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2018年11月25日

私が惚れた!ネーミング“ザ・ベストテン” トラック編

私が惚れた!ネーミング“ザ・ベストテン” トラック編 ハイ、タイトル通りの下らねぇーお遊び企画、まだやります(^^;)

前回の『私が惚れた!ネーミング“ザ・ベストテン”』では乗用車及びバイクの中から選びましたがち元?現?トラック屋の元Gureとしてはこれはやらざるを得ませんナ、立場上w

トラックのネーミング、乗用では親しみやすさ、エレガント、気品、高級感、スポーティさ等を主題にして名付けされる事が多いですがトラックの場合、どうしてもその使用シーンからしてタフネスさ、頑強さ、勇ましさを連想させるネーミングが殆ど、その中でも時折乗用車チックの名前も現れたりしますがやはり迫力という部分が訴求されないと商業的にパッとしない事が多いと思います…。

かつてはアルファベットで型番、数字でt数や搭載エンジンを表し特にペットネームがないというトラックでしたし特に大型ではそういった嫌いがありましたが1980年代には小・中・大全てのカテゴリーのトラックに乗用同様にペットネームが付けられました。

トラックに興味ない方からすると1.5tの標準ボディと3.5tのワイドキャブで箱車(ウイングやドライバン等)ではとても同じクルマに見えずとも乗用車ほどきめ細かい名付けがなされず小型は何々、中型はコレ、大型はこう!と大まかなる区分け、メーカーによっては小型も中型も同じ名前、デザイン全然違うのに同じ名前っていうケースもありますね、今回はそんな“勇ましい”トラックネームをワタシが気に入ったモノをベストテン形式で語ってみたいと思います(^_^)v


それではまいりましょー!今週の!?第10位!!

【日野/トヨタブリスカ(1961~1968)】
車名の意味:Brisk+Car=快活、軽快、きびきびした+クルマという造語、荷物を積んでもキビキビ走れる小型トラックという意味合い。


初代(1961~1965)

ブリスカ、響きだけ聞くと何か怪獣みたいな名前なんですが何故か好き ってかかなり昔の小型ボントラですが幼き頃に聞いたこの『ブリスカ』って響き、あまりに印象的でこの年になっても耳に残ってるんですよねーw

このクルマはまだトヨタ傘下入り前の日野がリリースした小型トラック、当時は有名な『コンテッサ』という乗用モデルで頑張っていた日野、現在のトラック専門メーカーの姿からは想像できない業態でした。

1950年代に今話題の?ルノー公団からノックダウン生産で乗用メーカーに名乗りを上げた日野、現在のようなトラックやバスのイメージになるのはトヨタ提携後となる訳です。

そんな当時、コンテッサで一定の評価を得た日野は一人相撲状態だった日産のダットサントラックに対抗する小型ボントラを発売、コンテッサのエンジンやパーツを使い急遽仕上げたのがブリスカ、ルノー日野から継承するRR方式だったコンテッサをFR方式に改め荷台スペースを確保、コンテッサGP20型900ccエンジンで750㎏積としたのが1961年発売の初代、62年~は商用車の需要の高まりに合わせダブルキャブのピックアップやバン車型も追加しワイドレンジ化、65年にはベースのコンテッサFMCに伴い2代目がデビュー、コンテッサが1.3Lに格上げされたのに合わせ1300cc、1t積とされよりダットサンの内容に肉薄するライバルとして名乗りを上げます。

初代が50年代を思わせるいかにもクラシカルでダットサンの敵になれなかったのに対し2代目ではミケロッティデザインによる美しさで好評の2代目コンテッサのイメージを取り入れ商用とは思えないエレガントさを醸し出すボントラに一新され恐らく国産小型トラックにデザインという概念を最初に重要視したモデルではないかと個人的には思います、造形美を感じさせトラックというとどうしても強面になる顔付きばかりの中でコンテッサ譲りの柔和な、エレガントな顔付きはそれまでの商用にない美を感じた物でした!


