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2020年05月12日

あのクルマの系譜・その26~スズキセルボ編~

あのクルマの系譜・その26~スズキセルボ編~ あのクルマの系譜、第26弾は”軽自動車No1”を自他共に認めるスズキがかつて上級軽自動車としてラインナップしていた「セルボ」を振り返ってみたいと思います。

2011年をもって廃盤となったセルボ、系譜を辿ると当時の主力、フロンテをベースにしたスペシャルクーペが 起源、生活に密着し軽そのものが足、道具という意味合いが大きい中、軽自動車という狭く限られたカテゴリーの中でスペシャリティモデルを設定するというのも軽自動車のパイオニアであるスズキだからこそできた事で他社があくまでも軽は自動車の入門編、サブ的需要と捉える車種展開をする中でスズキは数々、軽の可能性を訴え続けその代表がセルボである、と言っても過言ではないでしょう…

それでは近年~現在はニーズから外れ廃盤となっているセルボの系譜をみて見てみましょう!


【5代目セルボ(最終モデル)】
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(2006~2011)

・先代の時代でメイン車種のアルト上級車としてラインナップしていたセルボ、ワゴンRやMRワゴン等ハイト系メインに移行する中で一度廃盤となるも8年ぶりに復活、かつてのスペシャリティ色を残しながらもハイトスタイリング化、そのカテゴリーの中で既存ワゴンRをオールラウンダー、MRワゴンを女性向け、そしてセルボを男性向けに特化して設定。
・スズキ既存車種(登録車除く)の中では高級路線、仕上げや装備、質感も高く上級軽自動車であった。
・2007年グッドデザイン賞受賞。
・ボディは5HBのみ。
・駆動はFF/4WD、エンジンは直3 DOHC VVT 0.66L NA/ICターボ 同直噴ターボ(2007~)、ミッションは4AT/7CVT
・2007年に追加された最高峰「SR」は日本初となる直噴+ターボ+CVTの組み合わせが話題となる。


【4代目セルボ(セルボモード)】
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(セルボモード1990~1998)

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(セルボC=クラシック 1995~1998)

・先代までのアルトやフロンテのスペシャリティクーペという立ち位置を変更、コンサバなHBセダンタイプとなりこの部分でアルトとの差異はなくなるもスポーティ度、高級度にアルト以上の質感が与えられ上級モデルとして新たな提唱がなされる、独立した専用ボディ(デザイン)が与えられ先代で4ナンバー化するも税制改革もあり5ナンバーに回帰。
・第二次軽新規格に対応したボディサイズと660ccエンジン搭載でデビュー。
・この種のモデルとしては異例な3HBが売れ線、ファミリーユースの5HBも用意されるもスポーツ路線の強い3HBをメイン化しセルボとしての伝統を示す。
・駆動はFF/4WD、エンジンは直3 0.66L SOHC NA及び/ICターボ 同DOHC ICターボ、ミッションは5MT/3AT/4AT
・最高峰「SR-four」は当時のスズキホットモデルの「アルトワークス」の足回り、フルタイム4駆、ツインカムターボを搭載した走りのモデルでスポ車ファンには高い人気を誇った。
・95年もMCを機にスバルヴィヴィオビストロにより火のついたレトロ調デザイン採用した「セルボC=クラシック」を追加。
・1998年、スズキ自ら軽自動車の新たなカタチとして提唱したワゴンRが大ヒット、これにより従来型軽セダンの需要が格段に低下した事によりそのカテゴリーはアルトに集約、セルボは一旦20余年の歴史に幕を閉じる。


【3代目セルボ】
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(1988~1990)

・軽スペシャリティの立ち位置的には初代~先代を継承するも先代同様にシャーシやボディの殆どをアルト、フロンテと共用しコストダウン。
・Bピラーまではアルト/フロンテと同一、B以降をスポーツHBボディとしながら当時の税制に併せ4ナンバー商用登録した所謂節税バンとなる。
・当時の軽ラインアップでメインのフロンテ(アルト前身)を5ナンバー乗用、アルトが節税バン、セルボはスポーツ節税バンと役割分担。
・ボディは3HB(登録上はバン)のみ。
・駆動はFF/4WD、エンジンは直3 SOHC 0.55L、ミッションは3AT/5MT。
・グラストップルーフ、パートタイム式4WD、ロックアップ付き3ATや世界初電動パワステ採用など新規採用された意欲作であるもののルーフ後端がうねる個性的スタイリングとこれに伴う後方視界の悪さから評価は芳しくなく人気/販売は不調となり僅か2年少々で廃盤、コンセプト変更により次期セルボモードに継承。


