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2025年04月21日

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第43弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第43弾!!
”納得のマイナー・モデルを振り返る”第43弾、今回も特定グレードのド変態をご紹介!


今では軽トラのサイズ拡大によりスッカリ衰退したボンネットトラック(ボントラ)ですがこれも60~90年代は各社の重要戦略の一翼を担っていました…。



700㎏クラスに トヨタは パブリカピックアップ、日産はサニートラック で火花を散らしその上のクラス=1t積クラスではトヨタハイラックスVS日産ダットサントラックという構図、ここに他社(三菱フォルテ、マツダプロシード、いすゞファスター等)が絡み70~90年代ではまだまだ需要の高いこの1tボントラクラス、盛況でしたねぇ。。。

そんなハイラックVSダットラの熾烈な闘いの中で産まれたハイラックスの”謎グレード”『ハイラックス・ハイウェイ(HW)』を取り上げます!

RN22型ハイラックス・ハイウェイ
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現在ダットラは消え失せハイラックスも乗用4駆SUV Wキャブのみのラインナップになっていますが商用が設定されていたのは2004年の6代目140~170系まで、今回取り上げるHWは2代目になる20系となります!

ハイラックスの生い立ちは以前、ベストテンで語っておりますのでそちらをコピペしておきますんでご参考に!

~それでは早速行きましょー!今週の!?第10位!

【トヨタハイラックスvs日産ダットサントラック】

トヨタvs日産は何も乗用車だけではなくあらゆる車型まで及び60~70年代ではまだ両社が日野や日産ディーゼル等をグループに持たない時代でははマイクロや中型~バスまでラインナップして火花を散らせていました…。

そんな中でも中小企業や個人商店で重宝されていたのがボンネットトラック、今の軽トラが拡大の一途によりボントラ文化は廃れましたがこの時代360ccの旧々規格の軽トラは商工業(商業)を支えるには役不足、まだマイカー文化が根付く以前は乗用より商用がメイン、そんな中戦前よりボントラとして親しまれたダットサントラックの支持は大きく長い事この市場を独占、勿論トヨタも三菱もいすゞも対抗馬は出すもダットラの知名度に撃沈していました。

そんな中、日野自動車を60年代に傘下に収めたトヨタは旧日野のボントラである「ブリスカ」を発展改良したハイラックスを68年にデビューさせ本格的にダットラ追撃態勢に入りました、ダットラの高い壁はなかなか崩す事ができず70年代後半に訪れたRVブームにより両社4駆モデル、Wキャブを設定、これによりようやくハイラックにも脚光浴びるようになるも本来の役割である純商用ボントラとしてはやはりダットラ優性、ダットラは海外専売となりながらも惜しくも2021年に廃盤、ハイラックスは乗用SUVテイストのWキャブのみの国内ラインナップとしており前述の通り軽トラにその立場を奪われたままながら2000年代のボントラ最終までダットラが市場支持では上回っておりましたが結果的にハイラックスが生き延びたという結果に。

しかし商用モデルではvsトヨタで日産が勝利した数少ない例として10位にランクインさせました!~

てな訳です、今回のHWは1972年にデビューした2代目前期のみに存在したグレードとなりますね~。

戦前に元祖を辿るダットラはその歴史の長さから商工業からの支持は絶大、トヨタはブリスカ→ハイラックスに切り替えダットラに本格的に勝負を挑みますがダットラに牙は最強で初代10系は撃沈、そしてFMCでより戦力UPさせたのが2代目の20系…
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ここでトヨタが選んだ戦略は高級化、高性能&省力化でダットラに差を付けろ!って感じで当時ダットラが1.3L~1.5L、他競合も1.3~1.6Lがアンパイな1tボントラの中でトヨタは初代10系が1.5Lでスタート、後に1.6Lに排気量拡大しこれだけでも100ccダットラを上回っていましたが20系では更にコロナやマークⅡから2L SOHC105psと言うボントラとしてはオーバースペックエンジンを搭載したHWを追加、更にHWには通常3人乗りのハイラックスを2人乗りとしボントラ常識のコラムシフトではなく乗用車的にフロアシフトとしオマケに3速ATまでラインナップ、今もそうですが当時もトラックに興味深々だった元Gure、100ps超えのスーパートラックだ!!と知った時は興奮した変なクソガキでした💦