2代目(1965~1968)

コンテッサの流れを含む美しいスタイルでメジャーになりかけたブリスカですが66年のトヨタとの業務提携により翌67年、日野は乗用含む小型モデルから撤退、トヨタの意向を受けて大型専門メーカーに衣替えとなりブリスカはトヨタモデルに移管、『トヨタ・ブリスカ』となるもイマイチダットサンに弱いブリスカを諦め68年、新開発の『トヨタハイラックス』にFMCというカタチになり廃盤になります。

50年過ぎても未だ耳から離れない『ブリスカ』、この名前に拘っている変態はそう多くないでしょうがもう見る事もない日野の小型ボントラ、ワタシ位は憶えていてやりたいですね(笑)


続いて第9位!

【トヨタダイナ/マッシーダイナ(1956~現在/1969~1979)】
車名の意味:DYNA=「ダイナミック」が由来、力強い、動的という意味で命名。
マッシー=Massive(マッシブ)からの変形でマッシブは重量感、どっしりとしたなどを意味するモノ、小型クラスのダイナに追加された4tクラスモデルであったためよりどっしりしたダイナ=マッシーダイナという意味合い。

1956年発売の1~1.5t積RK型ルートとラックが元祖、、RKにはボンネット型とキャブオーバー型が存在、これの区別のため59年からボンネットを『スタウト』、キャブオーバーを『ダイナ』と名付けてそれぞれ発展します。

ダイナミックだからダイナ、これも単刀直入?でトラックらしいいい名前に思いませんか?トヨタの老舗名はクラウンに次ぐ長きネーミングでもあり乗用メーカーイメージであるトヨタでも有名な商用車、20年前位にあの暴れん坊だったMタイソンがCMで「タイソン、トヨタ、トラック!エキサイティング・NEW、ハッ!!」とあの喰いつきそうな顔で叫んでたのが印象的(※ダイナ単独ではなくトヨタトラック全体のCMながらダイナがメイン)

先述の生い立ちもあり真の“ダイナ”としてのモデルは63年にデビューした2代目RK/JK170系からと見るのがいいでしょう、この代からシャーシ等ダイナ専用設計(先代ではスタウトと共用)になり2tクラスメインに格上げされ今も続くダイナの基礎を造ったモデル、当時クラスNo1だったいすゞエルフにガチンコ勝負を挑みハイパワーなディーゼルエンジン、頑強シャーシやクラス初、当時の高級版の証である4灯式ヘッドライトでアピール、2tクラスではいすゞ、三菱、ダイハツが激烈な戦いを繰り広げる中に参戦、64年にエルフを破り2tクラスNo1の販売量を確保、この型は幼少期、神奈川に工場があるいすゞのエルフ以上に見かけた記憶ありますねぇ…


2代目ダイナ(1963~1969)

こうして小型トラック分野でも勝負を賭けるトヨタ、ダイナも順調に知名度を安定させながら発展、69年には3代目U10系にFMC、これはやはり傘下に収めたダイハツのトラック(旧ベスタ、新デルタ)と共通化を行いコストダウン、6気筒3.6LDeを搭載する小型トラック最大級となる3tモデルも発売、中型大型を徐々に日野にシフトしてゆく中でダイナを充実させたモノでした。


3代目U10系ダイナ(1969~1977)

セミキャブのスタイリングは居住性と乗り心地に配慮、この事は本格フルキャブを採るいすゞ、三菱にない乗用車ユーザー延長の層には好評、一方でタフネスさ、メンテ部分ではフルキャブに長があり運送業などヘビーユーザーはいすゞ/三菱、小売りや一般商店にはトヨタという今にも通じる棲み分け!?ができた最初の時代に感じます。

その後ダイナは77年、84年、95年、99/2000年、2011年にFMCを行い現在8代目、途中下級だったトヨエースやハイエーストラックとの統合(双子三つ子化)や従来、トヨタ←ダイハツ→日野の構図だった日野2t系が日野の設計に切り替わり日野デュトロとの統合等があり現在に至ります!(※代目数えは一部旧型継続モデルや基本MCのBigチェンジも含めます)


