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2011年09月02日

保存版“華麗なる一発屋!!!”…ランティス編

保存版“華麗なる一発屋!!!”…ランティス編
“華麗なる一発屋!!!今回は『CBAEP/CBA8P型ランティス』を取り上げます!

ランティスは93/9にそれまでにない少し変わった風味のクーペと4HTで登場、但しクーペと言っても『4ドアクーペ』とメーカーは名乗っており後に専門家や書籍で「4ドアとしては背が低過ぎて狭く落第」なんて不評も目にしましたがメーカーは「4ドアだが精神はスポーツクーペ!居住性よりスタイリングと走りに目を向け欲しい」という主張は現在のRX-8の原点だったように感じます! (クーペ=実際には5ドアHB)

93/9、日本で初めて「4ドアクーペ」を名乗って発売されたランティス・クーペ


↓クーペRrビュー


クーペは当時トヨタのカリーナEDが火をつけた4ドアスポーツを突きつめたモノ、即ちそれまで“スポーティ&スタイリッツィュ”なクルマ=2ドアHTまたはクーペという常識を破り4ドアの利便性を持ちながらも都会的なお洒落感覚とセダンを超えた走りをも楽しめるという触れ込みで登場したモノ、先発のEDやこれに類じたC33ローレル、三菱エメロード等がありますがこれらはどちらかと言うと『お洒落感覚』を強く意識した所謂“デートカー”を意識したモデル、しかしランティス・クーペは走りを訴求した点が特徴でデートカー的志向は同時に設定した4HTに任せてクーペは徹底的に抑えた全高とRrオーバーハングと投影面積を思い切って絞り込み空力を最大限に考慮した触れ込み通り4ドアとは思えない非常にスポーティかつ特徴的なデザインでした!
尚4HT(センターピラー付ドアサッシュレス4ドア)はクーペとはまるっきりデザインテイストが異なり外板もクーペと共通なのは前後ドアのみというリ・デザインされたモノ、元々は違うクルマとして設計されただけありまるで別物の印象。雰囲気はクーペよりも常識的で落ち着いたイメージで広い年齢層にアピールができこちらはある程度4ドアとしての居住性を考慮した仕上がりでした。
尚、この時期のマツダは妙にウネウネしたデザインを内外装に取り入れていましたがランティスに関してはその具合はかなり抑え気味にしておりシャープに振ったモノ、個人的にウネウネスタイルは受け付けなかったので好感持てました!

4HTは4ドアスポーツのテイストはクーペと共通ながら落ち着いたデザイン


↓4HT Rrビュー


搭載エンジンは1.8L 直4DOHC135ps BP-ZE型と2LV6DOHC 170ps KF-ZE型の2種、当時はバブル期の急増小排気量V6がブームの頃でわざわざ1800や2000でV6にする必要ある?みたいなエンジンが雨後のタケノコのように各社から発売されてましたがワタクシ、このランティスのV6に乗った時はそういう悪印象を吹き飛ばす程のパワフル感に舌を巻いたの憶えています…。
ある比較テストで各社小排気量V6を乗り較べた事があるのですが回転、トルクの盛り上がり方が絶妙でNAとは思えない盛り上がり方は驚愕の味、事実データでも高評価な数字が並んでおり決して軽くない乾燥車重1.2tのボディを軽々とパワフルに引っ張りシャーシとのバランスは優れモノでしたねー、5000rpm位から唸る独特なエンジン音も魅力的…。
ドライブ系の各ギア比セッティングも適正でかなり煮詰めて設計されたものと認識できました。
クロノス他にもこのKF V6は積まれていましたがランティスのそれは吸排気系の見直しで10psUPが行われクロノス他では感じられなかったパワフル感はこれも影響してるのだと思います、宣伝文句の「4ドアスポーツ」に嘘はなかったです!
尚、全体的に不人気モデルの烙印を押されましたがこのV6のクーペ最高峰のタイプRのMTだけはその走りの良さから一時別格の人気を中古車市場で示した時期もありました~。
一方の1800ですがこちらは平凡なエンジン、不足はないですがKF程特徴的印象はありませんです。。。

室内はクーペはもうタイトの一言でクーペとしては語ってはいけない後席、やはり4ドアという観点で見たらコレはもう×というレベルですが従来の“2ドアクーペ”として見れば必要充分です、4HTに関してもお世辞にも広いとは言えない感じでデートカーなら充分でしょうがファミリーユースには落第、もっともこのモデルにそれを求めるのが非常識なので雰囲気的を大事にする、と言う観点でであればこれはこれでいいのだと納得しますが。

↓インパネはこの時期のマツダ特有の“ウネウネ”したものではなくシャープでスポーティ


ALLストラットの脚廻りはハードな味付け、Rは当然ながら低グレードでもそこそこしっかりはしていて追従性も良かったですがやはり裏腹のゴツゴツ感は拭えない部分があり少々悪い路面は走りたくない!そんな印象が残ってます。

ランティスは非常に真面目に煮詰めた設計でクルマとしては良くできたモノだったと思います、しかし登場した時期が悪すぎましたねー…
この時期、93年というのはマツダはバブル好景気時(80年代終盤~91年頃)に驀進した販売多チャンネル化(5チャンネル)に合わせた急激な新車種を乱発しまだまだ販売力やマーケットがそれに準じていなかった事がバブル崩壊後に露呈しただでさえマツダのマーケットが低い中で身内の車種同士で食い潰す現象に苦慮している時期であり全体的に低迷期でもありランティスも素生は良いモノながらそれに巻き込まれてしまい人気、販売は低迷、非常に個性的なデザインも拒絶反応が強く好き嫌いがハッキリと分かれるものでありクーペのみならず普及版4HTでもこの現象が見られ商業的には陽を見る事はありませんでした。
発売後新色追加や一部変更を行い96/7には安全装置(SRSエアバック、ABS)を充実させたり小規模の意匠変更等も行いテコ入れは行いましたが一向に販売は上向く事ありませんでした。
この事から『マツダ323』のネーミングで海外では人気があったので輸出モデルは継続されるも97/8で国内モデルは生廃、98年に在庫処理の販売が確認されて終了を迎えます。

一時はツーリングカーレース参入や一部走り屋層には注目されるもこのモデル(特にクーペ)は“4ドア”という点が裏目に出たのでは?と思えます、クーペだけでも素直に2ドアとしていればもっと華やかな人(車)生が送れたのではないかなー と。。。
また時期的にも不運で車種編成がしっかりなされた後に出てくればまた違ったのではないかとも感じます。
マツダは70年代にもカペラを出しその後サバンナを出すとカペラが売れなくなる、ファミリアを出しグランド・ファミリアを出すとファミリアが売れなくなる、コスモを出せばルーチェが影響を受け人気モデルの派生(ファミリア→エチュード)は鳴かず飛ばず…と車種同士のキャラやコンセプトが近過ぎて潰し合ってしまうという醜態を演じこの事からバブルの勢いで多チャンネル化しながらもこれもマーケット層の見誤りで失敗しかつての悲劇を繰り返してしまいましたがランティスのようにこれに埋もれながらも素生のいいモデルも少なからず存在し非常に勿体無く感じますね、ランティスはそんな“勿体無い”『華麗なる一発屋』としたいです!!
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Posted at 2017/07/28 19:50:17

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