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2020年05月04日

あのクルマの系譜・その25~日産クリッパー編~

あのクルマの系譜・その25~日産クリッパー編~  あのクルマの系譜、第25弾は日産の軽商用であるクリッパーを掘り返したいと思います!

クリッパー、かつては2tトラックの名称でしたが日産が2003年、三菱とのOEMにて三菱ミニキャブのバッジチェンジを発売、初めての日産軽商用扱い車として注目を集めましたがそれ以上に今の45歳以上、商用車好きに話題となったのがこのネーミング、1981年に先記の2t車製廃以来22年ぶりの復活、その立ち位置や脈略、歴史的流れに何の繋がりもないながらも当時その懐かしいネーミングの復活、「何で今更?」「2tトラックが軽トラに?」と驚いたモノです。

それではデビューした時点でOEM供給車ながら日産というBIGネームから本家を上回る勢いで増殖した偉大な軽商用?クリッパーを振り返ります!

※この企画ではこの新旧クリッパーは全くの別車ですが単なるネーミング繋がりで代目数えとしております。

【6代目クリッパー(NV100クリッパー/NV100クリッパーリオ)】
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(NV100 2015~現在)

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(NV100リオ 2015~現在)

・先代から引き続きスズキエブリィ、キャリィのOEM車輛。
・NT100(トラック)に関しては2代目を継続販売。
・正式名称は先代から継承するクリッパーの頭に「NT100」、「NV100」が入る。
・ボディは350㎏積載の5ドアバン、5ドアワゴン。
・駆動はFR/4WD、ミッションは5MT/3AT/4AT。
・先代から継承しバンボディを豪華に仕立てたワゴンも5ナンバーラインナップ、こちらは引き続き「クリッパー・リオ」とされる。
・エンジンは直3 0.66L 同I/Cターボ。


【5代目クリッパー(NT100/NV100クリッパー/NV100クリッパーリオ)】

(NT100 2013~現在)


(NV100リオ 2013~2015)

・三菱がEV以外での軽商用撤退を受け供給先をスズキに変更、エブリィ(バン/ワゴン)、キャリィ(トラック)をOEMする事となりミニキャブ同様のバッジチェンジにてラインナップ。
・スズキとのOEM契約直後にベース車のエブリィがFMCした為、NVのみ1年少々で3代目にFMC、NTは2代目を継続中。
・順次安全装備を充実、助手先エアバッグ、踏み間違い衝突防止アシスト、ハイビームアシスト、車線逸脱警報、衝突被害軽減ブレーキ、ふらつき警報、踏み間違い衝突防止アシスト、オートライトシステム、ビークルダイナミクスコントロール・TCS等がグレードにより標準orOP装備。
・正式名称は先代終盤から採用されたクリッパーの頭に「NT100」(日産トラック1t以下クラス)、「NV100」(日産バン1t以下クラス)を継承。
・ボディは350㎏積載のトラック、5ドアバン、5ドアワゴン。
・駆動はFR/4WD、ミッションは5MT/3AT/4AT(NVのみ)。
・エブリィワゴンに倣う基本は商用ながらバンボディを豪華に仕立てたワゴンも5ナンバーラインナップ、こちらは先代途中で廃盤になった「クリッパー・リオ」名が復活。
・エンジンは直3 0.66L 同I/Cターボ(NVのみ)。


【4代目クリッパー(NT100/NV100クリッパー/クリッパーリオ)】
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(NT100/トラック 2003~2013)

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(NV100/バン 2003~2013)

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(リオ 2007~2012)

・日産の軽商用市場初進出に伴って三菱よりOEM供給を受け三菱ミニキャブ→日産クリッパーとして発売。
・相互OEMでクリッパーの代わりにADバンを三菱に供給し「三菱ランサーカーゴ」として三菱でラインナップ。
・クリッパーの名称は元々プリンスの登録名でありプリンスと日産の合併により日産に移管、81年まで2tベースのトラックに使用されていた以来22年ぶりのネーミング再登板。
・2012年までは「クリッパートラック/バン」、以後「NT100(トラック)、NV100(バン)が頭に入る。
・ボディは350㎏積載のトラック、5ドアバン、5ドアワゴン。
・駆動はFR/4WD、ミッションは5MT/3AT/4AT(NVのみ)。
・基本は商用ながらバンボディを豪華に仕立てたミニキャブのワゴン版である三菱タウンボックスを「クリッパー・リオ」として設定。
・エンジンは直3 0.66L 同I/Cターボ(NVのみ)。
・三菱の軽商用市場撤退に併せ次期型はスズキOEMに切り替わる。