5代目U60~90/Y50系(1984~1995)


現行8代目U600/700/C600/700系(2011~現在)

一方のマッシーダイナ!子供の頃読んだ漫画本か何かに確か『マッシー何とか』というマッチョの悪役?がいてこれが印象的なワリィやつ、そのイメージが残り=マッシーダイナというレアトラックがいつまでも頭の中に残っちょるんですよwww

ダイナの項でも述べた通り、かつてはバス、トラックも生産していたトヨタは日野を傘下に収めた以降徐々に中型4t、大型クラスからは撤退していきましたがその過渡期に現れたのが『マッシーダイナ』、これは従来トヨタトラックの大型(5t~)のDA/FA型と3tまでラインナップされたダイナの中間になる4tクラスにデビュー、4tは本格高速道路輸送時代に向け大量積載&普通免許で乗れる最大級モデルとしてこの時期(1969)俄かに脚光を浴びていたクラスで長き伝統ある三菱T620→FKや日野レンジャーKLが強いカテゴリーに参戦、その名前の通りドッシリとしたダイナではあるもエンジンは日野レンジャーと同一、シャシがトヨタ製でありやはり頑強さ、特にこの時代は過積載が当たり前に行われ規定以上に積載した時の性能こそが認められるという流れの中、ブレーキやフレーム、サスの強度不足(指定積載以内であれば十分な性能)もあり評価が低く79年、4t以上の車種は日野に委ねるという方針により消滅、それでも10年の寿命を誇りました。

関東圏では殆ど見かけないトラック、お膝元の愛知県近郊には関東に比較してトヨタ関連工場も多く生息していたようですがね、ワタシも高校生である79年まで販売していた割にはほぼ走ってる姿、記憶にないです…


マッシーダイナQC10型(1969~1979)

かつてはトラックでもガソリンエンジンが主流、時代の流れで燃費やトルク面でDe化に移行する中、最後までこのクラスでガソリンエンジンを持っていた(Deもラインナップ)事など、トヨタのトラック=ガソリンという意地を通したマッシーダイナ、ネーミングは迫力あって良かったんですがね、やはり餅は餅屋、時代はすでに4t車への乗用車メーカーの存在は許されなかったようです。


さぁ、8位行ってみましょー!

【旧日産ディーゼル,現UDコンドル(1975~現在※2017年をもってコンドル名は継続するもOEM車輛のみ)】
車名の意味:CONDOR:猛禽類のコンドルに由来、 現UDトラックス、前日産ディーゼルでは小・中型トラックに名付けられたが日デ前身の民生ディーゼルではバスに命名されていた。

コンドル、有名な♪コンドルは飛んで行く~ のメロディがこのトラックを見かけると流れる?って訳ではないですが勇ましく猛々しい姿のコンドル、トラックの名前には惜しいカッコ良さ!

さて、一口にコンドルと言ってもその車型は多岐に渡り現UD/かつての日デ時代の小型・中型トラック総称になります。

トラックとして最初に名付けられたのは1975年の4tクラス、それまでアルファベットで車型を表していたUD4tの初のペットネームでしたが現在ではUDトラックス、大型のクオン以外は自社生産を撤退しコンドルを名乗るのは4tモデルのみ、かつて1~2tでもコンドルを名乗っていましたが現在『カゼット』と変更され三菱ふそうキャンターのOEMとなっており残る4tもいすゞフォワードのOEMという有様。

(1t~1.5/1.75モデル)
資本関係にあった日産の小型トラック『アトラス』のOEM、95年にアトラスF23型のOEM車でデビューし2007年のFMCにてF24系アトラスOEMに変更、2013年キャンターOEMのカゼットに継承して消滅。

(2t~3.5tモデル)
やはり日産の2tクラスアトラスのOEM、デビュー時の81年では1tモデルと2tモデルでデザインも共通ながら95年にアトラスがいすゞエルフのOM化に伴い2t系コンドルもエルフOEMに変更、以降エルフのFMCと追従しオリジナル時代を含め4代を数えるも2014年にキャンターOEMのカゼットにチェンジして廃盤。

