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2012年11月14日

保存版“華麗なる一発屋!!!”…カリスマ編

保存版“華麗なる一発屋!!!”…カリスマ編  今回の“華麗なる一発屋!!!”は『三菱カリスマ DA2A型』を取り上げます!

カリスマ…勇ましいネーミングで名前だけは割と好きなんですがクルマそのものは地味で全く目立たなかったです、三菱ファンなら知ってはいても多分それ以外の方は存在すら知らない?ランサーと混同?なんてケースも残念ながら多いかと思います(汗)


カリスマは96/10に発売、立位置的前任車はE5~E8系エテルナになります。
カープラザ店専売モデルで77y以来ギャランの双子として同店で販売してきたエテルナの後続ながら初めてギャランと決別した独立モデルでありました。
E3系エテルナ(ギャラン)迄が5ナンバーボディであったのをE5~8系エテルナ(ギャラン)が無意味な肥大化をして3ナンバーボディになった事で不評を買い、それでも主力のギャランが一度大きくした身体を戻せないしがらみのある中、EA/EC系となり3ナンバーボディはそのままにしてE3系に回帰したデザインテイストにしたのとは別に車名(モデル)を変更した事を機にカリスマはランサー/ミラージュ~EA/ECギヤランの開いた車格を埋める意味合いもあり5ナンバーボディで設計されていました!

96/10にカープラザ専売の独立小型車としてデビューした『カリスマ』


↓インパネは普通に右ハンドルで普通なデザイン(笑)


↓前任は不評を極めた?E5~8系エテルナになります!


ご承知の方も多いと思いかもしれませんがカリスマは先代ボルボS40/V40と車台を共有し、オランダのネッドカーで同時に生産されていたモノ、ネッドカーとは興味ある方は検索して頂くとして簡単に言えば当初、オランダ政府、ボルボ、三菱自動車工業による合弁事業にて91yにスタート、99yにオランダ政府が保有していた株式をボルボと三菱に売却、01yにボルボが三菱に株式売却をした事により三菱の100%子会社となっています。
現在はコルトやアウトランダーを製造していますが91y~04yはボルボの440/460/480→S40/V40を生産、このうち95~04y迄はカリスマと同時生産をしていました。
このためカリスマはに日本(三菱)が造った欧州車でありオランダから輸入→販売していたモノでこれが結構このクルマを「異端児」なイメージに持って行ってしまい失敗に繋がってしまった、そんな気がします。
国内ではあまりの売れ行きの悪さで1代限り、96y~00yの販売でそれこそ『一発屋』で終わってますが欧州ではマイチェンも行い05yまで生存し現地ではそれなりに評価されたモデルでした!

↓イメージは似て非なるモノ、評価は全く異なるもボルボS40(V40)は兄弟です!


さて、カリスマの概要=現地では4ドアセダンとHBがラインナップされてましたが国内はセダンのみ、FF横置きの常識的セダンであり舶来品?ながらもスタイル的には冒険のない“普通”のクルマでした。
普通すぎたと言う点に加え兄弟に“高級車ボルボ”がありながらもどちらかというと大衆車?なランサーのイメージに近く上級ギャランやディアマンテのテイスト感がなかったのも失敗の一因のように思います、早く言えば“オランダ発の割に安っぽい“というところでしょうか???
それが結果、当時もエボやGSR等で派手なラインナップのあったCK/CM系ランサーに較べても地味地味の出で立ちで目新しさはなくどうかすればランサーの上級どころかランサー廉価版?みたいにワタクシのような菱ヲタでも勘違いしかねない位目立たなかったですネ~~。
4ドアのみ、グレード展開も3種、搭載エンジンも1種ではマイナーの域を脱せなかったのは当然の結果だとは思います。。。

エンジンは当初1.8L 4G93型 直4OHC16バルブ125psを搭載、この当時ギャランに初搭載され脚光を浴びていたGDI仕様ではなくさりとてミラージュやランサーのMIVECやらターボやらは当然?載せられてはおらず大人しいこれまた平凡なエンジンでした。
ミッションは4AT(INVECS-II)のみの設定、この時代ですからエアコン込みのフル装備ながら詳細の異なるグレード設定で『L』『LX』『LS』をラインナップ、脚はFrストラット/Rrマルチリンク。
カリスマも耐久試験で乗った事ありますがまぁ特筆する点もない代りにけなすべき点もない所謂”フツー”に乗る分には何ら問題なくミディアムクラスのセダンとしては居住性、走行性能、乗り心地と全てが及第点でした。

ただ前任のE5~8系エテルナ(ギャラン)がバブル期設計だったという事があるまかもしれませんが多少のコストダウン感は意識させられ造り的には現在のフォルティス等よりは上質だと思いますが前任と較べてしまうと上等とは言えなかった気が…当時の印象では「下級のランサーやミラージュと大差ない」、そんな感覚でした。
しかし決して悪いクルマではなくむしろ目立たないだけでこのクラスでこの値段(200万以下)の割には当時での上位なレベルは保っており何せ兄弟は高級ブランドのボルボですからねー、『ボルボ』と付くか『カリスマ』と付くかだけで中身はほぼ同じクルマながらこれほど一般受けの違いが出るとは!なんてブランド力を痛切に感じるクルマでした。。。

