にこだわった先進ハイテク装備を売りにしていましたがこの内容は
①「4」WD=フルタイム4駆
②「4」バルブ=16バルブDOHC
③「4」WS=4輪操舵
④「4」IS=4輪独立懸架
⑤「4」ABS=4輪アンチロックブレーキシステム

①は先にも触れたWRCを見込んだフルタイム4WD、②は三菱初の4バルブDOHCエンジン、③は当時日産のHICAS(ハイキャス=スカイライン、Z他)やホンダ・プレリユード、マツダ・カペラ等でも採用され一時期注目を集めた4WSシステム、④はFFのRr3リンクトーションアクスルから大幅に進化したダブルウィッシュボーンによるFrストラットと合わせた4独サス、⑥はこの時代まだ珍しかった安全装備のABSブレーキを指していました!

↓“アクティブ4”の一角を表す4IRS/4WD透視図(後期型)


4WSは今ではすっかり廃れてしまいましたが当時は運転が楽、高速でのスムーズなレーンチェンジが可能等の理由から注目を集め各社凝っていました、パワステ油圧変化により後輪を操舵させるものから機械式、電子制御まで、また、後輪が前輪と同方向に切れる「同相位」と逆方向に切れる「逆相位」があり各メーカーの主張があったのも懐かしいです…
ただこの4WSはラリーストやダートラ族には無用の長物だったようでこれを殺したり後発の競技専用のVR-4 RS(E38A)が彼らの相棒となる事が殆どだったようです。
VR-4と言えばやはりWRCの偉大なる活躍に触れない訳にはいきませんがワタシなどが述べるよりもご興味ある方は →こちら をご参照頂ければと…

↓WRCで活躍するVR-4ラリーカー



尚、未だにマニア間では語り草になっている「VR-4 R」というモデルがもVR-4発売と同時に有力カーショップやクラブに100台限定で卸されました、残念ながらワタクシは未見です、今でも生き残りがいるのかどうか…
内容ですがスペック的にはVR-4と同等、装備や防音材を削り競技専用に割り切っている部分は後発のVR-4 RSと同趣向です。

VR-4追加で時代の脚光を浴び一気にE30系人気はUP!!、発売間もないながらこの年(87年)のカー・オブ・ザ・イヤー(COTY)を受賞するなど華々しいスタートを切っています!

(88/2)
先記のVR-4 Rの精神を引き継ぐ形で「VR-4 RS」(型式4WS付=E39A、4WSレス=E38A)及びCOTY受賞記念モデルの「VR-4COTY特別仕様」が追加。
VR-4 RSはまず受注生産でラインナップ、88/10から正式なカタログモデルになっています。
COTY記念車はVR-4をベースにビスカスLSD、ブロンズガラス、記念エンブレム等を装備、専用ボディーカラー(セルビアブラック)としたものでした。

↓競技専用“VR-4 RS”


(88/1)
デーゼルターボ(以下D-T 型式E34A)追加。
旧E10系に設定されていた4D65型D-Tを搭載、スペックはネット表示となり76ps、こちらもシリウス→サイクロンエンジンを名乗ります。

(88/10)
グレード充実と一部改良。ボディカラー新色の追加が行われ2.0DOHC VXをベースに装備を充実、外観をVR-4とほぼ同一化した「2.0DOHC VX-S」、1.8 ECIエンジン搭載の4WD「1.8i MS-4」「1.8i GS-4」を追加設定しています。
VX-Sには“アクティブECS”と言われる電子制御サスペンションが設定されています。これは発進(尻下がり)→コーナリング(ロール)→停止(ノーズダイブ)及び減衰力、車高調整を車速とGに応じてコンピューターがサスを制御するハイテクサスペンションでした!

(89/4)
1.8ヴィエント、MUエクストラ、GFエクストラを追加。
1.8ヴィエント、MUエクストラには1.8Lでも4バルブDOHC(ECIマルチ)を採用し135psというスペックを持つサイクロン4G67型1.8DOHCシリーズ(E35A)とされています。
この1,8LのDOHCは経験ありますがどうしても重々しい印象があり2LやVR-4と較べてしまうとアンダーパワーながらATとの相性が良くファミリーセダンにしては吹けも良く気持ちのいいスポーティさがあり普通に使う分には充分かな と。