尚1~3.5tの初代モデルはオリジナルのアトラスがE23型キャラバン/ホーミーの外板パネル、ドア、インパネを共通化しコストを抑え他社に較べ大幅な廉価を売りにしておりアトラスよりは若干値付けは高いコンドルでもキャンターやエルフ、ダイナに較べかなり安くそれなりに普及しました。


3代目コンドルBPR(エルフOEM)

(4tクラスベットレス)
日野デーキャブレンジャー、ふそうファイターミニヨン、いすゞフォワードジャストンに対抗するベットレス4tモデルで名称は『コンドルS/同SS』 アトラス/コンドルワイドキャビンを4tコンドルのフレームに載せた廉価版4tモデルで88~92年が初代、92~97年が2代目。

2t系がいすゞOEMに変更後もオリジナルで生産され97年に4tクラスであるオリジナルのコンドル新追加ベットレス『コンドルZ』を後続とし廃盤。


初代コンドルS

(4t~増t大型モデル)
コンドルの本質車種で75年発売、83年、93年、2010年にFMCが行われオリジナル時代で全4代、2017年以後はフォワードOEMとなり現在に至ります。

初代はCシリーズ、2代目はレゾナ、3代目はビッグサム、4代目はクオン等日デ大型と共通キャビン、パーツを使いイメージ的にも他社に較べ共通性が高くこれによりライバルに較べリーズナブル、2代目CM系までは日デ特有のカックンブレーキが有名で海外や国内でも人気高かったターボ付き建設系(ダンプ、ミキサー、簡易クレーン付きなど)は好評ながらカーゴ系は性能面で評価は低かったです。


2代目コンドルCM

安物・壊れる・性能悪いと悪評が知れ渡ってしまったCMを根本から見直し他社に劣らない品質を得たのが3代目MK系、これになって一気に需要も増え普及、今もこの型は大幅に現役姿で見かける事ができます。


3代目コンドルMK

今やOEMに唯一名前の残るコンドル、じき消滅って気がしますが1t~増t大型まで幅広くその名前を轟かせたのも今は昔になってしまいましたぁ。。。


そして第7位!!

【三菱ジュピター(1959~1970)】
車名の意味:Jupiter=木星またはローマ神話に現れる最高神ユピテルの英語名を意味する。


ジュピターボンネット型3.5t積

ジュピター、平原綾香さんの有名な曲ではありませんよw まっ、あの唄聴く度にこの三菱ジュピターを思い出すという変質者はワタシ位のモンでしょうが(^^;)

木星とかローマ神話とか何か学術的?大昔に出て大昔に消えたトラック名ですがやはり三つ子の魂なのか幼き頃に憶えたこのトラック、何故か忘れないですよねー…
何故に忘れないか?やはり強烈な印象の顔、ドクロと言うかアライグマと言うかこの面構え、幼児には衝撃的な怖さで街行くジュピターを見ると恐怖におののく、そんな半世紀前を思い出してしまいます(笑)

旧新三菱重工(現三菱ふそう)から1959年、当時大型と2tクラス小型トラックの間隙をぬい初中型クラスでデビューしたジュピター、2.5~4tを取り揃え普通免許で運転可能な最大級のボンネットトラックとして人気を呼びました。

59年2.5/3tにて登場、60年に3t、64年に4t、65年には時代の要請もありキャブオーバー型も追加、これ以降はキャブオーバーが主力となり70年にボンネットは廃盤となりキャブオーバーはふそうブランドに移行してジュピター名は消滅、後のFKやファイターに継承されました。

実は仕事で付き合いあったトラック整備工場にこれをレストアし隠し持っているのがいますが恐らくこれ以外に実働はもういないであろういにしえのジュピター、誰が忘れても(知らんでも)ワタシは永遠にドクロトラック、忘れません!

さぁ、第6位!!

