保存版・珍車PART576

ﾜﾀｼ的には中坊時代の憧れのクルマなんですよねー、最近でこそめっきりと見なくなってしまいましたが90年代にはまだ普通に見れましたし中古人気も高ったです…

⇒『昭和53年（1978）2代目S130型フェアディ280Z-T 2by2』!!

これより古いS30初代Zがまだ結構残っているのに対して2代目の130はやはり少なくなっていますね、S30は人気旧車でもありますしファン、マニアも多い、S130の決して不人気ではないですが200Zは例のNAPSで非力、280Zは当時の税金高から販売台数が少ないので旧車ショップなどでも滅多に出てこないクルマ…

出品車、ありぁりゃ外装は酷い事になってますね、元々退色しやすいワインレッドですし青天井保管ならば手入れしていたとしても40年近くになる個体ですから致し方ないかな…

↓R点、外装評価なし、内装D、他A/C不良など状態は悪いながら希少な280Z！


現車、78/10登録ですから130のド初期、2代目は78/8デビューですから発売すぐのモデルですね。

当時排ガス規制NAPSにより先代S30Zの後期でもかなりのパワーダウン感は免れないモノで“Zも終わった”なんて言われたモノでしたが例えパワーがそれであろうともZの存在感はやはりピカイチ、そして9年ぶりのFMCという事でかなり注目された130Z、パワーダウンを補う意味でセドグロ/ローレルの搭載していたL28E型145psを搭載、税金負担が大きいので富裕層のクルマではありましたがこれによりZのZとしての存在感を維持していました！
（この片はベストテンで記載しましたので詳細は割愛）

↓外装に合わせたワインカラーの内装も著しい経年変化が惜しい…


280Zは今の目線ですと大したスペックではないですが当時としては国産最高ｐｓ、これも何度か乗りましたが今のクルマに較べたら軽量になりますかね、1300kg弱ですからNAPSでも過不足なく走りましたしトルクにモノ言わせた余裕の走りがあったと思います、ただ、未対策のＳ３０Ｚの味を知っているともう別物、ATでシズシズ走るグランドツーリングに変貌してしまい“スポーツカー”とは程遠いものになってしまいましたが当時、デカいエンジンをATでゆったり走るパーソナル性も注目されトヨタはセリカXX(MA45/55系）、三菱ギャランΛ2600、マツダコスモLなどが280Zと相前後してラインナップされましたがスタイリング的にはやはりZは一味違う個性を発揮していました。

130も全体的に大人気だったS30Zのイメージを大幅に残すキープコンセプトでしたが肥大化したボディ、間延びした2by2はイマイチ好みではなかったですが2シーター、そして後追加のTバーやマンハッタンカラー、そして末期に追加されたターボ等、日産スポーツのイメージリーダーとして大きな役割を果たしましたネ！

↓Rrから見ても大きな凹はないですがこれは全塗装必須ですね…


エアコンはさすがにもう部品出ないでしょう、夏は乗らない事にして諦め？こういうクルマなので綺麗に乗りたいですし他もかなり手を入れないと路上乗り出しは躊躇してしまうレベルですが仕上げのベースとしてはまだまだイケる感じだと思います。

↓フルオリジナルという点も注目、Zでなかなかノーマルは少ないです！


出品地は西、落札は当然なされておりこの状態でも結構な額、二桁片手までは行きませんでしたがこれをバッチリ仕上げて不具合も修正したら店売りは当然3桁間違いないと思います…。

腐っても？Z、蘇った姿を拝んでみたい、そんな出品車でした(*^^)v