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2020年04月17日

あのクルマの系譜・その22~三菱FTO編~

あのクルマの系譜・その22~三菱FTO編~ あのクルマの系譜シリーズ、第22回は前回取り上げたGTOの弟分、三菱FTOにも注目してみたいと思います。

伝統的に三菱は値段も高価で一定以上の経済力ある年齢層をターゲットにしたグランドツーリング的モデルと若年層を対象に台数の稼げる大衆車をベースにして比較的廉価提供できるライトウェイトスポーツを用意してきており前者がGTO、後者がFTOとなります。

この原点はやはり1969年にデビューしたコルトギャラン、これが大成功た事により3種の派生モデルをラインナップ、その二つは前回取り上げたギャランHTとギャランGTOになります。
そしてこれら(ベースのギャランセダンも含め)より1サイズ小型化しエンジンも一回り小さいモノを搭載し価格を抑えたのがFTOのルーツである「ギャランクーペFTO」になる訳でこういった図式(高価なツーリングカーに対する廉価なライトウェイト)は後の各社でも採り入れられました。

イメージリーダーとして花形であるギャランGTO/GTOに対し影が薄く地味な印象すらあった三菱ライトウェイトですが走りの評価は兄貴を上回る事も多くこちらもFTO最終2000年以来三菱ではこういったカテゴリーからは撤退しておりますが70~90年代の若年層に支持を受けた三菱ライトウェイトを振り返ってみます。


【FTO】
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(1994~2000)

・バブルの恩恵からこのクラス(ライトウェイトスポーツ)は87年製廃となったコルディア以来のラインナップ。
・90年にネーミング復帰でデビューしたGTOに次いでこちらもかつてのギャランクーペFTOからネーミング復活、GTOの17年ぶりに対しFTOは19年ぶりの復活。
・ベースは当時のC♯系ランサー/ミラージュで多量販売の大衆モデルを基礎としボディはコストの掛からない2ドアクーペのみ、駆動もFFのみとしコストを抑えグレードによってはGTOの半値から入手可能。
・搭載エンジンは4気筒1.8L SOHC V6 2LDOHC 同V6 2LDOHC可変バルタイ機構(MIVEC)仕様。
・ミッションは5MT/4AT/5AT。
・4ATと5ATは国産初のMTモード付ATでありこの種のモデルとしては異例であるAT比率が高いという現象が起きた。
・ホンダインテグラタイプR以前はFF最速を誇り各種モータースポーツでも活躍。


【コルディア(コルディアXG/コルディアXP】
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(コルディアXG 1982~1983)

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(コルディアXP 1982~1983)

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(コルディア 1983~1987)

・ランサーのクーペモデルであるセレステの廃盤によりクーペモデルが消えたランサーに代わりコルディアはこのカテゴリーを継承。
・後続FTOとはクルマ的脈略はないものの立ち位置=三菱ライトウェイトの視点ではFTOの前任がコルディアに充る。
・初期のみFrグリルの異なるXGとXPが存在、前者はギャラン店扱い(ギャランのG)、後者はカープラザ扱い(プラザのP)であったが83年のMC以後は店舗別設定を廃止しコルディアに統一。
・ベースはセダンであるトレディアになるがそれ自体が当時の初代ミラージュがベース。
・ボディは2ドアHBクーペ、搭載エンジンは4気筒1.6Lキャブ 同キャブターボ 同1.8Lキャブ(以上~84迄) 同1.8L ECI-ターボ(83~)。
・駆動はFF/4WD(84年以降は4WDのみ)、ミッションは副変速機付き4MT/5MT/3AT。
・デビュー時は当時大流行のターボアピールによりターボモデルはクラス最速で注目を浴び販売もそこそこながら後発のAE86レビン/トレノを始め並み居る強豪の下でコルディアの人気は急落、84年以後は走破性をアピールして4WDのターボモデルのみに整理された。
・87年に製廃以後94年のFTOデビュー迄の7年間、三菱ライトウェイトの血筋が絶える事になる。


【ランサーセレステ】
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(最終型 1977~1981)

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(前期型 1975~1976)

・1975年、廃盤となったギャランクーペFTOを継承し三菱ライトウェイトの立ち位置に就く。
・ギャランの2L級格上げに伴い取り残されたクーペFTOだったが大衆車カテゴリーをギャランから引き継いだランサーの名前をファーストネームとしこれまで1クラス上のギャランクーペがランサーのクーペという変則的なラインナップを改め正式に名実ともランサーのクーペモデルとしてラインナップ。
・シャーシは当然当時の初代ランサーであるも外板は勿論、インパネまでランサーとは別物でありギャラン-ギャランGTO的なスペシャリティモデルに近く朴訥としたランサーとは見違えるシャープなスタイリングでセリカLBやB210サニークーペで市民権を得たHBクーペを採用した事もあり若年層に大人気を誇る。
・ボディは2ドアHBクーペ、エンジンは4気筒1.4L 同1.6L 同ツインキャブ(~77)、2L(79年~)駆動はFR、ミッションは4MT/5MT/3AT。
・昭和51年→53年規制適合(MCA-51→MCA-JET)

【ギャランクーペFTO】
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(1971~1975)

・コルトギャラン、同GTOのパーツを流用し1サイズ小柄なボディにこちらも1サイズ小さな商用向けに開発したエンジンを載せギャランHTや同GTOのようなHT形式を採らずサイドウィンドウをヒンジ式にした純粋な2ドアとし徹底したコストダウンを図り若年層向け三菱初のライトウェイトスポーツとしてデビュー。
・ベースのギャランがFMC(73年)を機に従来の小型1.4~1.6Lから2L級の中級クラスに格上げされギャランGTOも大幅MCにてギャラン同様2LクラスにグレードUP、クーペFTOはこれに伴い従来1.4Lモデルのみだったところに旧ギャラン、同GTOの1.6Lエンジンが追加されこちらもグレードUPする。
・ギャラン格上げにに伴い小型大衆車クラスに新車種である「ランサー」が投入された事により名前はギャランのままながらクーペFTOは本来下級に充るランサーのクーぺという変則的な立場に次期セレステまでの2年間置かれる。
・ボディは2ドアクーペ、エンジンは4気筒1.4L(商用OHV ~73)同ツインキャブ(~73) 同1.4L SOHC(73~)同1.6LSOHC 同ツインキャブ(73~)駆動はFR、ミッションは4MT/5MT。


あのクルマの系譜・三菱FTO編…
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Posted at 2020/04/17 03:36:12

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