【マツダボクサー(1969~1980)】
車名の意味:BOXER=逞しく俊敏な犬のボクサーから命名。


ボクサー3.5t

これを知ってるのはよほどのトラックマニア、マツダマニアでしょう、その位レアでその希少度はマッシーダイナ以上かも…

ボクサー、以前はボクシングからきているのかと思いましたがボクシングにしろ犬にしろ猛々しく精悍なネーミング、6星さんが我がこそがオリジナルの如く“ボクサー”という言葉を得意になって吹聴している時期がありましたがどっこいクルマに使うのはマツダがオリジナルっすヨwww

しかしボクサー、これも11年も生存した割にには全く見た事ナシ、特に関東圏ではまだこの時代、“マツダ地獄”真っ只中でしたのでREに関係なくともマツダ車の普及率は低く特に商用、当時はポーターやボンゴ、タイタンにこのボクサー、滅多に見れる代物ではなく特に本格的なシビアなプロが扱う4t車でマツダの立つ瀬は関東では0に近い感じでした。

キャブオーバー4tが注目され始めた時期の参入で3.8L6気筒De110ps→115ps、後に5.5L145psの米・パーキンスとの共同開発ハイパワーDeも搭載し実力はふそうやいすゞ、トヨタに劣るものではなかったながらもやはり知名度の点で歯が立ちませんでした。

3.5t/4tでデビュー、後発に下級小型トラックでタイタンが発売以降、マツダのトラック戦略はそちらに移行、タイタンもキャンター、エルフ、ダイナがt数増強するのに合わせ3.5t積まで拡大しボクサーは4tのみでラインナップされますが1980年に売れ行き不振から廃盤になっています。

勇ましさで言ったらなかなかこれを超えるネーミングはない?ボクサー、トラックにはやや勿体ないと思う程イイ名前に思います!


☆☆☆~今週のスポットライト!!~☆☆☆

今一歩、惜しくもベストテンに入らなかったモデルはこちら…

【ダイハツデルタ750(セブンハーフ 1971~1982)】
車名の意味:DELTA=三角の意味もあるがこの場合はダイハツの「D」をギリシャ語での読むという意味合いとしセブンハーフは積載750㎏が主であった事によるもの。


デルタ750

正直デルタはどうでもいいですが注目は750と書いて“セブンハーフ”と読ませるところが憎いですナ(笑)
“ナナヒャクゴジュウ”でも“ナナハン”でもない、前者じゃまんまで脳がない、後者じゃバイクじゃあるまいし!と恐らく当時のダイハツネーミング担当者は思ったのでしょう、何かいいネーミングないか!!そうだ“セブンハーフ”!!てな感じでしょう(あくまで推測w)

クルマそのものはトヨタライトエースのOEMで乗用コンソルテ同様にFrマスクをゴテゴテにしたライトエースのオーバーデコレートモデル、トヨタ傘下入り前はダイハツは小型商用にニューラインというモデルがありこれの代替え車種として用意、3K型1200㏄エンジン始めFrグリルとハンドルマークが『T』から『D』に代わる以外は同じクルマ。

ダイハツはニューラインの上級トラックにベスタシリーズももっておりこれはダイナと兄弟化、商用シリーズを全て『デルタ』で統一していたので1tクラス(750㎏積み含む)とそれ以上の車種区別のためライトエースベースモデルをセブンハーフとした訳ですね。

セブンハーフを名乗ったのは82年まで、本家トヨタがライトエーストラックとタウンエーストラックを統合以後もデルタはトヨタOEMで存続しますが単にデルタ750㎏積みとされセンスある“セブンハーフ”は11年間のみ、好きとか嫌いではなくダイハツネーミングのセンスに唸りますナ(笑)


さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!