1.8ヴィエントはVR-4に近い外観を持つ1.8Lのお買い得モデル、見かけはエンブレムとホイールとFrバンパーを見なければVR-4!しかしこのモデルは結構人気がありよく見かけました!ワタシのような貧乏人でVR-4のルックスは欲しいがお金が…という一般大衆!?には持てはやされていましたネー。
ヴィエントにはより装備を豪華に、よりVR-4的にした「スーパーヴィエント」というモデルも一時存在、後年通常のヴィエントが豪華に進化してゆく過程でカタログ落ちしています。

↓“なんちゃってVR-4”として人気だった1.8ヴィエント


(89/10)
MCにて後期型となります。
外見上ではお約束の前後意匠の変更がなされV系はバンパー組み込みWフォグランプ付き(Low時プロジェクターフォグ、Hi時ドライビングランプ)、M系は単一フォグに廉価版を除き大型バンパーに組込むデザインとなりグリルセンターを太いデザインにしボンネット上のスリーダイヤを移動、Rrはテールランプ/ガーニッシュデザインを変更しています。
尚、VR-4ではこれまでMTのみでしたがATを設定、ハイパワー車にもイージードライブ化の波が押し寄せていた時代に応えるモデルでした。
また2Lエンジンの出力UPが施されVR-4(RS含む)の4G63I/C-Tが205→220ps(ATは210ps)、4G63NAが140→145psとなっています。

↓中期型VR-4、ちなみにこの黒/銀2トーンは後の中古車市場
では一番人気で単色より一時は20万以上の高値が!


↓中期型VR-4 RS


また、この時はVR-4に次ぐインパクトモデル、「AMG」が追加されます!
AMG、言わずと知れたベンツのチューニングブランドですねー!!
ドイツ流のエンジンチューンにより4G63NAを170psまでUP、AMG専用の内外装、トランスミッションを装備したFF最高峰モデルでありNA派には大注目を集めていましたが一流チューンと少数生産によるコスト高からVR-4と価格差が殆ど(当方の資料によりますと5MTで235,000円の差、VR-4がやや高い)なくどうしてもVR-4の影に隠れがちでしたが今やその少数さが物を言いVR-4とはまた違ったマニアックな人気を得ています!
AMGのRrスポはVR-4乗りのワタシは今も憧れですねー…

尚、AMGにも5MTとELC 4ATを設定。

↓VR-4とはまた違った“スポーツ”を提案した「AMG」


↓AMG、質感大幅UPのインパネ&インテリア


↓ヘッドカバーにまで記された“AMG”がタダモノでない事の証!


↓DOHC化された後期型1.8ヴィエント


(90/1)
前年89yのWRC ラリー総合優勝記念車である「スーパーVR-4」を追加、本革シート、シースルーヘッドレスト、ブラックアウトアルミホイールや専用ボディーカラー(オニキスブラック)をまとった特別仕様でした。

(90/10)
一部変更、VR-4のMTモデルがタービンとI/Cの変更、大型化が施され遂に240psまでパワーアップしています。
これはデビュー時はクラス最速、最高psを叩き出したモノのデビュー3年が経ちライバル車の猛追に合わせ戦力増強したものです。
I/C大型化に合わせてFrエアダムのダクト形状を変更、またダミー化されてはいますがボンネット上にエアアウトレットを装着、市販モデルは内側からアルミ板で塞いでいるもののラリー車で活用する為の設計だったようです。
しかし見かけの迫力は倍増しワタシも1号機が210ps(AT)でしたのでこのエアアウトレットの最終240psは当時から憧れで2号機(現有)は迷わずコレを選びました~(^^)v
尚、VR-4で主に言われていますがデビュー時の205psを前期、220psを中期、そして240ps最終を後期とファンは呼んでいます!

↓“後期”240psの最終型VR-4


↓最終型VR-4のインパネ&インテリア


この時同時に2.0DOHC NAもハイオク仕様となり160psにパワーUP、全車に安全対策(サイドドアビーム装備)、上級グレードにキーレスエントリ、運転席パワーシートを設定しています。
またVR-4の特別仕様車も三度設定、ビスカスLSD、サンルーフ、専用デカール等を装備し、専用ボディカラー(オニキスブラック)とした「2.0DOHC TURBO VR-4 モンテカルロ」を発売しました。

(91/1)
AMGモデルに内面はそのまま(AMGチューンのエンジン)にエクステリアをAMGデザインのアルミホイール以外をVR-4と同一化し価格を219万迄引き下げた「 AMGタイプII」、豪華仕様の「1.8EXCEED」シリーズを追加します。
先代Σ時代の高級グレード名であった「EXCEED」はV系(スポーティ)にM系(ラグジュアリー)の血を混ぜた混血?的存在の「ヴィエントEXCEED」と元々M系である「MUエクストラ」をベースにより豪華にした「MU EXCEED」の2種となっています。