このカリスマ、発売1年後の97/10に生涯最初で最後のマイチェンを受けます。と言っても外見は殆ど変更がなく同色グリルやデュアルマフラーの採用、シート柄の変更、安全対策(ボディ強化、サイドエアバック/ABSの標準装備化)等が行われ最大の“チェンジ!!”はエンジンがようやく当時旬?のGDIに換装された事です!
現在では三菱の“黒歴史”化されたGDI、しかし当時は「GDI CLUB」なるものまで存在した三菱の大セールスポイントでしたからようやくこれでカリスマも売る気になったのか?なんて思いましたね(笑)
尚、このマイチェンで車種整理をしグレード、『L』を廃止し『LX』『LS』の2グレードに編成しますがこのカンフルは殆ど効かず販売は不振を極めます…そう言えばイメージUP作戦の一環か!? WRCでエボを一時『カリスマ・エボリューション』としてエントリーしていたりもしてましたネ~~。

↓後期型(97/10~)カリスマのRrビュー


↓インテリア(後期)、ミディアムクラスとしては水準を保っていました!


マイチェン後もあまりにも売れない為、それの後、比較的早い時期に“特別仕様”と言えば聞こえがいいですが大幅値引きして何とか台数さばこうという見え見えモデルである『LXリミデット』『LSリミデット』という叩き売り特別グレード車が追加されてます。
リミデットシリーズはよくあるパターンのベースグレードからある部分(あまり重要でない部分 例=オートエアコン→マニュアルエアコン、タイヤサイズやアルミ、シートやカーペット材質等)は装備を落としある部分(主に目に見える部分 例=オーディオの充実やキーレス、ステッカー等)は充実させ微妙な調整により価格を抑えるモノ、カリスマはこの方式で上級LSリミデットで1,598,000円(LXリミで1,498,000)を実現!! 1800GDI、ミディアムクラスでこの価格はまさにビックリ価格であり下級ランサー&ミラージュ上級より廉価! 各メーカー、モデル末期や不人気モデルにはよくこの手を使いますが三菱も過去にギャランEXEとかミラージュアスティでこの方式を採用し“安さ”だけでユーザー取り込みにある程度成功していたのでまたしてもこの手を使いましたが残念ながらカリスマには通用せずこのリミデットでも販売/知名度向上はなされなかったです…

1.8Lで160万切り!! 当時なら破格でした(LSリミデット)


このように発売後1年チョイは売る努力をしてはいましたが一向に泣かず飛ばずでorz・・・

この為三菱は早々にカリスマに見切りを付けた?ように98/8、かつてのエテルナ同様のEA/EC系ギャランの兄弟双子車である『アスパイア』を発売、販売の主力をこちらに移してゆきカリスマは早くも放置プレイになります。

↓代打?→後続となった『アスパイア』(後期型)


アスパイア・・・「大志を抱く、憧れ」の意味との事ですが何かホンダ(アスコットとインスパイアを+/÷)みたいなネーミングで菱ファンも?ってな感じでしたが少なくとも98y当時は人気のE3系ギャランに先祖帰りし久しぶりの“ギャランらしいギャラン”として好評だったEA/EC系ギャランとほぼ同一の出で立ち、異なるのはスリーダイヤのエンブレム色とヘッドライト/テールレンズのデザインのみのモノであり菱ファンに対しカリスマのような「異端児」ではなくかつてエテルナで行われた保守的で見慣れた手法の為、これはこれでやはり知名度なかったながらカリスマ程悲惨な結果ではなかったと感じます。
但しアスパイアはΣ/Λ時代からギャラン×エテルナ、当時のギャランとそのワゴン版レグナムがほぼ同一グレード(グレード名には違いあり、また一部グレードは除く)と幅広いエンジン設定に差別はありませんでしたがギャラン×アスパイアにおいては後者のエンジンが単一設定(当初4G93 GDI 1.8Lのみ、00yから4G94 GDI 2Lのみ) でありグレードも大幅に縮小されていたのはカリスマ譲り?(汗)

尚、この後カリスマは00yに輸入中止、国内では廃版となり後続を正式にアスパイアに譲りながらかつ同年から始まった例のリコール騒動のガヤガヤの中でひっそりと引退していきました。

“和製外車”だったカリスマ、日本では本国ボルボの方が数多く走ってたという誠に不名誉な部分もありますがホントにこのクルマ、悪いモノではなくただただ普通です。
しかしせっかくの“オランダ発”という特徴が全く生かされない普通さでその特色をもう少し表現できる魅力がこのクルマにあればまた人(車)生は違ったと思います。
例えば欧州仕様で存在したセンスのいいHBモデルやルノー製ディーゼルの搭載モデルなんかも色んなしがらみで実現は難しかったかも?ですがこれがあったら国内カリスマも特色がより表現されたのでは?と思います…

カリスマ、これも決して『華麗』ではありませんね、強いて付けるならば『異端児一発屋!!!』かなー と。。。
ブログ一覧 | 一発屋 | クルマ
Posted at 2017/11/14 17:30:31

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この記事へのコメント

2017年11月29日 17:37
カリスマGTって、CT9A型ランサーエボリューションの初期にWRCへ参戦してましたね。
コメントへの返答
2017年11月29日 19:02
欧州版ランサーエボリューションはカリスマGTの名で販売されていました。

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