トヨタの当時4気筒2Lではメインだった18R 2L OHC105psエンジン
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ハイラックス・ハイウェイの概要

全長4275㎜
全幅1580㎜
全高1585㎜
ホイールベース2580㎜

エンジン
18R 2L 直列4気筒 OHC 105ps

最大積載量
1000㎏

タイプ
ボンネットトラック

駆動方式/ミッション
FR/4速MT、3速AT

サスペンション
前:Wウイシュボーン 後:リーフリジット

車重 :1115 kg

画像解析度が低く見にくいですがイメージだけ!20ハイラックスの運転席
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70ps~80ps台が全てだった1tボントラ、さすがにHWには乗った事ないですが車重1t少々に105psのパワー、空荷ならそこそこ俊足のボントラだったのでは?と推測します、コロナやセリカでの18R未対策は経験ありこれらに搭載される18RはR系に共通するもっさり、決してパワフルでも速くもはなくいかにも2L廉価版というイメージ、しかし2Lは伊達ではなく1.6~1.8Lに較べトルクフルで商用でも充分通用するとも思われましたし何よりDOHCの18R-Gのベースになってたパワーユニット、まぁボントラですから速さは関係ないとしてもこのオーバースペックこそがダットラとの決定的差という点がミソw

当時ダットラは620型と言われるダットラ史上最高のスタイリッシュ!と今も言われる先進的デザインで大人気、そこで20ハイラックスも先代から飛躍的に洗濯されたモノになり先代まで存在した三角窓を廃止、直線基調のスマートなデザインで特にテールランプはこのテのモデルが後部煽りの下に小さいコンビネーションランプというのが当たり前の時代に縦長テールをボディ両脇に配置し新しさを感じました、またHW特別装備としてはFrにフォグランプを備えたりトラックでは観れなかったホワイトリボンタイヤ等の乗用車的出で立ちが目を惹きガキの頃、フォグ付ハイラックスを目撃すると”スーパートラック”と興奮したりでwww

ただこのHW、ほぼ売れなかった代物でベースの1600版より当然豪華装備、オーバースペックエンジンが故、10万円も高額、仕事車に10万差はなかなか選ばれる事はなく名前の通り”ハイウェイ”を走るにはいいかもしれませんが小口配送が主な1tボントラに高速性能を求める事業者は皆無、ボントラ唯一の3ATにしてもこの時代はATなんて乗用ですら身体障害者専用とまで揶揄されており売れなくて当然だったでしょう、この2代目は1975年にMCが入りこの時にHWは売行き不振で廃盤、僅か3年でそのカッコイイ名前も消える事となりました…。

今となってはその存在を知るヒトもほぼいないであろうHW、機構や性能よりも見かけのインパクトやライバルより大排気量で差をつけようとしていた時代のトヨタらしい変態ボントラだったと強く感じます(*^^)v

変態度指数:★★★★★
ブログ一覧 | 変態車 | クルマ
Posted at 2025/04/21 18:45:05

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この記事へのコメント

2025年4月21日 23:28
お疲れ様です。
いつもありがとうございます。

ハイラックスにこんな変態グレードがあったのはさすがの私も知りませんでした(汗)
ボントラに興味持ち始めたのはダットラ720キングキャブでしたからね(笑)
ハイラックスは3代目に4WDが出てから ですね(笑)
今は変態を自認してます(爆)が、当時はただのカーキチ坊主な私でした(笑)
コメントへの返答
2025年4月22日 19:14
こんばんは。

当時私は620のファンだったのでハイウェイなんて売れんのか?と子供心に思ってましたが案の上でした…

トヨタとしてはデカいエンジンとイージー、高級を提案した訳ながらまだそういう時代ではなかったですからね、後10年遅くバブルの頃なら売れたかも?しれません。

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