↓91/1追加の「ヴィエントEXCEED」


↓「AMG タイプⅡ」


(91/6)
EXCEEDに次いで“昔の名前で出ています”的なEXEシリーズが追加されます。
EXEは先代E10系後半に設定された廉価版ながらもみずぼらしくない?所謂“お買い得”仕様で4G37の「1.8 EXE」と4G67の「1.8DOHC EXE」が設定されています。
また、4WS付きVR-4 RSをベースにAMGのシュロスシルバー色をまといパワーウインドウ、オートエアコン、可変電動リアスポイラーを装備した「VR-4 Armed By RALLIART」も発売されました!

(92/5)
7代目となる「E5/E6/E7/E8系ギャラン/エメロード」にFMCして生産終了。

↓92/5、惜しまれながらも7代目にバトンタッチ(95y E54A型VX-R)


以上が「6代目E30系ギャラン」でした、続いて「4代目E30系エテルナ/エテルナSAVA」を取り上げます!

-------------------------------------------------------------------------------

【4代目エテルナ/エテルナSAVA】

4代目エテルナは88/10、E30系ギャランから1年遅れにて登場しました。
E30系ギャラン登場以降、すっかり影の薄くなった先代E10系エテルナΣを細々販売していたカープラザ向けのE30系エテルナ(E32/33/34/39A型)は従来通りギャランの双子兄弟車ではありましたが輸出用に存在したギャランの5ドアモデルを国内仕様としたモノとなりボディスタイルがギャランとは異なる兄弟とでした。

↓輸出ギャラン5ドアの国内版であった「エテルナ」(前期ZX)


車両概要は88/10以降の6代目ギャランとほぼ同一、搭載エンジンやメカニズムも当然同一で異なるのはボディとグレード名となります。

Bピラー前まで(Rrドアも含む)はギャランと同一、但しグリルはギャランの二分割ではない専用のヨーロピアン的デザインとされBピラー以降は当然、テールもエテルナ専用デザインです。
5ドアハッチバック(HB)とされた事によりテールゲート、可倒式Rrシートと合わせて誇大なラゲッジルームを誇るギャラン以上の多用途性に優れていましたがワタクシ、ブログで何回か書いてますがヨーロッパでは常識の5HBながら日本ではこのどうやってもこの形式、人気が出た試しがなくこれはかなり昔、量産としては60年代のトヨタがコロナ設定し大失敗しながらも使い勝手の良さから各メーカー、結構挑戦してきました。しかしどれも人気の出た試しがない日本では“鬼門”のスタイル、こうした事実、既に88年には売る側も買う側も認識しながらよせばいいのにエテルナはこれの単体で登場した為、ギャランの高人気に較べ極端なDOWN!!となってしましました…

↓可倒式Rrシートで多用途性の高いエテルナの室内


この時期はレガシィを筆頭にしたステーションワゴンが脚光を浴びており以前はこれもバンと混同され人気は出ませんでしたがレオーネツーリングワゴン→レガシィツーリングワゴンと地道にステーションワゴンを追求した富士重により時代の先端を行くボディとして注目されていたのも5HBをより不人気にしていたと思います。
いくら使い勝手を宣伝されようがワゴンには敵わずさりとてスタイリッシュさでもバンのイメージから離れたワゴンも当然、4ドアセダンやクーペには足元にも及ばない不格好さはやはり日本人の嗜好には合わず未だこの形式の大人気車にはお目にかかった事がないです(後年のマツダアテンザやアクセラはやや5HBを見直させてくれたとは思いますが。。。)

↓インパネデザインはギャランと全く同一。


さて、話がそれましたがエテルナ、先記のように搭載エンジンはギャランとほぼ同一、1.6Lがエテルナには設定されない程度の差で下記となります。

1.8L(キャブレター仕様)4G37型=E32A
1.8L(ECI-MULTI)4G37型=E32A
1.8L DOHC 4バルブ 4G67型=E35A
1.8LD-T 4D65型 D-T=E34A
2.0L DOHC 4バルブ 4G63型=E33A
2.0L DOHC 4バルブI/C-Tーボ=E39A