【旧日産ディーゼル サングレイト(1963~1971)】
車名の意味:sun=太陽 great=偉大、卓越、優れた を組み合わせ太陽のように偉大なトラックという意味合いを込めて命名。

ねー、“太陽のような偉大に…”ですもんね、これ以上偉大なモノはないですヨね(笑)


サングレイト8t積

これですよコレ!この顔はジュピターが可愛く見える?ほど怖い、厳つくマジでいたいけな幼児は泣き出す程の怖さの面構え!
ダルマが睨んでいるような顔で当時のUD特有な2サイクルディーゼル(4stもあり)の悲鳴のような音を出して走り去るサマは正に当時問題になっていた“神風トラック”そのもの、交通戦争とか公害を取り上げる時事ニュースに出てくるトラックはサングレイトのイメージなんですよねー…

横浜では日産関連の工場も多く他地域に較べ特に多く見かけたのかもしれません、とにかく怖かったなぁ~。

サングレイトは長年ボンネット型で強さを発揮したUD初のキャブオーバー型であったTC80型トラックの後継として1963年発売、8t/11.5t積を皮切りに2stDeに加え4st5気筒、6気筒Deもラインナップ、頑強なシャーシとトラクタ、前2軸等の発展型も多く重量級輸送で好評を得、後のCシリーズや現行クオンにその信頼性を引き継ぐUD大型キャブオーバーのパイオニア的存在でした。

太陽のように偉大なトラック、もう何十年見ていないだろうか…。


いよいよ上位に行きます、第4位!!

【いすゞGIGA(1994~現在】
車名の意味:GIGA=10億の、巨大な、大きなという意味。いすゞが扱う一番大きな商品であることから命名。

ニューパワーとか810とか歴代のいすゞ大型のネーミングに較べこれも単刀直入に“デカい”というのが解るいい名前ですよね、GIGA、これ以上大型を表すのに解りやすいモノはないでしょう、素人でもトラックの名前とすぐ理解できそうで…。


初代GIGA(1994~2015 トラクタは1年遅れ)

バブル期設計になる94年発売のGIGAは下級4tクラスのフォワードとキャビンやパーツ流用化を先代の810以上に推し進めコストダウン、一方この時期は商用と言えどもキャビン内は考えられる快適性を盛り込むのが主流で高級車並みの快適装備(PWやステレオ、ファブリックシート等)が奢られた時代、豪華さを前面に出したのがGIG以前にFMCされた日野のプロフィア、これに応じて三菱ふそうもグレート→スーパーグレート、そしていすゞも810→GIGAと豪華に贅沢にFMCした訳です。

当時危機的状況にいたいすゞ、乗用から撤退しトラック専業となり日野(トヨタ)との提携等と併せGIGAも好評により危機を脱出、所謂石原法と言われた首都圏限定のPM/Nox排ガス規制も年々厳しくなる中でかつてニューパワーや810で売りだった大排気量V12/V10/V8を次々に失う代わりに最新技術の排ガス適合で業界をリードしたのも初代GIGAでした。

それまでUDが強かったトラクターやダンプでもシュアを伸ばしふそうの敵失もあり日野に次ぐ業界2位に躍り出たのもGIGAから、20t車25t車の頑強さも好評で盤石さをもを築きました。


2代目GIGA(2015~現在 トラクタは1年遅れ)

不況もあり20年FMCせずにいましたがそれが逆にいすゞ=GIGAを定着、従来1代ごとにペットネームを変えてきたいすゞ大型では初めて2代に渡りネーミングを継承させエルフに次ぐいすゞの代表的車種になったGIGA、馴染みやすくイメージし易い名付けのいい例ですネ!


ベスト3に入ります!今週の(もうええって)第3位!!

【旧日産ディーゼル レゾナ(1979~1990)】
車名の意味:RESONA= 英語で共鳴 (resonance) を意味する。ターボ吸気システムにレゾナンス吸気方式が使用されているためこの車名が付けられた。

意味を知ると大した事ないですがレゾナ、何かトラック名にしては素敵な耳障りのいい響きが好み、意味を無視すれば乗用車に名付けてもおかしくない気がします。


レゾナ平ボディ前2軸

現クオン、前ビッグサムからすると僅か11年だったレゾナ、首都圏では排ガスの関係で死滅しましたレゾナ前任Cシリーズから引き継ぐダンプ、トラクター、セルフローダー等重量級輸送、運搬車では根強い人気のあるUD、海外でも未だ2デフのレゾナであれば高額取引もなされます。

地方でもさすがに数は減りましたがダンプ等では今でも現役をまだ見かける事もあると思います、2/4tではトラックとしての評価はイマイチのUDでしたが大型は別格、この事から現在でも唯一大型だけは自社生産を続行しておりUD最後の矜持を見せてくれています。


レゾナセルフローダー2デフ車

恐怖の強面だったサングレイト、Cシリーズに代わってオシャレささえ感じる?レゾナ、顔付もジェントルでボクシーなスタイリングはスタイリッシュな大型車としてこれも記憶の隅に留めておきたい一品です!


