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2024年07月31日

大化けした往年のNICE MODEL VOL.9~S12型日産シルビア/ガゼール編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.9~S12型日産シルビア/ガゼール編~ 少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.9となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.9~S12シルビア、早速やりましょう!
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1960年代にオープンのファアレディのシャーシを使いクローズドボディのパーソナルクーペにて登場した初代シルビア、これは日産のイメージリーダー的立ち位置で少量生産の高額車、庶民には程遠い存在で一旦廃盤、数年後に2代目が当初日産製RE搭載を目論んで開発されるもOILショックにより頓挫、ブルーバード等に搭載されていた従来のレシプロエンジンを換装し既存B210サニーをベースとしたスペシャリティーカーとして1975年にデビューしますがRE→レシプロになった事が話題性に欠け更に当時はこの分野、セリカ1強という背景もあり商業的に失敗します。

そして1979年に2代目S110型がデビュー、兄弟車にガゼールを設定したりセリカに倣いノッチバッククーペとHBクーペをラインナップを施しワイドバリェーション化により高い人気を博し先代ではほぼ見向きもされなかった”シルビア”の名声を高めました!

そしてお題のS12型は1983年にデビュー、先代を継承しノッチバック/HBの2種のクーペ、幅広いエンジン/グレード選択もS110と変わらず販売店違いのガゼールも同時にFMCし2代目となっています。

83年、先代のイメージを引き継ぎデビューした3代目S12シルビア
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S110同様、シルビアがサニー店、ガゼールが日産モーター店扱いという事でガゼールはシルビアよりやや高級アピール、価格も同等グレードでも僅かにガゼールが高い、バリェーションもシルビアより絞られプレミアム感を高めているのでS110同様に販売実績はシルビアとガゼールでは5:1位の割合…


人気ドラマ「西部警察」での劇用車使用もありS110ガゼールで知名度もそれなりに高かったながらセドリック/ローレル等を扱うモーター店せはシルビア程積極セールスはなされずS110時代でも販売の中心はシルビア、尚、両車の相違点はこの時代特有の双子でありグリルやテールのリ・デザインのみでした。

シルビアと同時に2代目にFMCしたガゼール
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S12型は内面は大幅にクオリティUP、特に足回りが先代はRrリジットで弱点とされた部分を4独とし戦力UPするも全てがスタイリングが要因で人気は低迷、80年代日産の悪い特徴である内外ペキペキしたデザインが不評、先代S110が鋭い直線美でウェッジを効かせたスポーティさが人気だったところゴテゴテとしたオーバーデコレート感が強くせっかくの流行のリトラクタブルライトを備えるも流麗さに欠けてしまいそのボッテリ感、ゴツさがスポーツ、スペシャリティモデルとしては受け入れられずにS110で築いた支持を失います…。

S12のインパネもスポーティさは皆無でゴテゴテとした印象は評価を下げる!
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この時期人気だったスーパーシルエットでのレース参戦も先代から引き継ぎ健在、R30スカイラインやS110シルビアで日産のそれはかなりの人気、注目を集めるもS12の頃にはスーパーシルエット人気も下降気味に入りS110時代ほどの注目には至りませんでした。
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またこの時代、スポーツモデルと言えどもFR→FFの転換期であもありFFスペシャリティとしてデビューした2代目ホンダプレリュードや85年にやはりFFとなるトヨタセリカなどの登場もありシルビア/ガゼールはFRという点も一気に古臭い印象になり85年のMC後の1986年、売れ行き不振からガゼールは廃盤、シルビア1本となります。

後期型シルビア
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搭載エンジンはブルーバード等から換装される新開発CA型エンジン(普及型EGI NAのSOHCとDOHC及びDOHCターボ付)とS110から継承するFJ20型4バルブDOHC(NAとターボ NAはシルビアのみ)と当時の日産が誇るハイパワーエンジンも搭載、足回りも強化され実践能力は格段に上がりながらも旧型人気に及ばなかったS12、時代背景も多分にあるももう少しスタイリングが垢抜けていたら結果は違ったと思いますネ。

16バルブDOHC+ターボのFJ20ET型エンジン
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新開発DOHCのCA18DEエンジン
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芳しい成績を残せなかったS12は1988年に4代目S13型シルビアにFMC、当然?ガゼールはラインナップされず既に無かった事とされています(笑)

このS13は今でも名車扱いの大人気車種、当初は雰囲気重視のデートカーとして企画され当時これの第一人者であったプレリュードを標的とするもS12ではさんざん時代遅れと言われていたFRを継続した事によりデートカー需要を飛び越え走り屋層に絶大な人気となります!

このS13フィーバーはFRスポーツがこの後衰退の一途だったのもあり存在感を失わず長年に渡り継続、車齢10年を超えてもAT以外大幅な値崩れもなく高値で取引、しかしS12はその影に隠れ同時に長年の不人気、中古車業界では”箸にも棒にも掛からない”まで言われ値段も付きにくく潰される一途でした…。

しかし災い転じて福となる?S13が名車として崇め始められた2010年頃からは益々高額化、これに釣られるようにかつて潰されまくって希少化したS12も値上がり著しくこの2~3年の旧車ブームも追い風になり今や200~300万のプライスボードを掲げております(-_-;)

これも往時の悲惨な人気を知る世代としては正に大化けモデル、かつて乗っていて二束三文で手放したファンは今頃は歯ぎしりする思いでしょう、大化けらしい大化け車、S12シルビア(ガゼール)でした!


往年のNICE MODEL VOL.9・日産S12シルビア(ガゼール)編…終
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Posted at 2024/07/31 16:56:33

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この記事へのコメント

2024年7月31日 19:59
出ましたね…12シルビア…!笑
ドアノブにキーボードが付いていて、パスコードでロック解除ってありませんでした!?

やはりエクステリアはヤボったいですよね…
僕も仮にご縁があったとしても歯牙にも掛けないと思います😭
昔の首都高トライアルなどの走りのVシネにも全く?登場しませんよね…

最近はゴミ扱いされていたクルマでも高額化を受けて、コレは良いものだ!と思い込もうとする風潮がありますがちゃんちゃらおかしいですね…さんざん昔はこき下ろし、オタク・マニア・陰キャラのクルマだとかやってた癖にコロッと、名車!とかね笑
コメントへの返答
2024年7月31日 21:44
暗証番号を入れる日本初のキーレスエントリーでしたが大した話題にもならずで…

乗ってみればそこそこ速いしブルから受け継いだ足回りも良かった、しかしいかんせんスタイリングがこの種のモデルに重要な流麗さ皆無、全7代あるシルビアの中で一番の駄作と言っても言い過ぎではないかもしれませんナ。

人気なさすぎて消滅し大古の部分もあるんですが何せ数が残っていないS12、FR+ハイパワーエンジンってだけで崇められる現代が恐ろしい…

プロフィール

「若気の至り…にしては痛まし過ぎる(+_+) http://cvw.jp/b/2682511/48392281/
何シテル?   04/26 16:09
元GureのHNで活動、新規ネタ&過去ネタをUP中、過去記事はかつてほぼ移住していた山梨や本拠でのクルマ弄り記録や過去シリーズ的に上げていた独自の企画モノを再U...

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