【2代目セルボ】
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(セルボ1982~1988)

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(マイティボーイ 1983~1988)

・セルボのルーツ、1971年のフロンテクーペ以来11年ぶりの全面刷新、クーペ~初代セルボが1967年発売のLC10型2代目フロンテから引き継ぐRrエンジンRrドライブ方式を一新しFFとなったフロンテをベースとし先代までの個性やスポーティ度は薄れた。
・ベースのフロンテ、節税バンのアルト、セルボをベースに後部ルーフを取り払いピックアップ化したマイティボーイにてフロンテの車種構成に組み込まれ別ネーミングながらセルボはフロンテのクーペモデルという立ち位置は伝統を受け継ぎマイティボーイは4ナンバーの商用登録ながらセルボの2シーターモデルという意味合いもあった。
・駆動はFFのみ、エンジンは直3 SOHC 0.55L 同ターボ、ミッションは5MT。
・スズキ軽モデル初のターボモデルを1983年に追加。


【初代セルボ】
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(1977~1982)

・3代目フロンテのスペシャリティクーペだったフロンテクーペの軽新規格に伴うスケールUP版が初代セルボであった。
フロンテクーペ廃盤後1年半のブランクを置き新規格「セルボ」として復活、ブランク期間は新規格や排ガス規制対応に費やされた。
・360cc→550cc、ボディサイズアップ、ネーミング変更がなされるも基本設計等はフロンテクーペをそのまま継承した実質クーペのMCモデル。
・ボディは2ドアガラスハッチ式クーペ、駆動はRR、エンジンは直3 2サイクル0.55Lのみ、ミッションは4MT。
・フロンテクーペ時代はミニスポーツ、軽スペシャリテイを全面に訴求するもセルボになってからファッショナブルクーペ訴求に変更、当時俄かに増えていた女性ユーザーに対するアピールを強め男くさいクーペからファッション性をアピールしていた。
・コンセプト変更と排気量拡大、排ガス対策等によりピーキーな操縦性はクーペからはかなり弱められるもRRによるクイックな機動や随一の車高の低さはクーペを継承しゴーカート的な乗り味は絶対パワーを失いながらも他にない個性的モデルとして輝きを放っていた。
・フロンテクーペにはなかったRrガラスハッチを採用し多用途性をアピール。
・昭和51→53年規制適合、2サイクルでの適合はスズキ唯一で矜持を示す。



【フロンテクーペ】
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(2シーター 1971~1972)


(4シーター 1972~1976)

・当時のスズキ主力車種であった軽セダンの「フロンテ」をベースとした1971年発売のスポーツクーペであった「フロンテクーペ」がセルボの先祖である。
・クーペと言ってもありがちなセダンの車高を抑え後部をファストバックに手直しする程度の小手先なボディ変更ではなくデザイン他1から新設計、フロンテベースのシャシにJアローデザインが原型となるスタイリングは軽という制約の厳しい中、低く伸びやか、流麗、スポーティという要素を全て含める日本車の傑作にも数えられるデザインは現在でもファンは多い。
・当初は2シーターでデビュー、バケットシートや7連メーターが並ぶフライトコクピット形式のインパネ等、本格スポーツとしてその存在感はライバルとなるホンダZや三菱ミニカスキッパー、ダイハツフェローMAX SSを超えるスペシャリティ度であった。
・ボディは2ドアクーペのみ、2シーター(71~72)/4シーター(72~76)
・駆動は67年の2代目フロンテを継ぐRR方式、エンジンは直3 2サイクル3キャブ0.36L、ミッションは4MT。
・当時としては軽唯一の3気筒3キャブ2stエンジンはピーキーで乗り手を選ぶレーシング的エンジン、出力もダイハツに次ぐL/100psを超える37ps (後期は35ps)を誇り排ガス対策や新規格対応で急速に軽ハイパワーモデルが衰退していく中、最後まで軽スポーツとしてのラインナップを行う。

あのクルマの系譜26・スズキセルボ編…
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Posted at 2020/05/12 18:21:46

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