とうとう来ました!第2位!!

【旧日産ディーゼルバイソン(1979~1981)】
車名の意味:BISON= アメリカバイソンなど、バイソン属の「野牛」の意味。

野牛ですよ野牛、スゲェインパクトあるネーミングで中身は日産OEMのヘタレ2tですが大型でも通用するような逞しく力強さを感じさせる”バイソン”たった2年強の短命で巷では存在感薄いモデルながら何故かこの名前、残ってるw


バイソンYC341型

アトラス以前の日産小型トラックであったキャブオール、元祖クリッパー(ミニキャブやキャリィのEMとは別物)のバッジチェンジのOEM車、キャブオールが日産系、クリッパーがプリンス、バイソンがUDにて販売される三つ子モデル。

そもそもUDは小型トラック部門は資本関係ある日産に譲り未進出でしたがこれに足を踏み入れるに対し自社開発せず既存モデルを流用したのがバイソンでした。

バイソン=倍損というマイナスイメージが商売人に嫌われたという逸話が残るクルマですが押しの弱いキャブオールやクリッパーに較べ当時の大型Cシリーズの強面イメージを持たせたバイソン、なかなの男前でオリジナルにない迫力は結構好みでした!

僅か2年の短命さに敬意を表し堂々2位です(^_^)v


さっ、オオトリですね!!第1位はこれでした!!

【三菱ふそう ザ・グレート/スーパーグレート(1983~1996)/(1996~現在)】
車名の意味:ザ・グレート=THE GREAT 英語で「偉大な」という意味でありスーパーグレート=SUPER GREAT スーパーは英語で「極上の、すばらしい」の意味。

菱ヲタ、ふそうヲタでなくともこのネーミング、いいと思いませんか!? ”偉大”そして”素晴らしく偉大”ですからね、大型トラックらしく豪快かつ素敵なネーミングで83年のグレートデビュー以来、今もこの名前はワタシとしてはNo1!!


ザ・グレートFVダンプ(1983~1996)

名前だけでなく乗り易さ、パワー(全種ではない)、見かけ、全てがGood!!で大型で自前で買うなら(ってさすがに運送屋でもやらかさない限り買いませんが…爆)絶対にこれを選びますネ!

グレートデビュー時はトラックデザインの概念を変える程の評判でこの年のグッドデザイン賞を受賞、従来の大型と言えばただ厳つく恐怖感すら覚えさせともすれば下品さえ与えるデザインが多かった中でエレガントさ、気品、オシャレさを表現したザ・グレート、その登場は衝撃的ですらありました!

13年間の永きモデルライフを高人気で終えたザ・グレートは96年(一部は2000年代迄継続=構内専用や軍用)のFMCで“スーパー”の文字を付加、より都会的に豪華に気品あるスタイルとなりザ・グレートの好評さを継承、残念ながら2000年代に入ってからの三菱不祥事の影響でグレート時代から続いたシュアNo1の座は降りる事となりましたがそれでも根強い人気、大型車の場合、ドライバーの好みが強く表れ乗用以上にそのメーカー愛着度は高くふそうファンはふそう、日野ファンは日野、いすゞはいすゞと浮気度合いは乗用に較べ低くあれだけの不祥事にも係わらずふそうの売り上げは想像以下、その分三菱乗用の信用低下、シュア低下は悲惨でしたがor…


スーパーグレートFPトラクタ(1996~2018)