駆動もやはりギャラン同様グレードによりFFと4WDを設定、上級グレードでアクティブECSや4WSも選べました。
一番驚いたのはギャランVR-4と同一の4G63I/C-Tエンジンを搭載したVR-4に対する「ZR-4」の設定で“このボディでこのエンジンいらんだろ?”と誰しも思う羊/狼モデル、現役時も殆ど見かけず今やVR-4以上の貴重な個体となっています、そりゃ現在ならマニアックでヨダレものかもしれませんが新車時コレ買う人ってかなりエロイですよね(笑)

↓“最速5HB”である205psの「ZR-4」(前期型)


それではエテルナのモデル改歴です。

(89/4)
ギャランのヴィエントに準ずる「1.8イオ」追加

(89/10)
MC、前後の意匠変更を行いますがあまりの売れ行きの悪さに遂にエテルナにも一般的な4ドアセダンが追加設定されます。
セダンバージョンは「エテルナSAVA(サヴァ)」と命名されたモノ、但し以前のΣ時代のように全くギャランと同一ボディではなくギャランの全高1430mmを1405㎜(E35同志の比較)に抑えRrウィンドゥ傾斜角を緩やかに、6ライトのオペラウィンドゥを大きくとった似て非なるデザインがなされています。

↓「エテルナSAVA」1.8DOHC LX


ギャランの項でも触れましたがワタクシ、Rrからの角度ではこのSAVAの方が好きなデザインです。
勿論主観ですからどっちがいい、悪いではなく武骨なギャランに対して流麗でお洒落で“SAVA”のネーミングが非常に似合っていたと感じます。
精悍なギャランのテールデザインに対しSAVAは高級感が高く日本車離れした美しさを感じたり と。。。
それを意図したか知りませんがSAVAにはZR-4は設定されていません、5HBよりもこちらに設定した方がまだ売れた気がしますが…(-_-;)
I/C-Tエンジン以外はエテルナと同一ラインナップとなっておりグレードでFF/4WDがこちらも選べました!
尚、SAVAのキャラクターは当時シブイ役者として脂が乗っていたあんたのバラード!世良さんでした!!
世良さんが爽やかに「サヴァ!」と語りかけるCM、なかなか良かったナ~。

↓後期型エテルナZS- 4


↓後期型ZR-4


尚、ギャランに準じZR-4はこの時220psにパワーUP、同時に210psのATも追加。

(90/10)
一部変更、後期最終型となります。
ギャランに準じた変更が施され全車にサイドドアビームを装備、上級グレードにキーレスエントリーやパワーシートを設定しています。
ZR-4のMTは220ps→240psにパワーアップ、例のエアアウトレットも装着されています。
NAの4G63、ハイオク仕様となり145PS→160psにパワーアップ。SAVAに「2.0 DOHC LX」を追加。

↓SAVA、2.0DOHC LXのRrビュー


↓後期最終型2.0DOHC LXのインパネ&インテリア


(91/1)
SAVAに1.8EXCEEDを追加

(91/6)
SAVAに1.8EXEを追加

(92/5)
5代目でエテルナでは最終となる「E5/E6/E7/E8系エテルナ及びエメロード」にFMCして生産終了。

↓“エテルナ”最終の5代目モデル


以上が「4代目エテルナ及びエテルナSAVA」でした。

-------------------------------------------------------------------------------

E30系、エテルナはSAVAの追加で若干の持ち直しはしたものの従来通りの地味な印象でどちらかと言えばDOWN!!モデル、しかしギャランは初代A50系、初代Σと並ぶ三菱屈指のUP!!モデルとなりこのE30ギャランをきっかけにしディアマンテ、パジェロ、デリカスターワゴンと次々に大HITを飛ばす三菱の黄金期に突入しました!
この勢いで次期型7代目ギャラン&5代目エテルナもUP!!UP!!と行きたいところですが結果はいかに(=_=;)

尚、次回は時系列に倣いΣ発展型であるディアマンテ/シグマに触れ次々回にて7代目ギャラン&5代目エテルナに戻ります!

(次回初代F10/20系ディアマンテ/シグマ、2代目F30/40系ディアマンテに続く)
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Posted at 2017/07/23 17:24:23

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《新企画》あのクルマの系譜・その1~三菱ギャラン編~ 
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2020/02/12 17:16:21
あのクルマの系譜・その2~三菱ランサー編~ 
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2020/02/12 17:16:05

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次男坊が初購入の新車!我が家として平成9年のエボⅣ以来24年ぶりの新車迎い入れ! 次男 ...
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