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2014年09月29日

保存版・ 珍車PART471

保存版・ 珍車PART471 このモデルは初めての取り上げになりますね、コイツももう見れないクルマの一つになっちゃいましたね~…

⇒『平成2年(1990)初代JR120型いすゞピアッツァXEハンドリングbyロータス』!!

81年にデビューしたピアッツァ、長らく高級パーソナルクーペとして君臨してきた名車、117クーペの後続モデルで79年のジュネーブショーにて『アッソ・デ・フィオーリ』として出品、117のJアローの手による“80年の先端を行くボディライン=いすゞ・アッソ”として大きな話題となりこれを一部手直してデビューしたのがピアッツァです!

リアルで見ていた年代としては当時、そのデザインは新し過ぎてついて行けず!という意見が大半で角のないエアロダイナミックスボディはいかにも空力に有利なデザインなのは分かりましたが異様にツルンとしたスタイルは保守的なワタクシだけではなく市場は拒絶反応を示していましたネ~…

特に市販モデルは81年当時、まだドアミラーが認可されていなかった時代ですのでカタツムリの角のように生えたフェンダーミラーがいかにもミスマッチ、それは関係ないながらまるでマヨネーズの容器みたいな丸さからそのまんま”マヨネーズ”と当時から揶揄される始末、前任の117が流れるような芸術的なラインからなる流麗なクーペに対してあまりにも不評なピアッツア、時代に呼応したHBクーペになるなど新しい試みも施されましたが68年にJアローの秀逸なスケッチをハンドメイドで実現した117が13年に渡りモダンなパーソナルクーペとして広くカーマニアに浸透していた中、ピアッツァの発進は暗雲垂れこめた?って感じでした(-_-;)

慣れ親しんだ117とはまるで違う”異様さ”すら感じたピアッツァですがシャーシは117を流用、117自身が見かけとは違い走らせればいすゞらしくなかなか骨太でいい意味でガサツな部分を持つクルマでしたのでピアッツァもこれを継承していた印象、女性的な外見とは異なり設計の古いG200型エンジン(DOHCとSOHCを用意)、は117のモノを改良こそすれ味わいはそのまま、トヨタのDOHCに比較していすゞのDOHCは排ガス対策前からインジェクション(ECGI)仕様でしたが(対策前はソレックス版もあり=ECGIは117XE、ソレックスは117XGに搭載→排ガス対策で消滅)荒々しく振動もそれなりに感じXEはATの設定しかなかったので何とも惜しい印象、ピアッツァにもそれは継承され内面と外見のアンバランスさが乗ってみると「いすゞらしいな!」と感じたモノでした。

脚回りこそ117が旧態依然の板ばねリーフを使っていたのに対しリンク式に改められましたが既にこの時代は高級スポーツ/ツーリングモデルは4IRSが常識になりつつありましたから値段の割に?って感じでしたが脚そのものの出来は悪くなくハンドリングも水準以上、巷ではマニアがスタイルを楽しむクルマ!という117時代と同様の認識でしたがDOHCモデルや出品のハンドリングbyロータスやイルムシャーに関しては水準以上の走りの楽しさを得られるクルマでした!

出品車ですが91年の初代最終型、この頃になるとたゆまぬ改良が認められかなりピアッツァの個性
も受け入れられ街でもそれなりに見かけられるモノとなっていましたが時代的にハイパワーモデルの続出した頃でしたので王道のソアラやスカイラインのように大ヒットには至らなかったですねー…

↓事故落ちで外装C評価、それなりの不具合はあるも致命傷は見当たらずまだまだ現役続行可能ですね!


実走7万km台、取説も残っているようなので大事に保護されてきた個体の様子の現車、元々そう多くの個体がいた訳ではないので現代でのこのレベルの生き残り、希少です!

ピアッツァは発売以来いすゞのイメージリーダーだけあり数々の改良やパワーアップが施され83年には認可されたドアミラーを装備、84年にはI/Cターボ、85年にはイルムシャー、88年にはロータスとスポーツファンを飽きさせない展開を図っていましたし新エンジン4Z系の追加搭載、更にヤナセ扱いの双子、ピアッツァ・ネロも設定、オリジナルのピアッツァと較べスポーティで高級感も溢れるコレは少数派に注目を集めました!

しかしいすゞのお家事情から117のような長寿とはならずそれでも約10年のモデルライフを生きた後は格下のジェミニとシャシ共有した2代目に91年にFMCしています。

次期型のピアッツァはジェミニと兄弟車になった事から117から長らく継承してきた高級パーソナルという部分を失い提携先GMの意向が強く真にヘンテコりんな日本人ウケしないスタイルが不評、いすゞそのものの乗用車撤退もあり僅か2年強のモデルライフに終わりこの2代目(JT221)がピアッツァの晩年を汚したような印象になってしまい乗用車撤退と同時に初代含めピアッツァは他のいすゞの歴史的モデルである117やベレット、ジェミニなどと較べ忘れ去られた印象になっしまっていると個人的には感じますがそれでも近年では名車扱いもされ始めオーナーズクラブの活動も盛んな様子に117に較べ冷や飯?気味だったピアッツァの現在にホッとした感じもあります(微笑)

しかし今もいすゞ工場内にはとても大事にされた社員さんの乗る初代ピアッツァが数台目撃できますがあれほどデビュー~後年、少なくともワタシは拒絶反応を示したスタイリングが今こそ美しく流麗でスポーティで素晴らしく感じ奇才、Jアローの実力は年数を経て真価が発揮されるモノなのだなぁ…と今更ながら感じたりします、いすゞのデザインはジェミニにせよビークロスにせよいつも「出るのが10年早い」とよく言われますのでこう感じるのはワタシだけではないと思います…

↓C評価の出品車の室内は気品高いオリジナルをそのまま維持しています!


117~ピアッツァで一番魅せられたのがセンスのいいインテリアやドラポジ、そびえるようなセンターコンソロールはタイトではあるも非常にムーディでMTモデルなんかはシフトが極端に短く手首のスナップでギアチェンジする感じが何か特別なクルマに乗っているような錯覚をもたらしてくれたりして好きでしたぁ。

117時代は60年代らしい連メーター&湾曲したインパネがスポーティな雰囲気を満喫させピアッツァは個人的には苦手ながらクラスタースイッチの80年代らしい近未来的なデザインに目を奪われました(^_-)

↓“走るマヨネーズ”のRrスタイル、後期型の現車はスポーティな雰囲気が強くなりパーソナルに加え精悍さも!


気になる落札は片手に届いた程度、まだまだプレミアム値段にはなっていませんがこれもかなり見れないモデルとなってきましたのでいすゞマニアさんには無視できない個体に感じます。

尚、今回からは出品地域の記載は事情があり省かせて頂く事にしました、東西程度で記載すればワタシの生息する関東を基準にしてこれは西から出たクルマでした。

↓81年という30数年前のデビューとは思えないスタイリングは今も色褪せないですねー…


お膝元神奈川でもすっかりいなくなってしまったピアッツァ、溺愛のアニアさんの手に収まり末永い動態保存を願います(^^)/~~~
ブログ一覧 | いすゞ | クルマ
Posted at 2017/12/23 20:53:15

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