【3代目クリッパー(日産クリッパー)】
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(1976~1981)

・プリンス時代から引き続く3代目、2tベースのトラック主体。
・1966年の日産とプリンスの合併により同クラスに2車種以上のモデルを抱える事となった日産は先代迄プリンス時代のボディを継続するも3代目デビューと同時に従来からの日産モデルである「キャブオール」と双子化、230型以降のセドリック/グロリア同様販売店違いであり日産ディーゼル扱いの「バイソン」と三つ子兄弟モデルでもあった。
・この時期の日産商用再編の中、プリンスのモデルであったマイラー(500㎏~1tクラスボントラ)、ホーマー/ホーミー(1tクラストラック/マイクロ)、クリッパーのうちマイラーとホーマーは日産伝統のダットサントラックやジュニア、キャブスターに統合、ホーミーはキャラバン双子のバン/ワゴンに変化しながらクリッパーとホーミーのみ名前が残る事となり乗用車のグロリア含めてプリンス剥がしが1970~82年にかけて徐々に進行。
・1.5~3t積載のトラックがベースのモデル、駆動はFR、エンジンはガソリン直4 2L ディーゼル直4 2.2L 同3.3Lを搭載するが前半はプリンス製を、後半は日産製エンジンで3.3LDeは日産製のみ。 ミッションは4MT/5MTコラム。
・キャブオール、バイソンとの識別はクリッパーの伝統である十字グリルで旧プリンスファンには好評を得た。
・1981年に新設の「アトラス」に引き継いでカタログ落ち、22年のネーミング休眠となる。


【2代目クリッパー(日産プリンスクリッパー/プリンスクリッパー)】
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(1966~1976)

・プリンス-日産の合併の年に先代からFMC、このためスタイリング始め開発は旧プリンスのモデル。
・2t積みトラックベース、駆動はFR、エンジンはガソリン直4 1.5L 同1.9L 同2Lディーゼル直4 2.2L ミッションは4MTコラム。
・いすゞエルフ、三菱キャンター、トヨタダイナに比較して安価設定だった事もあり公用車に多く用いられ清掃車、糞尿車で多用された。
・先代をモチーフした楕円グリルが大きな特徴。


【初代富士精密工業クリッパー(プリンスクリッパー/プリンススーパークリッパー)】
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(クリッパー 1958~1966)

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(スーパークリッパー 1961~1966)

・プリンス以前の富士精密工業時代に本格キャブオーバー型の元祖「キャブオーバートラック」から発展継承し新たに「クリッパー」として発売された。
・2t積みトラックベース、駆動はFR、エンジンはガソリン直4 1.5L 同1.9L ミッションは3MTコラム。
・通常のラジエーターグリルとは異なる楕円形グリルが大きな特徴であった。


【富士精密工業キャブオーバートラックAKTG型】
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(1954~1958)

・当時の富士精密工業→1961年以後プリンスが当時全盛の3輪トラックや4輪ボンネット/セミボンネット型に対し初のキャブオーバータイプのトラックとして発売。
・1.25t積みトラックベース、駆動はFR、エンジンはガソリン直4 1.5L ミッションは3MTコラム。


あのクルマの系譜~日産クリッパー編~…
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Posted at 2020/05/04 00:01:22

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この記事へのコメント

2020年5月4日 2:25
プリンス好きの叔父がスカイラインと共に所有していたので、特徴的な十字のフロントグリルが大変懐かしいです。
私が幼少の記憶のプリンスクリッパーはバキュームカーのイメージが大きいです(^^)
コメントへの返答
2020年5月4日 14:37
あの十字グリルはクリッパーの最大の特徴でしたから今のエブリィクリッパーにもモチーフして採用する位の遊び心欲しいですね…
日産トラックは伝統的に値引き凄いですから入札とかも安く出すので公用車採用が多かったです。

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