三菱自動車から独立し三菱ふそうバス・トラックとなりダイムラーと提携、かつてのふそうとはかなり趣が変わり半外国企業となってしまったのはUDとラックス同様で淋しいですし他3社が全て大型も新キャビン(FMC)を施した中、以前基本96年のキャビンを使うスパグレ、勿論時代時代に於いてアップデートは行われていますがそんな部分にふそうの置かれた現況を感じます。


現行スーパーグレートFU(2018~)

しかしその旧設計は逆に当時のバブル設計を継続しているのもあり質感や造り込みは日野、いすゞ、UD以上に感じます(個人的主観)しスーパーグレートは永遠に!!とスパグレファンはまだまだ叫びます(^_-)-☆


ランキングは以上となりますが他にも心惹かれたネーミングは枚挙に問いません、そこで圏外として以下に記します!

12位:タイタン(マツダ1971~現在)
13位:キャンター(三菱/三菱ふそう1963~現在)
14位:プロフィア/スーパードルフィンプロフィア(日野1992~現在)
15位:レンジャー/デーキャブレンジャー(日野1964~現在)
16位:エルフ(いすゞ1959~現在)
17位:フォワード(いすゞ1970~現在)
18位:ホーマー(プリンス/日産1964~1982)
19位:ブラッド(スバル1977~1990)
20位:アトラス(日産1982~現在)

21位以降は下記となります。

21ファスターオデロ(いすゞ)、22:コニーグッピー(愛知機械)、23:ストラーダ(三菱)、24:トヨエース(トヨタ)、25:キャブオール(日産)、26:クオン(UD)、27:キャブスター(日産)、28:スタウト(トヨタ)、29:ハイエース(トヨタ)、30:スクラム(マツダ)、31ミニエース(トヨタ)、32:フォルテ(三菱)、33:ジュニア(日産)、34:ビッグサム(UD)、35:ポーター(マツダ)、36:ニューパワー(いすゞ)、37:810(いすゞ)、38:トライトン(三菱)、39:ハイラックス(トヨタ)、40:プロシード(マツダ)

---------------------------------------------------------------------

如何でしたか?毎回〆では書きますがクドイですがあくまでもこの企画はお遊び、『それは違うだろ?』とか『あれが入ってねーじゃん!!』的な反論もあるでしょうがこれはワタクシの基準、これを読んで皆様も独自なお好きな名前ベストテンを思い浮かべて愉しんで頂けたらと思います。

また独自のベストテン、今は暇こいてるんでまた新ネタ思いついたらUPしますんでお付き合い下さいませませ!

長文読破、お疲れさんでした(^o^)/
ブログ一覧 | ザ・ベストテン | クルマ
Posted at 2018/11/25 09:08:45

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この記事へのコメント

2018年11月25日 17:48
おじゃまします。

6位の『ボクサー』は意外でした(笑
あの安全窓は幼少期のワタシでも
「なんじゃこりゃ???」と思ったものでした(笑
そして、5位の『サングレイト』...
あのゴリラ顔は怖かった思い出しかありません。
そしてそれを更に盛り上げる?エンジン音...
後に"2ストローク"だと知り驚きました。
TOPの『グレート』は激しく同感☆
なんていったってワタシ...
はじめて書いたひらがなが「ふそう」ですから(笑
コメントへの返答
2018年11月25日 22:18
こんばんは、コメント有難うございます。
サングレイト、あれはホントに怖かった(笑)
排ガス規制も騒音規制もクソ喰らえ!って感じの耳をつんざくあの音は今だに耳に残ってます。
ボクサーの安全窓はバスチックで私には妙に高級感を与えてくれましたわ、フォグ入れて6つのライトもそれをより高めていた感じで…
スパグレ1位は絶対譲れませんね、関連企業に無理くり親が押し付ける日野には売上では敵いませんがトラックとしての出来は絶対に上!乗りやすさやドラポジ、パワーなど全てに於いて1位に間違いないですw

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何シテル?   04/26 16:09
元GureのHNで活動、新規ネタ&過去ネタをUP中、過去記事はかつてほぼ移住していた山梨や本拠でのクルマ弄り記録や過去シリーズ的に上げていた独自の企画モノを再U...

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